四葉家の死神 四高ver.   作:旭姫

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達也に迫る虎

聖遺物を預かってから2日後

 

達也は自宅の研究室で論文を読んでいると、突如警報音が鳴り出した

 

この家での警報音は外敵の侵入と言う意味ではない

 

それこそ達也は事前に察知できるからだ。

 

では何の警報か?

 

答えは簡単、ホームサーバーのクラック、つまりサイバー犯罪に対する警報だ。

 

流石の達也でもハッカーの攻撃を事前に察知することはできない

 

そんなわけで、警報音が鳴り響いたので、それの対応をしていた

 

達也は四葉家の次期当主として情報操作の観点でのハッキング行為は教わっていた

 

およそ、五分程攻防を繰り広げ、相手の攻撃が途切れたのを確認してサーバーを切った

 

「このアドレスは駄目だな。そして、先日の襲撃から考えるに、目的は…こいつか。」

 

達也はその視線を聖遺物に向けた

 

翌日は、学校終わりに聖遺物を持ってCMTへと向かっていた

 

本日は後ろに穂波を乗せて電動バイクで向かっている

 

すると、後ろに何かが尾けている感覚を覚えた

 

すぐに『精霊の眼』で確認すると、正体を特定した

 

達也「尾行が付いている」

 

穂波「え!?でも、後ろには何も…」

 

達也「カラス…仮生体だ。」

 

穂波「仮生体はこの国では使われていない筈ですが」

 

達也「例の密入国者達だろうな。しかし、このままつけられるのはあまり良い気がしないな。穂波、頼めるか?」

 

穂波「任せてください」

 

穂波がCADを操作して魔法を発動する

 

すると、仮生体は消滅した

 

――――――――――――――――――――――

 

「仮生体が消されました」

 

この報告に密入国者達のトップである陳山祥は苦虫を噛み締めた

 

彼本人には仮生体を利用した尾行は得意ではなく、行き先が把握できるくらいでいいと思いながら飛ばしたが、それもほんの10分程度で消されてしまった

 

「四葉達也の行き先は分かるか?」

 

「おそらくCMTだと思われます」

 

「よし、CMTにサイバー攻撃をしろ」

 

「是」

 

――――――――――――――――――――――

 

達也と穂波がCMTの研究室についた時、中は騒がしかった

 

「グズグズするな!早く回線切れ!」

 

「撃退しました、再起動します」

 

「馬鹿野郎!攻撃されてるのに再起動するやつがいるか!」

 

「カウンタープログラム起動します」

 

やがて、指揮を取っていた牛山が達也達に気づいた

 

「あ、ミスター。それにお嬢も。入らしていたのですね。誰だ、ミスター達が来ることを伝えなかったやつは!」

 

その声に対処に回っていた人員が揃って牛山の方を向こうとする

 

達也「手を止めては駄目だ!!」

 

「はい!」

 

達也「攻撃ですか」

 

「10分程前から、何が狙いかはわかっていません。」

 

達也「そうですか…(やはり狙いは聖遺物。)」

 

「攻撃止みました!」

 

「よし、今日は1日警戒体制を保て!…さて、今日はどのようなご用件で?」

 

―――――――――――――――――――――

 

「CMTからのカウンター攻撃です」

 

()()()()()回線を遮断しろ」

 

「是」

 

「10分に渡って攻撃を防げなかったんだ、四葉達也もこんなところに預けようとは思わないだろう」

 

「確かに。ですが…」

 

「わかっている。四葉達也はまだ子供だ。だから少しでも危険なところには置こうと思わないはずだ。まぁ、CMTに置いてくれた方が取りやすいのだがな。さて、呂上尉。準備は出来ているな?」

 

「是」

 

「よし、今日出発し、翌日。四葉達也を殺せ」

 

「是」

 

――――――――――――――――――――――

 

翌日、達也は学校を休んでいた

 

理由は自宅付近に怪しい気配を感じたからだ。

 

穂波も同様に休んでおり、2人で厳戒態勢を引いていた

 

達也「さて、実力行使に来たか。にしても飛んで火に入る夏の虫とはこの事か。」

 

穂波「いつ、仕掛けますか?」

 

達也「今から行こう。家とアレの守護は任せた。ついでに母上にも連絡を入れておけ。今からしばらくの間の街路カメラの処理を頼みたい」

 

穂波「それは既に済ませてあります。」

 

達也「さすがだな。」

 

穂波「最後に、大物は殺害ではなく捕縛せよと本家から命令です。」

 

達也「わかった」

 

達也は家から出て、そのまま道をまっすぐと進む

 

横から突如〈キャスト・ジャミング〉が襲う

 

達也「来たか。」

 

ついでに刃物や銃を持った男達が達也を取り囲む

 

達也「ハイパワーライフル。そうか、今回は国が相手か」

 

ハイパワーライフルとは、対魔法師用に開発されたライフルであり、魔法の発動速度よりも早く銃弾を発砲し、回復困難なレベルのダメージを与える

 

しかし、このハイパワーライフルはその性能から値段が高く、国クラスにならないと入手が困難なものとなっている

 

達也「かかってこい!全員纏めて地獄へ送ってやる」

 

達也は腰に据えた『朧月』に手を掛ける

 

それと同時にハイパワーライフルを持った者達が発砲した

 

達也はそれを視認することもなく躱したり、刀で斬ったりしながら避けた

 

達也はすぐさま男達全員に見えるように刀を振りかざした

 

男の首が飛ぶ

 

しかし、次の瞬間には首が残っている

 

男達は拍子抜けだと言わんばかりに攻め始めた

 

達也が刀をしまった瞬間、男達は突然苦しみ始めた

 

幻覚以上の痛みを見せて息の根を止める達也の、いや四葉家の英雄四葉元造の魔法、精神干渉系系統外魔法『死神の刃(グリム・リーパー)

 

【死神】を前に男達は呆気なく死んでいった

 

すぐに〈シルバー・ホーン〉で『トライデント』を発動すると、攻めてきた男達を武器を含めて全て消した

 

すると、急激な殺気を感じて『朧月』の刃をその方向へ向けた

 

やって来たのはアジア系の顔付きの大柄な青年

 

大亜連合軍特殊工作部隊上尉にして世界でも5本の指に入る程の実力を持つ世界最強の戦闘魔法師

 

ついた異名は【人喰い虎(The Man-Eating Tiger)

 

――呂剛虎(リュウ・ガンフウ)

 

達也「飛んだ大物が現れるとは。これは期待できそうだ」

 

「【死神】―四葉達也」

 

達也「楽しませろ、【人喰い虎】―呂剛虎」

 

日本と大亜連合の最強戦闘魔法師が今ぶつかる





今回はここで切ります

二度に渡るサイバー攻撃に加え、実力行使の回でした

ちなみに、第一高校では事前に達也が情報を与えていた為に厳重警戒していた真由美により裏切り者関本勲の捕縛に成功しています

次回は達也VS呂剛虎です

ではまた次回
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