常識人で苦労人な幼馴染   作:弾正

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ㅤ前回の投稿から3ヶ月近く経ちました。はい。言い訳はしません。ごめんなさい。鈍った小説の腕で書いた話ですが、もし楽しみに待ってたよって人がいたら読んでくれると嬉しいです。


イベントの数日前ってかなりあっという間

 なんだかんだでRoseliaの解散騒動は解決。友希那先輩曰く、「CiRCLEで皆と練習しているうちに、音楽を楽しいと思えるようになった」ということらしい。俺氏CiRCLEにいたから実質俺の手柄ということに……あ、やっぱりダメっすよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「え? 文化祭まで一週間切ったってマジ?」

 「なんでそんなことも知らないの……」

 「他にやるべきことがたくさんあったから……ですかね」

 「はぁ……」

 

 

 文化祭の準備を美咲と響に押し付けてたら、なんか日が進んでた。なんでだろーね。一週間前ってもうすぐやん。テスト一週間前だってあっという間に過ぎるだろ? だったら文化祭一週間前もあっという間に過ぎるよなって話。

 

 

 「そういえば直斗さ、楯岡くんにライブのこと頼まれてたよね? それは大丈夫なの?」

 「もしかして心配してくれてる?」

 「あんたにそういうことやらせるのが心配って意味で」

 「ハロハピはもう出演確定だろ? それで、ロゼリアとアフグロにも声かけたらOK出たんだわ。パスパレは事務所が~とか言ってたけど、多分出れる。はい、これで4バンド」

 「あんたが声かけたのに人が集まるなんて……」

 「おい待てそれはどういう意味だ」

 

 

 俺だってやればできる子なんだぞ。普段やらないだけで。

 

 

 「そのままの意味」

 「今日も美咲は辛辣」

 「いつも通りでしょ」

 「泣いていい?」

 「勝手に泣いてたら? 笑ってあげるから」

 「いつもよりキツくない?」

 「気のせいじゃない?」

 「あっはい」

 

 

 ……この前美咲が持ってたチョコレート勝手に食べたのがバレたのかな。

 

 

 「え、あれ直斗だったの?」

 「やべえ心の声漏れてた」

 「それで、どういうこと?」

 「もしかして気づいていらっしゃらなかった?」

 「うん」

 「……さっきの発言忘れてくれ」

 「誤魔化そうとしないで」

 

 

 さて、と。この状況非常によろしくないな。

 

 

 「そーいえば今日用事があったりなかったりしたなー。ってわけでさよならー」

 「逃げるな」

 「長尾直斗くんだよね!?」

 「誰だお前!? 俺の通り道を塞ぐな!! 後ろから悪魔が迫ってきt」

 「ふんっ」

 「ぐふっ」

 

 

 突然前に現れた猫耳少女のせいで逃亡に失敗しました。誰だよこいつほんとに。俺の知り合いに猫はいないぞ。

 

 

 「はぁ……はぁ……香澄ちゃん、待ってよぉ……」

 「あ、りみじゃん」

 「痛……え、りみ? 久しぶり」

 「有咲、着いたよ」

 「も、もう無理……死ぬ……」

 「金髪と黒髪が増えた」

 

 

 なるほどつまりこれはどういう状況?

 

 

 ◆◇◆◇◆

 

 

 「なるほど。君たちがPoppin'Partyというバンドだと」

 「うん!」

 「それで、俺が文化祭ライブのためにバンドを集めてると聞いたから、自分たちも参加するために声をかけたと」

 「うん!」

 「なるほど理解した」

 

 

 猫耳少女と黒髪と金髪とりみ。どうやらこの4人、Poppin'Partyというバンドのメンバーらしい。りみがバンド始めたのには驚いたな。人前で楽器弾くとか無理無理って感じのやつだからな。りみの成長を感じることができてお兄さん嬉しいです。でも美咲はりみがバンド始めたって知ってたらしい。俺だけハブられたのかな。

 

 

 「俺としては1つでも多くのバンドに参加してほしいから大歓迎」

 「やったー! ありがとう!」

 「4人とも当日頑張れよ。細かい調整とかはまた連絡するから」

 「4人じゃないよ! 私たちのバンドは5人だから」

 「ちょ、香澄!?」

 「さ、沙綾ちゃんは……」

 「ふむ……猫耳ガールよ、そのもう1人は今はいないのか」

 「猫耳じゃなくて星だよ」

 「俺にはそうは見えないな」

 

 

 この猫耳少女__戸山香澄__曰く、猫耳ではないらしい。どこからどう見ても猫耳だよこれ。ほら、星だと言われて美咲もびっくりしてるし。そうだよなお前の目にも猫耳に見えたよな。

 

 

 「まあ、猫耳なのか星なのかウサギ耳なのかはどうでもいいや」

 「少なくともウサギ耳ではない」

 「ウサギ!? どこ!?」

 「いや、ウサギはいないからな?」

 「そんな……」

 

 

 あの黒髪少女__花園たえ__はウサギ好きだったのか。ウサギって可愛いからねしょうがないね。

 

 

 「このエントリー用紙にメンバーとかバンド名とかその他諸々書いて後でプリーズ。5人なのか4人なのか5人+1人なのかはっきりさせておいてね」

 「5人+1人? どういうことだ?」

 「金髪少女よ。その疑問は最もだが」

 「変なあだ名で呼ぶんじゃねえ」

 「……市ヶ谷有咲よ。その疑問は最もだが、5人+1人で成り立ってるバンドが実際にあってだな。こいつのバンドなんだけど」

 「……奥沢さん、なんか、大変そうだな」

 「市ヶ谷さん……!!」

 

 

 なんか友情が芽生えた。やさしいせかい。シンパシー的な何かを感じたんだろうな。

 

 

 ◆◇◆◇◆

 

 

 「さて、いよいよ文化祭も明日に迫ってきました。と言ってもライブは2日目なんですが」

 

 

 文化祭まで後1日となった放課後。

 俺はこの日まで色々頑張った。今までの遅れを取り戻すかのように頑張った。美咲に追っかけまわされたりもした。響に土下座したりもした。クラスの男子が卵を電子レンジで温めようともした。あの時だけは死ぬほど焦った。

 

 

 その結果! クラスの文化祭準備を無事に終えることができたのだ! これでもう思い残すことはない……と言ったら嘘で、まだやるべきことは残っている。

 それが文化祭ライブ。本来色々やるべき響はこころに連行されて消えたため、俺が司会となって最終調整を進めている。あいついつも振り回されてるな。

 

 

 「今日やりたいことはただ一つ。順番決めです」

 「「「「「……」」」」」

 

 

 最終調整と言っても、実際やりたいのは順番決め。細かいことは当日にならないとできないし。まだステージとか設営中だし。

 しかしこれがまあ大変なのだ。ロゼリアとアフグロはトリを狙ってる(主に友希那先輩と蘭が。この前顔合わせしたら火花飛び散ってた。こわかった)し、ハロハピは何やらかすかわからない(主にこころが。前後でしっかり時間的余裕をとらないと他バンドに影響出る)し、ポピパはちょっと揉めてるみたいだし。パスパレ? 今日も平和です。

 

 

 「でも、話し合いで決めてと言っても時間かかりますよね? ってことで俺、くじ作ってきました。各バンド代表1名に集まってもらったのは、これ引いてもらうためです」

 

 

 ポピパ代表:市ヶ谷有咲

 アフグロ代表:上原ひまり

 パスパレ代表:大和麻弥

 ロゼリア代表:今井リサ

 ハロハピ代表:奥沢美咲

 司会進行:長尾直斗

 

 

 「あれ? あんなに火花散らしてた友希那先輩と蘭は来てないんすか?」

 「蘭は巴に止めてもらってるよ。先輩と会ったらまた何か起こしちゃいそうだし」

 「友希那は燐子に止めてもらってるよ~☆ 友希那も、もう少し歩み寄ればいいのに……」

 

 

 戦場が平和的集会になった瞬間である。火種持ってるほのおタイプの2人がいないなら話は早い。あの2人圧が強いんだもん。美咲には叶わないけどな。

 

 

 「ん? 直斗、なんか失礼なこと考えた?」

 「……そ、そんなことないよー」

 

 

 テレパシーかお前は。

 

 

 「んじゃ、皆さん引いてくださーい。何引いても恨みっこなし、その順番になりますよ~」

 「えっと、ポピパは……」

 「なるほどね~。私たちは……」

 「ジ、ジブンたちは……」

 「できれば友希那の希望通り、最後を引いてあげたいけど……」

 「この際何番でもいいんだけど……」

 

 

 順番は決まったみたいだ。えっと、注目のトリは……へぇ。なるほどね。これは荒れそうだ。響の胃に穴が空かないことを祈っておこう。

 

 

 ◆◇◆◇◆

 

 

 そして6月某日。

 

 

 花咲川と羽丘。2つの高校による合同文化祭が幕を開けた。




 やっと文化祭始まったよここまで長かったね←誰のせいだよ
 高評価とか感想とかくれるとモチベが上がって次を早く書く気になるかもしれないので、くれると嬉しいな←どの口が言う
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