仮面ライダーガングニール   作:露海ろみ

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二話目となります。

短いですが、無印編を進めます。
仕事中、フィリップの如く「ムラムラしていた」ので書き殴りました。
勢いで書きました。反省はしています。


2.Gの閃光 / 翳り咲く戦士

「貴様・・・何者だ⁉︎」

 

突如現れた謎の相手に対して問い返すドーパント。仮面の戦士は短く答える。

 

「仮面ライダー・・・ガングニール!」

 

言うが早いが戦士は駆け出すと相対する距離を難なく詰める。マスカレイドのメモリは身体機能を強化する。だがそれでも反応出来ない速度だった。

ガングニールは捕らえられた少女をその腕に抱き寄せると魔の手から引き離す。その腕の中で未来は仮面の戦士を見上げた。

彼女を包むその腕は力強く、優しい。大切なものを壊さない様にしっかりと護ろうとする意思を感じ取れる。

未来にはその感覚に何処か覚えがあった。

瞬く間に人質を奪われたマスカレイドドーパントは唖然としながら距離を置く仮面ライダーを見続ける。

 

「もう一度言う。お前の罪を、数えろ」

 

仮面ライダーガングニールは腕の中の少女を抱きとめながらも再びその台詞を口にした。

まるでそれが大切な一言の如く。

 

「・・・煩い、五月蝿い、うるさいッ!!」

 

ドーパントはその言葉に激昂するとその腕を振り回す。駄々を捏ねる子供の様な動きに動じず突きつけた指先を翻す仮面ライダーは自分の乗って来たバイクの側に少女を降ろすと言った。

 

「ここにいて。あとは私が片付ける」

 

その声に聞き覚えがあった。

だから未来は、小日向 未来は自分を救けてくれた仮面の戦士に叫んだ。

 

「貴女は、もしかして!」

「その話は後で。だから待ってて『未来』」

 

知らぬはずの彼女の名を言うと仮面ライダーガングニールはその身に宿る『魂』に従って駆け出していく。

 

 

ガングニールの主兵装はその身体だ。手に持つ武器は無く、拳と脚を駆使して相手に挑む。そしてそれは彼女、立花 響の性に嵌っていた。

殴り、蹴り、相手に挑んでいく。いくらマスカレイドメモリで強化されていても関係が無い。

そもそものポテンシャルが違うのだ。

劣勢を感じるドーパント。それでも負けるつもりはなかった。何故なら・・・。

 

「『俺はここだ!』」

 

咆哮の一声。

それを機に辺りから同じ姿をする怪人達が現れる。

囲まれたガングニールは一瞥した。目の前の一人を含めて五人はいる。

だが彼女は冷静に呟いた。

 

「一人じゃなかったのか」

「あいつに恨みを持つ奴は沢山いてな。その全員で嬲り殺してやったのさぁ!」

 

仲間を得て、大仰な仕草で応えるドーパントは現れた正義の味方を嗤う。

 

「数ってのは絶対的なアドバンテージなんだよ!」

 

高笑いを仕掛けるマスカレイドドーパントに次いで、周りの仲間達もそれに倣う。

嘲笑が支配する空間。圧倒的な人数不利。

そんな中でも仮面ライダーは、その態度を崩さなかった。

そんな事はさも当然とばかりの態度で辺りを見回す。

 

「ならかかって来なよ。そんな人数じゃ『私』は倒せない。『仮面ライダー』は倒せないから」

「吐かせ!」

 

五人のマスカレイドドーパント達は其々の位置からガングニールに襲いかかる。

 

 

それを、未来は見ていた。

自分を救けてくれたヒーローが戦う姿を。

四方から迫りくる敵を一人、また一人とその拳で制圧していく姿を。

そんなヒーローの姿を見間違えるはずがない。

口から出るのは彼女の名前。

会いたかった彼女の名前を!

 

「響!!」

 

瞬く間に五人のドーパントを制圧した仮面ライダーガングニールは終幕の言葉を告げる。

 

「まとめて・・・メモリブレイクだ!」

 

ベルトからメモリを抜き出すと腰のマキシマムスロットに再装填した彼女はそのボタンを叩く。

 

《GUNGNIR…MAXIMUM DRIVE !!》

 

夜空に跳び上がる仮面の戦士。

その両腕からガントレットが飛び去ると、その全てが右脚に装着される。

 

「ガングニールエクストリーム!!」

 

【GUNGNIR EXTREME !!】

 

仮面ライダーガングニール、必殺の一撃が倒れ伏すドーパント達に降り注ぐ。

それは翳る夜空を切り裂く一筋の閃光だった。

 

 

激しい爆発。

その中心に立つのは一人の仮面の戦士。

燃え盛る炎の中に立つのは仮面の戦士。

彼女の周りに倒れる作業着の人物達から排出されたガイアメモリは一様にその型を維持出来ずに砕け散った。

 

炎が収まる。

そうして仮面ライダーガングニールは変身を解いた。

そこに現れたのは未来が夢見た彼女の姿。

もう会えないと涙した大切な彼女の姿だった。




一応弁明させていただきますと、ここでいう「ムラムラ」は性的な意味ではありません。
頭の中でキャラクター達が暴れ回っただけです。
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