IS〈インフィニット・ストラトス〉 射手の男   作:運命の担い手

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全く関係ないですが今日は世界終末の日と言われていますね。
ですが、そんな予兆も感じませんね。

それでは、どうぞ!


第13話「休日・午後」

どうしてこうなったんだろう。

私は五反田 蘭。街に遊びに行く事になっていて、近道の路地裏から入って少し進んだら明らかに不良と分かる男達、3人に絡まれた。

 

「なー、俺達と遊ばない?」

「君かわいいね」

「これから私、用事がありますので」

 

こういった不良はISが出て来たらめっきり減ったとニュースでやっていたけどまだいたんだ。

 

「そんなこと言わずにさー。いいじゃんな~」

「結構です!」

 

私が好きな人は一夏さんだけなんだから!なんでこんな人と遊ばないといけないのよ!

 

「いいから行こうぜ」

「は、離してください!」

 

手を掴まれるし!もうなんなの!この人達は!

 

「ッ!痛ってーな。このアマ……!」

「ひっ!」

 

強引に手を振り切ったら男の頬に当たってしまい、怖い顔になった。

 

「せっかく親切にしているのによ。たく、これだから女は面倒だ」

「あ、あの……」

「あーイライラするな!一回ぶったんだから俺もぶっていいだろ?」

「あの、その……」

「それじゃー殴りまーす!」

「ッ!?」

 

殴られる!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれ?なんで殴られてないんだろ?

 

「な、なんなんだ、テメー」

「ただの通りすがりだ。気にするな」

 

目の前に服が黒一色の男の人がいた。

 

 

 

 

なんとか間に合ったな。目に入ったのが女の子が殴られそうになったから思わず出てきてしまった。まあいいか。

 

「な、なんなんだ、テメー」

「ただの通りすがりだ。気にするな」

 

今時(いまどき)こんな不良がいるとは珍しいな。カメラがあれば撮っておきたいものだ。

 

「男としては女の子を殴ろうとするとは褒められたことではないな。全く、恥ずかしくないのか?」

「うるせーな!テメーには関係ねーだろ!」

「騒がしいな。そんな大声で言わずとも聞こえているぞ。怒りやすいのはカルシウムが不足しているからだぞ。牛乳を飲むか煮干しを食べた方がいいぞ。ちなみにだが煮干しのほうがカルシウムは多いぞ」

「やかましい!テメーから痛い目に合わせてやる!」

「はあ……。さっさと来い。こちらとしては時間を有効に使いたいからな」

 

金属バットに鉄パイプ、木材にナイフか。動きが素人だな。

 

「あ、あの!」

「下がっていてくれ。巻き込まれるぞ」

 

赤毛の女の子に被害がないようにしますか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぐは!」

 

ドサ!と最後の一人が倒れる。これで全員だな。三分もかからなかったな。

 

呆気(あっけ)ないな。あれほど(いき)がっていたのにな」

 

さて、こいつらを交番届けるか。面倒だから引きずっていくか。

 

「あ、あの!」

「ん?」

「助けてくれてありがとうございます!」

「なに、当然の事をしたまでだ。そちらはケガはしていないか?」

「大丈夫です!」

「なら良かった。ケガでもしたらせっかくのかわいい顔が台無しになるからな」

 

女性の顔は命とよく言うからな。あざでもできたらまずいからな。

 

「あの、お礼させてください」

「別に気にしなくてもいい。こっちが勝手にした事だ」

「なんでもいいので」

「うーん……」

 

どうしたら良いやら。

 

 

ぐぅ~~~~~ん

 

 

「あ」

 

まだ昼食を食べていなかったな。なら。

 

「ここら辺に食堂はないか?ここの街には詳しくないのでな」

「あ、あります!付いて来てくださいね!」

「頼む。その前にこれを運んだあとでいいか?あと交番はどこだ?」

「こっちです!」

 

交番に不良共を渡し、赤毛の子を先頭に案内をしてもらった。

 

「ここか」

「はい!」

 

店の名前は五反田食堂と書いていた。

 

「ささ!入ってください!」

「そうだな」

 

中に入ると客は一人もいなかった。ピークが過ぎているからだろう。

 

「いらっしゃませ!ってなんだ蘭かよ。どうした忘れ物か?」

「違うわよ。お客さんを連れて来たのよ」

 

ここのメニューはどれもおいしそうだな。さて、どれにするか。腹は空いているし早く決めるか。…………よし。

 

「注文いいか?」

「あ、はい。大丈夫です」

業火(ごうか)野菜(いた)め定食を頼む」

「じいちゃん!業火野菜炒め定食ひとつ!」

「あいよ!」

 

軽く鋭い包丁の音が響き、野菜を炒める音を聞きながら料理を待つことにしよう。

 

「それより、なんで蘭は戻ってきたんだ?」

「えっと、その……」

「そこは俺が説明しよう。路地裏で不良共に絡まれていたんだ。そこで俺が助けた。で、腹が空いていたのでいい店がないかと聞くとここに案内されたのさ」

「それは災難だったな蘭。ありがとな、うちの妹を助けてくれて」

「いや、当然の事をしたまでだ」

 

ん、妹?ひょっとすると……

 

「二人は兄妹なのか?」

「はい!あ、まだ自己紹介していませんでしたね。私は五反田 蘭です。名字で分かると思いますがここが実家なんです」

「俺も自己紹介した方がいいか。俺は五反田 弾。こいつの兄です」

 

よく見ると顔の輪郭が少し似ているな。虚さんと本音も輪郭が似ているな。

 

「弾!出来たぞ!」

「おう!今行く!」

 

運び込まれた定食に目立ったのが野菜が豪快にあった。野菜を豪快に入れ、業火に焼くということか。二重の意味だったか。

まあいいか。こちらは十分に腹が空いているな。さて、熱いうちに頂きますか。

 

「おい、坊主」

「なんでしょうか」

「食う時はサングラスを外しな」

 

困ったな。サングラスを外すと間違いなくばれる。だが、食べる時ぐらいは外すのはマナーだし……仕方がないここは腹をくくるか。

 

「分かりました。ただし、叫ばないでください」

 

さて外すか。

 

「え!ウソ!?」

「マジかよ……!」

 

どうやらこの兄妹にはばれたな。店主の爺さんは分からないようだが。

 

「自己紹介がまだだったな。弓塚 士郎だ」

 

 

 

 

 

俺は今、絶賛パニック中だ。

蘭が連れてきたのが親友の一夏と同じくISを動かした弓塚 士郎だったとは………。

あーなんて言えばいいんだ!

えーい!なんか言えばいいだろ!俺!

 

「弓塚さんは今日は何をしてたんですか?」

「お忍びで街に遊びに来ていてな。それよりも年は俺と同じだろ?敬語はなしにしてくれ」

「じゃあ、士郎って呼んでいいか?」

「別にいいぞ。俺は記憶がほとんどないから一人でも多く友達はいた方がいいからな」

 

そういや、ニュースでも記憶喪失になっているって言ってたな。

 

「俺達は今日から友達だな、士郎」

「そうだな。よろしく、弾」

 

お互い手を出して握手をした。

 

「わ、私もお友達になっていいですか!」

「もちろんだ。そうだ、せっかくだからアドレス交換しないか?」

「おういいぜ!」

「はい!」

 

そんじゃ、さっそく「おい坊主」ん?どうしたんだじいちゃん。

 

「お前さんが有名なのは分かったが、飯食わねえのか?」

「そうだった。これは失礼。早速いただきます。弾、蘭、食べ終えてからでいいか?」

「いいぜ。焦ることでもないしな」

「もちろんです」

 

定食を食べ終えてアドレスを交換して三時過ぎるまで色んな話をした。

 

 

 

 

 

 

「今日は一日で色んな経験をするとは思わなかったな」

 

午前はいきなり火災現場で人命救助して、ばれないために逃げて、午後は路地裏で不良に絡まれている女子を助けて、昼食をする所が俺よりISを先に動かした織斑 一夏の友達の家とは驚きだな。店主の厳さんが作る料理は学ぶべきものが多いな。今度は行く時は教えてもらおうかな。

 

「満喫できたからいいか。買いたい物も買えたしな」

 

手に持つレジ袋には本がある。英雄の話や武器に関する本、ISができてから世界がどう変わったと言う本などがある。漫画本もあるが大体買ったのは英雄の話が多い。英雄達が生き様は憧れを持つものがある。大概、英雄の最後はハッピーエンドはなくてもやりとうしている。結末は変わらなくても最後まで成そうとする姿に俺は憧れている。

 

「しかし、時間を一時間ばかり過ぎてしまったな」

 

五時までには戻るように言われていたが本を選ぶのに夢中になっていて五時を過ぎてしまった。メールで一時間ほどで帰ると送信したから大丈夫だろう。

 

「ん?なんだ、あの車は?」

 

家の前には黒い車が三台止まっていた。普段は用事がある人は専用の駐車場に止めているはずだがなぜある?

 

「嫌な予感がするな。どこからかこっそり侵入して様子を見るか」

 

まさかこの時、俺の予想を超えていたことが起きていようとは思わなかった。

 

 

 

 

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