久しぶりにこの作品の投稿をします
達也と穂波が戦場を駆け回っている頃
一高メンバー達はヘリの要請をしたことでヘリポートの確保のため、迎撃部隊を2つ作って敵の侵入を防いでいた
片方にはレオとエリカと幹比古が配属され、それぞれが敵の迎撃を行っていた
しばらく経つとついにヘリがやって来た
先にやって来たのは北山家のヘリだったのだが、そこへ黒い蝗の大群が襲い掛かってきた
まるで黒い霧の様にも見えるその大群は北山雫が入手したCMT製のCADで追い払おうとするも、消えることはなかった
そして、そこへ、滅びの風が吹いた
さんざん猛威を振るっていた筈の蝗の大群が消滅した
そこに黒い戦闘服を着た集団と、少し色が違う戦闘服を着た2人組が降下してきた
『ヘリの降下を護衛せよ。私は術者を叩く』
一団の中の1人がその場から飛び去ると術者を探しだし、CADを向けると、術者が消滅した
続いて真由美が要請した七草家のヘリがやって来た
それと同時に真由美の端末に連絡が入った
『真由美お嬢様、ご無事ですか?』
真由美「名倉さん?」
『御当主様より真由美お嬢様達はこのヘリに乗るようにと仰せつかっております』
真由美「分かりました。…聞いたわね。とりあえず、北山さんは自分のヘリがあるからそれで離脱、リンちゃんはうちのもうひとつのヘリの護衛を頼めるかしら?」
「分かりました。」
真由美の号令と共に行動を開始した一向はついに全てのヘリが飛び立つことで行動を完了した
『北山雫嬢と七草真由美嬢の離脱を確認した。なお、七草真由美嬢は道中にて迎撃中の一般生徒たちを拾って離脱する模様。』
達也は報告だけすると、穂波と共に飛んだ
そのまま2人が降り立ったのは沢山の戦車の列の先頭
達也「穂波、援護するからアレを頼む」
穂波「よろしいのですか?」
達也「この状況だ。母上も許してくれるだろう。」
穂波「わかりました」
穂波が腕輪型CADを操作すると辺りが夜に包まれる
異変に気付いた敵の戦車が銃口をこちらに向けてくると、達也が右手を向けて、銃口を『分解』した
そして空の方も夜に光り輝く星が無数に広がり、その全てが流れ星のように落下する
「うわぁー!!?」
「ぐわっ!」
それは沢山の戦車を貫き、破壊していく
これこそが、かつて四葉真夜を世界最強の魔法師に数えさせた【夜の女王】の代名詞、『
達也「夜空に瞬く流れ星…か。普段なら美しいと思えるが、戦場では恐怖だ。」
穂波「これで敵は減ったはずです。」
達也「そうだな。…まぁ、どちらかというと敵は減るどころかほとんどいなくなってるんだがな。じゃあ、残りは消すか。」
達也が『朧月』を鞘から取り出すと、想子を放出した
達也「さて、
達也がほくそ笑むと『朧月』が想子の光で包まれた
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「何!?別働隊が全滅!?」
「は、はい…」
「数は?」
「二人です。」
「たった二人にあれだけの数がやられるか!!」
「それが…通信から【死神】と【戦妃】という声が…」
「なんだと!?」
『朧月』を振り上げると道を作るように炎が真っ直ぐに燃え進んでいく
さらに、追い打ちをかけるように雷がその跡にそって落ちる
たった二人による部隊の壊滅
これが四葉の魔法師、これが【死神】の力である
達也「さて、一応終わったな。次はどうする?」
その時、達也のバイザーに声が届いた
『聞こえますか?達也殿。こちら風間です。』
達也「はい、聞こえてます。なんの御用で?」
『横浜ベイヒルズタワーに別働隊が出現。その中には呂剛虎の存在も確認』
穂波「どういたしますか?」
達也「そうだな…わかった。今からベイヒルズタワーに向かおう」
達也と穂波が『飛行魔法』で飛んでいると、見覚えのあるヘリが立ち往生していた
達也「あれは…真由美さんのヘリか。離脱したものかと思ったが…」
穂波「おそらく残っている生徒の回収でしょう。あのとき、生徒達で2つに分かれて迎撃していたようですし。」
達也「だろうな。…まずい!!敵を倒しきれてない!」
穂波「あれは…ハイパワーライフル!」
穂波が想子を活性化させて手を生徒達に向けた
向けたのと銃を発砲したのはほぼ同時だった。
すぐに障壁がはられたものの、一人だけハイパワーライフルの弾丸を喰らってしまった
穂波「間に合わなかった!」
そのまま障壁を展開しつつゲリラ兵を『流星群』で消し飛ばした
すぐに上から撃たれた生徒に『再生』を施すと、ベイヒルズタワーに向かった
この辺で一旦切ります
次回はこの続きです。
ではまた次回