最高傑作は今日もAクラスで過ごす   作:クリッピー

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かなり文がダメダメかもしれませんが許してください


イケメンはこれだから嫌いだ

 無人島生活2日目となり、我々は前日に俺が見つけた川へと向かう。人数は、昨日手を上げたやつ以外にもいるのでだいたい30人程度だ。

 

「あとどれくらいで着きそうなんだ?」

 

 俺の後ろを歩く司城が聞いてくる。

 

「5分ぐらいだと思う」

 

「分かった。それにしても、よくそのスピードで歩けるな。俺なんて少しバテてきたぞ」

 

(そんな風には思えないが)

 

「日々の鍛錬によって磨かれたものだ」

 

 俺は事実を述べる。

 

「そんなやつがDクラスにいたなんて思えないぜ」

 

「Dクラスにいる高円寺はどうなるんだよ。あいつ、俺よりもやばいぞ」

 

「それはまじかよ。本当にしっかりクラス分けされたのかよ」

 

「さあな」

 

(多分だがあいつは何かしらの欠陥があるんだろう。そうじゃないと俺の兄と同じの完璧人間になるからな)

 

 そのあとも司城と喋りながら歩いていると目的地に着く。

 

「ここが川だ」

 

「「「おおー」」」

 

「綺麗だな」

 

「これなら飲めるかも・・・・・・」

 

 クラスメイト達は川の近くに行き、川の汚れを見たり、飲んで大丈夫か確かめる。

 

「これは凄いところを押さえたな」

 

 隣に葛城が来る。

 

「まあな。ここまで他クラスが足を踏み入れてないのがありがたかった」

 

「だがここから洞窟まで距離がかなりある。これを毎日続けるのが辛いやつも出てくるだろう」

 

「俺はあくまで提案しただけで絶対に飲めとは言っていない。ここまで来て川の水を飲むかは人の勝手だ」

 

「そうだったな」

 

 話すネタが無くなったのか葛城も川の方に行った。

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 Aクラスの拠点に戻ると、Dクラスの堀北と綾小路が来ていた。

 

「偵察にでも来たのか?それなら自由に見てくれて構わない」

 

「元々そういうつもりよ。洞窟の中に入りましょ、綾小路くん」

 

「少し待て、お前ら」

 

 洞窟に入ろうとした2人をこちらへ来る葛城が止めた。

 

(やっぱりか)

 

「何か用かしら?」

 

「洞窟の中に入ればどうなるか分かっているのか?」

 

「それはどういう意味かしら?」

 

「もし洞窟の中に入れば、我々Aクラスも報復としてDクラスの────」

 

「葛城、今回の試験で自分がリーダーではないことを忘れたのか?」

 

 葛城の言葉に口出しをする。

 

「もちろん分かっている。だが、このような行為を────」

 

「だからどうした?」

 

「お前は自由にしてくれて構わないと言わなかったか?」

 

「確かに俺は言った。だが、お前の行った行為が俺の計画の邪魔をするなら、その時はこちらにも考えがある」

 

(はったりだけどね)

 

「分かった。ここは大人しく下がろう。だが、これからはクラスメイトにこういった話を共有してほしい。お前1人で全てを決めてしまえば、いいと思わないやつも出てくるだろう」

 

「次からは気をつける」

 

 葛城は俺の言葉を聞き、ここから離れる。

 

「時間を取らせてしまってすまないな」

 

「別に構わないわ。Aクラスの内情が少し分かったから」

 

そう言って堀北は中に入っていく。

 

「お前は入らなくていいのか?綾小路」

 

「入ったところで意味がないと思ったからここにいさせてもらう」

 

「そうだな、中に入っても何もない」

 

 その後沈黙が続き、綾小路は堀北と一緒に戻っていった。

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 特に何も起こることなく迎えた、5日目。

 現在、俺はBとDクラスの偵察をやるための人選を考えている。

 

(偵察をするのに、俺1人だと葛城に怪しまれるかもしれないから誰かを連れて行くとして、候補としては神室、鬼頭、司城、橋本。2人は拠点に残すと考えると、2人連れて行くことになる。

まず、司城と橋本のペアはダメだな。何かダメそうだし。

次に、神室と鬼頭のペアだが、2人とも喋らないタイプだし、神室に関してはだるいって言いそうだからないな。

そうなると、鬼頭と司城か橋本だが、鬼頭が可哀想に思えてくるかもしれないから却下。

やはりあいつに頼むしかないな...)

 

-----------------------------

 

「それで俺が選ばれたと」

 

「そういうこと。お前なら被害をくらっても、心が痛まないからな」

 

「里中、お前がイケメンに生まれたのが悪い」

 

「俺はイケメンになりたくて、イケメンになったわけでは────」

 

「「あー聞こえないー」」

 

「はあー・・・・・・」

 

 結局、俺と橋本で組んで、Aクラスのイケメン王子、里中を連れて行くことにした。

 

(イケメンってあれじゃん。万能だし、女子を惹きつけるとかいうくそみたいなスキル持ってる奴らだから別にいいかなと。

それに数少ない中立派で、Aクラスに入ってから割と交流があったからかな)

 

「それでどっちから行くんだ?俺は一切、拠点の場所が分からないからな」

 

と里中が聞いてくる。

 

「Bから行こうと思っている」

 

「Bと言えば、黒瀬の噂があるな」

 

「おお、それは気になるな」

 

 Bという言葉に里中が反応し、俺の噂ということで橋本が関心を持つ。

 

「それはな、入学して1週間の時にBクラスの女の子をお姫様抱っこしたというやつだ」

 

「それを聞いて黒瀬さん、それは本当なんですか?」

 

(やはりイケメンはくずだな。人の噂を流すとかいう人間としてどうかと思う行為を平然と行う野郎だ。だから貴様には天罰を下す)

 

「それは噓だぞ。本当は里中がやったことだ」

 

 噓をついて反撃する。

 

「と言ってますが、里中さんは?」

 

「それこそ噓だ。俺は黒瀬と────」

 

「橋本、俺がそんなことをする人間に見えるか?」

 

「どちらかと言うと里中の方がやりそうだな」

 

 橋本は里中を疑い始める。

 

(まずは里中がやったと思わせる作戦。これであいつを落とす!)

 

「そういことだ。俺がお姫様抱っこなんてするわけ────」

 

「?黒瀬くんは私にお姫様抱っこをしてくれたことありますよ」

 

 ここでお姫様抱っこをされた本人である七詩が話に入って来る。

 

「それはどういうことですか!?黒瀬さん!」

 

 さっきの言葉を聞いて、橋本が詰め寄ってくる。後ろに下がると、背中に木が当たる。

 

(ここはどうする?どうすればいい?

 

Q.めちゃくちゃいじってくるやつが詰め寄ってきた!さてどうする?

 

1.本当のことを言う。

2.七詩に言い聞かせて、噓を突き通す。

3.逃げる。

 

まず1は論外、2もほぼ無理だろうとなると答えは・・・・・・!

 

A.3.逃げる。

 

しかないだろ!)

 

 俺は僅かな隙間を見つけて、あの場から逃げ出すことに成功した。

 だがここは、もうすでにBクラスの拠点の中である。逃げ出さたとしても、Bクラスの人と出会うだろう。

 

「あ、危ない!」

 

 逃げ出した先にはBクラスの人気者、一之瀬帆波がいた。

 

(現在俺は、どこぞの髭を生やしたやつのカートレースでいうロケットスタート状態。一之瀬との距離は、1m近く。それも俺の進行方向にいる。このまま行けば当たるだろう。

だが、それは走っている側が俺じゃない場合だ。俺は目の前にある凶器が怖いんだ!)

 

「すまんが一之瀬!肩を借りるぞ!」

 

「え?それってどう意────ってうわ!」

 

 俺はぶつかるのを避けるために、一之瀬の肩を土台にハンドスプリングをする。

 案の定、一之瀬はしりもちをつく。そして、俺はそのまま逃亡出来ると思っていたのだが、ここで誤算が発生する。

 ハンドスプリングをした時に足を伸ばしていたので、足が木の枝に当たってしまい、バランスを崩してしまい、そのまま落下しまった。

 

流石に、空中でバランスを崩した状態から綺麗に着地することはほぼ不可能。

俺は着地の時の負荷を減らそうとしたが、下を見ると一之瀬がいた。

 

(あ、これ死んだわ。社会的に)

 

 俺は一之瀬の上に覆い被さる状態で着地する。

 

(と言っても、一之瀬に手と足が触れないようにしてるから覆い被さっているのか微妙だが・・・・・・とりあえず、どかないといけないな)

 

 一之瀬から離れる時に、一瞬だけ目が合う。

 

「あ」

 

「あ・・・・・・」

 

 顔を見てると、一之瀬の顔が赤くなっていく。

 

「きゃあああー!」

 

 一之瀬は羞恥心から、俺をビンタをする。もちろん、クリティカルヒット。

 俺を追って来た3人が今の状況を見る。

 

「今の音は・・・・・・!って、黒瀬がビンタされただけか」

 

「それはかなり重要だと思うが・・・・・・いや、前言撤回だ。これは黒瀬が悪い」

 

「帆波ちゃんから早く離れたほうがいいですよ」

 

(Aクラスの2人は後で絞めるとして、早くどかないとやばいことにーーーなった)

 

「何かありましたかー・・・・・・って早く、帆波ちゃんから離れてください」

 

「一之瀬がどうかしたっ・・・・・・黒瀬、ちょっと顔貸せよ」

 

「大きな音が聞こえたんだが・・・・・・黒瀬、流石にこんな場所で襲うのは違うと思うぞ」

 

知らないBクラスの女の子と柴田と神崎がこっちに来た。

 

(柴田は分かるとして、Bクラスの女の子からの殺気が...。一之瀬は人気者d────)

 

「ぐはっ!」

 

 いきなり橋本に左横腹を殴られる。その一発で俺は一之瀬から離れられたが。

 

「いきなり殴るなよ・・・・・・」

 

「これは俺たちの使命だ。他クラスへの暴力行為は禁止されているが、同クラスは禁止されていない」

 

 里中がそう言い、それに橋本が続く。

 

「・・・・・・今から放たれる拳は全て、Bクラスの生徒の思いだ。これは仕方がないことだ」

 

(あー、何となく分かった。これから俺は刑を受けるんですね...)

 

 この後、橋本と里中にボコボコにされたのはまた違うお話。

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

「お前、どんだけタフなんだよ・・・・・・」

 

「流石に引くレベルだ・・・・・・」

 

 俺たちはあの後、謝罪をして、軽く偵察をさせてもらった。

 

(その時の男子と白波(しらなみ)?が凄い目で見てきたけど)

 

 そして今は、Dクラスの拠点へと向かっている。

 

「うるせえ。元はと言えば里中、お前のせいだからな。覚えとけよ」

 

「俺は噂話をしただけだ」

 

「ただの噂話がほんと────」

 

 俺は2人に圧をかける。

 

「それ以上言えばお前らをここで生き埋めにする」

 

「「すいませんでした」」

 

「ならよろしい」

 

 俺の一言で形勢は逆転し、橋本と里中は俺に謝罪する。

 

 その光景を見てニコニコしていると、少し先で走っているDクラスの佐倉とそれを追いかける櫛田が見えた。

 

(何かあったのか?綾小路に振られたとか...いや、ないな。どうせDクラスで何かあって、佐倉が中心になってそれで逃げだしたんだろう。その状況のDクラスにあんまり行きたくないな...)

 

「お前ら、Dクラスの偵察をして来い」

 

「黒瀬も一緒に来い」

 

「Dクラスに行くなんて死んでも嫌だ」

 

(まじで嫌だ。あんなところ)

 

「橋本」

 

「了解」

 

「え?」

 

 里中の合図で、橋本と里中は俺の手を引っ張り始める。

 

 この状況で止まることも可能だが、そうした場合、自分の腕の関節が外れるのは絶対なので、ここは大人しく引っ張られることにする。

 

 引っ張られること5分、Dクラスの拠点に着いたが、空気が重たい。

 そして、俺は凄く注目の的になっている。

 

(睨め付けるような目ばっかりだな。俺が何かしたとでも思っているのか?)

 

 橋本と里中からの拘束が解かれたので、キョロキョロしていると、こちらに女子数人が来た。

 

「ちょっと黒瀬くん。あんたに少し用があるんだけど?」

 

 集団の中から1人が一歩出てそう言った。

 

(確か篠原(しのはら)だったか?口調が凄く怒ってるんですけど)

 

「めんどくさいことなら断るが、何だ?」

 

「あんた、軽井沢(かるいざわ)さんの下着を盗んだでしょ?」

 

「は?」

 

(意味が分からん。軽井沢の下着?そんなのに興味ねえよ)

 

「まさか白を切るつもり?」

 

「まずそのことをここに来て初めて知った。それに俺がやったと言い張る証拠がほしいものだ」

 

「そんなのあるに決まってるじゃない。あんたがDクラスに来たタイミング、それが証拠よ!」

 

 その言葉に後ろの奴らも首を縦に振る。

 

(確かに事件が起こったあとに来た人っていうのは、推理系だったら犯人の可能性が高いからな。そうなると困ったものだな)

 

 俺が悩んでいると、里中に肩を叩かれる。

 

「俺に任せろ」

 

「お、おう」

 

 そう言って、俺の隣に並ぶ。

 

「里中くんはこの話に関係ないから、自由にしてて貰える?」

 

「流石に仲のいいやつがピンチな状態に立たされているから、ここを離れることは出来ないな」

 

(流石イケメン。めちゃくちゃ憧れるわ)

 

「君たちに言っておく。黒瀬は、女子の下着よりも男子の下着を好む変態である!そんなやつが女子の下着を盗るわけがない!」

 

「は?」

 

 里中は自分の性癖を暴露するかのように、俺の偽情報を言う。

 

「そ、それでも盗むかもしれないじゃない」

 

「そんなことはあり得ない!なぜなら、盗んだ下着は頭に被るという癖の持ち主だからだ!なのに、この試験中に下着を1度も頭に被っていない!ということは、下着を盗っていないということだ!」

 

(里中のせいでどんどん俺が変態になっていくじゃねえか。てか、女子がガチでドン引きしてるの初めて見たわ)

 

「さ、里中くん」

 

「どうかしたのか?」

 

「早くそいつを連れて帰ってくれる?そいつと一緒にいるのが嫌だから」

 

 篠原が俺を指差してそう言った。

 

「分かった。行くぞ」

 

 里中を先頭に、俺、橋本という順で歩く。

 そして、Dクラスの拠点が見えなくなったぐらいで橋本が急に笑い出す。

 

「何を笑っているんだ?」

 

 里中が橋本に聞く。

 

(こいつ自覚ないのかよ)

 

「いや、上手いこと状況を悪化させたなって、思ってな。黒瀬、今度男物の下着、奢ってやるよ」

 

「別に要らん。だが、里中をボコるのは必要だな」

 

 指を鳴らしながらそう言う。

 

「あ、いや、ちょっと待って。ポイントあげるから許してください」

 

「無理」

 

「ぎゃあああああ!」

 

 里中をその場で軽くボコってからAクラスの拠点に戻った。

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