やはり普通の俺には普通の学校生活しか送れない。   作:佐羅田

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書き終えましたが眠いです。

それではどうぞ。


ようやく信楽周は自分の気持ちを自覚する

長い過去旅行から帰ってきた、もとい過去の場景がフラッシュバックした俺はもう一度目の前の少女を見る。

あの頃より少し伸びた身長、胸も大きくウエストもしっかりしていて病弱だったとは思えないほど成長している。

 

「お前、なんで……」

 

「おっと。なんで生き返ってるんだ、なんでのはやめてくれよ? 僕だって分かっていなんだから」

 

死んで人の心でも読めるようになったのかい。

んな馬鹿なことがあるのかよ……。

 

「なら別の質問だ。なんでお前がウチにいる。チャイムはどうした?」

 

「驚かせようと思ってね。ちょうど鍵も開いていたことだし、ちょうどいいかと」

 

「そんなんでいきなり現れられたこっちだってたまったもんじゃないよ」

 

「まあそう言うなって」

 

ヒラヒラと手を振って由里は俺の椅子に座った。

背の部分を前にしてまたがる様にしてこちらを見ている。

 

「さて、これから何しようか?」

 

「生憎だが俺は今停学中の身だ。それに内心お前が現れたことによる混乱が激しい」

 

「おや? 昔の犯罪が今になってばれたのかい? だがら忠告したのに」

 

「忠告された覚えはないよ。気付いていたことは知ってたけど」

 

「あはは。そうだったかもね」

 

全く呑気なものである。

結衣のこと、比企谷くんのこと、学校のことと色々問題が山積みなのに今度はファンタジーと来た。

勘弁してほしい。

 

「それなら昔みたいに折り紙やゲームをして遊ぶかい?」

 

「あのなぁ、お前なんでそんなに当たり前のように俺に接してるんだよ。今の状況分かってんの?」

 

「分かっているとも。僕は生き返った、理由は分からないけどね。そして彼氏に会いに来ている」

 

「さらっと惚気るな。そして『元』彼氏だ、間違えるな」

 

「あれ? 僕はいつの間に振られたんだい?」

 

「俺はファンタジー、ご都合主義を信じない。由里、お前は一度死んだんだよ、その時点で俺はお前を認められない」

 

基本的に笑みを浮かべる由里の表情が一瞬歪んだが、すぐに元に戻った。

 

「へー、でも君は僕に生き返ってほしいと思ったことがあるはずだ」

 

「それは否定しないよ」

 

「ならば。その望みは成就され、僕はこうして生き返ったってことではダメなのかい? それとも、僕が死んだ後にゆかりにでも恋をしたのかい?」

 

「ゆかりとは転校して以来合ってないよ」

 

「そうなのか……。さて、ならば僕はもう一度君に恋してもらうしかなさそうだ」

 

人差し指を立たせて、すっと俺をさして片目をつぶる。

しかし、なんかこいつ勘違いしているみたいだな。

 

「俺はお前の事がずっと好きだったよ。だから、俺はお前と付き合えない」

 

「難しいことを言うな。それなら、一つ頼みがある」

 

「なに? 成仏かい? 俺に出来ることなら協力するけど」

 

「ふふふ。日曜日、一度だけデートしてくれないか?」

 

「それで成仏できるというなら」

 

「それしか考えにないのかい? それにほら、ちゃんと実体があるではないか」

 

椅子から立ってくるりと一回転。

可愛らしい姿だが、今の俺にはそれを楽しむ余裕はない。

 

「まぁいいや。ではそういう事で、日曜日楽しみにしているよ。……たしかに幽霊が消えるかもしれないしね」

 

「ん? 最後なんて言った?」

 

「なんでもないさ」

 

最後の方、小声になっていて聞こえなかったため聞き返したが、由里はニヤニヤとした笑みを浮かべて部屋から出て行った。

一人、やっと落ちついて考えられるようになった俺は長く息を吐いて脱力した。

日曜日……か。

デートといっても俺は結衣の誕プレ買に行く予定だったし、それでもいいのかな?

にしても、嬉しいような気まずいようなこの複雑な思いはなんなんろうね。

 

それにしても……胸、デカかったなー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よし、平塚先生にもメール入れたし。行くとしますか」

 

反省文やらメールの返信やらを書いて過ごしているうちにあっという間に当日となってしまった。

目的にはあっちが指名したみんな大好き東京BAYららぽーとである。

俺も優美子や隼人たちに誘われて何度か行ったことがある場所だし、あそこなら結衣の好きそうな物も沢山おいてある。

家を出て駅に向かい、改札口を出る。

直ぐに電車がやってきて、目的地まではスムーズに行くことが出来た。

時間は10時ジャスト待ち合わせ時間ちょっきりである。

木陰のベンチで本を読みながら待っていると、由里がやってきた。

 

「少し遅れてしまったかな?」

 

「そこまで待たされてないよ」

 

「うむ。それで……どうだい? 僕の服装は?」

 

恥ずかしいのかショートパンツを引っ張ってこちらを上目使いで聞いてくる。

なんというか、レアだ。こいつが恥ずかしがるのは少ないからな。

 

「うん、似合ってるよ」

 

「本当かどうか気になる所だがまぁいいとしよう」

 

随分健康的な太ももを大胆に出していてシャツも肩が露わになっている。

上機嫌に俺の前を通り過ぎショッピングモールに入って行ったので素直に俺もついて行った。

 

「さて、意外と広いものだな。どこから見て回るかー?」

 

「買いたいものとかあるならついて行くけど……その様子じゃなさそうだね」

 

「流石! よく分かってるじゃないか」

 

「そりゃどーも」

 

んーっと案内板の前で悩む由里を見ていると初めて出かけた日を思い出す。

普段買い物になんて行かない彼女は前もこうして睨めっこしていた。

なんとも微笑ましい。

 

「よし、決まったよ。僕は服が買いたいからここら辺のエリアに行こうか」

 

エスカレータ目がけて歩いて行く彼女を、俺は笑みをうかべてついて行った。

さて、目的地に着いたのだがなんとも言い難い視線を浴びる羽目になった。

 

「ふふふ。注目を浴びていますが感想は何かあるかい?」

 

「女ってどうしてこう、付き合ってる付き合ってないでしか判断できない生き物なんだ」

 

「おっと、別段不思議ではないさ。男だって女性が居れば顔を見て取りあえずの判断を下すだろ? それと一緒さ」

 

「そーいわれればお互い様なのかもね」

 

「そうそう、そーいうものだよ」

 

つまり見方を変えるってことか。難しいな。

俺は服を選ぶ由里と会話しつつ店内をきょろきょろする。

ここの店は比較的露出度が低めの、お嬢様気質の服が立ち並ぶ店のようだ。

今も慣れた様子で由里は半袖のブラウスとサマーベストを見ている。

今日の服装と大分異なるが別に服装への変な拘りはないのであろう。

 

「では会計を済ませに行くよ」

 

「おう、いってらー」

 

一人になった俺は避けるように店を出て、近くのベンチに腰を下ろした。

ここからでもレジは見えていて、少し並んでいいる様だ。由里がこちらに振り向いてジェスチャーでごめんと言っているのが分かる。

俺は手を振って気にするなと伝えた。

 

「おりょ? あーまねさん! 何してるんですかー?」

 

聞きなれた声が鼓膜を揺らし、俺は視線を右上にずらした。

 

「おやポイントちゃん、こんにちわ」

 

「やっはろーです!」

 

結衣の真似をして、立っていたのは比企谷くんの妹の小町ちゃんだった。

前見た時より露出が控えめた大人っぽい服装をしているが、キャスケット帽子が可愛らしさを演出している。

 

「お一人ですかー?」

 

「いや、そうではないんだけど……そっちこそ一人なの?」

 

「いや~一人なわけじゃないんですけど今の小町、キューピットなので」

 

「へー、よく分かんないけどそうなんだ」

 

「はい!」

 

にっこりとした笑顔は人懐っこく、比企谷くんが溺愛する理由も分かる気がする。

それにしても……。

 

「比企谷くんから、何も聞いてないの……?」

 

「なんのことですか~? ウチのゴミぃちゃんなら元気を頂戴したらしく、腐った目が腫れてますがそれ以外変わんないですよ?」

 

「あ、そうなんだ……。親御さんとか心配してないの?」

 

「いやー、特にこれといって。なんか平塚先生から聞いたみたいですけど兄も親も教えてくれないんですよねー」

 

「そう……なんだ」

 

流石比企谷くん、ホントかっこいいよ。

なんで全部溜めこんじゃうかな。

俺が悪いんだし言い振らせば俺のカーストだって落とせるし、比企谷くんに優しい人も出てくるかもしれないのに。

でもまぁ、それがないから俺は憧れたんだけど。

 

「あまねさーん? もし暇でしたら小町の買い物付き合ってもらっちゃったりできませんかねー?」

「えっと……」

 

「やぁ、待たせてすまなかった……おっと、お取込み中かな?」

 

「おっ! いやいやーあまねさんも隅に置けないですね~! では小町はこれで!」

「ちょ、待って!?」

 

 

俺の声は虚しく、ポイントちゃんは風のように走り去っていってしまった。

絶対誤解された気がする。

 

「今の子誰だったんだい?」

 

「知り合いの妹」

 

「なるほど。仲良くなれそうだ」

 

「会う気満々ですか……」

 

「ふふふ。それじゃあ次行ってみよー!」

 

「昭和生まれかお前は」

 

くだらないやり取りをしながらも、なんだかんだで楽しんでいる俺がいることに気付いた。

確かに口ではああ言っても、心ではもっと喜び、今すぐにでも元の関係に戻りたいと願っているのかもしれない。

それでも……。

 

「ん? どうしたんだい、急に黙り込んで」

 

「ごめん。ちょっと考えごとしてた」

 

「そうか。では次はこの店に入ろう」

 

提案され伸ばされた指の先を追いかけると、喫茶店がそこにはあった。

 

「そうだね。適当に休みますか」

 

店に入り二人で並ぶ。

メニュー表を渡されて少し悩んだが、無難にいつもと同じものを頼んだ。

支払いを済ませて商品を受け取って空いている席を探す。

意外に人は少なく、窓側の奥の席に陣取った。ここから窓の外を見下ろすと、エスカレータで人が上がってくるのが見えている。

 

「ふむ、グランデでも良かった気がしたが……」

 

「飲めなかった時のことを考えたらそのくらいの大きさでちょうどいいんじゃない? 足りなかったらまた買えばいいし」

 

「それもそうだ」

 

美味しそうに頬を緩ませて飲んでいる姿に見とれて、俺はぼーっと凝視してしまった。

すると由里は顔を赤らめてそっぽを向いてしまった。

 

「そんなにジロジロみるんじゃない」

 

「ごめんごめん。ついね」

 

「全く……。人の気も知らないで」

 

「だからごめんって言ってるでしょー」

 

何故だか機嫌が戻らない由里に困惑する俺であったがポンっと策が閃いた。

 

「サンドイッチ食べます?」

 

「今回はそれで手を打とう!」

 

ひったくる様に卵サンドだけが抜かれ、由里は一口噛んで美味しそうに表情を緩めた。

俺も一つサンドイッチを取り出して食べる。うん、やっぱり美味しい。

なんとなく入口の方に視線を動かすと、見慣れた二人が見慣れない恰好で見慣れなく歩いていた。

 

「いきなりメニュー表で自分を隠すなんて……どうかした?」

 

「いや、ちょっと今合い辛い知り合いが居て」

 

視線の先には二人でぎこちなく歩く男女が一組。

私服に纏った比企谷くんと雪ノ下さんが色々な店を覗き見るように歩いていた。

ってか、なんであの二人が二人だけで歩いてんだよ!

俺が居ない間に奉仕部に何があった!?

もしかして……あれデートじゃないよね? んなわけないよね、だって比企谷くんと雪ノ下さんだよ? ありえないって。

それと比企谷くんほんとごめんなさい。

頬や目蓋の上が蒼黒くなっており、俺が殴った後が少し残っている。

少し経つと二人はまた違う店を見に行ったのか、喫茶店付近からいなくなった。

 

「ふー、危なかった」

 

「あれが被害者さん、か」

 

「よく分かったな」

 

「そりゃあ、言い方と彼の外見から推測できたさ。なんてったって殴られた人の顔をしている」

 

「ご名答、さすがだよ」

 

「褒めても何も出ないさ」

 

由里は面白がるように手拭きを器用に折って折り紙を作っていた。

 

「懐かしいじゃないか、昔からこうやって折り紙をしたよね」

 

「そうだね……。由里話がある、外に出よう」

 

「ふむ。何だかよく分からないが……着いて行くとしよう」

 

外はこれから沈み行くのか、青いがうっすらとオレンジ色がさしている。

ショッピングモールを出て少し歩いた所にある人気のない公園に入る。

俺は深呼吸をして、由里に向き合った。

 

「さて、今日は楽しかったね。それで? 話とはなんだい?」

 

「確かに楽しかったね、夢だとしても良い時間だったよ」

 

「んーどうしたら現実だと認めてもら……」

 

「もう、分かったから。演技はしなくていいよ」

 

「演技……? 何のことだい?」

 

俺は不思議そうに傾げる彼女を見つめる。

それは確かに佐島由里に似ている。似ているが、ただ、似ているだけに過ぎない。

 

「そろそろネタバラしだよ。由里……いや――――ゆかり」

 

突然だったのか、ばれると思っていなかったのか目の前の彼女は驚いた表情を作った後、ニヤリとした笑みではなく、儚げに笑った。

 

「どうして……分かったの? あまねさん」

 

「うん、確かに似ていたよ。顔も声もそっくりだ」

 

「なら、なんで……?」

 

「ゆかり、折り紙練習したんだね。鶴、前より上手くなってるよ。ただ、由里の作るやつよりはまだ下手かな」

 

「それだけ、なの?」

 

俺は優しく笑って今にでも泣き出しそうなゆかりに言う。

 

「それと由里には悪いけど、ゆかりはまだポーカーフェイスが出来てないよ。由里は感情を表に出しても分かりやすくないからね。ゆかりは恥ずかしがり屋が残ってるし」

 

「それはあまねさんがジロジロ人を見るからだよ……」

 

「あともう一つ、由里は胸が小さいからね。急にそんなあ成長するとわ思えないし」

 

「あまねさんのエッチ……」

 

ゆかりは段々と声が小さくなっていき、俯いてしまった。

少し無言の間が出来た所で、ゆかりは顔を上げた。ゆかりの顔には笑った顔と共に涙が流れていた。

 

「あーあ、折角色々と頑張ったのに結局ばれちゃったなー」

 

「ゆかり……」

 

「ねぇ、あまねさん。お姉ちゃんが無理なら、私と付き合ってくれるの?」

 

ゆかりは小さく歩いてきて俺の胸板に顔をうずくめてきた。

 

「私、本当はずっとあまねさんの事好きだったんだよ。初めて会った時からずっと。でも、お姉ちゃんと付き合ってるって知って、諦めた。だって敵わないんだもん」

 

鼻をすする音が時たま聞こえ、涙が俺の服を濡らしていく。

 

「私が転校して、もう会えないと思っていたら、あまねさんを町でたまたま見つけたの。その時に私思っちゃったんだ。お姉ちゃんになりきればあまねさんと付き合えるのかなって。だから長かった髪も切って、コンタクトにして、普段しない服装までして、喋り方も変えて、彩華ちゃんにも協力してもらって……ねぇ、あまねさん。お姉ちゃんじゃない、由里じゃなくて、ゆかりで会いに行ったとした付き合ってくれた?」

 

ゆかりは俺に嘘偽りない自分の気持ちを伝えてくれた。ならば俺も自分の気持ちを素直に伝えるのが道理である。

俺はゆかりの肩をそっと掴んで離す。

 

「ごめん、それは出来ないよ。実は俺、好きな人出来たんだ」

 

「そ、そうなんだ……。結局無理だったってことかー。あーあー私なにやってるんだろー」

 

「それでも、嬉しかったよ。由里にも、ゆかりにも会えた。入れ替わりだったけど昔のように三人で

遊んでいる気がして本当嬉しかった、ありがとう」

 

「あまねさん、ほん、とうに、ずるいよ……。最後に、ゆかりでキチンと告白させて。結果が分かっているとしても、最後に」

 

俺はゆっくり頷いて、ゆかりの準備が出来るのを待った。

ゆかりはふーっと深呼吸してから満面の笑みで俺と向き合った。

 

「あまねさん。ずっと、ずっと好きでした。付き合って下さい」

 

夕日よりも眩しく、綺麗な笑顔が輝いて俺の瞳に映った。

 

「ごめんなさい。本当に嬉しいですが、好きな人がいるので付き合えません」

 

「あはは、振られちゃった」

 

ゆかりはその場にパタリと座り込み、笑顔を必死に崩すまいとしながらも涙を流していた。

その間、俺は彼女の手を握っている他に、してあげることが出来なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゆかりが泣きやみ、二人で夜の街を歩く。

未だ手を握ったままであり、これが最後のお願いだとゆかりは言っていた。

駅まではさほどの距離はないが、今は長く感じる。

 

「あまねさんが恋した女性ってやぱりお姉ちゃんみたいな人なの?」

 

「んー似ている所と似てない所があるかな?」

 

「へー、一回見て見たいかも」

 

「見た目は由里と全然違うぞ?」

 

「それでも見て見たい」

 

吹っ切れたのか今は元気が戻って来ている。

やはりこっちの方が『ゆかり』って感じがしっくりくる。

 

「髪折角伸ばしてたのに……」

 

「いざ切るとスッキリするものだよー。前は長くて鬱陶しかったから」

 

「やっぱり大変なんだ」

 

「そうそう! 乾燥しだすとすぐに!」

 

ゆかりと色々な話をしていると駅がもう見えてきた。

入り口で手が解かれ、ゆかりが一歩距離を取って見返った。

 

「ここまででいいよ。今日は我儘に付き合ってもらってありがとう」

 

「家まで送ってあげたいけど、今日はついて行かない方がいいのかい?」

 

「うん……。じゃないとこのまま未練がましくなっちゃうから」

 

「そうか。気を付けて帰れよ」

 

「あまねさんもね! 最後に……あまねって呼んでもいいですか?」

 

ゆかりは俺に近づいて、耳下でささやいて来た。

恥ずかしいのか顔は真っ赤である。

 

「いいよ」

 

「では、さようならあまね!」

 

ゆかりは小さく俺の頬に唇を添えて元気よく走っていってしまった。

キス……されたんだよな。

ほんとどこの学園ラブコメだよ。

あんなに美人を振るとかどうかしてるよ。ほんと俺。

 

「それでも、俺は結衣が好きなんだよな」

 

明日から停学が解ける。

つまり全てのやらなければいけないことが一斉に押し寄せてくる日だ。

決戦の日は明日たのだ。

謝って告って、その後のことなど今は分からない。

それでも、叫んで誤魔化すしかない。

 

「待ってろよー! ラスボスー!」

 

ふぅ、すっきりした。

俺は来た道を走って戻る。

最強の武器を(最高のプレゼント)を買うために。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




さてさて、放課後の奉仕部で何が起きるでしょうね。
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