常識人で苦労人な幼馴染   作:弾正

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皆さんお久しぶりです!! 弾正です。「1人の少年の青春物語」「普通の少年と普通の少女」「音楽の天才」「僕と奥沢さん」で有名な、あの弾正ですよ。お前は有名じゃないという反論はいつでも受け付けております。


今回、「音楽の天才」を打ち切りとして、新たに今作をメインとして書かせていただくことになりました。ヒロインは美咲です(※作者は美咲推し)。美咲推しの方にはもちろん、そうでない方にも楽しんでいただけたらと思います。


前置きが長くなりましたが、それではスタート!


楽しい楽しい高校生活の始まり
俺の幼馴染は優しいけど辛辣


 「いただきます」

 

 

 朝ご飯。それは、1日の始まりである。朝ご飯を食べることによって脳は活性化し、腸のはたらきも良くなり、空腹も満たされる。朝ご飯はいわば、その1日をより良く過ごすための一種の儀式のようなものなのだ。

 

 

 本日の朝ご飯は、トーストとスクランブルエッグ。俺は朝は白米もパンもどっちもOKな人間だが、今日はパンの気分だったからね。

 訳あって俺は一人暮らしだから、ご飯は自分で作るしかない。でも、逆に言えば、今回みたいに自分の気分で好きなものを食べることができるわけだ。一人暮らしは大変だけど、1から10まで悪いことだらけというわけではないぞ。

 

 

 では、早速いただくとしよう。俺はトーストを食べようと、トーストに手を伸ばし……

 

 

 

 

 

 

 

 「ん? 電話?」

 

 

 誰だ?この俺のモーニングタイムを邪魔しようとする愚か者は?

 

 そう思って、俺は誰が電話してきたのかを確認する。

 

 どうやら、電話をかけてきたのは俺の幼馴染らしい。急にどうしたっていうんだ?一応出とくか。

 

 

 「もしもし美咲。どうした? 急に電話してきて」

 『……その感じだと、今日が入学式だってこと忘れてるでしょ?』

 「HAHAHA!! 面白いことを言うじゃないか美咲は。入学式は明日のはずだぞ?」

 『はぁ……ホームページ見てみて。そうすればわかるから』

 「わかったわかった」

 

 

 電話しながら、空いている方の手でスマホを操作し、俺が通うことになる学校のホームページを検索する。そして、ホームページに載っていた予定表を確認し……

 

 

 

 

 

 

 

 「やべっ」

 『10分だけ待ってあげるから、その間に準備』

 「10分!? せめて20分は」

 『入学式から遅刻はほんと洒落になんないから。わかったら急いで準備する!!』

 「さーせんした」

 

 

 ◆◇◆◇◆

 

 

 「美咲!! ごめん遅れた!!」

 「知ってる。でも、時間的に走らなくても間に合いそうだよ」

 「あ、それなら朝ご飯食べてきていい? トーストとスクランブルエッグ」

 「怒っていい?」

 「ごめんなさい」

 

 

 まさか入学式が今日だったとは。危ない危ない。美咲が電話してくれなかったらどうなってたことやら。入学式から遅刻とかただの不良じゃん。俺、長尾直斗(ながおなおと)は超絶真面目の優等生だってのにさ。え?優等生は入学式の日を間違えたりしないって? 黙れ小僧。

 

 

 そして、俺と一緒に登校してるこいつが、俺の幼馴染である奥沢美咲。昔からずっと一緒でね。遂には高校までもが一緒になってしまった。まあ、中高一貫校に通ってるから、中学が同じ=基本高校も同じなんだけどね。

 

 

 そして、今日は高校の入学式。義務教育も終え、今日から俺も高校生というわけだ。隣の美咲もJKだ。彼氏とか作るのかね? ちなみに、俺と美咲は付き合ってるわけじゃないぞ! あくまで幼馴染だ。

 

 

 「ねえねえ美咲」

 「何?」

 「彼氏とか作るの?」

 「今のところはそのつもりはないけど……」

 「だよね。美咲だもん」

 「それどういう意味? 喧嘩売ってる?」

 

 

 失礼な。喧嘩を売ってるつもりなんて70%くらいしかないのに。30%は違うもん。30%ってあれだぞ。ポケ〇ンの一撃必殺技当たる確率と同じぞ? 全然高いでしょ? よって、俺は美咲に喧嘩を売ってはいない。はい証明完了。

 

 

 「喧嘩は売ってないぜ。30%は売ってない」

 「うんもうそれは完全に喧嘩売ってる」

 

 

 解せぬ。

 

 

 ◆◇◆◇◆

 

 

 美咲と適当に雑談しながら歩いてると、俺たちが通うことになっている高校__花咲川学園高等部__に着いた。名前の通り、桜が綺麗に咲いてるなー。

 

 

 

 

 

 はいここで問題(唐突)。

 

 

 Q:入学式の日、学校に着いたら最初にすることは?

 

 

 

 

 

 A:自分のクラスを確認する

 

 

 というわけで、クラスが貼りだしてあるところへGOする。めっちゃ混んでるな。ここは満員電車かって話だよ。

 

 

 「えーっと、俺のクラスは……1年C組か」

 

 

 ここの高校は、1年A組~E組まであるみたいだ。学力別にわけてるとかそんなことはない。だから、ぶっちゃけどこのクラスでもいいのよ。

 クラスわけの基準ってどうなってるんだろうね。中学生の時担任に聞いても教えてくれなかったし、色々考えてるのかな?案外くじ引きだったりして。適当かよ。

 

 

 「美咲は何組だった?」

 「C組。直斗は?」

 「同じだ。俺もC組」

 「またこのバカと一緒のクラスか……」

 「誰がバカじゃコラ」

 

 

 この俺のどこがバカだというんだ。美咲はわかってないなぁ。

 

 

 「んじゃ、体育館行こうか。入学式そこでやるし」

 「おい待て俺はバカじゃない。そこは訂正してもらうぞ」

 「細かいこと気にする男はモテないよ?」

 「あら? 楽しそうね!!」

 「うるせぇ俺は高校生活中に必ず彼女作ってやるからな……って、誰!? 美咲、知り合い?」

 「いや、あたしも知らない」

 

 

 俺=バカである発言を訂正しない美咲を問い詰めようとしてたら、なんか増えた。金髪の女の子が突然出てきた。俺にはそんな知り合いはいないぞ。でも、美咲の知り合いでもないらしい。じゃあ誰だよ。

 

 

 「初めまして! あたしは弦巻こころよ!」

 

 

 自己紹介してくれた。弦巻こころ、か。第一印象、めっちゃ明るい人だな。

 俺も一応名乗っとくか。自己紹介されたら自分も紹介するのが紳士だし。お前が紳士ではないというツッコミは受け付けておりません。

 

 

 「俺は長尾直斗でーす」

 「奥沢美咲」

 「直斗に美咲ね!! いい名前だわ!!」

 「だろぉ? 両親がつけてくれたんだぜ?」

 「自分大好きかよ」

 「いやナルシストは俺の3倍自分好きだから」

 「そうなの?」

 「そうだよ多分」

 「多分かい」

 「2人とも仲がいいのね!! 羨ましいわ!!」

 「よくわかってるじゃないか。なんてったって俺と美咲は一心同体だからな!!」

 「こいつと一心同体とか嫌なんですけど」

 「ごめん美咲冗談だから引かないで」

 

 

 何?美咲って俺のこと嫌いなの? あ、でも嫌いだったらこうやって一緒に登校しないか。良かった良かった(自己解決)。

 そして、このこころって人とは仲良くなれそうだ。急に話しかけてくるから一体どんなやつかと思ったけど、普通にいいやつだ。よく見たら顔も可愛いし。

 

 

 「ところで、2人は何組なのかしら?」

 「C組」

 「直斗と同じく」

 「あら?あたしと同じなのね!!」

 「お前もC組か。よろs」

 「それじゃあ、入学式があるから失礼するわね!!」

 「待って話を最後まで聞いて……って、行っちゃった」

 

 

 さっき、こころはいいやつだと言ったな? あれは嘘だ。いや嘘ではないけど、思ってたより破天荒だったわ。嵐のような人だったな。

 

 

 「……」

 「どーした美咲? 難しい顔して」

 「なんか、弦巻さんとは馬が合わなさそうだなって」

 「確かに。お前とは全然性格違うもんな」

 

 

 美咲は良くも悪くも平穏を求める安定思考。逆に、こころは自由で破天荒。うん、正確真逆だ。これは相性合わないわ。相性診断とかしたら結果最悪なパターンだ。

 

 

 ◆◇◆◇◆

 

 

 その後、入学式が終わり、クラスでのHRも終わり、現在帰宅中。

 入学式は、学園長の話がクッソ長かったのと、生徒代表の言葉を言う市ヶ谷さん?って人が欠席だったことを除けば、ごく普通の入学式だった。特に学園長。なんであんなに話せるんだよ。

 HRは、自己紹介したくらいだったな。俺も美咲も普通に自己紹介して終了。意外なことに(失礼)こころもまともな自己紹介だった。本当に普通に終わったわ。

 

 

 

 

 

 にしても、今日から本当に高校生になったんだな。あまり実感が湧かない。

 

 

 「なあ、美咲」

 「?」

 「俺たち、今日から高校生なんだよな」

 「うん」

 「……あれから半年、か」

 「……そうだね。どうしたの急に。あまり自分からはその話しないのに」

 「いや、もし親が俺の高校生姿見たらなんて言うかなって、ふと思っちゃってさ」

 「やっと義務教育終わったかバカ息子、くらい言いそうだけどね」

 「そうだな」

 

 

 今でもたまに思うんだ。あの時、俺が逃げてなかったらどうなっていたのか、って。

 もし、美咲がいなかったら、今頃俺は……

 

 

 「……この後、時間あるか?」

 「この後? 確か……うん。何もない」

 「ファミレス行くか。たまには奢ってやる」

 「ほんと? ご馳走様です」

 

 

 美咲はファミレスのメニューが好きだからな。本人曰く「色々種類があって飽きないし、普通に美味しい」からだそうだ。気持ちはわかる。

 まあ、日頃の感謝の気持ちだ。高校生になった記念的な意味もあるし。お金は多少余裕あるし、別にちょっと奢るくらい大丈夫だろ。多分。

 

 

 ……てか、俺に真面目でシリアスな雰囲気って全っ然似合わないな。やめようこの話は。俺のキャラじゃない。

 

 

 「俺はパスタでも食べようかな。美咲は?」

 「いいねそれ。あたしもパスタにしよう。後は、ポテトとかも頼もうかな」

 「麵、芋……炭水化物のオンパレード。太るぞ」

 「……!!」

 「痛い痛い痛い痛い痛いっ!!! 無言でつねるな!!! 謝るから!!! 誠心誠意謝罪するから!!!」

 「はぁ……女子に太るは禁句だって、何度言えばわかるの?」

 「後50回くらい?」

 「蹴るよ?」

 「やめて」

 

 

 こうして、俺の高校生活が幕を開けた。こんな始まり方嫌だな。幼馴染につねられながら始まる物語ってなんだよ。

 

 

 

 

 

 

 

 最後に、ファミレスのカルボナーラ、美味しかったです。




第1話はこんな感じで。導入部分だからネタを多く入れられなかったのが少し悩み。シリアスも少しないとね。一番最初が肝心っていうし、今作の要素を前面に押し出しとかないと。


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