箒が八極拳を使えたら(旧:李書文先生は強いんだぞぅ!)   作:FGO廃課金民(大嘘)

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 とあるISの二次創作を読みながらFGOやってた時に舞い降りてきたネタです。



 李書文先生は強いんだぞ!(クリティカルの音を奏でながら)

 




 


八極拳はすべてを解決するんだ!(集中線)

 吾輩は猫である(大嘘)

 

 名前はまだない(嘘)

 

 

 

 なぜこんなことを思ったのか。それは分からない。けど、いきなりこんな事を思い浮かべさせる理由はすぐ思い当たった。珍事であり且つ衝撃的な告白を目の前のいけ好かないイケメンがしてきたからだ。

 

 そうだ、目の前のこいつが悪い。

 

 

 

…………男にはまるで興味なかったこの私の気持ちをかき乱す、こいつが悪い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……俺の返事を待つこの男は置いといて、意味も分からない読者のために私の自己紹介と行こうか。

 

 

 

 Fateという作品群を知っているだろうか?菌糸類が手掛けているシリーズのうちの一つに該当するものだ。Fate/Stay Nightから始まる比較的大き目なジャンルの一つともいえるこのFateシリーズ。例外はあるものの、大まかにはどんな願いをもかなえる願望器である『聖杯』を賭けて、或るゆる時代の英雄と言われるような存在を、『サーヴァント』と言う使い魔として現代に召喚し、覇を競い合う殺し合いをする。それを『聖杯戦争』言う。

 

 ―――ただ、1個人としては、そんな世界は願い下げだ。

 

 死が隣り合わせの世界なんて、いやだろう?誰だってそうだ。

 

 

 

 

 

 俺は、神様によってこの世界へと転生を果たした。

 

 

 良くは覚えていないが、紙…間違えた。神曰く魂の状態でこの俺を変な場所へ連れてきて、まぁそれなりの物を与えられて転生した。

 

 死因?そんなもの決まってるだろう。Fate/Stay Night(UBW)を見ながらFate/Grand Orderのボックスイベントというゲーム内イベントをモンエナを飲みながら徹夜していたら、ころっと心臓発作で逝っただけだ。

 

 

 簡単に言えば、一時間に5本のモンエナを飲んだことによるカフェイン中毒。君たちもカフェインの取り過ぎには気をつけるんダゾ!

 

 

 

 

 

 

 そういえば、ある程度のモノ…って言われるとおっ?いつものチートか?と思うだろう。だが、君たちの予想とは若干違う。

 

 そのモノは…李書文先生の八極拳が使える事だ!!!

 

 もちろん、李書文先生のすべてのスキルが使えるし、なぜか記憶も残った状態。これならある程度な難易度の世界なら生きていけるし、何ならのんびり日向ぼっこもできるだろう。李書文先生の八極拳を自分でさらに磨きをかけられるかもしれない。

 

 

 ただ、一つ問題が生じた。

 

 

 女性なんだが。

 

 

 そう、身体が5歳の幼女だったのだ。『篠ノ之箒』という幼女に転生してしまったのだ。

 

……これって、おまわりさん案件ですかね?いや、だけど今は自分の身体、他人にどうこう言われる筋合いはないはず!

 

 

 

 

 

 

 気持ちを入れ替えて李書文先生の八極拳の強さを証明しようと思っていたが、李書文先生の八極拳は正真正銘の死人が確実に出る強さ。そう、確実に気軽に振るっていい代物ではなかったのだ。

 

 

 人は殺すと犯罪です

 

 

 そうだ。犯罪は逝けない。ついでに、通りすがりの人を殴ってもいけないゾ。犯罪だからね。ただ、自身が殺されそうなときは相手に殴り掛かっても良い。これを正当防衛、別の言葉で少し難しく言うと「急迫不正の侵害に対しやむを得ず行った行為」の事である。

 

 

 少なくとも李書文先生の八極拳は振るう事が出来ないのだ。

 

……中国武術を教えている道場は除いて、であるが。

 

 

 

 

 そう、八極拳を教えている道場で、ケガをしない程度で振るえば良いだけの話なのだ。

 

 

 

 って言っても今の身体は5歳の幼女。無理してはいけない、ゆっくり進めばよろしい。少なくとも小学校中盤くらいまでは封印しよう。

 

 

 

 

 

 

 

 そんな事を思っていた当時の俺を殴りたい。姉の束が訳の分からん事をしたのだ。それから先は相当辛い生活だった。だけども、そんな辛い生活は李書文先生の八極拳が癒してくれる。

 

 そして、この状況は自身の精神が鍛えられる良い機会でもあった。鍛えなければ李書文先生に顔向けできないからな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――そして高校。

 

 中学校時代もいろいろあった。休みを利用して諸国へ武者修行にいってみたら、ほんの少しのトラブルに巻き込まれたり。だが、そんなトラブルも八極拳で殴り殺してやった。政府からの要請のような命令でIS学園っていうわけの分からん高校に入学した。

 

 だが、あの息苦しく常に精神的鍛練のような生活にも一時的に解放され、自由となった。正直束には良い思いはできない、だが正真正銘な嫌いってわけじゃない。奴が迷惑なだけだ。

 

 

 よくも悪くも女尊男卑な世界となったこの世界で、別に男勝りな女性が居てもおかしくない事となり、あまり注目は浴びなかった…と思われる。

 

 

 なぜか転校するたびに男の一人や二人や三人や10人に好意を寄せられているってことは分かっていたが、告白はされなかった。告白されても返事を保留すれば勝手にどっかに転校するから、結局アヤフヤになって立ち消えになる。

 

 自分自身が女だからなのか、性自認が男にもかかわらず女には欲情もせずに、だからって男を見たからってどうとも思えるはずもなく。自分自身の生物学的性別は女性ではあるものの、実際はどうなのか…それは良く分からなかった。

 

 

 

 

 

 

「……いったいどうすれば?」

 

「ん?」

 

「…いや、何でもない。忘れてくれ。」

 

 

 

 

 はぐらかしたものの、この先が見えない。どうすればいいか。うーん、中国へレッツアゴー!して八極拳学びに行くか!ならここを卒業した後は大学へ出てだな…

 

 

 

 

 将来を考えていると甲高いバァーン!!!!みたいな打撃音が聞こえた。その後に見たことのある人物が乱暴にドアを開けて入ってきた。

 

「やば、ターミネーターだ!?」

 

 すると、叩いたであろう出席簿を破壊するほどの力で数度追い打ちをその人物がかけたのだ。

 

 教室の女子全員が引いている。

 

 

 

 

 

 当たり前田の前太郎。一応知り合いではあるが、確実にあれは痛い。ただひたすらに痛い事だけは分かる。

 

「誰が不死身のロボットだ、馬鹿者」

 

 底冷えするような低い声調。だが、この私は知っている。なんだかんだ言って連絡を取りあっていた仲なのだ。彼女は、ただのブラコン容疑者。久々の弟を見て舞い上がってるだk…

 

 ガァーン!という着弾の音と共に新しい出席簿が飛んできた。

 

「次は絶対に当てる。」

 

「は……はい…」

 

 

 

 彼女…すなわち織斑千冬という人はなぜか恐ろしい勘をしている。――Fateの某腹ペコ騎士王かな?

 

 

「諸君、私が織斑千冬だ。君たち新人を一年で使い物になる操縦者に育てるのが仕事だ。私の言うことはよく聴き、よく理解しろ。出来ない者には出来るまで指導してやる。私の仕事は弱冠十五歳を十六歳までに鍛え抜くことだ。逆らってもいいが、私の言うことはよく聞け。いいな」

 

……強者の言葉だ。だが、そんな強者の言葉を前に私を除いた一般の女子はというと。

 

 

 

 黄色く、なんかちょっと引く歓声を上げていた。

 

 

「毎年よくもこれだけ馬鹿者が集まるものだ。逆に感心させられる。それとも、私のクラスに集中させているのか?」

 

 

 IS界では織斑千冬は相当な有名人。李氏八極拳と言えば李書文、というようなくらいの超が10個食らいつきそうなほどの有名人であることは確かだ。

 

 簡単に言えば、八極拳を教えに李書文先生が生き返って日本に来た、くらいのすごい事。まぁ八極拳界隈に当てはめれば分からなくは無い。

 

 

 

 其の後は、久々の弟の姿を見て舞い上がっている織斑(姉)と、織斑(弟)の姉妹…じゃなかった。姉弟漫才を眺め、SHRがゆっくり進行して行く様を見ていた。

 

 

 

 

 愉え…

 

 

 

 おっと行けない、某愉悦神父になりかけていた。だけどそれは仕方ない事。私の胸元には銀の十字架のペンダントが輝いているのだから。

 

 え?李書文はキリスト教徒じゃないって?それは知ってるけど、八極拳と言えば愉悦神父*1だし。まぁ姉の事もあってちょっとキリスト教徒に…

 

 

 え?キャラが混ざってる?そんな事いまさらだ。

 

 

 

 

 

 SHRが終わった。これから15分の休憩の後に授業が始まるのだが。もうすでに授業の準備は終わらせたし、筆記用具も既に机の上に出してある。

 

 完璧だ。

 

 

 

 

 さて、じゃあ一応トイレにでも…

 

 ふむ。何だこの教室の空気は。

 まぁ大方初の男性IS操縦者に抜け駆けが無いように互いで牽制しあってるだけなんだろうな。下らん。

 

 

 

 

 席を立ちあがり、小3の時私にテストやら体育やらで喧嘩を吹っかけてきては丁寧に負かせた相手であり、そのおかげで記憶に残っていたの男性IS操縦者織斑一夏の席から一個後ろの席の後ろ、つまりは教室の奥を歩き、ドアに手をかけ、外に出ようとする。

 

 

 その時、男性の若干低めの声が後ろからかかってきたのだ。

 

 

「篠ノ之箒…だよな?」

 

 ――まさか厄介ごとがそちらから近づいてくるとは思ってもいなかった。だが、さすがに声を掛けられた以上無視するわけには――――――――

 

 

「……あれ?もしかして違った、か?だとしたら――」

 

「いや、合っているぞ。もしかしてでもなくて、貴様の知っている篠ノ之箒だ」

 ※貴様は現代では目下に言ったり喧嘩言葉だったりしますが、昭和(戦前)以前では目上の方に使う物でした。例えば、戦前日本の天皇家の嫡子等を敬意を表して“貴様”と言ったりしていたそうです。

 

 

 

「やっぱりそうか!最後に会ったのが小四…いや中2か?うーん…ま、とりあえず箒だってすぐわかったぜ!」

 

 …厄介ごとがこちらの手を取りぶんぶんと振る。

 

 いや、あの……だな。

 

 

「そうか。私だとどうしてわかったんだ?」

 

「俺が箒を見間違えるわけないだろ!?」

 

「えぇ…」

 

「そういえば去年空手の大会で優勝したんだよな。ちょっと遅いかもしれないけどおめでとう」

 

「そうか。……私は武術しか能がないからな」

 

 八 極 拳 振 る い た い (唐突)

 

「そうか?俺はそうは思わないけどな。ほら、箒は昔から何だって出来たじゃないか。俺も昔はいろいろと箒に教わってただろ?箒は本当に頼りになるし、俺は箒の事を本当にすごいことだって思ってるぞ。あの時の事もあるしな…

 

 確かに仲良くなってから勉強を教える事もあったし、簡単な家計管理だって教えたこともあった。だが、そんな事は前世で培った技術なだけだし、勉強に関しては当時小4だったからな。遊びだ、遊び。

 

 …最後なんか言ってたな。

 

 

 

 

「あの時の…なんだって?」

 

 

 何か脳裏にポロンっていう電子音みたいな音が聞こえて…

 

<<鈍感なメインヒロイン>>を獲得しました。

 

 

――――なんか良く分からない電波を受信したようだ。無視しよう。あと…顔が近いゾ。思わず顔を背けてしまって…

 

 

「あ…悪い。少し近かったな。」

 

「あー…うん。その…うん。覚えておいてくれてありがとう…でいいのか…な?」

 

 

 

 

「「「「「………」」」」」

 

 

 そして、この静寂を誰か破ってくれ。おい、今まで何かしゃべってただろ。何か話せよ。

 

 

 

 

 キンコーン、カーンコーンっていう授業始まりの予鈴が鳴った。かのこちらを興味津々に、けれど距離を開けながら聞き耳を立てていた女子たちもサ――っと席に戻っていった。

 

 

「じゃ、じゃあ、またあとでな。久しぶりに会ったから積もる話もあるだろ?」

 

 そういって彼は自身の席に戻っていった。

 

 

 早く私も席に戻らなければ…後ろから殺気が降ってきたので避け、素早く席へと座る。

 

 

 

 しかし。どういう事だろうか。かの一夏と顔が近かっただけなのに、この動悸は…

 

 はっ、これはまさか加齢!?…なわけあるか。まだ身体は15歳だゾ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 二時間目が終わり、クラス代表を決める話し合いが始まった。

 

 

 

 いったい何が起きたのかというと…簡単に言えば、

 

 どったんばったん、大騒ぎ♪

 

 である。

 

 

 

 

 

 

 

「クラス代表を決める」

 

 3時限の時間にターミネーターがそんなことを言い出した。自己紹介も済ませて2時限目も終わった。なら、どこのドイツが優秀であるかなんて分かる話だ。

 

 強者は強者の匂いをかぎ取るのだ!

 

 

――――と言っても千冬さんの匂いが強すぎr…

 

 パァン!

 

 

 

 そんなことを考えていると頭にものすごい痛みが襲ってきた。

 

 ひどくね?

 

 

「自薦他薦は問わない。ただし、辞退は認めない」

 

 

 そう言って、ターミネーターは静かに腕を組んだ。少しの間、互いが互いの様子を伺うような沈黙が教室を支配する。だが、授業が始まる前のあの訳の分からない沈黙はすぐに打ち破られた。

 

「織斑君がいいと思います!」

 

「はぁ⁉」

 

 

 …かわいそうに、彼は犠牲になるんだな。

 

 

「ちょっと待ってくれ、」

 

「私も賛成っ!」

 

「ちょっ、待って、」

 

「織斑君で良いと思います」

 

「ちょ、待っ、」

 

「いやむしろおりむーしかいないよね~」

 

「………」

 

 一夏がこっちを見た。

 

 何をしろと?

 

 

 ま、世界初の男性操縦者の実力を見たい、というだけだろう。なに、簡単なことだよワトソン君。―――ワトソン君って誰だよ。

 

 そんなに実力を見たいなら、李書文先生よろしく決闘すればいいのに*2

 

「異論はないな? では、クラス代表は、」

 

「――――そ、ん、な、選出が認められるかァァぁあああああああああああああッッ‼‼」

 

 

 うるせぇ。

 

 

「男が選ばれるのも良い、極東の愚民が選ばれるのも良い、戦う気概もない腑抜けが選ばれるのもまあよしとしましょう。――ですが、納得がいかないのは!そんな三流が選ばれておいて何故!イギリス次期代表の!このセシリア=オルコットが誰からも推薦されないのかということですわ!」

 

 

 

 

 

 

 その後。山田先生を一夏が破ったという情報が出てきて、いろいろあり。

 

 

「――申し訳ありませんでしたわ、クラスの皆さん。先程の暴言は訂正いたしましょう。そしてミス織斑。わたくしは自らを、セシリア=オルコットを自薦いたします」

 

「受理しよう。そして織斑先生と呼べ、オルコット」

 

「感謝します。――さて、これでお膳立ては整いました。織斑一夏! わたくしは貴方に決闘を挑みますわ!」

 

 人差し指を一夏に突き付けるように捲し立てた彼女。そして。どうやって切り抜けようと考えて結局こちらに助けを求めようとする一夏。

 

 

 

 

 

 

「―――自分で解決しろ。」

 

 

 静寂が教室を覆った」

 

 

「…辞退はできますか?」

 

「できるわけないだろう、馬鹿者」

 

 一夏はノックアウトされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 放課後となった。一夏も、あの一夏と親しげに話していた私も注目されている。まぁ仕方ない事だ。

 

 

「あ、あの。一夏君とはどういう関係で?」

 

「…ただの幼馴染。それ以外の何物でもない。」

 

 

 

 

 そういうと、クラス中の女子が得心したように頷いた。

 

 いったい何だって言うんだ。

 

 

 

 

 

「箒」

 

 後ろから声がかけられた。

 

「なんだ一夏。何か用か?もしかしてセシリアの時の事か?…あいにく私はあの時点では部外者だからな。貴様も高校生だから自分で解決するくらいの事くらいできるはずだ。」

 

「違う」

 

「じゃ、なんだ」

 

「あの時の答えを、教えてほしい」

 

「あの時?」

 

 なんだあの時の事って。小4にこいつに告白されて返事を保留したから、その時の事か?いや、まさかこんなに時間が経っているんだ。他の思い人の一人か二人できているだろう。

 

 なら、こいつが中2の時の誘拐事件でなぜ私がドイツに居たことの理由…か?

 

 

「ドイツの時の話か?あの時は…「違う」は?」

 

「…続きは部屋でしよう。その方が良いと思う。」

 

 ふむ。誰にも知られたくない、という事か。近くには人の気配はいないとはいえ、話している場所は廊下。どこで聞かれてるか分かったもんじゃないからな。

 

 

 ちなみに一夏の部屋は私との相部屋らしい。大方あのターミネーターが自分の弟と相部屋にするならば、まだ知り合いの方が良いと判断したんだろう。

 

 

 荷物を取りに行くことも許されないが、それもそうだ。かのターミネーターの弟というだけで誘拐された。なら、唯一の男性IS操縦者となった今は狙われる可能性がある。

 

 簡単に言えば。ターミネーターが用意したバック一個だけでこれから過ごせという事だ。正直趣味が八極拳な私でもそれはきついな。

 

 

 

 

「えーと……1025号室っと、ここだ」

 

一夏は鍵プレートの番号と見比べて頷く。

 

「これでようやく落ち着けそうだな?」

 

「ああ。流石に部屋の中まで入って来ないだろうしな」

 

「じゃあ、さっさと入るぞ。」

 

「おう。………え?」

 

 自分の指でカチャカチャと回していた鍵を鍵穴に刺して開錠し、部屋へと入ろうとする。

 

「ん?どうした?入らないのか。」

 

 そういうと、何故か渋々と部屋へと入ってきた。

 …なんだこいつ、いやそうな顔をしてる気がすんな。

 

「ここ、俺の部屋じゃないのか?」

 

「今しがた確認したばかりではないか」

 

「じ、じゃあ、なんて箒が……」

 

 …何も聞いていないのか。あのブラコン予備軍め。

 

「…本当に貴様の姉から何も聞いていないのか。まぁそれも仕方あるまい。あいにくとこの寮は2人部屋でな、私がルームメイトってやつだ。」

 

「は……はぁぁぁぁあああああっ!?」

 

 

 

 驚いたにしても、オーバーリアクションに過ぎるその叫びには私も顔を顰める。

 

「一夏っ。いくら防音対策がされているとはいえ、大声で叫ぶな」

 

「わ、悪い……じゃなくて!どういうことだ!?」

 

 一夏は驚愕と焦燥をごちゃ混ぜにしたような変な表情でこちらに詰め寄ってきた。ちなみにドアは既に閉めている。

 

「二人一部屋?箒がルームメイト?何がどうなってるんだよ!?」

 

「1学年で在籍は100名以上、それが3学年。それが意味することが分かるか?300名以上の生徒、そしてそいつらを教えるための教師。それらを全部寮に入れるには一人部屋個室じゃ際限がなくなるだろ?」

 

「そ、そりゃそうだけども…」

 

「私は貴様がこの学校にいる間の護衛も兼ねている。千冬さんからお願いされたら断れないからな。」

 

 私の腕を知っているものは極端に少ない。千冬さんに、姉の束、そして八極拳を教える道場の師範程度。一夏は私が強いという事は知ってるだろうが、“どれほど”というのは知らない。

 

「それとも、私がルームメイトで何か支障があるのか?」

 

 私の言い草に一夏はよく考える。よーく考えて顔を上げた。

 

「――――――――――ある」

 

 ふむ…確かに年ごろの女性とルームメイトは気まずいのだろう。だが、依頼された以上遂行しなければならない。だが、護衛対象がどうしても、というのなら致し方ないのだろう。

 

「一夏。もしや、私が嫌いか?それとも苦手か?」

 

「え?」

 

「あの時、トラウマを貴様に植え付けたのはあいつらではなく私だったのか?」

 

「い、いやそういうわけじゃな―――」

 

「じゃあ、どういうわけだ?っというか貴様が先ほどいっていたあの事(・・・)も私には分からん。丸ごと教えてもらおうか。」

 

 

 

 

 

 その後だ。奴が私に問題発言を言ったのは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一夏の眼が泳ぎ始める。ふむ…何かを隠しているな。無理やりにでも聞き出すか?それとも――――

 

 

「らしくないな。男ならばきっぱりというべきじゃないのか?」

 

 ―――――言うように誘導するか。

 

 

 

 

 

「いや、そうだが、いや、だけどそうじゃなくて…」

 

「信用できないのか?それ相応には信頼を得たと自負していたのだが。」

 

 

「信用できる、できないじゃなくて!」

 

「じゃあ、一体なんだ!!!!」

 

 以上な程の声が遂に私から飛び出る。それも仕方が無かろう。イライラしてきた。

 

 

 一夏はビクッと身体を震わせて一歩小さく下がった。一歩大きく詰める。大きく下がった。大きく詰める。また一歩下がる。一歩詰めて…

 

 ゴン…と壁にぶつかった一夏。さぁ、聞かせてもらおうか。

 

 

 ジーっと一夏の目を見つめる…ふむ、こう見るとイケメンだな。

 

 

 

 はっ!私はいったい何を…変態じゃないからな、私は断じて変態じゃないから、男なんて興味がないのだ(集中線)

 

 

 

 

 そうして長い長い静寂の永遠とも思える数分の後。

 

 一夏が覚悟を決めた顔でキッとこちらを見てこう言った。

「…好きだったんだ。」

 

「誰を?」

 

「だから!箒の事が、前から好きだったんだよぉ!!!!」

 

「……え?」

 

 不覚にも心が揺り動かされた…奥深くにまで眠っていた筈の心情が、いまさらになってドロリと解け始めた気がした。

 

 

 あぁ―――――――こんなに私の心を揺さぶるやつがいたなんて。

 

 

 

 

 

 

 

 黙っている私に業を煮やしたのか何なのかは知らないが、頭をバリバリと掻いていた。まるで、何かをやらかしてしまったかのように。

 

 

「あぁ…くそっ、こんな雰囲気になるのは分かっていたから言いたくなかったんだ!ええい、この際仕方ない!」

 

 一夏は覚悟を完全に決めて目を据わらせてこちらの目をまっすぐに向けてこう言ったのだ。

 

 

「箒。前々から好きだった。今もそうだ。だから、小4の時の告白の返事…聞かせてもらえるか?

 

 俺と付き合ってくれ。」

 

 な―――――――――――――――――

 

 何だ…と…

 

 

 くそっ、さっきからこいつに心を揺さぶられているようだ。ええい、こんなに動揺してどうする!李書文先生に顔向けがたたん!

 

 

 そうだ、目の前のこいつが悪い。

 

 

…………男にはまるで興味なかったこの私の気持ちをかき乱す、こいつが悪い。

 

 

 あぁ―――――一夏なら……良いかな…

 

 

「箒、返事を聞かせてくれ」

 

 こちらの気持ちも分からずズバズバと!今はそれどころじゃないんだぞ!

 

 

 

 

「それとも…ダメか?」

 

 

だめじゃ……ないです………

 

「だめ…ではない……じゃあ、良いってことでいいのか!?」

 

いいんじゃないかな……

 

 

 その瞬間、一夏の顔が夏の夜に浮かぶ花火のような喜色満面の明るい笑顔を浮かべた。小さく手を握ってガッツポーズ的なのをしている。

 

 こちらは自分でもわかるほど顔が赤面しているというのに。

 

「これからよろしくな!箒!」

 

「よ…よろしく……願います」

 

 

 後は頼みます、李書文先生。

 

 目の前が急激に暗くなっていった。身体を慌てて抱きとめる誰かの感触と共に、気絶への快楽へと落とされて行って……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 目が覚めた。

 

「夢…かぁ。」

 

「夢で終わらせられると困る。」

 

 ん!?一夏の声…最近良いと感じるようになった学校のベッドの上…まさか…

 

 

 

 横を見れば一夏がイスに座ってこちらを見ていた。

 

「箒らしくもないぞ、気絶するなんて。」

 

「あ、あぁ。そうだな。」

 

 …という事はアレは夢ではないのか。なんてこった。

 

 

 

 

 

 

 さて、これからどうしようか?

*1
言峰綺麗

*2
李書文は極めて気性が荒く、試合も決闘形式を好んだという




プロフィール


篠ノ之箒
165cm/55㎏
スリーサイズ/粛清済み(胸の脂肪以外ほとんど筋肉)

特技/八極拳、気配遮断、姿を消すこと、敵を一撃で屠る事


趣味/空手、剣道

天敵/織斑一夏

地域/日本

属性/中立・悪

性別/女性

力/カイリキー 少なくともそこら辺のISを木っ端みじんにする。


 李書文について嬉嬉と話していたらなぜか女性として生を受けた人。一夏の初恋の人で、もう一人のあこがれの人。実は夏休みに中学生の時にドイツ軍で格闘の教師のバイトをしていた。その時に一夏の誘拐事件が起き、真っ先に動いた当時のドイツ軍関係者の一人。後に、千冬と共に実行犯共を七孔噴血、撒き死ねぃ!をしていた。なお、日本に帰るときにドイツ軍のバイトは辞めた。その後、剣道、空手、柔道と迷走した物の、剣道と空手の二つに絞り、八極拳を磨き続けた。もちろん後ろ姿は女性…らしいところはある物の、背は逆三角に仕上がった。

 今ではもうすでに、壁をぶち破るどころかそこら辺のISを一撃のみで破砕する。そのおかげでISを使用しようとしても壊れる。ISは拘束具ってはっきり分かんだね。

 実は自分自身で攻撃するのは得意だが、カウンターを食らうと一撃で沈む(比喩) 男,女に関しては興味はなかったが、一夏のイケメン攻撃と若干の女性という身体に引きずられたこともあり無事ノックアウトされた。これからもいろいろな意味で一夏は彼女の天敵となっていくだろう。

現在シャルロットの扱いで困っています。現在構想しているルートが3つ4つ有るのですが、どれを読んでみたいですか?

  • シャルが箒に惚れる百合色な片思いルート
  • セシリアと同様に友人枠に収まる
  • そもそも問題が存在しない(ギャグ陥ち)
  • フランスにすでにシャルロットの恋人がいる
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