上田 進(♂):今作で岩崎の何の身にもならない話を延々と聞かされる可哀そうな人。本作ではこんな感じですが、他の人には普通の対応しているので安心してあげて下さい。
岩崎 花(♀):今作で何か常に文句言ってる人。本作ではこんな感じですが、他の人にも同じような絡み方をしているので安心してあげて下さい。
「つぅ訳で、今日のウチは皆からの人気者ってことだ」
「すまん今だけ日本語が分からん」
「まぁウチとは違う上田には分かる訳ないか」
「お前と違うってことが知れて俺は心底安心したよ」
「またまた~、何せウチは賢いからそう言うウソはすぐ見破れるぞ?」
「どうやら心理学には精通してはいないようですねおバカ教授」
「しばらく席が並んでるヤツにおバカって言うのどうなの?」
「いやだって今日のお前一段と賢くないし……どういうキャラ付け?」
「何だキャラ付けって、ちゃんとウチなりに考えて言ってんのに」
「じゃあ何なんだよ考えたことって、説明してくれよ賢いんだろ?」
「まぁ愚者の上田に説明しても理解できるかは分からないけど……」
「お前の珍しい二桁取れてるテストの答案グシャってやってもいいか?」
「別に珍しくねぇよ。んで考えてたことなんだけどさ」
「うん」
「ウチ前々から分からないことがあって、いわゆるRPGとかに出て来る『賢者』って何なんだろうって」
「そりゃ賢者は賢者だろ」
「いやでも考えてみ? その手のゲームの他の職業って『戦士』とか『魔法使い』とか『武道家』とか、やること分かりやすくはあんじゃん?」
「あー」
「でもさ、賢者って『賢い者』で賢者じゃん? それって何をどう以てして賢者なんだろうって思って。」
「そりゃまぁ色々魔法とか呪文とかを使いこなせるから賢いってことじゃないの?」
「それなら魔法使いで事足りない?」
「まぁそう言われてみれば……」
「しかも何となくのイメージなんだけど、何故か賢者って妙に人気のあるイメージなんだよね」
「確かにそれは分かるかも」
「でしょ? 『賢い』ってニュアンスだけでフワフワしてる賢者って一体何なんだろうって思って。ウチなりに考えたんだよ」
「その結果は?」
「それで色々考えたんだけど、とりあえず文字通り『賢い者』って訳だから、ウチも賢者って事になるなって」
「愚者様、それ粉飾決算ですよ」
「そう考えると『賢者=ウチ、ウチ=賢者』の式が成り立つわけじゃん?」
「今天国の数学者が全員首傾げてるぞ、あとすぐ近くにいるウチの数学の先生も」
「つまり賢者が何かを考えるってことはウチが何かってことを考える必要がある訳だけど……上田はどう思う?」
「ですってよ、保科先生」
「うぇっ!? 保科チャンいたの!?」
「さっきそこで首傾げてるって言ったろ。んで、どう思われますか?」
「ん-……賢者か否かは分からないから、とりあえずその机の奥にグシャっとなってる答案用紙の点数で判断するしかないかな」
「保科チャン!? ……あ、これはアレだから」
「アレ?」
「答案に書かれてる数字は点数じゃなくてクラス順位だから」
「そうなると前のテスト俺のクラス順位83位になるんだが」
「……バカなんだなー上田は」
「俺たちの目の前に臨戦態勢の魔王がいるぞ賢者様」
登場人物紹介(補足)
保科先生(♀):数学担当、恐らく今後出てくるかも分からない先生。曰く『岩崎の答案は◯が少ない分、インクの減りが少なくて助かる』と、沸き上がる怒りを堪えながら答えていた。