四葉家の死神 四高ver.   作:旭姫

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例にも例のごとく、発表内容は省略します


論文コンペ開始

論文コンペが控えた横浜の会場から少し離れた横浜中華街のとある中華料理店では、2人組の男達が酒を交わしていた

 

「明日は本国より揚陸艦が派遣されることになりました。」

 

「そうですか。」

 

「しかし、武運拙く私の副官が当局の手に落ちてしまいました。」

 

「陳閣下さえよろしければ呂先生の救出の手伝いをさせていただきたいのですが…」

 

「それは本当ですか?」

 

「ええ。四葉家が秘密裏に国防軍へと呂先生の身柄を送ったそうですので。そして、国防軍に送られた呂先生は翌日、横須賀にあります外国人収容所へと送られる手筈となっております」

 

「情報感謝します。にしても、まさか我が国最強の虎を狩るとは、どうやら我々は【死神】を過小評価していたようだ。」

 

「彼に対する警戒はしておいて損はないでしょう。それと、明日の件ですが、出来るならば…」

 

「わかっております。司令官殿にもここ横浜中華街への被害はなるべく押さえるよう進言しておきましょう。」

 

「ありがとうございます」

 

―――――――――――――――――――――――

 

論文コンペ当日、達也はいつものメンバーで話していた

 

達也「今年もうちの勝ちがな。だが、1つ気になるとすれば…」

 

真紅郎「第一高校だね。」

 

達也「ああ。方法は違うとはいえ、俺の研究テーマと似ているからな。」

 

レオ「似ている?達也は何を研究してんだ?」

 

達也「俺か?俺は〖常駐型重力制御魔法式継続熱核融合炉〗、略して〖恒星炉〗の研究だ。対して、第一高校の方は〖重力制御魔法式熱核融合炉の技術的可能性〗だそうだ。」

 

彩香「それって、〖加重系魔法の技術的三大難問〗の1つよね?」

 

真紅郎「〈トーラス・シルバー〉が汎用的飛行魔法を完成させたから今は二大難問だけどね。」

 

達也「にしても真紅郎はまだ大丈夫なのか?」

 

真紅郎「準備はもう終わらせてるよ。後は本番を向かえるだけ。」

 

達也「相変わらず仕事が速いな。」

 

彩香「さすが、【カーディナル・ジョージ】ですね。」

 

将輝「だな。」

 

しばらく話していると、赤い制服を来た3人の女性が話しかけてきた

 

「お揃いのようですね。」

 

「そのようじゃな」

 

将輝「一色達か。」

 

穂波「お久しぶりですね、愛梨さん。」

 

愛梨「ええ、久しぶりね、穂波。いい加減さん付けはいいのに、やめる気は…無いようね?」

 

穂波「昔からこんな感じですので」

 

愛梨「そうなのね。」

 

達也「にしても君達も見に来たのか。」

 

沓子「我が校の応援にな」

 

彩香「むっ!負けないよ!」

 

栞「ところで、四葉君はその刀を持ってきているのね」

 

達也「何が起こるかわからないからな。護身用としては必要だろ。」

 

愛梨「そうね。私も一応フルーレは持ってきているもの。」

 

達也「用意周到だな。」

 

愛梨「貴方もね。」

 

達也「そして、その判断は正解だと思うぞ。最近の横浜は妙に殺気立っているようだからな。」

 

レオ「そういえば俺も感じたな。」

 

将輝「俺の方でも警戒しておこう。」

 

達也「頼む。」

 

すると、会場で論文コンペ開始5分前の放送が流れた

 

穂波「そろそろ時間ですね。私達は観客席へと向かいましょう。」

 

愛梨「そうね。じゃあ、私達もご一緒させて貰おうかしら」

 

達也「いいんじゃないか?」

 

沓子「では、会場へ出発じゃ!」

 

彩香「…随分と大所帯ね。」

 

―――――――――――――――――――――

 

2095年度全国高校生論文コンペティション横浜大会は第二高校の〖収束系魔法によるダークマターの観測〗というテーマからスタートした

 

第四高校は前から3番目の発表である

 

達也達は2列に別れて座って観戦していた

 

発表者である真紅郎は既に控え室へと移っていた

 

今年度の第四高校は【カーディナル・ジョージ】である吉祥寺真紅郎に合わせて『基本コード(カーディナル・コード)』に関するテーマで行った

 

四高の天才エンジニアであり、〈トーラス・シルバー〉の片割れとして研究者でもある達也としても有意義な時間を過ごせた

 

一高と三高を除いた全ての学校の発表が終わり、お昼などの大きな休憩を迎えた

 

達也達は会場の近くにあったレストランで食事を済ませると、会場に戻った

 

会場に戻ると達也の端末が鳴る

 

達也「(母さんから…?)すまない、先に行っててくれないか?」

 

将輝「何かあったのか?」

 

達也「まぁな。本家から連絡が来てな。対応するから先に行っていてくれ」

 

穂波「わかりました。」

 

達也「すまない」

 

達也はそのまま会場の外へと再び出て行った

 

達也は人目のつかない場所にたどり着くと、通信を開いた

 

メールを開くと『呂剛虎脱走』という五文字が送られていた

 

そして確認したと同時に、連絡が入った

 

真夜『ごめんなさい、達也さん。今空いてるかしら?』

 

達也「ええ。それと、今メールを確認しまして…あれはどういう意味ですか?」

 

真夜『国防軍も面倒なことをしてくれたわね。』

 

達也「呂剛虎が国防軍に送られて、その結果密入国者共を一掃できた。ここまでは俺も聞いています。」

 

真夜『外国人収容所っていうのが横須賀にあるんだけど、知ってる?』

 

達也「ええ。国内で捕まった外国人犯罪や捕虜を収容する施設ですよね。ん?今日移送されたんですか!?」

 

真夜『論文コンペなんてただの学生の大会ですからね。優先度もこっちの方が高かったんでしょう』

 

達也「それで、呂剛虎脱走ってどうしてそうなったんですか?」

 

真夜『移送がバレていたみたいね。』

 

達也「つくづく仕事のできないクズ集団ですね。」

 

真夜『まあまあ、あれでも国防のために頑張っているんですから、まぁ仕事ができないところは同意ね。』

 

達也「それで、今回は脱獄した呂剛虎を今日行われる戦争で殺すことですか?」

 

真夜『ええ、そうなるわね。仕事が増えるけど、お願いしていいかしら?』

 

達也「お任せください。今度は慈悲なく殺してみせます」

 

真夜『ふふ。楽しみにしてるわ。』

 

その言葉は、達也が呂剛虎を殺すことではなく、もっと大きな物を期待しているようだった

 

そして、第一高校の発表が終了して片付けに入り、最後の三高が壇上に立つ、と同時に会場を大きな衝撃が襲った




今回はここまでです

次回からは横浜が戦火に包まれますね。

文才が持つかどうか…そこまで含めて、次回をお楽しみに

では、まだ次回
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