あべこべ幻想郷に核爆弾を   作:覚め

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更新するの忘れてました。
ワロタ


天然色

 

人里の前

 

「…そういや追放されてたんだった。結局俺は入れずじまいってか…おや、空に未確認飛行物体発見あのちょーっとだけ深い青の髪色は…ホームレス先輩だ」

 

「誰がホームレスですか!?」

 

「どうした我が付喪神よ」

 

「…って、前あった人だ…コホン…前会った人ですね」

 

「よ〜先輩お久しぶりー」

 

「天子はこんな男付喪神ちゃんのお婿に認めませんよ!」

 

「俺はもう結婚してるよ」

 

「…本当ですか?嘘くさい…」

 

「まるっきり信用してねえなてめえ!?」

 

天子…やべ、苗字忘れた。

はっきり言ってこんなにやるモンだっけ…?

天人サマ。ワンピースで言う天竜人に近いと思う。でもこいつはドフラミンゴ。

元々は地上の人間だけど天人になれちゃったキャピ☆って奴。意外と人受けがいい。

彼女の同人誌ってどうしてドMが多いんですかね腹が立ちますよぉ!

付喪神に憑かせてやってる立場。というより付喪神に憑いてもらう代わりに友達になってもらってる。

実は周りと馴染めずにいた寂しがりな女の子。

 

「…んま、こちとら人里から追い出された身だ。次入ったら妖怪扱い…全力で討伐するってさ」

 

「ああ!あの時紫苑が持ってきた紙切れの奴か!」

 

「うわっちょっと天子さん!?」

 

「…嫌なモンだ。一部の妖怪は入っていいのに一部の人間は入っちゃダメってのはね」

 

「はー?なにそれあり得ない!なんであんた追い出されたのよ!?私が直接文句言いに」

 

「行くな。もう良い。もう終わったんだ。俺の人生は身体を何回か撃ち抜かれて終わり、亡霊生活もそろそろ落ち着き始めるかなと思ってる矢先に邪魔すんじゃねえ」

 

「…じゃ、じゃあ!あんた、そのまま泣き寝入りするつもりなの!?」

 

「ま、そうなるわな。理由なんて知らない、みんな『追い出せてよかった』そう思えてるなら俺はみんなから余計だと思われてる証拠。そんな俺がそこに立つだけで邪魔なんだ。泣き寝入りするしかねえわな…」

 

「悔しいでしょ!?悔しくなきゃあんた人間じゃないわよ!」

 

「うるせえな…俺はもう亡霊なんだって何回言えば分かる?俺はもう人間じゃない。人間の形した魂なだけだ」

 

「じゃあ…なんであんた地上に出て来んのよ…それならいっそ冥界でじっとしてなさいよ!」

 

「そうするのが亡霊として果たすべき義務なんだろうがなぁ…俺も一度だって良いから人として認められたかったんだよ。そんなチンケな願いでここにいるんだ笑え笑え」

 

「…すみませんシリアスな展開の途中悪いんですがここ人里の前だから騒ぐと退治されますよ」

 

「おぉ、そりゃすまん助かる」

 

「それじゃ、あの小さい家に行きましょうか。あそこ私が買った家だし」

 

「はへー」

 

一応わかってんだ。自分が死んでるってことくらい。

死にたいが本当になるなんて思いもしなかった。地獄には嫌われ者が住むって聞くがそこほど心地の良い場所はあの時までなかった。

今じゃ紫の家が心地良い。ただ、また地底に行ってお空さんと馬鹿になりたいなぁ…

一度でも良いから一瞬でも良いから俺は友達が欲しかったってつくづく思い知らされる。ま、まあ外の世界ではいたけど?

…幻想郷に入ってからの友達というか恩を売られた奴は正邪だった。またあいつと一緒に人力車作りてえなぁ…記憶が蘇ってくるぜ。

 

小さなお家

 

「…まさか、先客がいるなんてな」

 

「ま、私たちこのために見張ってたフシもあるし」

 

「それじゃあ私たちはこれで」ガチャッ

 

「…久しぶりだな正邪」

 

「おう…ま、まあその…今回は前のことを謝りたくて…」

 

「そりゃありがとうと言いたいな。許してやるとも言いたいな。ただ、それが出来ないってのが俺の本心だ」

 

「…やっぱりそうだよな。裏切った方が謝って許してくれだなんて…ハハ…そうだ、話の種として一つ世間話でもしようか」

 

「…俺が紫の家に行ってからかぁ」

 

「紫…フッ、これでも私は指名手配犯だった。そりゃあ人から妖怪まで幅広く追いかけてくるほどにな。一度捕まったことがある…っと、これは違うか。まあまずは妖怪の山からだな」

 

「妖怪の山か…良い思い出がないな」

 

「まあほとんどは変わっちゃいない。守矢神社の巫女が元気にやって、妖怪の山も春になれば乱交の山になる。でも変わったところもあるんだ。一人、死んだんだ」

 

「死んだ?」

 

「まあ言っちゃえば当然みたいなモンだが…射命丸文、あいつが何か機密事項に触れたのか即死刑で、身体が妖怪の山に転がってたって話だ。首はまだ見つかってない…そんな話だ」

 

「お〜怖っ」

 

「でも、妖怪だからと人里のみんなはスルーして私を追いかけてくる。隙間妖怪はもはや私に興味が尽きたのか、なにもしなかった。その理由が男とは知らなかったがな」

 

「恥ずかしい限りだ」

 

「…幻想郷は楽園なんか言われてるけどね。結局楽園なんかじゃなかったってわけだ。自称楽園だよここは」

 

「犯罪者がよく言うねぇ」

 

「お前も犯罪者の仲間入りだろうが…まったく、お前がそんな状態でなにも言われないのは八雲紫となんか関係があるからか」

 

「いや、晴れて免罪だ。ただただ免罪。万歳!」

 

「…羨ましい奴め。指名手配犯なんで捕まえたって金すらもらえねえっつうのに」

 

「…どゆこと?」

 

そっから人里流の犯罪者を捕まえる手順を正邪から聞いた。

1、まずは金で人を釣り、探しに行かせること。この時の金額は馬鹿みたいに高くても構わない。

2、犯人を捕まえてきたら必ず『自首した』に変え、捕まえたやつも共犯者として処分。

とまぁすごいやり口だ。自首したなら金は動かない。陰謀論の一つでもできそうなのに…不思議だ。

あ、もしかしてあの変態記者、それに触れて死んだんじゃね?

 

「…ま、全部私が経験したことなんだけどさ。私を捕まえたって嘘ついた奴が死んだってのは耳に入るからな」

 

「なんで残酷な耳してんだお前」

 

 

 

 

 

 

 




ビンクスの酒
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