久しぶりに小説書いたから、腕が落ちてそうで怖い。めっちゃ怖い。
今回のメインは、最近登場したもう一人のオリキャラ!! では、どうぞ。
恋は人を狂わせるってよく言うよね
『合同、文化祭……?』
俺、楯岡響は、初めて合同文化祭についてのことを聞いたとき、思わず聞き返してしまった。合同文化祭なんて初めて聞いたからな。
『そう。ってわけで、後は実行委員でなんとかうまくやってくれ』
『適当ですね』
文化祭担当の先生はそう言ってどこかに行ってしまう。とても適当だとは思うが、気持ちはわかる。もし俺が先生の立場だったとしたら、同じように投げ出したくなるからな。
……まさか、弦巻家のお嬢様の「楽しいことは、皆で一緒にやったらもっと楽しくなるわ!!」の一言だけで合同文化祭の開催が決定してしまうとは。そんな簡単に決まっていいことなのか? 俺はそうは思わないが。弦巻家の恐ろしさは直斗から何度も聞いてはいたが、まさかここまでとは。
「響ー!! 文化祭の最後に皆で空を飛ぶのはどうかしら?」
「却下だ。そもそもなぜ空を飛ぶ必要がある?」
「楽しそうだからよ!」
「はぁ……」
目の前の純粋無垢なお嬢様が、こんなに恐ろしい少女だったとは。これが直斗がよく言う「世界は狭い」ということなのだろうか? 俺にはよくわからないが。あいつの思考回路は弦巻さん並みに理解できない。嫌いなやつではないのだが……
「これをいつも抑えている奥沢さんには敬意を示したいな」
「あら? 美咲がどうかしたのかしら?」
「いや、本当にすごい人だと思っただけで」
「__好きなのよね?」
「は?」
いきなり何を言い出すんだこのお嬢様は。
「美咲のこと、好きなのでしょう?」
「………………なぜわかった」
「だって、美咲と話しているときの響は、とーっても楽しそうなんだもの」
「否定はしない」
なぜバレた?
確かに俺は、それとなく直斗に奥沢さんと付き合っていないことを確認した。嘘つかれていたら嫌だから、あえて食い下がった。それでも違うというのだから、奥沢さんは本当に彼氏などいないのだろう。いや、そこはこの際どうでもいい。
「……随分と勘が鋭いんだな」
「そうかしら?」
「ああ、間違いない」
どうやら、このお嬢様は本当に厄介な人物みたいだ。いわばトラブルメーカーだな。まったく、面倒なことになってしまった。とりあえず口止めだけはしておくか。他のやつらにバレたらまずい。
「弦巻さん。俺が奥沢さんのことを好きだということ、秘密にしておいてはくれないか?」
「わかったわ! でも、美咲のことが好きなら告白するべきだと思うわ!」
「こういうものにはタイミングがあるんだ。今はまだその時じゃない」
弦巻さんが素直な人で良かった。多分秘密は守ってくれる……はずだ。
◆◇◆◇◆
「へっくしょん!!」
「ん? 美咲、風邪でもひいたのか?」
「いや、そんなことはないと思うんだけど……」
じゃあ花粉症か? でも、花粉症は3月や4月に多いから、そんなことはないか。今5月だし。そもそも俺が花粉症じゃないからわからんけど。
現在俺たちは、文化祭の準備を進めている。俺たちのクラスがやる出し物はカフェだ。王道だな。ちなみに俺は厨房担当。料理スキルが他のやつらより高いからな。一人暮らしなめんな。
「まあいいや、それよりも、ほら。できたぞ」
「……あんた、変なところで才能あるよね」
「いやーそれほどでも」
文化祭の準備、といっても、俺たちがやってるのは料理の研究。色々と料理を作ってみて、その中からカフェで出すものを決めるというわけだ。
俺が今作ったのはクッキー。お持ち帰りもできるようにと思って作ったものだ。形にも少しこだわってみている。たべっ子どう〇つみたいに動物の形にしてみたり、星の形にしてみたり……楽しいわこれ。
「それじゃあ、いただきます……あ、普通に美味しい」
「だろ? 隠れた俺の才能にひれ伏すがいい」
「長尾ー。俺たちもクッキー作れたから食べてみてくれー」
「男子諸君も中々美味しそうなものを作るじゃないか。では、いただきます……しょっぱ!? おいお前ら、塩と砂糖間違えただろ!!」
俺以外にも何人かの男子が料理に挑戦してるんだけど、こいつらは駄目だ。所詮バカの集まり。卵を電子レンジで温めようとしてた時には流石にぶん殴ったけど。爆発するから危ないもん。
なんで響の野郎はいないんだよ……今日もこころに引っ張られてどこかに消えやがった。あいつ料理そこそこできそうなんだけどな。偏見だけど。真面目な人ってなんでもできるイメージ。
「しょっぱいクッキーってのも実は売れたりするんじゃね?」
「言い訳してんじゃんねえ。こんな塩分だらけで体に悪そうなものが商品として出せるわけないだろ」
「珍しく直斗が正論言ってる……!?」
「おい美咲お前にもこの塩クッキー食わせてやろうか」
「遠慮しときまーす」
とりあえず男子どもはもう厨房に立たせない方がいい。俺はそう確信した。いや待て、仮にこいつらが厨房から外れた場合、何の仕事をさせればいいんだ? あ、皿洗いさせればいいじゃん。雑用雑用。
「お前ら全員、明日から皿洗いな」
「はぁ!?」
「文句は美咲が受け付ける」
「え、なんで」
「奥沢さん! なんで俺たちは皿洗いなんだよ!?」
「あたしに言うな!」
「はい、そこまでだ。まったく、俺が席を外している間に、なぜこんなにも荒れているんだ?」
「あ、響じゃん。おかえり」
俺と美咲と男子諸君で騒いでると、響が帰ってきた。一緒にいたはずのこころは……いないな。響を置いてどこかに行ってしまったのだろう。いつものことだな。
「状況説明を頼む」
「こいつら皿洗いで良くね?」
「大体察した」
流石我がベストフレンド。たった一言でこの状況を理解できるとは。
「ちょっと待って。男子たちを皿洗いにしちゃうと、人手が足りなくない?」
「問題ない。俺がこいつらの代わりに入ろう。奥沢さんと直斗はそれでいいか?」
「あたしはいいよ」
「響お前料理得意なのか?」
「少なくともこいつらよりはできる」
「待て俺たちガチで皿洗いになるのか?」
響が仲間に加わった!! やったぜ。これで百人力だ。ところで、百人力と消臭〇って、響き似てない? 響だけに。わーおもしろーい。
「俺ってお笑い芸人の才能あるかもしれない」
「はぁ? 急に何言ってるの? あ、でも、熱湯風呂とかバンジージャンプとかやってみたら? それは絶対面白い」
「お前は俺に何の恨みがあるんだ」
「すごいたくさんある。例えば……」
「申し訳ございませんでした」
やっぱり美咲は鬼だ。そんなんだからモテないんだよばーか!! あ、もし美咲のことが好きだという殿方がいらっしゃいましたら、俺はその人に美咲を任せるつもりです。一応幼馴染だから将来が心配なの。
「……やっぱり、直斗と奥沢さんは仲がいいな」
「ん? 何か言った?」
「いや、なんでもない」
「なんでもないって言われたら気になるのが人間の本能だって知らねーのか?」
「直斗。楯岡くんが困ってるでしょ」
「美咲と響は困らせてもいいって古事記にも書いてあるでしょ?」
「「は?」」
「ごめんなさい」
人を煽り過ぎるのも良くない。これは日本書紀に書いてあるからな、以後気をつけないと。
(※古事記と日本書紀にそのような記述は一切ありません)
◆◇◆◇◆
「はぁ……」
家で思わずため息をつく。
直斗のことは決して嫌いではない。でも、どうしても、嫉妬してしまう。人間の醜い心だな。
「さて、どうしたものか……」
もう思い切って直斗に相談するか? あいつは奥沢さんの幼馴染(事実)にして保護者(自称)、大きな助けになってくれるだろう。だが……
「……あいつは絶対口を滑らすな。やっぱり相談は無理だ」
確信を持って言える。あいつの日頃の行いを見ていればな。絶対何かやらかすだろう。
「はぁ……」
もう一度ため息をつく。これが恋をするということか。奥沢さんのことばかりが頭に浮かぶ。
奥沢さんは本当にいい人だ。常識人で、落ち着いていて、でも時々笑顔になったり、直斗や弦巻さんのことを心配していたり……だが、直斗みたいに叩かれるのは嫌だな。痛いのは好きじゃない。
……一体何を考えているんだ俺は。こんなことをしている暇があったら課題をやらないと。特に今日の数学の課題は量が多い。急いで片づけるか。
「あ」
ノートを直斗に貸したままだった。あいつ、放課後までにかえすって言ってたよな? 今の時間は夜だぞ?
一度あいつには制裁をくらわすべきなのではないかと真面目に考えている。
まあ、楯岡響くんは、そういうことです。深くは言わないでおこう。
そして、活動報告の方にも書きましたが、バンドリ二次創作についてのガイドラインが出ましたね。過剰なネタを控えめにしなきゃいけないのは悲しいけど、しょうがない。