岩崎 花(♀):今作で何か常に文句言ってる人。マンボウが卵を三億個ほど産むという話を聞き、それならどうして今頃マンボウが海を支配していないのか毎晩頭を悩ませている。
上田 進(♂):今作で岩崎の何の身にもならない話を延々と聞かされる可哀そうな人。中学生の頃、若気の至りで痛いラノベじみた設定集を書いていたが後に完璧に焼却処分されている。
「なぁ上田進よ、お前って自分の名前ってどう思う?」
「フルネームで呼ばれたことの気持ち悪さが諸々を上回って答える気力が湧かないんだけど」
「頼むって、今すぐに知らないと困るんだよこれから先のウチにとって」
「未来のお前どうしたいんだよホントに。まぁ名前には特に不満も何も無いけど」
「ふーん、じゃあお前の名前の『上田すす』までの部分はどう思う?」
「今お前の言った言葉もう一回俺が復唱しようか?」
「何で復唱するんだよ。どうしたんだ急に」
「ホントに俺が言いたいセリフ言うよなお前。どんな風の吹き回しだよ」
「いやまぁ本題はハンバーガーなんだけど、その前置きって言うか何と言うか」
「前置きってのは『ところでさ』とは使い方違うんだぞ。どう繋がるんだよ今のとハンバーガー……そもそも何だ『上田すす』ってススだらけみたいじゃねぇか」
「いやまぁススだらけの上田は関係ないんだけど」
「分かってるわ。んで何だよハンバーガーと『上田すす』の関連性」
「あのさ、ハンバーグっているじゃん?」
「ハンバーガーじゃねぇのかよこれからの話」
「あいやハンバーガーもハンバーグも登場人物」
「どこ行ったんだよ謎の『上田すす』は」
「それはまぁ……数年前の事件の容疑者みたいな?」
「何者なんだソイツ」
「んでハンバーグとハンバーガーの話なんだけどさ」
「『上田すす』の存在気になってこっからの話入って来そうに無いんだけど」
「実はその二つの名前が似てるってことに最近気づいてさ」
「そりゃまた随分と季節遅れの気づきだな」
「それに気づいて思ったんだけど、さすがにハンバーガーの名前に占めるハンバーグの割合さすがにデカすぎね? って思ったんだよ」
「そりゃまた随分と必要のない気付きだな」
「確かにメインがハンバーグと言っても、それで名前の八割か九割占めるのはどうかと思うんだよ」
「んな事言われても」
「お前だって『上田すす』が名前のメインだとしても、自分から切り取った『上田すす』って部分が自分とは別に存在するのはちょっと気に食わないだろ?」
「ここで数年前の容疑者出てくんのかよ。てか切り取られるってどういう事だよ物騒過ぎんだろ」
「……つまり上田からするとハンバーガーのハンバーグの部分は物騒って事か」
「そうなるんだったらどう返事するのが正解だったんだよさっきの。別に物騒とか思わねぇよ」
「じゃあどう思うの?」
「どうも何も特に思わねぇって」
「じゃあお前のは名前の『む』の部分以外はどうでもいいって事か? じゃあ今度からお前の名前は『む』ってことになるけど」
「そんな軽い気持ちで湯屋のオーナーみたいな契約すんなよ……じゃあどうでも良くない」
「どうでも良くないの?」
「そう答えないと会話のルート失敗する気がするからな。それこそRPGのパーティー全滅しそうなレベルで」
「まぁ確かに『上田すす』はメインの肉の部分だもんな……お前から切り取った」
「急にパティの部分物騒に思えてきたじゃねぇか畜生」