セカンドールマスターー育成者とドールのイロモノシリーズー 作:御舘雅盛
私は幸せなのかな? と思う。
御館様がいて、しのぶさんもいて、みんないて……。
何より彼が側にいて……。
皆、私の周りにいる。
皆が幸せそうな笑顔で語りかけてくれる。
でも、ときどき物凄く怖くなる。
いいの?
このままで本当ににいいのかな?
私は幸せでいていいの?
でもそんなとき、いつも側に来て耳元で囁く彼。
「ブリザーエーデル。いつも俺がついてる。だから心配しなくていい」
いつも鈍感なくせに、こんなときになるといつも助けてくれる彼。
彼と出会えて良かったって思えるそんな一時。
私には、絶対彼じゃなきゃだめだって思える。
だって、私のこと知ってるの彼しかいないから……。
でも気に入らないこともある。
彼がなんでも知ってるから。
私の考えてることが解るみたいに。
これも20年も一緒だからなのかな?
ずっとずっと一緒だったもんね。
お互いの心の中が繋がっている気がするの。
「ブリザーエーデル、今何考えていた? 俺の事か?」
「えっ、何、何か言った?」
「いや、もしかして今、俺のこと考えてなかったかと思ってな」
ふぅ、やっぱり、わかっちゃった。
「自惚れ過ぎよ、貴方」
そう言うと私は最愛の夫に接吻した。
「……」
あ、照れてる。こういうところが可愛いのよね、この人。
お館様たちは自信過剰だなんていうけど……こんな可愛いところ知っているのは、私だけなんだろうな。
少し困らせてみようかな。……少し俯き加減で、上目遣いに見上げるように……。
「……ゴメン、迷惑だったかな?」
あ、慌ててる。ちょっとやりすぎたかも。
「うふふふふふっ」
困っているこの人見ていると闘技場での姿が想像できないわね。
「何かついているのか?」
「何もついていないわよ。……ただ、こういう貴方も可愛いかなって」
「……可愛いって……嬉しくないんだがな。……俺の怖さ、見せてやる」
そう言うと今度はあの人から接吻してくれたの。
もちろん、私からもお返しをあげたわ。
「そろそろ、行こうか」
「うん! そうね。あ・な・た♪」
そう言うと私は、あの人の逞しい腕に絡まったの。
これが私の一番の幸せな時間
このまま、ずっと四季を感じながらこの人と一緒に歩いて行くこと。
叶わぬ夢かもしれないけど、この時間があるかぎり私って、絶対幸せだと思う。
これからもよろしくね、ヨッピガルム。
私の可愛い旦那様。
ヨッピガルムとブリザーエーデル、意外と相性が良かったので、こんな日常もありかなと。背中が痒い……