IS〈インフィニット・ストラトス〉 射手の男 作:運命の担い手
だけど、まだ不安なのでタブはかえません。
説明うまく出来ていないと思いますがそこは許してください。
それではどうぞ!
「ではこれよりISの基本的な飛行操縦を実践してもらう。織斑、オルコット、弓塚。試しに飛んでみろ」
四月も下旬になり、俺達一年生は学園生活に慣れてきた。俺と一夏は主に女子に対する気遣いだが。
最近の出来事だと俺は弓道部に入った。新入生のあいさつの時には先輩や同級生が口を揃えて「弓道やってて良かった!」と一言一句間違わずハモった。俺だけが驚き、周りは色々盛り上がっていた。今の所は問題なく先輩や同級生との間は良好だ。
で今はISの実践授業の最中だ。なんの苦も無く無鉄を
「よし!…………………………えっと、あれ?」
「織斑早くしろ。熟練したIS操縦者は
なぜか一夏だけが出していない。まだイメージが出来ていないのか?
それと織斑先生。俺と一夏は熟練したIS操縦者じゃないですよ。特に一夏はまだもらってから一ヵ月も経っていないんですから。
ちなみにISは一度フィッティングしたら、常に操縦者の体にアクセサリーの形状で待機している。セシリアは左耳の青いイヤーカフス、俺は首にかけている赤い勾玉、一夏は右腕の白いガントレット。ガントレットは防具だな、完全に。
普通であればアクセサリーだがそこは各ISによって違いがあるらしいので偶々ガンタレットになったということだろう。
そんなことを考えていると一夏は左手でガンタレットを掴み、瞬時に白式が出て来る。
「よし飛べ」
「「はい!」」
織斑先生の指示通りにセシリアと同時に空に上がる。
「よし俺も――――――うお!?」
後ろに大きく下がり上に上昇してくる一夏。それにフラフラだ。
「遅い。スペック上の出力ではオルコットのブルー・ティアーズと弓塚の無鉄より白式の方が上だぞ」
確かにスペック上では俺とセシリアより上だ。それでなぜ遅いのかは感覚がつかめないからで、性能を引き出せていない。いうなれば、宝の持ち腐れ。
「そう言われても。えーと、自分の前方に角錐を展開させるイメージだっけ。うーよく分かんねえ……」
「一夏さん、イメージは所詮イメージですわ。自分がやりやすい方法で模索する方が建設的でしてよ」
「大体、空に飛ぶ感覚自体がまだあやふやなんだよ。なんで浮いているんだ、これ」
「説明すると反重力力翼と流動波干渉になるぞ。分かるのか?」
「いや、いい。さっぱり分からん」
「だろうな」
「士郎はどういうイメージで飛んでいるんだ?」
「俺か?俺は…………そうだな。ガンダムやスーパーマンのようにしている。ISに似たようなことが多いからいい参考になった」
「その手があったか!よし、放課後にやってみるぜ!」
「あの、スーパーマンは分かりますがガンダムとはなんですの?」
「簡単言うとロボットアニメだ。今度調べてみるといい」
簪のおかげで色んなアニメを見たからそれらを元にした。実際に似たようなことが多いから役立っている。アニメを見ている時の簪は目が輝いていたな。まるで子供のように。
「あの、一夏さん。もしよろしければまた放課後してあげますわ」
「え?いいのか?」
「ええ、そのときはふたりきりで―――」
「一夏!いつまでそんなところにいる!早く降りて来い!」
いつの間に箒がインカムを持って通信回線に割り込んで来た。山田先生がオロオロしているのもはっきり見える。
「おお、箒のまつげまでくっきり見える」
「これでもかなり機能制限されているんだぞ」
「元々ISは宇宙空間を想定されて造られてものですのよ。何万キロと離れた星の光で自分の位置を把握するためですから、この程度の距離は見えて当たり前ですわ」
的確にセシリアが説明をする。普通の人はISだからこう見えるが俺はISなしでもこの距離は見える。この前、舞弥さんに目の事を言われて次の日の昼に空を飛んでいる飛行機を見たら
胴体部分と垂直安定板の文字がしっかり見えたのだ。正直驚いた。
「織斑、オルコット、弓塚、急降下と完全停止をやって見せろ。目標は地表から十センチだ」
「了解です。では一夏さん、士郎さん、お先に」
みるみるセシリアの姿が小さくなって難なく完全停止をやってのけた。見事なもんだ。
「次に俺が行かせてもらうぞ。先に地上で待っているぞ」
「おう」
すぐに降下する。急降下は降りるだけだが完全停止はタイミングが重要だ。速ければ目標より上に止まり、遅すぎると目標より下に止まり、最悪の場合は地面と接触する。
「ふっ!」
バーニアを急激に上げて、落下速度を落とし、停止する。どうだろうか。
「ちょうど十センチか。やるじゃないか。このまま調子でいろよ」
「はい」
ピッタリか。多少誤差が出ると思ったがそうでもなかった。
「うまいですわね。さすがわたくしを勝っただけはありますわ」
「それはどうも。お、一夏が来るぞ」
一夏がみるみる地面に近くなり、停止―――
ズドォォォォンッ!!!
―――する事無く、見事なまでに落下または墜落した。地面は一夏を中心にきれいなクレーターが出来ていた。
「いってー!死ぬかと思った……」
「馬鹿者。誰が地上に激突しろと言った。グランドに穴を開けてどうする」
「……すみません」
姿勢制御して上昇し、クレーターの外に出る。
「情けないぞ一夏。昨日私が教えてやったことをまだ覚えて―――」
「大丈夫ですか、一夏さん。おケガはなくて?」
「あ、ああ。大丈夫だけど……」
「それは良かったですわ」
箒を
「ISを装備していてケガなどするわけがないだろう」
「あら、篠ノ之さん。他人を気遣うのは当然の事でしてよ」
「お前が言うか。この、猫かぶりめ」
「鬼の皮をかぶっているよりはマシですわ」
当然、このように箒とぶつかり合うのはもう何度もある。それをよそに一夏はいまだに分からない顔をしている。はぁ……。
「馬鹿騒ぎはあとにしろ。今は授業中だ」
箒とセシリアに一喝して授業を続ける。鶴の一声とはまさにこの事だ。
「織斑、武装を展開しろ。それくらいは自在に出来るようになっただろう」
「はい」
「よし。でははじめろ」
正面に人がいないことを確認して右腕を左手で握り、イメージし始めた。
一秒弱ほどで白式の唯一の武器、雪片弐型が姿を現す。
「遅い。0.5秒で出せるようになれ」
褒めもせず、厳しい指摘だけのようだ。あれでも一週間は練習したと言ったのに残念だったな。
「オルコット、武装を展開しろ」
「はい」
一夏と違い一瞬爆発的に光っただけで手にはレーザーライフル、スターライトmkⅢが握られてた。さすが代表候補生だ。マガジンを
しかし、これは……
「流石だな。代表候補生といったところか」
「ありが「ただし」……?」
「そのポーズはやめろ。横に向かって銃身を展開させて弓塚を撃つ気か」
そう。銃身が俺に向かっているので危ない。いつでも撃てるようになっているので冷や汗が止まらない。一応両腕を上に上げている。世間でいう降参のポーズだ。
「正面に展開出来るようにしろ」
「で、ですがこれはわたくしのイメージをまとめるために必要な―――」
「セシリア頼む。お前の横に立つ度に銃身を向けられるのは怖い」
「弓塚もこう言っている。直せ。いいな」
「……は…はい……」
俺の要望と織斑先生の一睨みで話が終わる。
「オルコット、近接用の武装を展開しろ」
「え、あ、は、はい!」
この反応だとまだ展開するのに時間が掛かるようだ。案の定、手の中で光がくるくると回っている。
「くっ……」
「まだか?」
「す、すぐに。―――ああ、もう!インターセプター!」
クラス代表戦のように声を出して呼ぶ。正確にはヤケクソ気味に叫ぶ。それにより、武器が構成している。
「はあ……何秒かかっている。お前は実戦でも相手に待ってもらうのか?」
「じ、実戦では近接の間合いに入らせません!ですから、問題ありません!」
「ほう。織斑との対戦で初心者に簡単に懐をゆるし、弓塚との対戦では声を出して呼んでいたが?」
「え、えっと、それは……」
クラス代表はあくまでクラス同士の模擬戦のようなものだったからよかったが、正式な大会ではそうも言ってられないからどうしようもない。
「まあいい。弓塚、武装を展開しろ」
「はい。あ、織斑先生」
「なんだ」
「
「そうだな。……まずは
「分かりました」
すぐに
「中々早いな。次に近接用の武装を展開しろ」
「はい」
D90カスタムを一旦
「これも早い。代表候補生と並ぶほどだな」
「それはどうも。しかし、まだまだだと思います」
「その意気だ。では、
「はい」
近接ブレードを
「ほう。
「主に投影の方をメインにしていますから自然とそうなりますよ」
「そうか。ちなみにどれくらい出せる?」
「試したことはありませんがやってみましょう」
干将・莫耶目を破棄してガラスのように砕ける。目を瞑り、知りえる限りの剣、槍等多く出す。
「―――ぞ」
しかし、いつまで出せばいいのだろうか。
「―――いいぞ」
このままではグランド中が刃物だらけになりそうだ。
「もういいぞ!」
「!?」
織斑先生の指示通りに投影をやめる。どうやら集中し過ぎたようで大声を出さないと聞こえなかったようだ。
「お前はグランド中をどうするつもりだ……」
「……すみません。集中し過ぎて聞こえませんでした」
予想通りにグランド中が刃物という刃物が突き刺さっていた。先生やクラスメイト達のいない所には刺さっていない。場所は把握しているので大丈夫だ。
「うわー剣とかがいっぱいあるね」
「これって何か雑誌に書かれていたような……」
「短剣なんかがあるよ」
「この槍異常に大きくない?」
クラスメイト達はマジマジと見たり触ったりしている。一夏とオルコットは呆然としている。
「お前と戦う、てことはこれ全部と戦う、てことなのか?」
「
「真剣に近接用の武装を素早く出す訓練をしないといけませんわね……」
「そうだな」
さて、すべて破棄するか。グランド中に刺さっていた武器はすべてガラスのように砕け散った。もちろん、下がってもらって当たらないようにした。
「弓塚。織斑とオルコットに近接用の武装を早く出せるようなアドバイスをしろ」
「いいですけど。時間は大丈夫ですか?」
「ああ。時間にはまだ余裕がある」
なら早速教えますか。まずは一夏からにするか。
「一夏お前は雪片を出す時はどんなイメージをしている」
「えーとだな。物体を斬る、刃物のイメージ。鋭く、堅固物体。強い、武器。てな感じだ」
「うーん……」
イメージとしてはいいんだが。余分なものまで含まれている。
「こういう風にイメージしてみろ。刀、一撃、織斑先生」
「おう。――――――うお!?」
さっきとは段違いに出せたことに驚く。嬉しいながら疑問があるようだな。
「なんで早く出せたんだ?」
「それはお前がよく織斑先生を知っているからだ。雪片は織斑先生が使っていたからお前の中ではそれが一番の印象になっていたんだろう。
だからこの三つだけで
「確かに俺は雪片と言ったら織斑先生と思うからな。ありがとな、士郎」
「なに、礼には及ばんさ」
さて、次はセシリアだな。どうするか。
「セシリアはどういうイメージをして出そうとしている」
「どうと言われましても。いまだにイメージが定まらなくて……」
「うむ。――――――――――――なら、こうイメージしてくれ。斬る、騎士、アーサー王とな」
「は、はい。――――――で、出来ましたわ!」
二秒ほどかかったがそれでもさっきよりは早く出せたのでとても嬉しそうに喜ぶ。
「でもなぜ、出せたのでしょうか?今まで叫ばないと出せなかったのに?」
「セシリアはイギリス出身だよな」
「ええそうですわ。それが何か?」
「貴族と前に聞いてピンときたのさ。家のどこかに剣はなかったか?」
「ありますわ。いくつか飾っておりますのよ」
「剣は斬る物だろ。だから単純に斬るという風にしたのさ。それに剣と言えば騎士と思うことでよりイメージが強くなるだろ。そして、イギリスの英雄としては誰しもが知るアーサー王で決め手になったのさ」
「それなら納得ですわ。剣と言えば斬る、斬るといえば騎士、騎士と言えばアーサー王でイメージを確立したのですね」
「そういうことだ。ただ、これはあくまで俺がイメージしたものだからセシリアなりに工夫する必要があるから注意するんだぞ」
一夏は反復練習すればいいし、セシリアは努力を惜しまないから数日経てば一秒以内に出せるはずだ。
「士郎はどうしてそんな早く出せるんだ?」
「あ、わたくしも思っていました」
「無鉄の
「ああ」
「ええ」
「投影は創造理念、基本骨子、製作技術、憑依経験、蓄積年月の再現による物資投影によって出来るものだ。これらを踏まえないといかにイメージ通りの外見、材質を保とうが構造に理がなければ崩れるのは当然。イメージといえど筋が通らなければ瓦解する。
よって、必然と近接武器、武装は早く出せる。分かったか?」
「半分も分からねぇ……」
「わたくしはさっぱり……」
「まあそうだろうな。普段そんなことはしないからなおさらだ」
理化しろという方が無理がある。一日に三回以上は投影の練習をしているから今は大丈夫だろ。
「では時間だな。今日の授業はここまでだ。織斑、グランドを片づけておけ」
「は、はい……」
仕方がない手伝うか。困った奴だ。
「手伝おうか?大丈夫であれば先に戻るが?」
「助かる。悪いな手伝ってもらって」
「気にするな。俺は土を持ってくるからスコップを持ってきてくれ」
「分かった」
行くか。確か土は用務員の
アリーナから一旦出てすぐに十蔵さんを見つけられた。
「こんにちは十蔵さん」
「ああこんにちは弓塚君。どうかしましたか?」
「ついさっき終わった授業でグランドに穴が開いてしまったので土を探していたんです。場所はどこですか?」
「それなら各アリーナの外にある倉庫にあります。毎日十分に置いているので間に合うと思いますよ」
「ありがとうございます。十蔵さんも頑張り過ぎないようにしてくださいよ」
「ははは。そのくらいは分かっていますよ。もう若くはありませんからね。それでは授業に間に合うように頑張ってください」
「はい。それじゃ土を取りに行くのでこれで」
十蔵さんはIS学園の用務員で、柔和な人柄と親しみやすさから「学園内の良心」と呼ばれている。見かけはどこにでもいそうなご老人だが、俺の見立てではかなりできる人だ。足の
運びが武術の基本になっているので見かけによらず、武術を
すぐに倉庫は見つかり、土を持ってアリーナに戻った。ギリギリに終わり、織斑先生の出席簿を喰らわずに済んだ。
「彼とそっくりですね」
士郎が去った後、十蔵は軽く口を開く。
「このIS学園に集う生徒たちには随分懐かしく思いますね。まるであの時のように」
ISが出来る遥か前は普通の教師をして教鞭を振るっていたことを思い出し、にこやかに笑う。
「かつての教え子たちの子供たちに会うとはなかなかありませんな。本当に懐かしい」
今より若いがそれでも半世紀近い年でいた頃を大切な思い出を今でも大切にしている。
「さて、こちらも
そう言うと林の奥に行き、姿が消えていく。
さてさて、また伏線張った。
後の話しに影響を出す予定なので期待過ぎないようにしてください。
なにぶん、未熟なので。
それではまた来週。
関係ないですがメガポテト食べてきました。凄い量でしたが食べきりました。