IS〈インフィニット・ストラトス〉 射手の男   作:運命の担い手

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予定通りあげられてよかった。
なんとか次のはなしを書いています。
では、どうぞ!


第24話「プリンと武器」

夕飯まで少し時間があったのでなぜか―――

 

「俺の部屋になったんだ?」

 

どういうわけか俺の部屋で時間を潰すことになった。

 

「まあ気にしないで」

「俺が気にするんですよ楯無さん」

 

楯無さんの一声で俺の部屋行きが決まったのはわけではなく、薫子先輩、京子先輩、フィーネ先輩の三人が希望に沿った形になったのだ。

 

「歴史の本が多いわね(パシャ、パシャ!)」

「これはISの武器関連の本か?」

「なにかあるかなぁ?」

 

その三人は俺の部屋を(あさ)っている。薫子先輩はカメラで部屋を適当に撮っていて、京子先輩はISの武器関連の本をあるだけ読んで、フィール先輩はベットの下を探っている。

 

「どう?」

「どうって何がですか?」

「女の子が七人で男が一人。これはハーレムよ」

「何がハーレムですか。俺は単に同級生二人と上級生五人が遊びに来ただけにしか見えませんよ」

 

この人は何を言っているんだが。部屋では本音はベットの上でマンガ本を読んでいて、簪は虚さんと簡易キッチンでお茶を用意している。

 

「それにしても色がない部屋ね」

「本があるじゃないですか。別に何もないわけではないですし、娯楽はあります」

 

部屋にはある程度揃っているんだけどな。さて、あれの用意をしますか。

 

「えーと……人数分あるな」

 

冷蔵庫を開けて確認する。完成はしているが数が足りないと騒ぐからな。

 

「士郎さんそれは?」

「これですか?これはプリンですよ。材料はこちらに来る前に用意していたので」

「そうですか。では先に紅茶を運びますね。簪さんはこちらの紅茶をお願いします」

「はい」

 

先に虚さんと簪が紅茶を持って行った。プリンを冷蔵庫から出して容器を皿に移して人数分持って行った。

 

「「わーい、プリンだー!」」

「おいしそう」

「これはこれは(パシャ!)」

「よく作れるな」

「相変わらずレパートリーが多いわね」

「上手に出来ていますね」

 

分かりにくいだろうが上から本音とフィール先輩、簪、薫子先輩、京子先輩、楯無さん、虚さんの順だ。

 

「あれ、士郎君スプーンは?」

「今出します」

 

いつものように無鉄の投影でスプーンを人数分出して渡した。すると、薫子先輩が質問してくる。

 

「え、今のなに?」

「なにって俺の専用機の能力(スキル)で出したんですよ」

「…………マジ?」

「マジです」

 

他の人見せていたのは今が初めてだったな。京子先輩とフィール先輩も唖然としている。

 

「士郎君。それ使っちゃダメでしょ」

「別いいはずです。規則や法律にも書かれてはいませんし」

「まあそれはそうだけど、まあいいか」

 

今のIS学園の規則やISに関係する法律には触れるようなことはしていない。ISの能力で食器を作ってはいけないなどどこにも書かれてはいないから。

 

「今はプリンと紅茶をいただきますか」

「ちなみにプリンのおかわりはないのでよく味わって食べてください」

 

それぞれ紅茶を飲み、プリンを食べ始める。

 

「おいしい!」

「うまうま!」

「本当においしいわね」

「おいしいですね。どう作ったのですか?」

「ただネットに書いてあるレシピ通りに作っただけですけど」

 

喜んでなによりだ。薫子先輩と京子先輩はなぜか暗い。どうしたのだろうか?

 

「おいしい。だけど、料理が私より上だなんて……」

「デザートを作るのは誰にも負けない自信があったのに……」

 

よく聞こえないがそっとしておこう。下手に話しかけて余計落ち込んだらまずいからな。

 

「もぐもぐ……ゆーみん、武器の設計図はどう?」

「昨日とさほど変わってないぞ。急にどうした?」

「なんでもなーい」

「武器の……設計図?」

 

京子先輩がグルリとこちらを見る。ホラーかよ。

 

「士郎は武器を作ったことあるのか?」

「ええ。それがどうしましたか?」

「……てくれ」

「はい?」

「見せてくれ!お前が作った武器を!」

「ちょっ!?」

 

肩をしっかり掴んで揺さぶってくる。やばい。うぷ、このままだと気持ち悪くなる。

 

「見せて―――ぐぼ?!」

 

揺さぶりが収まったか。誰が止めてくれたんだ?

 

「大丈夫、士郎……」

「簪だったか。ありがとう。危うく気持ち悪くなるところだった」

 

止めてくれたのはありがたいんだが、手に持っているのは本棚にある本だな。それで叩いて止めたのか?なんだかこの頃、簪の性格が変わったような気がする。気のせいであって

ほしい。

 

「あたたた。ごめん、なんだか興奮しちまって」

「大丈夫です。今武器出しますから待っててください」

 

ブルーシートを下に敷いて38式狙撃銃の4種類を出した。どれも整備済みでマガジンを装填すればいつでも撃てるようになっている。

 

「嘘だろ!これって今話題になっているもんじゃねえか!」

「は?」

 

どういうことだ。なんのことかさっぱり分からん。

 

「これを見たら分かるわよ」

 

楯無さんからISの雑誌を渡された。どれどれ。

 

「今話題になっているISの武器は38式狙撃銃。射撃をメインにしている人におすすめ。

種類は全部で4種類。最初は反動の少ない38式狙撃銃。慣れてきたら改、新式にするのがいいでしょう。

最終的には反動の大きい遠雷にしてみましょう。反動は大きいですが威力は格段に違います。

…………………どうなっているんだ?」

 

いつの間にこんなことになっていたんだ。しかもこれは特集と書いてある。

明日銀行の通帳を記載してみよう。金額が恐ろしくなっているような気がするが……

 

「つまり38式狙撃銃を4種類作ったのがお前でいいんだよな?」

「ええ。間違いなく俺が作りました。設計と製造も当然しました」

「よく出来るな。私には出来ないよ。設計図を書いてもいいとこ止まりで結局パーだ」

「なら今度一緒に設計図作りますか?材料はこちらが負担しますから」

「え、ありがたい話だけどよ本当にいいのか?」

「いいですよ。一度は誰かと設計したいと思っていたのでいい機会ですからどうです?」

「………やろう。そうすれば、将来の進路に大きなはずみが付くはずだ」

 

武器開発を将来の進路に考えていると整備室で言っていたな。

 

「あ、もう七時過ぎているわ。それじゃ私たち二年生は寮に戻るからあなたも食堂に行きなさい」

「分かりました。片づけは俺がやっておきますので」

「すいません。士郎さんお願いします。それではまた明日」

「プリンおいしかったよぉ。じゃねぇ」

「今度取材するかもね。じゃあ!」

「試合が終わったら設計図作ろうな」

 

楯無さんたちは二年の寮に戻り、部屋には俺と簪、本音だけになった。

 

「食器を洗うから先に食堂に行っててくれ」

「分かった。なるべく早く来てね」

「席確保しておくねー」

「ああ。食堂で会おう」

 

食器を三分足らずで洗い、乾かして置いて食堂に向かった。

 

 

来週の試合はどうなることやら。

 

 

 

 




次は明日の朝か夜になります。
ではまた明日!
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