公式コラボもあったし、混ぜても……良いよね?
という事で、完全にバイオハザード(案件)です……
瘴気の谷の奥地……そこを住み処とする古龍ヴァルハザク。
彼は特殊個体『死を纏うヴァルハザク』だった……
『………あの空っぽ達が………襲って来るよ……』
ネメシス君のその言葉に、最初に反応したのは……
「またアレの所を通らなきゃダメなの?! 嫌よ! 何とかならないの?!」
……天羅さんである。
少し前に奴等を目撃した時も半ば錯乱状態になっていたし、今もネメシス君を視界に入れまいと必死で、絶対に彼の方を向こうとはしない。
……ネメシス君には悪いが、ヴァルハザクの外観はまさに「死んで腐ってるはずの死体がまだ動いてる」感そのものだし、当のネメシス君はそこへ更に「カビだらけ」というイメージを付け足した様なモノだ。
無垢な彼に、まさか自分がそんなイメージを持たれているとは思わせたくない……マサトさん達もその事には同意している。
『……ボクが一緒なら……襲われない……と、思う……』
「嫌yムグッ」
「あ~、是非ともお願いしたいね……アタシ達も、ココまで来たのは始めてだし……上まで案内してくれるなら、一石二鳥だよ」
『そ、そうだね! ミラルダ、アミラも良いかな?』
「あ、はいっ!」
「そ、そうですね!」
天羅さんの拒絶反応を秒で封じ込め、誤魔化す様に道案内のオマケを取り付けるカルラさん……天羅さんの拒絶阻止成功にホッとしつつも、マサトさんが提案に乗っかり、ミラルダさんとアミラさんは慌てつつも同意した。
『ネメシス君……お願い出来ますか?』
私は一連の反応に気を付けて彼の返事を待つ。
『……うん、良いよ♪ ……あの
思いの外の快諾に天羅さん以外は湧いたが、当の天羅さんは……
「うぅ……もうヤだよぅ……死体が動くとか……怖いよマサトぉ~……グスン」
完全に涙目でマサトさんにすがり付いていましたとさ。
……ァあ"ー……ぅ……ぁ……ァ"……
谷の上層部へと続く道……やはり普通の黄色い瘴気とは違う、青紫色っぽい瘴気の濃いエリアには……多種多様なゾンビ達が彷徨っていた。
よくよく観察していると、時折現れるギルオス達にも襲い掛かっており……まさに「生き物全てが敵対存在」と言えそうな雰囲気だ。
「奴等は一体……何故この地に現れたのか……そもそも昔から居るのか、今回の異変と何か関係があるのか……」
『自然に、とはさすがに無いと思いたいけど……その可能性も無くはないよね……』
「
あの後、マサトさんに「ゾンビ」について教えて貰った私……前の世界で流行りだった、人為的ウィルス災害を題材にした「バイオハ○ード」と呼ばれるゲームで爆発的に知名度が上がり、『生ける死体』の代名詞として定着したのだとか……
ホラー耐性はあるけど、目の前でやられちゃさすがにドン引きしたくもなる……天羅さんは、その耐性も無かったのだろう……御愁傷様としか言えない。
『ともかく、アレは生き物全てに襲い掛かる……ネメシス君だけがその例外、という事です。
彼が攻撃した場合にどうなるのか、試してみたいものですが……生憎とそんな余裕はありませんし……瘴気自体も何とかしないと』
『う~ん……空っぽの相手は出来ても……風で瘴気そのものは、ね……』
マサトさんの風はかなり強力な筈なのだが、谷の瘴気は何故か吹き飛ばせなかった……
最初は悪い冗談だと思ったが……実際に竜巻を起こしても、地形を抉る程のブレスでも……谷に立ち込める瘴気は秒で元通りに……
強力無比な筈の
そんな瘴気をどうするか……レクスには一応マスクを付けさせたが、可能な限り瘴気の濃い場所は避けて通りたい。
万が一、マスクが機能しない場合にも備えなくては……
『……ニャッ』
その時だった……一匹のテトルーが岩陰から姿を見せ、トテトテと私達の方へ歩いてくる。
『「可愛い~♪」』
わお、ネメシス君とミラルダさんが秒で反応した……そのテトルーは赤黒い奇妙な石を拾うと、勢いを付けて……
『ミャウッ!!』
すぐ側の段差を掠める様にして瘴気の中へと投げ込んだ……するとどうだ、石は段差で火花を散らした瞬間から石が燃え始め、地面に落ちても一定の火力のまま燃え続けている。
しかも不思議な事に、火の付いた石から一定距離内の瘴気が瞬く間に消え……いや、瘴気そのものが生き物の様に素早く動き……まるで火の熱を嫌って避ける様に遠退いていったのである。
テトルーは石を拾った場所を示し続け、クリスがそこにある同じ様な石を拾い上げた。
「この石……種火石です! そうか……この瘴気は火や熱を嫌う性質なんですね!」
テトルーはクリスの言葉を肯定するように頷く……するとレオンさんが
「成る程……この地に生きるテトルーの協力を得られれば、調査も捗りそうだな……よし!」
そう言って、背負っていた荷物から食糧を取り分け……テトルーの前に差し出した。
「俺達は新大陸調査団の者だ……良かったら俺達の調査に、是非、今後も協力を頼みたい。
これはさっきのお返しと、これからの協力への対価として……」
首を傾げるテトルーに、レオンさんはさらに告げる……
「……お前達の部族の長に伝えてくれ、『俺達はお前達との共存を求める』ってな」
半信半疑な感じだったが、テトルーは数秒思案して頷き……差し出された食糧の小袋を受け取ると、元来た道を戻って行った。
『……レオンさん……』
「か、可愛さに負けた訳じゃないぞ? 彼等の協力があれば、今後の調査も捗りそうだからな……!」
照れているの隠し切れてないけど?w
……でも、彼等と仲良く出来るなら是非そうしたいよね……
早速、テトルーから教えて貰った種火石を拾い集め、それぞれ左腕に装備しているスリンガーへと装填……種火石改め『スリンガー松明弾』として活用し、熱で瘴気を払い退けながら道を進んでいく……
先ほどのゾンビがウヨウヨしていたルートだと、全てのゾンビを撃退しなければならないため迂回し……ネメシス君に先導して貰いながら、上層にあるという「かつて3期団が使用したキャンプ」を目指す事になった。
『……ずいぶん、前の事だけど……ヒトの気配があった場所なら……覚えてるよ』
ネメシス君はヴァルハザクとして、既に数十年は生きていると言う……その記憶力は確かで、上層に生きる大型モンスターの生態を一部ながら事細かに覚えていた。
その情報をクリスが事前に調べていた3期団の情報と照らし合わせると……
この地にはドスギルオスとオドガロンの他に、上層部には「ティガレックス」や「ラドバルキン」が生息……中層部には稀に「ディノバルド亜種」が姿を見せる事も判った。
「ネメシス君も、シオンと同じで……ヒトを悪く思わない古龍なんですかね?」
クリスの言葉に、思うところがあったのか……ネメシス君はこう返してきた。
『……ボクは、みんなの……かわいい姿を……近くで見るのが好き……面白かったり、楽しそうだったり……いろんな顔を見てたい……
……でも、ボクが外に出ると……みんな怖がるし、姿を見せなくなるから……』
見た目やその能力で忌諱され、どうしようもない孤独感に苛まれている筈なのに……彼は誰に当たるでもなく、その現実を黙して受け入れ、既に諦観までしている……そんな彼に、私が出来る事は……
『……私は、忌諱なんてしません……むしろ、この道を覚え……必ずまた会いに来ます。
だって、私も古龍……この地で、長い時を生きる存在なのですから……』
「……シオン……あんた……」
『……ありがと……シオンさん……』
・
・
・
だが、全てが順調に行く事などある訳もなく……私達はゾンビの集団に
「もう少しで上層のキャンプだというのに……!」
「諦めるな! ココを突破すれば……ッ?!」
ヴォォォォォァォアァァ!!
悪い事は重なる……とは良く言うけれど、コレはさすがに勘弁して貰いたい。
『ティガレックスに……ラドバルキン?! 奴ら、両方とも歴戦か……!』
マサトさんの言葉に、ハンター全員が武器を手に構える……しかし
「……やっぱりヤダ……ゾンビは嫌ぁ~!!」
あちゃー、天羅さんがまたパニック状態に……この中で一番破壊力に秀でる
「クリス、天羅を下がらせろ! シオン、行くぞ……今回だけは俺が相棒だ!」
『頼りにしてますよ、レオンさん!』
「アミラさん、私達はラドバルキンを!」
「ハイッ!」
『頼む! ネメシス君、ゾンビ達の相手を頼めるかい?』
『うん……分かった……!』
私はレオンさんの隣で2足に立ち上がり、体内のエネルギーを活性化させて戦闘に備える……レオンさんは片手剣を抜き、1人呟いた。
「……不思議な感じだな、古龍と共闘なんて……」
『来ます!』
・
・
・
しばらくは一進一退だった……ラドバルキンは機動力が高いので、マサトさんと共にミラルダさんとアミラさんのコンビが担当し、ネメシス君はゾンビに狙われない特性を生かして、クリス達を守る防波堤に……私はレオンさんと共にティガレックスと戦闘している。
「シオン、奴の足を止められるか?」
『……やってみます、次に走り出したら……!』
策を弄し、私は弾丸ブレスの準備をする……狙いは頭と前足……ティガレックスは一度走り出すとなかなか止まれないらしく、私達が避けると何度も行き過ぎては無理矢理な方向転換……というパターンを見せていた。
……狙い撃ちするなら、そこしかない。
目論見通りティガレックスは暴走状態に入り、私は弾丸ブレスを頭、前足、後ろ足の順に狙い撃つ……光弾は全て狙い通りに直撃し……
グォオォァァ……! ギャウゥゥン?!
勢いの付き過ぎたティガレックスは、特濃の青紫の瘴気の中へと突っ込み……更に壁へと激突して
「……! よし、今のうちに雑魚を蹴散らして突破するぞ!」
レオンさんの指示で、ハンターと古龍は一斉にゾンビの壁に突撃ようと集まる……しかし、ティガレックスが予想よりも早く気絶から復帰し、再び猛攻を開始しようと両足を踏ん張った直後……想像を絶する事が起こったのである。
ヴゥグゥゥ……ゥ……グォォ……ッ……
「何だ……ティガレックスの様子がおかしいぞ?」
『……? 苦しんでる……? さっき、凄い濃度の瘴気を浴びてたみたいだけど……』
明らかにもがき苦しむティガレックス……やがて瞳から光が失せ、そのまま力無く倒れ伏してしまった。
『『……え……?』』
ラドバルキンは……マサトさんの硬化させたダイヤモンド甲殻に攻めあぐねている所にミラルダさんとアミラさんの連携で大打撃をマトモに喰らい、コレは不味いと言う風に撤退していたし、ティガレックスの後にゾンビさえ突破できれば……という状況での異変だった。
…………………………ッ……………………
「……何か、様子がおかしくはないか……?」
デュークさんが更なる異変に気付き、声を上げる……その直後……完全に死んでいたはずのティガレックスの死体が急激に変異し始め、そのままゆっくりと動き始めたのだ。
『……まさか……そんな……?!』
ティガレックスの死体……その黄色い甲殻を突き破り、異形の触手や巨大な爪……目玉などが乱雑に体表へと形成されていく、そしてティガレックスの左肩には一際巨大な目玉が現れ、周囲は膨れ上がった筋肉組織が皮膚や甲殻を引き裂き、露出する……顔面崩壊した頭も見る間に異形化し、既に頭の体を成していない……この変異する間もティガレックスの死体はその場で蠢き続けており、異常に盛り上がった筋肉組織の動きに合わせて奇妙な動きをしていた……
あり得ない……いくらなんでも、この短時間で死体をココまで変異させ、ゾンビにする事など自然現象では不可能な筈だ。
ましてや、ティガレックスは死んでまだ間もないのに……この変異速度、尋常じゃない!
……生きていた時よりはだいぶスローな動き……だが、ティガレックスの死体は動いている……
私達の目の前で、まさかのゾンビ化……しかも、死の縁から甦った様に蠢き、異形と化した。
変異が終わったティガレックスは最早轟竜の面影など無くなり……そこに居るのは、全身の皮を剥がされてなおも生き続ける
元々の頭があった場所は既に肉に埋もれており、新たに形成された口の下顎に辛うじて残滓が見えるのみ……その口で元の個体以上の咆哮……最早、咆哮とは名ばかりの爆音攻撃と言っても過言ではないその声を響かせ、スローな挙動ながら
「ッ?! しまっ……!?」
『クッ……やらせませんッ!!』
あろう事か、ゾンビ化したティガレックスの向かう先には、クリスやカルラさん達がまだ隠れている場所……!
咄嗟に私はティガレックスの前に飛び込みながら尻尾にエネルギーを込め始め、振り向く勢いそのままに真横に振り抜く……
『ッ?! ダメだシオン! 直接触れては……!』
マサトさんの静止が耳に入るも間に合わず……私の尻尾はティガレックスを真横から薙ぎ払う……口を開けたその大顎に尻尾がクリーンヒットしたティガレックスは、下顎が外れその部位がそのまま跡形もなく吹き飛び……胴体も打撃の勢いそのままに大回転して壁に叩き付けられ、もはや全身の骨格は原型を留めていない……不必要なまでのエネルギーを込めた尻尾の一撃は、ゾンビとなったティガレックスの全身を駆け巡り、内部の至る所で爆ぜ、新たに形成された部位を悉く破壊し尽くし……異形と化したその肉体を……鮮血滴り物言わぬ、あまりにも巨大な肉塊へと変貌させたのであった。
『……ハッ……ハァッ……』
咄嗟の事でエネルギー操作が不完全なまま尻尾を繰り出した為、瞬間的なエネルギー消費量が馬鹿みたいに跳ね上がった……私は荒い息を整えつつ、レオンさんがちゃんと死んだのか……確認するのを待つ……慌ててマサトさんが『尻尾は?! 変な感じしない?! 感染してないよね?!』と、エラい剣幕で捲し立ててくる。
……大丈夫ですよ、ゾンビはさっきの(ティガレックス)で最後でしたし……
「オーイ、大丈夫かぁー?!」
ほら、何か良いタイミングで救援も来ましたよ?
ハイ、高速 de ゾンビ製造一丁上がり~
まぁ、今回だけだからご容赦を……w
直に当てたシオンの尻尾……この後はどうなるかな?
次回のビーストウォ……もとい、白銀の翼は救出編ラスト!
チャンネルはそのパパ!
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