四葉家の死神 四高ver.   作:旭姫

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新人戦をメインで書くので、その前のシーンはほとんどダイジェストのような形で書きます。


バトルボードの事故

初日は、七草真由美が勢いそのままに本戦スピード・シューティングで優勝した。

 

さらに、バトルボードでは優勝候補である、一高、三高、七高からそれぞれ決勝進出者が出た。

 

ちなみに、四高はスピード・シューティングは男子四位、女子ベスト8、バトルボードは男子で決勝進出、女子は予選落ちだった。

 

二日目、この日は本戦クラウド・ボール、本戦アイス・ピラーズ・ブレイクの試合があった。

 

クラウド・ボールは女子で七草真由美が、男子は達也が調整を担当した3年生の選手が優勝した。

 

一方、アイス・ピラーズ・ブレイクは十文字克人や千代田花音といった一高の実力者達が決勝リーグ入りした。

 

四高はクラウド・ボールで男子が優勝した以外は、女子で予選落ち、アイス・ピラーズ・ブレイクに至っては全滅と言う結果だった。

 

三日目、この日は本戦バトル・ボードと本戦アイス・ピラーズ・ブレイクの決勝リーグであったが、途中で事故が起きた。

 

本戦バトルボード準決勝第二試合

 

昨年の決勝と同じカードになった、この試合は多くの観客の見守るなか、スタートした。

 

試合は一高が先頭に立ってリードを広げようとするが、すぐ後ろに、七高、そして、三高が繋がっていた。

 

達也「やはり強いな、一高は。(しかし、何だこの違和感は…。)」

 

将輝「流石は、絶対王者だな。」

 

そして、三つ目のコーナーでそれは起こった。

 

達也「まさか……!?」

 

七高選手がコーナーで減速せずに加速してしまったのだ。

 

達也「(この感覚、霊子(プシオン)か!!)不味い。」

 

しかし、そこで、一高選手はボートを止めて、移動魔法で七高選手のボートを弾くと、受け止めの体勢に入った。

 

すると、水面に不自然な揺れが生じて、バランスを崩し、二人まとめて安全柵を突き抜けて、フェンスにぶつかった。

 

達也「(七高選手の異常も、水面の不自然な揺れも、全てに霊子が残っていた。)行ってくる。お前達は待っててくれ。」

 

――――――――――――――――

 

達也は救護班に指示を出して二人の応急処置をすませると、リプレイデータを大会委員から借りた。

 

部屋には穂波と幹比古と美月を呼び出して、さらに、とある人に電話をかけて、部屋に来るように連絡した。

 

数分後、ノックがなったので開けると、入ってきたのは真由美だった。

 

真由美「達也君、話って何?」

 

達也「もちろん、この事故の真相を少しでも暴こうかと。」

 

真由美「分かったの?」

 

達也「完全にと言うわけではありませんが。ここにいる最近できた二人の友人のお陰で、大まかには分かったと思います。」

 

真由美「へぇ~。貴方達は、うちの学校の吉田君と柴田さんだったかしら?」

 

幹比古「…はい。」

 

達也「この事故全てに霊子が検出されました。」

 

幹比古「達也、それ本当かい!?」

 

達也「そもそも、この九校戦は実戦経験済みの魔法師が警備として配置されていて、魔法による干渉も対処可能だ。…と考えると、人間以外による妨害の可能性の方が高いだろう。」

 

真由美「確かに、達也君の言う通り、人間による妨害は出来ない…。でも、人間以外って…。」

 

達也「では、まずこの映像をご覧ください。…これは、最初に霊子が検出された、七高選手が間違えて加速してしまったシーンです。何か気付くことはありますか?」

 

穂波「九校戦の選手にも選ばれるような人がこんな単純なミスをする筈がない…。」

 

達也「その通り、そして調べた結果、霊子は競技用CADから検出されました。…まぁ、実物は盗まれていたそうですが。」

 

幹比古「これ、僕達を呼ぶ意味あったの?」

 

達也「もちろんある。…次だ。……これは、渡辺選手と七高選手がぶつかったシーンだ。ここにも、霊子が検出された。」

 

幹比古「……まさか、達也はこの事故に精霊魔法の可能性を疑っているのかい?」

 

達也「よく分かったな。…幹比古、精霊魔法には遅延発動式の術式はあるか?」

 

幹比古「あるよ。」

 

達也「お前でも出来るか?」

 

幹比古「地形とか、もろもろを事前に調べた上でなら出来るよ。…でも、威力は弱いから渡辺先輩の体勢を不安定にすることは出来ないよ。」

 

達也「でも、実際に出来てしまった。さて、なぜでしょう。……ここで使うのが、一回目に霊子が検出された、このシーン。どう思う?」

 

穂波「こんなに絶妙なタイミングで事故が、それに渡辺選手を巻き込ませることなんて普通は出来ない筈ですね。」

 

達也「その通り。そして、CADから検出された霊子。俺はこのCADに細工をされたと考えています。」

 

「「「「…!?」」」」

 

真由美「それは、七高に裏切り者がいるってこと!?」

 

達也「その可能性は無くは無いでしょうが、俺が考えるのはまた別の可能性です。……俺は大会委員会に裏切り者がいる可能性を指摘します。」

 

幹比古「でも、どうやって?」

 

達也「各校の競技用CADは試合前に一度回収されます。」

 

真由美「そんな…」

 

達也「手口がわからない以上、なんとも言えませんが。とりあえず、こんなところです。」

 

真由美「ありがとね、達也君。…さて、吉田君と柴田さんはもう行きますよ。」

 

幹比古「そうですね。達也、穂波さん、また明日。」

 

美月「四葉君、穂波ちゃん、お休みなさい。」

 

3人がいなくなると、達也の顔色が変わる。

 

穂波「達也君…いや、()()()。この事件、どうお考えですか?」

 

達也「貢さんの情報ではこの一件は大陸の人間の仕業らしい。具体的な組織も教えてくれた。…と考えると、この件に()()()()()()()()()()()()()。」

 

穂波「では、この件は達也様が収められるのですか?」

 

達也「まぁ、九校戦に対する報復措置としてやる分には可能だろう…が、今回は母上達に殆どを任せようと思う。……まぁ、現行犯で俺の身の回りでやってくれたら、話は別だがな。」

 

穂波「では、本家にはそう連絡しておきます。」

 

達也「頼む。(奴等の狙いは一高だ。このままなにもなければいいのだが…。)」

 

穂波「達也君。今日は一緒に寝ませんか?」

 

達也「えっ!?…ほ、穂波…!?」

 

穂波「もう、私達は婚約しているんですよ?恥ずかしいですが、達也君なら問題ありません。」

 

達也「そ、そうか。わ、わかった。」

 

その後、達也達は四葉達也としてとっている部屋で穂波と2人で寝た。

 

翌日、達也と穂波を見た四高生のほとんどは2人の出す桃色空間に耐えられず、ブラックコーヒーを購入したらしい。

 

これから、大波乱の新人戦が始まる。

 

――――――――――――――――――――

 

3日目の結果は、アイス・ピラーズ・ブレイクは男子が一高、女子は一高が優勝して、バトル・ボードは女子が三高、男子は二高が優勝した。




次回から新人戦ですので、本格的に刻んでいきます。

最初に出るのは、穂波と真紅郎です。一高、三高選手は魔法科高校の劣等生、優等生の通りです。

では、また次回。
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