やはり普通の俺には普通の学校生活しか送れない。   作:佐羅田

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思いつきで書いたものです。


信楽周は普通である

 

 

ぶっちゃけた話をしよう。二次元で起きるほとんどの事は三次元では、起こらない。

へたれな奴が覚醒して強くなったり、幼馴染や憧れの先輩とラブコメったり、いきなり生徒会やよくわからん部活に加入させられ、そこで様々な非日常な出来事に遭遇したり。弱小部に伝説的な人が加入し全国に行って強いライバルたちと戦ったり、etc。

そんなことことは、ありえない。

へたれは、ほとんどへたれのままだし、幼馴染はいなかったり、いたとしてもそこまで仲良くなかったり、憧れの先輩は先輩のままほとんど接点がないまま終わり、非日常な出来事など起こらず自主的に行わないものに生徒会や部活は、続けられない、そしてよくわからない部活など存在しない、伝説的な人物も推薦や勧誘にあい弱小部な学校など、選ばない。

高校に入ったからといってそれは変わらず、普通に友達を作り普通に学校生活を送り普通に卒業する。結局何も起こらない、人間は普通に生きて普通に死ぬのだから。

結論。高校生活は今日も変わらず楽しいです。

 

 

国語教師である平塚先生は疲れたような顔をしながら俺の作文を読み上げた。

なかなか自分が思っていることを世間に訴える機会がないので張り切って書いたせいか所々おかしな部分がある。俺もまだまだだな。

さては、具体例が少なかったから呼ばれたのか、そうとわかればさっそく考えなおさなければ。

俺は考える人のポーズをとってから考える。これは、俺の癖だったりする、すいません嘘つきました。

平塚先生はそんな俺を見てさらに疲れたような顔をしてこちらを見ている。

 

「取りあえず、そのポーズをやめろ、話ができん」

 

「すいません。まだ具体例が3っつしか出来上がっていませんので少し待ってくれますか?」

 

「はぁ、なにを言ってるのか大体理解できたがそれは必要ない」

 

「えーー!具体例が少ないから呼び出されたんじゃなかったんですか!?」

 

「それ以前の問題だ、信楽(しがらき)。私が授業で出した課題は何だったか覚えてるか?」

 

「『高校生活を振り返って』ですよね、覚えてますよ」

 

「そうだよな。なのになぜ君は二次元と三次元の違いについて書いているんだ?アホなのか?しかも肝心な所は一行で終わらせているし」

 

なんでそーなったんだっけ?確か最初普通に書いた後、書き直して脚色しすぎたらなんかほとんど違ってて、やるせなくなったんだっけ?

俺がまたポーズをとって考えていると頭を叩かれた。

 

「真面目に話を聞け」

 

「いて、暴力反対ですよ。ってか先生、なんか慣れてませんか?」

 

「ああ、先ほど似たような生徒を相手にしていたからな」

 

「運命を感じますね、女の子だったら名前を教えて下さい」

 

「残念だったな、そいつは男だよ」

 

「はー、ほら、証明になったじゃないですか。三次元で急展開なラブコメにはならない、俺、現実見てますね」

 

「話をそらすな。信楽、言い訳を聞いてやる」

 

「いや、まだ高校生活そんなしてないんで、一般的に言われている高校生活といままで体験してきた学生生活の違いにやるせなくなって、人生まで振り返ってしまいました」

 

「なぜ、自分のじゃなくて一般的なもので書いたんだ?、こういうのは普通自分のことを書くだろう」

 

「最初は自分のことを書いたんですが、これだと先生が読んでてつまらないだろうな~と思い書き直しました」

 

「さらっと私のせいにするな」

 

「別に先生のせいになんてしてませんよ、そう言うってことは、実際思ってたんじゃないんですか?」

 

「揚げ足を取るな、小僧」

 

「小僧……いや、先生もそんなに変わらんでしょ見た目だけは」

 

「ほほう、君は一言余計だが一応女心をわかってるようだな」

 

「家族に女が多いもので」

 

「もしかして信楽七海(なつみ)は君のあねかな?」

 

「あ、はい。にくた自慢の姉です」

 

「今、憎たらしいと言おうとしなかったか?」

 

「気のせいですよ、じゃあ俺はこれで」

 

完全に話は逸れた、これは逃げれる。さあ行動に移そう。

 

「待て、どこに行く?」

 

そう上手く逃げれないよね、解ってたよ。ああ、時間という概念を取り込んで4次元に進化したい。切実に。

え?二次元?無理無理無理、行けたとしてもモブとか少年Aとかがオチちだよ。自分で言ってて泣けてくる。

俺は浮かせた腰をまた椅子に戻す。

 

「はい、どこにも行きませんよ」

 

「私はな、怒っているわけじゃないんだよ」

 

はい、これ長くなるパターンの奴じゃん、うわーどうしよう。あ、でも実際怒ってないっぽいな安心安心。

平塚先生は胸ポケットから煙草を取り出すと、って胸デカいわやっぱり、マジこの人スタイルと顔は抜群だよな、何で結婚できないんだろう?考えるか、いや、やめよう。胸ポケットから煙草を取り出して口に持っていく俺はとっさに持っていたジッポで火をつけようとしてしまった。

あ、やべ~、さらに怒られる要素積んじゃったよ。ドジっちゃった、てへぺろ☆。うん現実逃避はいけないな、平塚先生めっちゃ見てるよ。

 

「君、何でジッポなんてもってるんだね?」

 

「い、いや~今日の朝拾っちゃって~」

 

「すぐわかる嘘はやめたまえ、君のその手つきは、慣れている者の手つきだよ」

 

「ま、まあ、これには色々事情がありまして、信じてもらえるとは思ってませんが俺は吸ったことないですよ」

 

「いや、私は君を信じるよ。煙草を出したとき一瞬嫌な顔しただろう?あれは煙草が嫌いな人がする顔だ」

 

やば、顔に出てたのか、ってかこの人よく見てるな、もしかして!俺のこと!・・・ないな、ありえない。そんなラブコメなんか誰も望んでない。

 

「は~、そうですか。ありがとうございます」

 

平塚先生は煙草の火を消して真面目な顔をしてきた。

 

「君はたしか部活をしていなかったよな?」

 

「はい、三年間帰宅部をやり遂げたいと思っています」

 

「やり遂げても履歴書には書けんからな、あと面接でも使えん」

 

え、使えないの?三年間やりきりました! なんと、君は一つの事を最後までやり遂げることができるのか!合格!ってなんないの?

野球部サッカー部はなるのに?贔屓じゃん。知ってたけどさ。

 

「友達はいるよな?」

 

「いますよ。後、その質問はしていい人としちゃダメな人がいますからね」

 

あ、目逸らした。したんだなこの人。

 

「ここに書いてあるのは本当のことだったということだな」

 

「嘘はつきません」

 

はい、ごめんなさい。それが嘘です。

 

「・・・彼女とかはいるのか?」

 

とかってなんだよ、俺がバイだとでも言いたいのかこの人は。

 

「いないですね」

 

「そうなのか?でも一時期、職員室で話題に」

 

「いません」

 

「そうか、君もなんだな」

 

もってなんだよ、俺と誰だよ、先生の場合彼氏じゃなくて旦那だろ、年的に。いや、言ったら殺されそうだから言わないけどさ、あと憐みの目でこっち見んな。そのまま鏡を見て自分でも見てろ!こっちも口には出さない思うだけ。

 

「君は基本的に普通の人間なんだな、性格以外に」

 

「それ、俺以外に言っちゃだめですよ、たぶんその人泣いちゃいますから」

 

先生はなにかを思考しながらふむふむと呟いている、いや、早くしてよ、女王様絶対怒ってるよ。

先生はよしっと呟いてこちらを見てきた。

 

「こうしよう、レポートは書き直せ」

 

「了解です」

 

よし、終わったな、さて帰ろう。今日は、もう寝たい。

 

「だが、調子のいいことを言ってその気にさせ、逃げようとしたことは確かだ。なので、君には奉仕活動を命じる。罪には罰を与えることにする」

 

ちょっと待て、その気ってなんだ、俺と先生でラブコメるのかいやいやありえんだろ。そして罪には罰をとかどこの閻魔様だよ、それか第一補佐官。

 

「奉仕活動ってなんですか?ゴミ拾いですか?それって景品でますか?」

 

平塚先生は俺の問いかけに無視をしてさっさと立ち上がった。

 

「ついてきたまえ」

 

無視&not説明&前ふりなしでそう言って扉の前まで移動してしまう。ちなみに英語だと最後の繋ぎのみandで繋ぐんだよ、また一つ賢くなったね!

そう、現実逃避をしていた俺を先生は振り返って見てきた。

 

「おい、早くしろ」

 

これは逃げれないと思い俺は素早くついて行った。oh...なんて従順な俺。

 

 

 




頑張って学祭ぐらいまでは続けたいですね。
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