岩崎 花(♀):今作で何か常に文句言ってる人。バナナの皮は言うほど滑るかという疑問に体当たりで検証しようとした結果、その辺のアスファルトにつまづいて派手に転んでいた。
上田 進(♂):今作で岩崎の何の身にもならない話を延々と聞かされる可哀そうな人。もう正直岩崎の話の付き話合い的にこっちがボケのような気がしてきた(筆者談)
「チクショー……もういい加減実現していい加減頃だろ……」
「何とは知らんが無理だろ」
「せめて聞いてから判断しろよ。少なくともウチが生徒会長になるってレベルの願い事の可能性もあるだろ?」
「予防線ガバガバじゃねえか。学級通り越して学校崩壊させる気かよ」
「崩壊ってか改革? 新しい風を吹き込ませるみたいな」
「その風はタイフーンか何かか?」
「ちげぇよ、てか別にここはそんな突っ込む所じゃねぇんだよ。ウチがやった願い事はそんなチャチなもんじゃねぇよ」
「それより大それた願い事ってもうハルマゲドンレベルだろ」
「どう思われてんだよウチ……学校崩壊の次のレベルがもう地球崩壊かよ」
「じゃあ何だよお前の願い事って」
「そりゃあ年末宝くじ一等当てて億万長者よ!」
「……いや、やっぱり生徒会長の方がムズいだろ」
「何でだよ?」
「いやまぁ二億くらい積めばようやく十票くらいは稼げるだろうけどさ、生徒会長レベルまでなるとちょっと……」
「ウチの市場価値そこまでマイナスに突き抜けてんのかよ。もうそれ宝くじ何連チャンって当てなきゃ無理じゃねえか」
「いやまぁそのくらい無理だと思って……真面目に」
「おいそんなこと真顔で言うなよ……何かスゲーマジっぽいじゃん」
「そりゃまぁマジだし……てか願い事宝くじってクッソ俗っぽいじゃん」
「でもウチはマジだもん! 賽銭に三千円入れてきたし!」
「せめてその金で宝くじ買えよ、んでその三千円とか言う触れづらい絶妙の金額は何だよ。ホントに突っ込み辛ぇわ」
「だってちょっとでも多い金額の方がやっぱ願いがこもってるっぽいじゃん! 一部の界隈では五円玉が多いって小耳に挟んだんだけど」
「お前の尺度から外れた一部の界隈ってのは人々が一般常識って言うんだよ」
「てか五円玉って何だよ!? 駄菓子も買えねぇそんな端金で願い事叶えて貰おうなんざ、そんな生っちょろい気持ちで叶うわけねぇだろ!」
「ン千円でン億円当てようとしてた生っちょろいって言葉も生温いテメェがよく言えたもんだなホントに」
「そりゃ金額は足りないかもしれないけどそれでも気持ちは宝くじ一等分くらいはあったよ! そんな五円玉で願いを叶えてもらおうなんて言ってる有象無象とは話が違う訳だし?」
「もう何て言葉掛けりゃいいんだよ……」
「おいその可哀想なモノを見る目は何だよ、言いたいことがあるんだったら言えよ!」
「いや俺はあなたにそんなご縁がある訳でもないし……」
「その生々しい距離の置き方止めろよ。二人称変えてくるガチ感が刺さるんだよ」
「いやもう、ホントそう言うのいいんで……ほら五円玉あげるからあっち行きなさい」
「二歳児かよ、いや二歳児でもそれで言うこと聞かねえよ。何となく悪かったから普通に話してくれよ。五円玉やるから」
「要らねーよ、分かったっての」
「にしてもどうやったら願い事って叶うんだ?」
「結局は努力次第だろ」
「それならウチのやるべき努力は……宝くじを買い漁るくらいしかないか」
「ブランド物みたいな言い方すんなよ。あんなの当たればラッキーくらいだし、宝くじに関しては努力のアプローチも減ったくれもねえよ。結局は運だろ」
「なら運を良くするためにお祈りをするしかないってことじゃん? やっぱウチのアプローチは間違ってなかったんだよ!」
「そもそもアプローチ出来る問題じゃねえだろ」
「いや、もっと賽銭の時に願いを込めれば」
「どういう風に?」
「アプローチの方法……えっと、もっと遠い距離から投げ入れるとか?」
「ゴルフかよ、そんなチップの入れ方神様も想像してねえよ」