悪魔と英雄(仮題)   作:メギドラオン撃ちたい

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すいません何となく書いてしまいました。駄文です。


1話

「全く、やっとたどり着いた」 

 

 疲れたようにそう呟きながら人里から遠く離れ静寂に包まれた夜の山奥を青年は一人歩く。

 

 その青年は薄汚れた銀髪に鋭い蒼い瞳、それなりに整った顔立ちで黒い外套を身に纏い腰には二本の刀を携えている。彼は6年前にバラバラになったかつての仲間を探していた。そしてようやく探し求めていたその灰色の髪の女性と大柄の男を視界に捉え、今彼らが住んでいるであろう家に戻っているその背中に声を掛けた。

 

「ようやく見つけたよ。ザルドさん、アルフィア」

「お前は…」

「バインド、バインドか!」

 

 二人は驚いたよう振り返り青年―バインドを見た。彼はザルドと同じく嘗てオラリオの最大ファミリアであった『ゼウスファミリア』の一員であり、アルフィアやザルドと同じレベル7であり、『悪魔(ディアボロ)』の二つ名を持つ冒険者だった。

 

「本当に久しぶりだ。ザルドさん、アンタまた少し老けたんじゃないか?」

「久々の再開だとゆうのに第一声がそれか。相変わらず生意気な奴だなお前は!」

「アルフィアの方は全く変わってない、いや昔より穏やかになった気がする。」

 

「だまれ、それはこちらのセリフだ。お前の方こそ丸くなった。前は鞘のない刀剣のように凶悪な殺気を誰彼構わず振り撒き『悪魔』とまで言われ恐れられた男が随分と大人しくなったものだ。腑抜けて自慢の剣の腕前も落ちたのか?」

 

「まぁ此方も色々あったが…試してみるか?」

 

 バインドとアルフィアの間で剣呑な空気が漂い始めるが、それを見ていたザルドはこいつらの関係は昔から変わらないなと呆れながら止めに入った。

 

「おいやめろ、お前達が戦ったらこの辺り一面が吹き飛ぶ。」

 

「冗談、アルフィアと本気でやり合うのはまっぴら御免だ。」

 

「あぁ、私もこいつの相手をするのはさすがの私も面倒だ。」

 

「全くお前らは。まぁいいずっと外で立ち話をするのもなんだ、中に上がっていけ。お前が今まで何をしていたのかも気になる。」

 

「そうだな。聞きたいこともある。」

 

「それじゃあ遠慮なく。」

 

 それから三人は夜明けまで過去のファミリアの思い出話、バインドが黒龍との戦いの後世界中を旅していた時の土産話などをして過ごした。まるでファミリアが崩壊した後の6年間の時間を取り戻すかのように。

 それから暫くしてザルドとアルフィアは意を決したようにずっと聞きたかった質問を問いかけた。

 

「なぁバインド、お前はなぜ俺達を探していたんだ?」

 

 ザルドがそう問いかけるとバインドは数秒間黙り込み、そして真剣な眼差しでザルド達にこう問い返した。

 

「アルフィア、ザルドさん、率直に聞く。アンタ達、後どの位もつんだ?」

 

 いきなり真面目な顔をしてバインドが質問を問いかけてきたので二人っは訝しみながら逆に問いかけた。なぜいきなりそんなことを聞いてきたのかと。バインドは一瞬迷ったような表情を浮かべたがすぐに真面目な表情に戻り言った。

 

「今俺はメーテリアとあの人の子とゼウスと共に暮らしている。あんた達も共に暮らさないか。」

 

「「!!」」

 

 二人は相当驚いていたが少しの時間が過ぎて先にアルフィアが答えを出した。

 

「断る。」

 

 アルフィアに続いてザルドも「俺もやめておこう。」と答えた。

 

 バインドはまるで初めから分かっていたかの様に自嘲気味に笑いながら「そうか…」と一言つぶやいた。

 

「理由は聞かないのか、バインド?」

 

「あぁ、構わない。何となくだが断られると思っていた。余計なお世話だったようだ、可笑しな事を言ったな。済まなかった。」

 

「なぜお前が謝るんだ。謝るのは私たちの方だろうに。」

 

「いいんだよ。俺が謝りたかったんだ。」

 

「そうか...それであいつらの子供とゼウスは元気か?」

 

「あぁ元気に暮らしているが...案の定ゼウスが余計な英才教育を度々施そうとしているのが最近の悩みだな。」

 バインドは遠い目をしながらゼウス達との日常を苦笑を交え語った。

 

「あの好々爺が、また私の魔法で吹き飛ばしてやろうか。」

 

「俺はすでに何度か吹き飛ばした。それでもピンピンしてる。」

 

「どんな生命力だ、俺たちの主神は。」

 

アルフィアは静かに怒りのオーラを漂わせバインドは再び遠い目になりザルドは呆れたように頭を抱えた。そうしてバインド、ザルド、アルフィアは今の生活を、主にメーテリア達の子について夜が明けるまで語り合った。

 

「それじゃあ俺はそろそろ帰るよ。」

 

「そうか。すまないな、態々こんな場所まで来てもらったとゆうのに…俺たちは。」

 

「いいんだよ、ザルドさん。まぁさっき断られたばかりだが二人とも気が向いたらいつでも来てくれ。大歓迎するし、俺もまたアンタ達の様子を見に来るつもりだ。」

 

「バインド。」

 

「なんだ?アルフィア?」

 

「あの子を、ベルを頼んだ。」

 

 バインドはアルフィアの頼みに目を丸くさせたがすぐに笑いながら「あぁ、任せろ。」と返した。

 

「またな。ザルドさん、アルフィア。」

 

 だがバインドはもうかつての仲間として彼ら会うことはなかった。再びザルド達に会った時二人はもうすでに英雄ではなく、オラリオの破壊者『絶対悪』だったのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




続くかどうか未定です。
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