魔法少女まどか☆マギカ外伝 ~エピソード・オブ・マミ~ 友情のティロ・フィナーレ 作:soranora
巴マミは生きながらえる為の生業を疎かにするわけにはいかない。ソウルジェムの浄化はマミにとって最優先事項となる。浄化装置を担うグリーフシードはダイバーの酸素ボンベのようなものだ。消失はその生活圏での存在を保っていられなくなることを意味した。マミのライフワークは必然的にグリーフシードの獲得にウエイトが置かれる仕組みとなる。それは普遍的に生きる人に二倍の重力を背負わせることに似ていた。マミの場合は繊細な精神を持ち合わせたぶん、アンクルにウエイトが更に追加されるといったところか。二本足で立って歩く事にでさえ意識を向けなければならないような感覚だ。ちょうど吊り橋を支えるケーブルのように身も心も張りつめた意識を常に持たされる。その疲労感は半端なものではない。魔女と戦い続けることはそれほどまでに生命力を奪われ、死の危険性が精神を削ぎ落とすのだ。それでも今のマミの気持ちは幾分軽かった、仲間達との至福のひと時がマミの体をヘリウムを入れた風船のように軽く弾ませてくれた。
今日も魔女を仕留めてやる!―――
マミの心には灯台が灯す希望の光がはっきりと見えていた。あとはそこへ向かって進むだけだ。
マミはまばゆく光る黄色いソウルジェムを掌に乗せて、夕刻の見滝原の街を巡回する。放課後に活動する事が多いので、おおよそこの時間帯が多くなった。
光の世界に闇が尻尾を見せ始めると、建造物の影を大きく引き伸ばし、やがて光の居場所を取り上げていった。マミはソウルジェムの信号を頼りにほとんど暗闇と化した場末の路地裏を歩いていた。左右に遮蔽された建物が小さなトンネルの中を進んで歩いているような閉塞感を覚えさせた。やがてトンネルの先に二つの赤いシグナル灯が交互に点滅を始める。遅れて来た音源がマミに踏切があることを伝えた。踏切のあたりは比較的照明の光があるのだろう、マミのいる暗闇の路地からでもその辺りの様子が視認できる程だった。
マミはその目にうつる様子に違和感を覚えた―――
遮断棒の無い歩行者専用の小さな踏切なのだが、そこで立っている男の立ち位置が明らかにおかしいのだ。空を見上げて立つ男は、赤いシグナルを点滅させる警報機の位置より内側にいる。
ソウルジェムが魔女を感知して騒ぎ出した―――
マミは現状の把握から系統的に思考を巡らせて判断すると、咄嗟に踏切に向かって駆け出した―――
警笛を鳴らした電車が立っている男に迫っていた―――
虚ろな目で見上げる男は生気が抜け落ちているようだ。マミは走りながら魔法少女へトランスフォームすると、力強く踏切って立っている男めがけて飛び込んだ―――
警笛を鳴らした電車はすぐ目の前まで接近していた―――
「!」
マミはワシ掴みするように男を抱え込むと、間一髪で電車の進路からその男をどけた。抱え込んで倒れたマミはすぐさま起き上がって男の安否を気に掛ける。轟音と共に駆け抜ける電車の断続的な光がその男の姿を映した。
マミはその男の顔を見るなりハッとした―――
記憶がフラッシュバックして、片隅に置かれていた不快な記憶の断片が瞬時に蘇った。
顔に傷のある男。
目の前で老婆を突き飛ばした男だ。悪びれる様子もなく終始傲慢な態度で私たちの前から消えた。
傷の男は気を失っている。首筋には魔女の口づけがあった。
マミはその男を見て思った。はたしてこの男を助ける価値があるのか?私が命を賭してまで救う価値がこの男にあるとは思えない。ふと悪魔がマミの耳から脳内へ侵入する。私が魔女をこのまま黙認して放置すれば、この男の処理を魔女がしてくれることになる。傷の男がこの世界から消えた後で魔女を片づければなんの問題もないはずだ。マミは計画的犯行に及ぶ殺人犯のようにその筋書きをなぞっていく。
地鳴りのような轟音を立てて電車が過ぎ去ると、聴覚を調整しなければならないほどの深い静寂が生まれた………
マミは黙ったまま長考する。時間の感覚を見失ったようになり、そのままどのくらいの時が流れたのかわからなくなった。
「………」
咄嗟に声を掛けられた。
「マミ!魔女の居場所がわかったよ」振り返ると空虚な表情のキュウべえがいた。「こっちだ」とマミに道案内するように走り出した。
マミは男を安全な場所へ寝かせると、ひとり言のように呟いた。
「信じよう、人は変わることができるのよ」
マミの脳裏に染み込んだ、西日の中で帰って行く瑠美の姿が悪魔を追い出していた。
そして、マミはキュウべえの後を追った―――
【道化の魔女】
キュウべえに案内されて入った結界は、テーマパークのような愉快な世界が広がっていた。回る回転木馬、バイキングの船、空中ブランコ。多種な遊具が稼働し楽しげな音を奏でた。テーマパークを駆け回るジェットコースターがマミのすぐ横を風を切って快走していった。遠方にはテーマパークを見守るように観覧車がそびえ立っている。頭上に垂れ下がった万国旗は、万国共通の充足がここにはあるのだと言わんばかりに翻った。
この世界はまやかしだ―――
駆り立つ欲求で気持ちが浮つきそうになる空間だが、マミの心は寸分も揺るがない。ここはまぎれもなく魔女が作り出した結界の中なのだ。マミが表面的な愉快さに欲求を刺激されることなどあり得ない。その眼は奥に潜む邪悪な気配を読み取っている。マミは両手にマスケット銃を携えて、浮ついた世界の真ん中を、西部劇の屈強なガンマンのように目を光らせて真っ直ぐと歩いた。
先導するように前を歩くキュウべえが稀有する。
「おかしい、魔女どころか使い魔さえ現れない」
目を光らせるマミが釘をさす。
「油断しないで、いつ襲って来るかわからないわよ」
一瞬でも気を抜けば命は無い。相手の様子を窺いながら息をひそめて接近してくるライオンのような魔女が稀にいるのだ。マミは幾度となく魔女との戦闘を重ねる中で、気を抜くことが最も危険な事だと身に染みてわかっている。マミは周囲に赤外線のセンサーを張り巡らせるように五感を研ぎ澄ませながら、脅威からの反応を待つ。その緊張感を保ったまま、薄氷を踏む思いで結界の奥へと歩を進めた。
やがて広場のような開けた場所に出た―――
広場の中央には人だかり………ではなく、使い魔たちが何かを囲むように集まっている。使い魔たちは動物のぬいぐるみが二足歩行で立っているような姿形をしていた。その外面はちりめんのようなしぼがあり、多種の色彩模様を彩った。その中心には、道化の衣装に身を包み、大玉に乗りながらお手玉の芸をする魔女。恰幅の体が、乗っている大玉は扁平にしている。頭部は鼻の長いゾウだ。
マミに気が付いたのか、道化の魔女は体を硬直させたように手を止める。地面にお手玉が転がると、観賞していた使い魔達が、一斉にマミに視線を向けた。
マミは瞬時に携えていたマスケット銃を、使い魔達に向けた。お互い出方を窺うような睨み合いの沈黙を作る。マミは一斉に襲って来ても準備ができている。いつでもどうぞといった感じで銃口を向けている。
「………」
突然、蜘蛛の子を散らしたように使い魔達が逃げ出した―――
マミは困惑してキョロキョロと逃走する使い魔達に、視線を彷徨わせる。
「え?何?どうしたの?」
使い魔達は一匹残らずその場から立ち去ってしまった。ポツンと残された道化の魔女はこちらを見ながら固まっている。
「と、とにかく魔女を倒せばいいのよ」
ひょうしぬけした気持ちを立て直すマミは、二本のマスケット銃を道化の魔女に向けながら歩み寄って行く。
道化の魔女は金縛りから解かれてたように動いたかと思うと、マミに背を向けて一目散に逃げ出した―――
「あ、逃げた!」思わず声にするキュウべえ。
道化の魔女はその恰幅な体格に似使わない俊敏な動きで、扁平した大玉を操りながら逃走していく。
「もうなんなのよ、あの魔女は」あきれたマミがぼやいた。
「僕にもわけがわからないよ」キュウべえも困惑したよう言うと「とにかく後を追わないと」とマミを促した。
マミは少しむくれた顔をしてキュウべえの言葉に倣って後を追った―――
道化の魔女を走って追跡するマミとキュウべえは、回転する空中ブランコとメリーゴーランド、そしてコーヒーカップの遊具に面した通りにさしかかっていた。
マミ達が来たことを感知したのか、急に稼働を停止したコーヒーカップの中から、ぬいぐるみの使い魔達がひょっこり顔を出した。そして持っていた銃をマミに向けて発砲してきた―――
その銃はリボルバー式で、銃口は大砲のように太い筒状になっており、カラフルでおもちゃの鉄砲のように見える。放たれた弾丸もカラーボールのように色鮮やかな球体だ。
銃撃に気づいたマミは、駆け抜けるようにカラーボールの弾丸をかわしながら、メリーゴーランドに併設されている小屋の陰へ飛び込んだ―――
弾丸が小屋に雨を降らせて、あっという間に小屋を半壊させた。その威力の大きさを物語る。
小屋の陰に身を潜めるマミに、破壊された破片が降り注いだ。
「やっとやる気を出したみたいね」マミは口元を斜めにあげる。
「気をつけてマミ」とキュウべえ。
マミは「ええ」と気合を込めたように答えると、両手に拳銃サイズのマスケット銃を召還する。キュウべえがマミの肩に飛び乗ると、マミは小屋の陰から飛び出して、回転するメリーゴーランドに走り出した―――
使い魔達は銃を持ちながら接近してくるのがわかった。
走りながら二兆拳銃が火を噴き二体の使い魔を倒す―――
マミは撃ち終わった銃を捨てると、すぐに新しい拳銃を両手に召還させる。マスケット銃は単発銃なので連射をすることはできない。
回転するメリーゴーランドに辿りつくと、マミに360度の視界を与えてくれた。その視界の情報から全方向から使い魔が接近している事をマミに知らせる。
容赦のないカラーボールの弾丸はマミに襲いかかる―――
マミは一緒に回転する木馬を盾に身を守った。木馬は以外にも強度があり、小屋のように粉々になるようなことはないようだ。
その事を認識すると「後ろ盾、よろしくね」とマミは木馬の頭を愛玩する子犬のように撫でた。
マミは回転するメリーゴーランドの中を軽快に動き回りながら、接近してくる使い魔を迎撃する。飛んでくる弾丸は避けるか、木馬を盾にした。
メリーゴーランドに最も近い使い魔を優先して狙った。そうすることである一定距離から内側への侵入を許さない。メリーゴーランドの垂直に伸びたポールを掴んでは、体の向きをうまく入れ替えてマスケット銃を撃つ。時には木馬の下を滑り込むように潜って撃った。マミが撃った銃弾は、ほぼ百パーセントに近い確率で使い魔を捉えた。
反面、使い魔の弾丸はマミを捉えることができない。回転するメリーゴーランドの中で動き回る標的を捉える事は難しい。木馬が盾となるため、更に命中率を落とした。マミからしてみても使い魔の動きは鈍く、弾丸は大きくて目立つカラーをしているので回避もしやすかった。
次第に使い魔の数が減っていった。ほどなくしてマミは使い魔を殲滅させることに成功する。
マミは辺りを警戒しながら、ゆっくりとメリーゴーランドから出た。
「肝心の魔女はどこへ行ったのかしら?」マミは周りに目をやりながらキュウべえに訊く。
「さあね、僕には見当もつかない」肩のキュウべえがそう応答するかしないかの瞬間、何かに遮られるように視界の左側面から景色が消えた―――
瞬発的にマミはその遮蔽物から横へ飛んで距離を取る―――
瞬時にその対象に目をやると、さっきの使い魔達よりも一回り大きいパンダような使い魔が、柳葉刀を両手に持ち、マミめがけて大きく振りかぶっていた―――
その刀は刀身に向かって幅広で湾曲形状をした大陸文化を匂わせる。厚い造りで重量を含んだ大刀を遠心力をつけてマミに切りつけた―――
マミは体をのけ反り紙一重で重量を含んだその刃をかわす―――
続けざまに次の刃がマミの頭上に振り下ろされる―――
それを体を翻してかわした―――しかし使い魔は攻撃の手を緩めない。
マミは次々に繰り出される大刀を紙一重でかわしていく。耳のすぐ横で空間を切り裂いて通り抜ける音が、マミの周りにある余分な空間をトリミングしていく―――
体の境界線を越えてトリミングされるのも時間の問題だ。
マミは拳銃を召還して使い魔に向けるが、すぐさま銃身を真っ二つにされた―――
たまらずもう片方の手で魔法のリボンを伸ばし、付近で回転する空中ブランコの一脚へ結んだ。
マミはブランコに引っぱられる形で使い魔の間合いから抜け出す―――
空中へと逃れたマミは、魔法のリボンを掴みながら、空中ブランコに宙づりに回される状態で一息ついた。
「危なかったわね、大丈夫?キュウべえ?」
「なんとかね」キュウべえは落下を防ぐために、爪を立ててしがみつく猫のようにマミの肩に留まっていた。
「このままじゃあじり貧ね、早く魔女を見つけないと」
宙づり状態で円を描くように空中を回るマミは、テーマパークと化した結界内を詮索する。
咄嗟に何かを見つけたようにキュウべえが声をあげる。
「マミ!あそこだ!」
「?」
「レールに沿って走ってる!」
道化の魔女はジェットコースターのレールに沿うように、扁平になった大玉に乗って走っている。マミ達とは距離があった。
「随分遠くに逃げたわね」
マミの目に快走するジェットコースターが目に入った。
「キュウべえ!」
「え?」
「しっかり掴まってて!」
マミはタイミングを見計らうように掴んでいたリボンを離し、空中へ投げ出される―――
そして快走するジェットコースターの先頭車両へ見事な着地を決めた。
「これが私たちを運んでくれるわ」
「相変わらず君は無茶をする」
少しあきれるようにキュウべえが言うと、マミは「ふふ」と小さく笑った。
高速で走行するジェットコースターはマミを乗せてテーマパークを切り込むように走る。使い魔達も黙ってはいなかった。ジェットコースターに乗ったマミに向けて外側からカラーボールの弾丸を撃ち込んでくる。マミは魔法のリボンを翻して弾丸を弾き飛ばし、被弾を防いだ。
瞬時に周りの景色が絶壁の岩山に囲まれる。岩山の中というよりかは崖の谷間を走っている感じだ。不意に崖の上の稜線に柳葉刀を持った使い魔の影が数十体現れる。
マミはその頭上に現れた影を訝しげに睨むと、危惧の念を抱いた。
「まさか!」
使い魔達は谷間のジェットコースターへ飛び降りるように次々と落下してくる―――
マミはすかさず銃身の長い、いつものマスケット銃を召還して落下してくる使い魔を迎撃する―――
ジェットコースターへの飛び移りに成功した使い魔達は、先頭車両にいるマミに向かって襲いかかって来た―――
マミは自慢のマスケット銃で次々と撃ち倒していくが、二体の使い魔に間合いを詰められてしまう―――
振り下ろされた大刀をマミは反転するように避けて、その反転力のまま握っているマスケット銃で使い魔を打ち据える―――
弾き飛ばされた使い魔はジェットコースターから転げ落ちていく―――
すかさずもう一体の使い魔がなぎはらうようにマミを切りつけてくる―――
マミは空中へジャンプして回避すると、そこから前宙して回転する勢いのまま使い魔の脳天にマスケット銃を振り下ろした―――
使い魔は風船がしぼむように力を消失していくのがわかった。ほどなくジェットコースターを力なく転げ落ちっていった。
景色が通常のテーマパークに戻る。とうとうマミは前方に走る道化の魔女を視界に捉えた。
「鬼ごっこはこれでおしまいよ」
マミは両手に拳銃型のマスケット銃を召還して、獲物を狙う獣のように腰を低く構えた。
高速のジェットコースターがマミを道化の魔女の元へ運び、その距離をどんどん縮めて行く―――
五〇〇メートル―――
二〇〇メートル―――
一〇〇メートル―――
ジェットコースターの高速走行と、マミの集中力が絞り込むように視野を狭めていく―――
五〇メートル―――
一〇メートル―――
視野が狭まり引き絞られた集中力が道化の魔女をロックオンすると、マミはジェットコースターを力強く蹴って、獲物を狙う鷹のように飛び立つ―――
空中に飛び立ったマミは両腕を真っ直ぐと伸ばし、二兆のマスケット銃を魔女へ向けて狙いを定めた―――
大玉を転がして逃げる道化の魔女―――
頃合いのタイミングでマミは引き金を引いた―――
火を噴いて放たれた二発の弾丸―――
初弾は魔女の大玉に命中してその機動力を奪った―――
時間差で二発目の弾丸が、機動力の喪失を道化の魔女に伝えぬまま絶命させる―――
マミは滑走路に着陸する戦闘機のように、地面を滑りながら綺麗にフィニッシュした。
歪んでいく結界が魔女を倒した事を告げる。
「やったようだね」肩のキュウべえがねぎらう。
「なんだか酷く疲れたわ」マミは肩を落として、うんざりしたように言った。
歪んだ結界は溶けるように消滅し、グリーフシードを残した。
道化の魔女を倒した後、マミは傷の男がいる場所へ戻ってみた。しかしその姿を見ることはなかった。きっと意識が戻って自ずとどこかへ行ったのだろう。特に気に掛けることもなくマミはその場所を後にした。
◆ ◆ ◆
今日もマミ達三人は、香織の病室に遊びに来ていた。
「じゃーん!」
和美はベットの上にいる香織に、瑠美に買ってもらったメイド服を広げて見せる。
香織は掲げられたメイド服を指さし、目を丸くしてマミに訊いた。
「な、何これ?」
「さあ、なんでしょう?」マミは曖昧に答える。
香織は姫野にも伺いを立てるように見るが、姫野も曖昧な表情を浮かべた。
「これ和美ちゃんの?」香織は覗き込むように和美に訊いた。
和美は首を横に数回振って。「私のはお家にあるよ」
香織はマミを見る。
マミは目を閉じて黙って首を横に振った。
姫野は訊かれる前に答えた。「私のは自宅のクローゼットに眠っています」
「それじゃあ、これは誰のもの?」香織はおずおずと三人に訊いた。
三人は意味深長な表情を浮かべる。香織はその表情から読み取ったように、
「ま、まさか、これわたしのとか言わないよね?こんなの着る趣味ないわよ」
香織は尻込みしながら確認するように三人を窺う。
三人は悪戯な笑みを浮かべると、マミが何かの合図のように言った。
「そのまさかよ!」
無理矢理メイド服を着せるため、三人は香織に襲いかかった―――
「イヤァァァァァァァ!!!!!そんなの絶対着ないわよ!わたしは!!!!」
見滝原総合病院は香織の恐怖の悲鳴で揺れた。香織にナースコールを押されたマミ達三人は、駆けつけた看護師にこっ酷く叱られたのは言うまでもない。