仮面ライダーアマゾンズ season3   作:フクロー兄貴

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アマゾンズ、season1、season2、映画、全て鑑賞し終わったので、season3を作ってみたいなと。最後ノ審判の終わり方だと、まだ続けそうかなと思いまして。まあ、多少無理矢理にはなると思うんですけどね。season1、season2、映画全てにね、テーマがあるんで、season3にも、自分なりにテーマを設けてみました。『本能と理性』生物には欠かせないものですね。これをテーマにどのような話が展開されていくのか、是非お楽しみください。ではEPISODE1、どうぞ。


EPISODE1 AMAZON OF REBELLION

日が完全に沈み、閑散としている森の中。虫も鳴いていない無音の世界。そこへ、2人の足音が聞こえてくる。

 

「ハチ…大丈夫…?」

 

何かの宗教の服の様な、薄手の白い服を着た2人組が歩いている。肩を持たれている青年、ハチに向かって、肩を持っているショートヘアの色白の女性が声をかけた。

 

「うん、大丈夫…うっ」

 

痛みを堪えるかのような声でハチは答えると、腹の方を押さえた。純白の服が、赤い血で濡れていた。

 

「早く手当しないと!」

 

すぐ側の木の下にハチを下ろした女性は、懐から包帯を取り出すと、手際よくハチの腹に巻き始めた。ハチが痛さに悶える中、我慢してと言い、きつく包帯を巻いた。

 

「ありがとう…美月」

 

ハチが感謝の言葉を述べるとすぐに美月と呼ばれた女性はハチの肩を持った。暗闇の中の純白の2人の姿は、森の先へ消えていった。

 

 

 

 

特殊装備開発課と書かれた札の先の部屋に、髪を白くした、前局長、橘雄悟53歳の姿があった。顔には小さなシワができているが、野心に見たその瞳は、未だ輝いている。

 

「失礼します。本部長」

 

特殊装備開発課の研究員が、橘の部屋へ入ってくると、タブレットを開き、デスクの上へ置いた。

 

「アマゾン畜産計画の生き残りが、覚醒したそうです」

 

ガラス張りの窓をずっと眺めていた橘が鋭い目で研究員の方を見て言った。

 

「私は必ず起きると思っていた」

 

威圧感のある強い口調だった。タブレットを見る橘は、ある山の周辺に、10個ほどマークがされているのに気付いた。

 

「これは、この山周辺での、失踪者の数です。今月に入って、既に10件も起きています」

 

カレンダーは2026年9月10日。1日に1件ほどのペースだ。

 

「これは間違いなくアマゾンの仕業だ。この山はかつて、私がアマゾン畜産計画を実行していた場所だ」

 

タブレットのマップの山をタップして橘は言った。

 

「はい、もうアマゾンだと確定しました。これは調査班の記録です」

 

研究員は答えを言うと、1つの動画ファイルをタップした。映像には、辺り一面に木に囲まれた場所が映し出されていた。動画から、調査班の肉声が聞こえてきた。

 

「こちら調査班隊長橋本。アマゾンがいると思われる山に到着。映像記録を開始する」

 

少し音質の悪い声が響く。3分ほど、ただ森を歩く映像が流された。すると突然、調査班員の悲鳴が部屋に響き渡った。

 

「アマゾンを確認!攻撃をされている!退却をする!」

 

カメラが後ろに振り向くと、そこには茶色い毛におおわれた、体長2メートル程の、角の生えた牛のようなアマゾンが映し出されていた。カメラがアマゾンの脇を通ろうとしたその時、カメラが遠くに飛んでいってしまった。カメラはアマゾンがいる所とは逆の、何も無いただの森を映しているが、班員の声や、何かが碎ける音で、橘は察した。

 

「なるほど」

 

再び橘は窓の向こう側を向くと、話を切り出した。

 

「私は再びシグマ型アマゾンを作る!」

 

高揚した声で橘が叫んだ。一瞬強ばった顔になった研究員が、速やかにタブレットを閉じると、そそくさと部屋から出ていった。

 

 

 

 

行く当てもなく、ハチと美月は公園のベンチで横になって寝ていた。既に夜は明けていた。そんな所に赤いバイクに乗ったコートを着た茶髪っぽい髪色をした青年がやって来た。2人の白い服に見覚えがある青年は、ゆっくり2人の寝ているベンチに歩み寄った。

 

「美月?」

 

聞き覚えのある、優しい声で名前を呼ばれた美月は、目を覚ました。美月は、5年ぶりに見るその姿に、少し涙ぐんでいた。

 

「悠!」

 

悠と呼ばれた青年も、少し嬉しそうな雰囲気になった。

 

「美月!元気だった?」

 

「うん、大丈夫」

 

元気そうに答える美月に、良かったと笑顔を見せる悠。しかし、横にいる血に濡れた服を着ているハチを見ると、すぐさま冷静になった。

 

「何があったの?」

 

美月は、あったことを簡潔に話した。突如として現れた謎のアマゾンの青年によって、多くの子達が覚醒してしまった事、ハチと美月は辛うじて逃げ切ったこと、そして、全く行くあてもないということ。すると、悠は拳を握りしめた。悠の中で、何かが言っているのだ。

 

(狩らなきゃ。人を食べてしまう…)

 

その時、悠はハチの方を睨んだ。

 

「この子、アマゾンだよね。大丈夫なの?美月」

 

「うん大丈夫。ハチっていう名前なんだ」

 

いつもより弾んだ声で美月は言った。すると、悠はハチの傷の方を見て言った。

 

「この子、もう怪我は完治したみたいだね。良かった。だけど、あんまり治癒能力は高くないから、気を付けてね」

 

昔、悠と協力して同じ時間を何時間も過ごしてきた悠。昔はこんなほかのアマゾンの体質を当てるなんて事は無かった。美月は、悠について、色々聞いてみることにした。

 

「悠も元気そうで良かった。今は住む所ある?きちんと生きていけてる?」

 

悠は微笑んで、質問に頷いた。

 

「全然大丈夫だよ。それに働いてるし」

 

思はぬ答えに驚く美月に、更に悠は答える。

 

「居酒屋で、接客やってるんだ。最初は慣れなかったけど、今は慣れた。そのお陰で、少し柔らかくなったかな」

 

と、ニコッと笑ってみる悠。10年ぶりに見る、その悠の純粋な綺麗な笑顔に、美月は泣き出してしまった。

 

「え、美月、大丈夫?なんか、まずいこと言っちゃった?」

 

首を横に振り、口角を上げる美月。

 

「悠がそうなってくれて嬉しいの」

 

少し照れくさそうにする悠。そこへ、ハチが話に割り込んでくる。

 

「あのー。美月さんとは仲良さそうでいいんですけど…今のこの服装とか、贅沢をいえば家とかお風呂とか…無いですか?」

 

「そっか、住むところないもんね。いいよ、家に来なよ。アパートだから狭いけど、お風呂とトイレは別だし」

 

ハチは、感謝の言葉が苦手だ。ありがとうと言い出せず、話は進んでしまった。

 

「ところで、ご飯とかどうしてたの?」

 

グ〜

 

2人のお腹のなる音が聞こえた。

 

「何か買うよ」

 

すると、ちょうど近くにあったコンビニエンスストアへ入っていく悠。

 

「2人は待ってててね」

 

 

 

 

かつてアマゾンを狩るための組織だった4Cは、アマゾン狩りの優先度を、札森局長の意向によって最後までに下げられ、今は特殊犯罪や、爆弾処理、テロ行為の鎮圧など、大きな事件の解決をメインに活動していた。アマゾンによって、壊滅された部隊は再編され、黒崎隊は引き続き、新たに大森隊、河野隊、美空隊が編成された。今は大きな事件は無く、災害時の救助や、海外でのテロ鎮圧などを行っている。しかし、4C内はざわめいていた。

 

「アマゾンが覚醒するなんてねー」

 

軽そうに言うこの男は札森。これでも4Cの局長だ。

 

「今アマゾンの位置情報を送りますねー。調査班の皆さん生きてるといいですねー」

 

言い終えたその時、椅子かなにかを蹴り飛ばすような音が向こう側からする。そのすぐ後、三十代後半辺りの男性の怒りの声が響いた。

 

「あの時殺してりゃあよかったんだ!」

 

ガラの悪い声の正体は黒崎隊隊長黒崎武。かつてアマゾンを狩っていた、数少ない人間だ。その目は垂れてはいるが、怒りに満ち溢れ、凶悪な目をしている。普段のダランとした表情とは裏腹に、黒崎の顔は歪んでいた。

 

「とっとと準備しろぉ!」

 

部下にそう指図する黒崎。隊員達はいつもの事だとすぐ様準備を完了させ、部屋を出ていった。黒崎も苛立ちながら大股に歩き、部屋を出ていった。地下駐車場に出たアサルトライフルを持つ黒崎隊は、黒いバンに弾薬や非常食を放り投げると、バンの中に入っていった。黒崎隊の狙撃手兼運転手の短髪の植田廉が運転席に乗り込むと、すぐ様黒崎も追い付き、助手席に乗る。黒崎の肩にも、アサルトライフルが提げられていた。通信機をオンにすると、やる気のない声で黒崎は言った。

 

「黒崎隊出動」

 

すると、札森局長が応えた。

 

「黒崎さん頑張ってくださいねー」

 

「お前に俺たちの命はかかってんだよ」

 

そう吐き捨てると、植田はバンを発車させた。

 

「全く。俺が局長になったからって、黒崎さんは嫉妬してるんすかね〜」

 

そう言う札森の側には、秘書の真田博が立っている。

 

「今はその話はいいので、黒崎隊に指示を」

 

「はいはい」

 

面倒くさそうに受け答えする札森は椅子に腰をかける。

 

 

 

 

悠の住むロマンズ・ア・ゾーンというアパートの一室に、ハチと美月はいた。2人とも違和感のない普通の服に着替えて、ハチは野菜スティックを、美月は肉弁当を食べていた。野菜スティックを食べているハチは、美月の作るサラダの方が美味しいと言いながらも、既に完食していた。

 

「やっぱり、腹減りには敵わないよね」

 

と笑顔の悠に、軽く相槌を打つハチ。中々弾まない会話の中、美月が弁当を完食した後、少し間が空いて、ハチが口を開いた。

 

「さっきから…するんです…。アマゾンの匂いが…。それも3人」

 

えっ、とハチの顔を伺う悠。すると、美月が説明を始めた。

 

「ハチは、イヌアマゾンなの。だから、嗅覚がすごくて」

 

成程と頷く悠は、すぐ様立ち上がると、コートを羽織ってアマゾンズドライバーをバッグの中に入れて肩にかけた。

 

「悠…行くんだね」

 

立ち上がろうとする美月を制止し、自分だけで行くという悠。

 

「私はアマゾンを狩れる」

 

「でも今は武器がない。美月を危険に晒す訳には行かない。まだ疲れも溜まってるだろうし」

 

「ところでハチ、どこの方角か分かる?」

 

西の方を指差すハチに、軽く頭を下げると、悠は部屋を出て、階段を駆け下りて、赤に緑の傷のような模様があるバイク、ジャングラーに乗ると、西の方面へバイクを走らせた。

美月は、まだ諦めていなかった。自分もかつてはアマゾンを狩っていた身。何か出来るはず。

 

「ハチ、やっぱり行こう」

 

うんと頷くハチ。2人も、部屋を飛び出した。

 

 

 

 

森の入口にバンを止めた黒崎隊は、到着の旨と、次の指示をうける為札森に通信した。

 

「到着しましたか。逃げられてもあれなんで、森の中に侵入して、アマゾンと交戦してください」

 

いつも通りの、やる気のない札森の指示を聞くと、黒崎は通信を切って、札森の指示を言った。指示を聞いた隊員達は荷物を取り、版を下りる。黒崎と植田もバンを降りると、隊の先頭に立って遊歩道を進み出した。

 

「薄気味悪いなぁ」

 

そう呟きながら、辺りを見渡す黒崎隊一行。10分ほど進んだ時だった。

 

「ウォォォォォォォォ!」

 

狼の鳴き声の様な叫び声とともに、前方から全身が白い毛で覆われ、頭部が狼の様な形状をしたアマゾンが突っ込んできた。首元にはマフラーのようなものが巻かれている。胸部は白銀の毛におおわれた胸筋が輝き、腕も筋肉質だが細く、手の先には長い爪が見える。腰あたりには白い毛に包まれた尾も見える。脚は細いが、筋肉が発達していて、とても速く走ることが出来る。関節部分は少し尖っていて、肘打ちや膝蹴りをすると少し刺さって血が出そうな程だ。

 

「横に飛べ!」

 

黒崎の咄嗟の指示で、オオカミアマゾンの攻撃を避ける黒崎隊員。

 

「全員戦闘準備!」

 

その掛け声とともに隊員達はアサルトライフルをオオカミアマゾンに向けた。

 

「撃てえ!」

 

その瞬間、けたたましく銃声が鳴り響く。オオカミアマゾンには数発当たるが、オオカミアマゾンは自身の高い機動力を使い、銃撃を避けていく。黒崎隊も、かなりの場数を踏んで来た隊だ。360度全てに制圧射撃をし、オオカミアマゾンは木に隠れて身を守るしかない。しかし、弾切れにより、一気に形勢逆転。オオカミアマゾンのターンとなった。オオカミアマゾンは自身の両手に生えた鋭利な爪で、飯山の胸を切り裂き、飯山はその場に仰向けに倒れた。黒崎以外の隊員が怯む中、黒崎はリロードを行い、再び銃撃をした。しかし、弾は当たらない。オオカミアマゾンは、更にほかの隊員を攻撃し、黒崎と植田しか残っていなかった。

 

「植田!麻痺弾を打て!」

 

予め麻痺弾を装填してあったスナイパーライフルで、オオカミアマゾンに照準を合わせる植田。引き金を引く瞬間、オオカミアマゾンは急激に間合いを詰めてきた。オオカミアマゾンの爪が植田の顔を切り裂く1歩手前…。

麻痺弾が発射され、オオカミアマゾンは怯んだ。その隙にと、黒崎はアサルトライフルでオオカミアマゾンを蜂の巣にする。流石のオオカミアマゾンも、かなりの傷を負ったようで、胸の辺りを押さえながら黒崎に背を向けた。更に追い打ちをかけようと、植田が引き金を指にかけた時。

 

キィィィ

 

バイクのブレーキ音と共に、1人の男が現れた。赤いヘルメットを外したそこに居たのは、悠だった。

 

「水澤…悠!」

 

「落ち着いてください黒崎さん!水澤悠は生かしておくっていうのが4Cの意向です!抹殺許可は出てませんよ!」

 

少し高めの愛嬌のある話し方の植田が、黒崎を止める。

 

「こいつが元凶だったらどうする?」

 

悠を睨む黒崎の生気のない、怒りだけの目。悠は、美月達にみせた明るい姿とは裏腹に、冷静沈着で殺気を奮い立たせた姿で言った。

 

「僕じゃありません。畜産地の中に潜んでたアマゾンの仕業です」

 

素直に話すと、悠はまたヘルメットを被った。

 

「アマゾンが逃げちゃうので」

 

そう言って、いつの間にか逃げ出したオオカミアマゾンを追う悠。オオカミアマゾンの機動力は100メートルを1秒で走るほどの脚力があるが、負傷により本来の力が出せておらす、ジャングラーに乗った悠に追いつかれ、追突されてしまった。吹き飛ばされたオオカミアマゾンが悠を睨むと、悠はゆっくりヘルメットを外し、バイクから降りると、コートに隠れたアマゾンズドライバーが姿を現した。アマゾンズドライバーのグリップをゆっくりと回す悠。

 

「アマゾン…」

 

静かにアマゾンと掛け声をあげると、白がかった緑の炎の中、緑のボディーに、アマゾンオメガが立っていた。太もも部分には赤い傷に様な模様がついており、腕や脚には鋭利に発達したエラが付いている。つり目の大きく赤く光るオメガの視線の先には、オメガを睨み付けるオオカミアマゾンの姿があった。

 

「今だ!皆!」

 

その時、右後ろと左後ろか足音が聞こえたかと思うと、木の影から、1人の女性と1人の青年がでてきた。

 

「3人いるのは分かってた」

 

後ろの女性はクマアマゾンに、青年はカブトアマゾンに変身した。クマアマゾンは、全身を硬い毛皮でおおわれ、安易な攻撃は通じなさそうだ。体も大きく、トラック1台は軽々と投げ飛ばせるほどの力がありそうだ。対してカブトアマゾンは全身を硬い甲殻でおおわれ、頭部はカブトムシの顎が顎あたりから突き出ていて、両腕には硬質化した甲殻が縦のように発達しており、更に背中には羽根が生え、脚部も硬質化した甲殻で覆われており、防御力が高そうだ。オオカミアマゾンが、オメガに飛びかかるのを合図に、2人も動き出す。オメガは飛びかかりを避けるが、後ろからのクマアマゾンの突進により大きく突き飛ばされてしまう。木にたたきつけられ、大きく揺れる木だが、3人は容赦しない。両端が鋭利にもなっている盾で自分を切断しようとしてくるカブトアマゾンを右足で蹴り上げて、飛びかかって顔を殴り飛ばす。大きく後ろに吹き飛んでしまったカブトアマゾンはうけみをとれず、地面に叩きつけられたが、すぐ様起き上がると、自分の羽根を使って距離を縮めてくる。その時、オメガはネオアマゾンズドライバーに刺さっているアイテムを1回押し込んだ。

 

『バイオレント ストライク』

 

オメガの右腕のエラが一回り大きくなり、硬質化され強化されると、そのまま突っ込んでくるカブトアマゾンの攻撃を躱しながら、カブトアマゾンを腹から真っ二つに切断した。激しくカブトアマゾンの血液が吹き出たかと思うと、カブトアマゾンの上半身と下半身だったものが、アマゾンの体液のような黒い液体に溶けてしまった。仲間の惨い最期を目の当たりにしたオオカミアマゾンとクマアマゾンは激昂する。森の中に響き渡るクマのようなかすれた悲しみの鳴き声。クマアマゾンはオオカミアマゾンと協力して、オメガに攻撃を仕掛けた。その時、オメガ達が戦っている場所に黒崎と植田が追い付いた。

 

「あんなことしてるせいで遅くなったじゃねえか!」

 

また声を荒らげる黒崎を、植田がまあまあと落ち着かせると、植田は麻痺弾が装填されたスナイパーライフルを構えると、クマアマゾンに照準を合わせた。引き金を引くと、先端の尖った長い銃弾が放たれる。その銃弾はクマアマゾンの背中に当たったが、厚い毛のせいで、電気が通らない。そのままクマアマゾンはオメガに近接戦を仕掛ける。オメガの腹を殴ろうとするが、オメガに逆に蹴りを入れられる。そのまま足で足元を掬われ、転けたクマアマゾンの弱点である腹を、オメガが腕で貫こうとするが、クマアマゾンの腕に払われて、クマアマゾンの重い殴りを食らうと、オメガは大きくのけぞった。すると、後ろに回り込んでいたオオカミアマゾンが、オメガの体にしがみつき、腕を動かせないよう拘束した。そこにクマアマゾンが追撃を仕掛けてくるが、オメガは足でそれを阻止すると、オメガはバック走で近くの木に自分の背後にしがみついているオオカミアマゾンを叩きつけた。大きく怯むオオカミアマゾン。更にオメガは足を蹴り上げたかと思うと、その勢いを利用して、後ろにしがみついているオオカミアマゾンに蹴りを食らわした。オメガの脚にもエラがあり、それがオオカミアマゾンの肉を裂くと同時に、蹴りの勢いによって骨を数本折った。何かが砕ける音と共に、しがみついていたオオカミアマゾンは腕と脚を離す。地面に仰向けに倒れ込んだ。その時、黒崎に連絡が入る。

 

「アマゾンを回収だと?分かった…」

 

大きな負傷をしたオオカミアマゾンは、人間体に戻ってしまった。そこへ黒崎と植田が駆け寄ると、オオカミアマゾンに拘束具を付け、植田が担いでいった。その時一方、クマアマゾンにより遠くに投げ飛ばされてしまったオメガを追うクマアマゾン。木の上に登っていたオメガが、オメガを探しているクマアマゾン目掛けて飛び上がった。

 

「う゛お゛お゛お゛お゛」

 

声を枯らしながら、クマアマゾンに急接近するオメガ。クマアマゾンが、オメガに気付き、振り返った時には、既にクマアマゾンの首を切断されていた。ゆっくりと落ちる頭。首からは、おびただしい量の血が吹きでている。クマアマゾンの体が倒れると、さっきまでクマアマゾンだったものが、黒い液状になった。狩りを終えた悠が変身を解くと、いつから居たのか、美月とハチがいた。狩りを終えた悠に駆け寄り、両手で悠の顔を掴む。美月はは、悠の目をじっとみた。

 

「前の…悠に…戻ってる…」

 

 

 

 

オオカミアマゾンを連れて戻った4Cは、オオカミアマゾンを何か新たなアマゾンに利用できないか試行錯誤していた。

 

「もう完全覚醒しているため、薬品の投与は効きません」

 

「もう少しこいつに理性があればなぁ…まだ使い道があったんだが…」

 

そう言ってオオカミアマゾンの人間体に注射器を刺し、血をとる。机の上には、既に10本の血が入った注射器が並んでいる。

 

「これだけあれば新たなアマゾンは作れる」

 

作業も終わり、次の指示をまつ研究員。すると、橘からこんな指示が入ってきた。

 

「アマゾン細胞は新たなアマゾンの作成に。その人間体は新たな“シグマ型アマゾン”に使う」

 

 

 

 




EPISODE1を読んでいただきありがとうございます。
EPISODE1で既に、結構大事な要素が出てきました。それは、オオカミアマゾンの細胞と、オオカミアマゾンを使ったシグマ体の作成。橘さん、懲りませんねぇ。投稿ペースは、1週間に1EPISODEという感じで進行しようと思います。どうか応援よろしくお願いします。

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