IS〈インフィニット・ストラトス〉 射手の男 作:運命の担い手
いやー先週の金曜ビックリしたことがありました。
たまたま日刊ランキングを見るとなんとこの小説が八位になってたんですよ。
何度も目をこすりましたよ。目がおかしんじゃないかと思いまして。
これも皆様のおかげです。お気に入りが十件以上も増えました。
長々となってしまいましたが、どうぞ!
「それではこの時間は実践で使用する各種装備の特性について説明する」
三時間目は織斑先生が教壇に立っている。よほど重要なのか山田先生もノートを手に持っている。
「ああ、その前に再来週に行われるクラス対抗戦に出る代表者を決めないといけないな」
ん?クラス対抗戦に代表者?
「クラス代表とはそのままの意味だ。クラス対抗戦だけではなく、生徒会の会議や委員会の出席……まあ、クラス長と考えてもらっていい。一度決まると一年間変更はないからそのそのつもりでいろ。自薦他薦は問わない、誰かいないか」
そうなると面倒事ではあるが戦う機会はより多く増えるということか。一瞬やろうと思ったが記憶を取り戻すほうが最優先なのでやめた。
「はいっ。織斑君を推薦します!」
「私もそれがいいと思います!」
「お、俺!?」
早速、一夏が推薦されたか。まあ予想の範囲だな。
「他にはいないのか?いないなら無投票当選だぞ」
出来ればこのままであってほしいが……。
「はーい。ゆーみんを推薦しまーす」
このままじゃないよな。本音……なんてことを……!
「弓塚君に一票!」
「それじゃ、私も!」
「私も!」
なんてことだ。谷本、夜竹、鷹月にまで推薦された。
「では織斑に弓塚だな。もう、他にはいないのか?」
「ちょっ、ちょっと待った!俺はそんなのやらな――」
「自他推薦は問わないとい言った。他薦された者に拒否権などない。選ばれた以上覚悟をしろ。弓塚は覚悟ができているようだぞ」
「え?」
一夏が俺を見る。そしてクラスの視線が集まる。いやいや、覚悟できていないぞ?ただ、言い訳を考えていただけなんだが。
「い、いやでも、俺は――」
「納得がいきませんわ!」
一夏が反論を続けようとした時、パンッと机を叩いて高い声を出して女子が遮った。オルコットだ。
「そのような選出は認められません!大体、男がクラス代表だなんていい恥さらしですわ!このセシリア・オルコットにそのような屈辱を一年間味わえとおっしゃるのですか!?」
そんなとこ知らんよ。なら、自薦しろ。
「実力から行けばわたくしがクラス代表になるのは必然。それを物珍しいからという理由で極東の猿にされては困ります!わたくしはこのような島国までIS技術の修練に来ているのであって、サーカスをする気は毛頭もございませんわ!」
さすがに言い過ぎではないか?イギリスも日本と同じ島国だ。
「いいですか!?クラス代表は実力トップがなるべき、そしてそれはわたくしですわ!」
オルコットの熱烈な抗議を上げるなか、俺は密かに冷や汗をかいていた。
理由は織斑先生と山田先生が怒っているからだ。
二人は表面上なんともないように見えるがそうではない。
織斑先生は無表情で出席簿が壊れるかのように握られており、山田先生はニコニコで指がノートに喰い込み、悲鳴を上げている。
まあ、元日本代表かつ元世界最強と元候補生が怒るのも無理はないな。
「大体、文化として後進的な国で暮らさなくてはいけないこと自体、わたくしにとっては耐え難い苦痛で――」
ブチッ!
え?俺は切れてませんよ。前の席にいる一夏が切れました。
「イギリスだって大したお国自慢ないだろ。世界一まずい料理で何年覇者だよ」
「なっ……!?」
やっちまったと顔になる一夏と驚いたオルコット。なんだこれ。
「おいしい料理はたくさんありますわ!あなたっ!わたくしの祖国を侮辱しますの!?」
お互い睨み合いをし、一歩も譲らない。はあ、ガキのケンカか。これは。
「士郎!お前も何か言ってやれよ!」
「は?」
「何か言いたいことはありますの!」
「ちょっ……!」
なんでこうも俺は巻き込まれるんだ!何を言えばいいんだよ。
「「さあ!」」
お前ら実は仲良いじゃねえか。さて、どうする。……そうだこんな時、本音に聞けばいいんだ!
「……!」
「…?……!」
*ここからはアイコンタクトによる会話です。
「本音助けてくれ。こんな時どうすればいい!?」
「そんなの簡単だよ。先週見た金曜ロードショーのサイボーグのセリフを言えばいいだよー」
「いや、あれは違う気がするのだが……」
「けど、何か言わないとマズイよ~?」
「くっ!仕方がない。ここは本音の言う通りにしよう」
「それじゃー。ゆーみんふぁいとー」
「ああ!」
*ここでアイコンタクト終了です。ちなみにこの会話は一秒もかかっていません。
「さあ!何か言ってはどうなの?」
「………………ガタガタ言うな糞野郎」
「なっ!?」
絶対間違っている気がするがこのまま続けるしかない。
「さっさと失せろベイビー」
「な、な、な……!」
((((なんでターミネーターのセリフ!?))))
ああもう嫌。入学早々こんな風になるなんて思いもしなかった。
「こうなったら……決闘ですわ!」
「おういいぜ。四の五の言うよりわかりやすい」
「わざと負けたりしたらわたくしの小間使い――いえ、奴隷にしますわよ」
奴隷は禁止されているぞ。てか俺を無視して話しが進むな、おい。
「ハンデはどのくらい付ける?」
「あら、早速お願いかしら?」
「いや、俺たちがどのくらい付ければいいかなーと」
その直後にクラス中に爆笑が起きた。
「織斑君、それ本気で言っているの?」
「男が女より強かったのはISが出来る前の話だよ」
「もし、男と女が戦争なんてしたら三日持たないって言われているよ」
ふ、どうやら勘違いをしている女子が多くいるようだ。
「ふふふ……はは、ははははははは!!」
いかん。あまりにもおかしいものだから弾けるように笑いが止まらん。
「随分、笑っていますわね。そんなにおもしろいかしら?」
「くく、ははははははは!!いや、これは傑作だ。よもやこれほどに勘違いを持った者が多いのだからな」
笑いをなんとか抑えて解説でもしてやろう。
「まず最初に男が女より強いのは昔も今も変わってはいないということだ」
「どういうことですの?現に今は女の方が強いに――」
「その時点でおかしいぞ。女の方が強いというのはISがあればのことだ。ISがなければただの女だ。男より女が強いのは持って生まれた才能か努力や経験で培った者。あるいは銃やスタンガンなどで補っている者だ」
次第に笑い声がなくなってきた。
「それと違って男は基本的に力がある。素人であろうと女一人ならどうにでもなるからな。まあ、精々女が強いというのは権力のほうだろう」
誰も笑う者は一人もいなくなった。
「次に男と女が戦争したら三日以上は確実に持つだろう。理由としては操縦者とISの問題だ」
「……それはどういうことですの?」
「ISに乗りるのは一人だけだ。エネルギーが切れそうになったら、補給に戻るだろう。その際、交代するときにはシールドバリアが発生せず操縦者をスナイパーなどで殺せるはずだ。
次にISは過去の戦闘機・戦車・戦艦など遥かに凌ぐ超兵器ではあるが絶対防御が発動すると大幅にエネルギーを消費する。絶対防御を何度も発動させればエネルギーは底を尽き、エネルギー切れのISアーマーは恐ろしく脆くなる。その瞬間に銃弾やらミサイルやらを叩き込めば操縦者とISはタダではすまないだろう」
なぜか織斑先生と山田先生が真剣にこっちを見ているが続けよう。
「俺が言いたいのはこんなものかな?あとハンデはしない。真剣勝負に無粋なことは嫌だろう。な、一夏」
「あ、ああ。ハンデはいらない」
こういう時は実力の差があってもハンデは必要ない。それでは真剣勝負の意味がないからな。
「では、話はまとまったな。それでは次の月曜、一週間後だ。時間は放課後。場所は第三アリーナで行う。織斑、弓塚、、オルコットはそれぞれ準備をしておくように。それでは授業を始める」
織斑先生が話を締めくくり、授業を始める。
一週間後か。時間はあるな。無鉄の整備や点検やらしても大丈夫だろう。
そういえば簪の打鉄二式はいつから始めるのだろう?
来週は金曜に上げる予定です。
あと、まだ構成段階ですが閃乱カグラの二次小説を書いています。
まあ、出来るのはまだまだ先ですが。
では、また来週!