暴君怪獣 タイラント
登場
コトコトと鍋を煮込む。 一口分取って味見をしてみる。
う~ん? ・・・まぁ、こんな物だろう。
料理ができない人にとっては、上出来・・・そもそも、まともな料理を作れる環境でも無いし。
「切歌、調。 出来たよ。」
と言っても、食べれるものを煮込んだけだけど。
「「は~い!」」
今日も、キリシラコンビは元気だな・・・
キリシラコンビと旅は、もう一週間が経った。
その間にも怪獣との戦いは、あった。
・・・ゼロが言うには、『ムルチ』と『ゴルザ』と言うらしい。
《まぁ、俺達に掛かれば、楽勝だったがな!》
そうだね・・・(割とゼロは、お調子者なのかも)
そうそう、変わったことと言えは、
今まで身一つで旅してたけど、最近は荷物を持つようになった。
左腕のブレスレットに収納しているけど・・・
《ウルティメイトブレスレットに収納してる事は、別に良いって!》
神秘のアイテムなんでしょ? そんな扱いでいいの?(←言い出しっぺ)
《お前たちの命に係わる事だ。 ノアも許してくれるだろうさ。》
ふ~ん。 ・・・ノア?
《あちこちの宇宙で、伝説を残してるウルトラ戦士だ。》
ゼロ以外のウルトラマンか、会ってみたいな。
「おかわりデス!」
「私もおかわりです。」
・・・食べるの早すぎない? 今日に始まった事じゃないけど。
「ん。了解。」
まぁ、こんな感じで仲良くやってる。
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・・・片付け終わり。
朝食と野宿の片づけをして、立ち上がった。
「グギャーーー!」
「デェーーース!?」
その時、空からちぐはぐな怪獣がやって来た。 ・・・キメラに近い気がする。
切歌がびっくりして尻もちを付いた。
「また怪獣!」
調が叫ぶ。 確かに、ここ最近の怪獣の遭遇率は異常だ。
《あいつは!》
「《ゼロの知っている奴?》」
ゼロが驚きの声を上げたから、最近覚えたテレパシーで聞いてみる。
《あぁ、あいつは『暴君怪獣 タイラント』だ!》
「暴君怪獣・・・」
中々、嫌な響き。
「早く逃げるデス!」
「切ちゃんに賛成!」
立ち上がった切歌が言う。 確かに逃げないと不味いな・・・
・・・はたから見れば荒野の中で怪獣(タイラント)から、逃げてる三人組だろう。
って言うかなんで、こんな何もない場所に怪獣が召喚されたんだろう?
《まさか! 響!》
「《な、なに?》」
《切歌達から離れろ!》
「っえ?」
ゼロの言った言葉が理解できず、言葉をこぼす。
《奴の目的は、俺達だ!》
「どうしt・・・!」
ゼロの言いたいことが分かった、分かってしまった。
「《でも、どうして。》」
考え付いた答えに、動揺が隠せない私。
《多分、ムルチとゴルザは俺達を探し出すコマだったんだろう。》
「《私達は、まんまと引っ掛かったって事か・・・》」
《悔いてるのは後だ! 今は、こいつらを守るぞ!》
そう言うゼロの声も、震えている。 ・・・気持ちは、何となく分かる。
「切歌達は、そのまま逃げて。 ・・・私が囮になるから。」
「そんな!」
「危ないデスよ!」
「私は、貴方値を預かった責任がある。・・・それに大丈夫。 私、エーフだし。」
それだけ言うと振り返り、タイラントに向かい走り出す。
私に向かって、耳から光線を放つタイラント。
キリシラコンビが何か叫んだけど、爆発音で聞こえなかった。
それよりも、私は炎の中でゼロアイを装着し、ゼロに変身する。
響Side END
爆発の中から光が空へと上がり、タイラントを引き飛ばす。
光が人型になりと、ウルトラマンゼロに変わる。
「また、巨人。」
「お願いデス! 響さんの仇を取って欲しいデス!」
これまでの戦いの中で、ゼロを信用した切歌と調が声をかける。
それに応えるように頷くゼロ。
《行くぜ!》
「シェア!」
ゼロがファイティングポーズをとる。
起き上がったタイラントは、口から吐く強力な炎『デスファイヤー』でゼロを攻撃する。
ゼロは何とか躱し、タイラントの横腹に蹴りを入れる。
「デス!」
「頑張って。」
蹴りは入った物のあまり効いて無く、長い尻尾を鞭のように扱いゼロを追い詰める。
切歌達の声を聞き、距離を取るゼロ。
《「一気に決める。」》
響が呟き(切歌達には聞こえてない)、頭部にある二本の宇宙ブーメラン
『ゼロスラッガー』を手に取り、カラータイマーに装着しエネルギーをチャージする。
強力な必殺光線『ゼロツインシュート』がタイラント向けて放たれた。
「グギャーーー!」
「デェス!?」
「うそ・・・」
何とゼロツインシュートを、腹部にある五角形の口で吸収した!
《っち! ベムスターの腹は飾りじゃないか!》
《「光線がダメなら。」》
ゼロが舌打ちをする中、響が呟きゼロスラッガーを手に持ち合体させる。
弓のような大剣『ゼロツインソード』を、手にタイラントに迫る。
「デェェーーア!」
「グギャーー!」
ゼロの攻撃を右腕の鎌で弾く。 それによりゼロの体勢が崩れた!
そこに左腕の鉄球で攻撃し、ゼロを吹き飛ばす。
「あぁ! このままじゃ、負けちゃうデス!」
《流石は、ウルトラ兄弟を苦戦させた強敵だぜ・・・》
タイラントは、ゼロの故郷に居る歴戦の戦士達を5人抜きした強敵だ。
《「それでも、負けない。」》
《響?》
《「私は、切歌達が平和に生きる
《「・・・そんな、世界を見たいと思えるようになって来たから。」》
切歌達の旅。その時間は、響に平和な未来に
《へへ、言うようになって来たじゃないか!》
《今のお前なら、あの力が使えるはずさ!》
《「あの力?」》
《「あぁ、前に一緒に戦った2人の戦士から受け継いだ、赤き力!」》
♪:ULTRA STEEL
左腕のブレスが輝き、エレキギターの音と共にゼロの姿が変わる。
上半身は赤色、下半身は銀色に変わり、ゼロスラッガーも金色に変わっている。
前に進み、悪を倒す炎の力。 その姿の名は!
《ストロングコロナゼロ!!》
普段よりも口調が荒いゼロが、今の姿の名を叫ぶ!
「デスデスデェェーーース!?!?」
「変わった!」
キリシラコンビも驚きの声を上げる。
《俺達のビックバンは、もう誰にも止められねぇ!!》
「デェェーーヤァァーーー!!」
跳び上がり炎を纏った拳でチョップする技『ビッグバンゼロ』でタイラントの角を折る。
タイラントが痛みの声を出す前に、炎を纏ったパンチやキックで攻撃する。
『ストロングコロナアタック』により、鎌も折られるタイラント。
「グギャーーー!」
後退し、距離を取ったタイラント。 怒りの眼差しでゼロを睨みつけ、
左手の鞭でゼロを攻撃しようと伸ばす。
《「無駄。」》
「デェア!!」
ゼロは鞭の先端を躱し、キャッチする。 そしてそのまま、力任せに引きちぎる。
《「返す。」》
引きちぎった先端を、力一杯タイラントに投げ飛ばす。
「グギャーーー!」
五角形の口に刺さり、苦しむタイラント。
そこに拳を打ち付けながらゼロが近づき、タイラントを空高くに投げ飛ばす。
《ウルトラハリケーン!!》
すぐさま、右手にエネルギーを溜める。
《ガルネイトバスタァァー!!》
高熱のエネルギー弾『ガルネイトバスター』がタイラントを吹き飛ばす。
「シェア!」
空へと飛びさるゼロ。
「やったデス!」
「でも、響さんが・・・」
ゼロの勝利に喜ぶも、響が居ない事に顔を暗くする二人。
「私がどうしたの?」
「「響さん!?」」
そこに響が、後ろから声をかける。
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一方、タイラントとゼロの戦いを見ていた宇宙人達は・・・
「タイラントが、負けた・・・」
「なんて強さだ!」
タイラントが撃破された事に驚いている。
「ふふふ。」
そんな中、一番良い席に座っている黒色の宇宙人が笑う。
「おい!メスト何がおかしい!」
「いえ、あの宇宙人の・・・
地球人の弱点を見つけたんですよ。」
メストと呼ばれた宇宙人の目には、響と話すキリシラコンビの姿が映し出されていた。
フューチャーアースで共に戦った、ウルトラマンダイナとウルトラマンコスモスの
ストロングタイプとコロナモードの力を併せ持つ、超パワー戦士。
この姿だと、普段よりも口調が荒くなる。
響が未来を進みたいと思い始めた事により、チェンジ可能になった。