オーバーロードRTA 王国救済の裏技   作:星デルタ

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第七話の裏技

 お前と俺でダブルライダーだ…なRTA、はーじまーるよー。前回はレエブン侯とのファーストコミュニケーションの模様をお届けしました。野心家のレエブン侯は見てて面白いですね。あと数年後には赤ちゃん言葉で喋りだすのを知ってると余計面白いです。

 

>レエブン侯を味方につけることに成功し、あなたはラナーの屋敷でラナーとレエブン侯と会議を行っていた。

「ホールド君、確かに君の言ったとおりだ。ラナー王女と君が組んだこの派閥が、今王国内で最高の智を持つ派閥だろう。一枚噛ませてもらえて感謝するよ」

幼い頃のラナーの言葉をどこかで気にしていたレエブン侯は、少しの会話で彼女の持つ尋常ならざる智慧に気付いたようだ。しかし彼女の本当の姿に気付いてもなお「いつか打ち負かしてやろう」という覇気を全身に纏う彼の精神もまた普通ではない。仲間に誘えて本当に良かったとあなたは思った。

「さて、ではこれからの作戦会議を始めるとしようか」

そういってレエブン侯はテーブルに羊皮紙を広げた―――。

 

 レエブン侯はさあ……敵が強いと嬉しくなる少年漫画の人? 原作ではもう二度と見れない彼の輝いている姿を見て目頭が熱くなりますよ……。

 レエブン侯がペラペラしゃべってる間に、私の華麗なる王国救済計画を説明していきましょうか。法国も巻き込んだマッチポンプとは言いましたが、具体的にどうするかは解説していませんでしたからね。その前に今の王国の現状を説明する必要がある。少し長くなるぞ……(侍8感)。

 

 王国には六大貴族と呼ばれる有力貴族たちがおり、彼らが王派閥と貴族派閥に分かれて飽きもせずギスギスしたやり取りを繰り広げています。みんな喧嘩はやめよう! ラブアンドピース!(閉廷おじさん)

 じゃあ貴族派閥を倒せば良いのか? と思われるかもしれませんが、王派閥もなかなかの屑ぞろい。なんと王派閥の一人であるブルムラシュー侯は王国を裏切って帝国に情報を売り飛ばしています。あーもうめちゃくちゃだよ。

 さらに次期王の有力候補には第一王子のバルブロと第二王子のザナックがおり、誰が誰を支持しているかとかも結構めんどくさいのですが……。まあ大体貴族派閥がバルブロを、王派閥がザナックを支持していると思っていただけたら大丈夫です。

 

 では以上のことを踏まえてどうするか。簡単です。ゴミ掃除をしたいなら、まずは一か所にまとめてから。これからホモ君には貴族派閥、ラナー王女には第二王子のザナック派閥にそれぞれ取り入ってもらいましょう。レエブン侯には原作通り蝙蝠として表向きは貴族派閥、裏では王派閥といった両派閥のバランサーになってもらいます。

 全員の能力は折り紙つきですから、こうすると数年後には王国中の全てのトップを独占することが出来るわけですね。そうなれば後は簡単。ホモ君が貴族派閥を主導してクーデターを起こしましょう。ついでに王派閥の屑貴族も何人か誘っておけば安心です。そうしてホモ君により引き起こされたクーデターを、ラナー王女率いる王派閥が打ち倒すわけです。ここで法国の力も借りて劇的勝利をおさめればなお良しですね。

 そうするとどうなるか? クーデターを起こして負けたとなれば、負けた側が無事で済むわけがありません。晴れて貴族派閥は解体され、やっと王国が一つの勢力の下でまとまることが出来るようになるわけです。ちゃんと負け犬の貴族派閥は直前で裏切っときましょう(人間の屑)。

 王国全てを巻き込んだ盛大なマッチポンプですが、ここまでしてやっと国としてはスタートラインに立ったようなもんですからね。王と貴族の力が5:5とかお前精神状態おかしいよ……。

 あとはナザリックが来るまでの時間でひたすら富国強兵に努めましょう。この際に法国の力も借りとくといい感じです。

 

 ではそのような事を二人に話しましょうか。ただホモ君視点ではまだ法国のことなんて知る由もないので、今の時点では『とりあえず全員が派閥のトップになって、王国の動きを自由に制御できるようになろう』といった感じです。字面にするとすげえ事言ってますねこれ……。

 

>あなたはラナー王女とレエブン侯に自分の考えを話した。武力に乏しいあなた達が、自ら派閥を立ち上げるのは難しい。ならば、既に今ある派閥を利用することはできないだろうか?

「クククッ、無茶をいうものだ。我々だけで王国を操り人形にしてしまおうと言うのか? 若者の戯言、白痴の夢……と言いたいところだが、確かに私や君たちなら出来るだろう」

「むぅ……私は不満ですよ、ホールド。貴族派閥はレエブン侯に任せて、私達二人で王派閥ではいけませんか?」

ラナーが可愛らしく頬を膨らます。残念ながら貴族と王派閥のバランスを保つ役は必要不可欠で、それは長年政治に親しんできたレエブン侯が最も適任だろう。王族の一員であり、すでに実質的な王派閥の一員とみなされているラナーが貴族派閥に入るのも難しい。これが最も適切な役割分担であった。

「それに君たち二人が王派閥になれば、王国統一後の王は決まったようなものではないか。その様な条件を私が飲むと思ったかね?」

レエブン侯が憮然とした表情でそう語り、三人で笑い合う。彼の中ではあなたとラナーは仲間であると同時に将来的な敵なのだ。あなたも出来ればラナーに王になって欲しいと思っているので、その認識は間違っていないが。

 

 なんでしょうね、このギスギスしてるのかほのぼのしてるのか分からない感じ……。だめだ…こんなことしてたら頭おかしくなる……!(コベニちゃん感) みんなも世紀の怪作チェンソーマンを読もう!

 それではここからは少数精鋭のラナー派閥は解散し、それぞれが単独行動に移ります。特大の爆弾であるラナーが爆発しないようちょくちょく集まって会議したり手紙を出し合ったりはしますが、あまり大っぴらに会うことは出来ないですね。それぞれが派閥のトップになるまでしばしの別れです。二年後に!!! シャボンディ諸島で!!!!

 

>そしてあなたは貴族派閥に取り入り、成り上がっていくための工作を始めた。複雑怪奇な政治の世界に、ついに本格的に分け入っていくのだ。

 

>今のあなたの名誉値なら、たいていの相手には出会うことができそうだ……!

 

>最もあなたの目的に適している者は誰か。それを考え、あなたは貴族派閥の筆頭貴族、ボウロロープ侯へ面会を求める手紙を書くことにした……。

 

 貴族派閥へ殴り込みをかけに行きますよ~行く行く。基本的に彼らは脳が死んでるので、いわゆるキャバ嬢のさしすせそを言っておけば仲良くなれる(都合の)いい生き物です。さっさと取り入って、貴族派閥のトップであるボウロロープ侯とコミュを築いていきましょう。本命はこの後、名誉値を一定以上稼ぐことで発生する『法国からの引き抜き工作』です。名誉値は領地を改善することでも得られますが、貴族界で名を上げると大量の名誉値が手に入ります。目標の値まで一気に上げていきましょう。

 きり良く終わったので今回はここまで。次回は法国が早く来てくれることを祈りながらのホモ君の華麗なる政治界模様をお届けしましょう。ご視聴ありがとうございました。

 

 




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