セカンドールマスターー育成者とドールのイロモノシリーズー 作:御舘雅盛
ぴちゃっ……ぴちゃっ……。
漆黒の闇に覆われた室内を、淫猥な水音が支配する。
「んっ、んっ……はぁっ……」
そして、金髪とアメジスト色の瞳をもつ少女の口からとめどなく発せられる、呻くような吐息。
その2つの音階が混じり合い、そして絡み合い、淫靡な旋律を奏でている。
深夜、とある館の一室。
その中央に、1人の男と金髪とアメジスト色の瞳を持つ少女が寄り添うように座っていた。
「お館様……」
その少女は、懇願するような目つきで主の顔を覗き込む。
「うん? どうかしたのか?」
口元に笑みを浮かべながら主が応える。
「もっと……もっと下さい……」
幼齢ドールが欲しい物をねだるような甘えた口調。
幼さと大人の女性が持つ官能の匂いが同居する、少女から大人へ移り変わる時期特有の女性が持つ仄かな色気。
だが、少女の表情にはそれとは違う大人の淫蕩な色が浮かんでいた。
「……お館様の、もっと飲ませて……下さい……」
微かな声でそう呟きながら、少女は主の顔に自分の顔を近づけた。
その上気した頬は、年齢に不釣り合いな艶めかしさを醸し出している。
「……私のモノを飲むより、おまえの方を飲んだほうが良いと思うがな」
そう呟くと主は少女の方へ手を伸ばす。
その指先に付着したその液体を一瞥する。
ほんのりと白い不透明の液体。
その指に纏わりつく粘り気のある感触と、鼻をくすぐる甘い香りに、主が満足感を覚える。
「お館様……」
そんな主の態度に不満げな少女が主の側へとにじり寄ってくる。
手を伸ばせば、容易にその小さな身体を胸の中へ抱き寄せられる程に。
「私は……お館様のモノが飲みたいのです。……いけませんか?」
少女が言葉を紡ぐたびに、暖かく甘い吐息が主の首筋をくすぐる。
その感触に、主は些かの心地良さを感じていた。
「仕方ないな。……ほら、口を開けなさい……」
自分のモノを手で握りしめながら、主は少女に口を開けるよう促す。
「んっ……」
その言葉が言い終わる前にそれを口に含む少女。
その少女の態度に、口元に笑みを浮かべる主。
「早く、早く……下さい……」
堪えきれず哀願する少女に、
「……出すぞ!」
主が、呻くような声を上げる。
刹那、少女の口膣に若干の引き締まった苦味のある液体が流し込まれた。
「んっ、んくっ……」
喉を鳴らし、液体を一滴残さず飲み干す少女。
「美味しかったです、お館様の……」
その全てを飲み干し、満足げな表情を浮かべる少女。
その様子を見る主の顔に苦笑の色が浮んでいた。
「しかし……よく飲めるな。こんな『松の葉茶』なんて物」
半ば呆れ顔で自分の手に握られた、口細の器を眺める主。
「こんなものって……。では何故お館様はお飲みになられるのですか?」
そう主の顔を見上げる少女に、
「松の葉には、体の毒素を取り去り、血液の汚れを取って血流を滑らかにする効果があるからな。松葉は香りもあるし、リラックスできる。ただなぁ……。この苦味だけは苦手だ。試しに葛を混ぜてみたんだが、とろみが付くだけで、あまり味の改善にはなっていないな。……そっちの方が美味そうだ」
顔をしかめると少女が持つ器に視線を投げる。
「私はお館様が飲まれる松の葉茶も好きですよ。……でもそうですね、どちらかと言えばこちらの『ヤム茶』の方が好みです。この甘味が私好きなんです。とろみがありますから飲みやすいですし。……それにバストアップの効果もあるってしのぶ様が……」
ほんのりと顔を赤らめ俯く少女。
その言葉に主は苦笑を隠し切れなかった。
<FIN