IS〈インフィニット・ストラトス〉 射手の男   作:運命の担い手

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やっと書けた。少々忙しくちまちま書いて今日出来上がりました。
内容はグダグダですので勘弁してください。
ではどうぞ!


第41話「影からの訪問者」

今日は晴天。曇り一つのない青空が広がる。掃除洗濯には持って来いの日だ。

そんな中俺は駅前の噴水で待ち合わせをしている。

 

「少し来るのが早い気もするが待たせるよりはマシか」

 

服装は灰色のVネックシャツの上に黒のテーラードジャケットを着て、下は黒いパンツ。分かっていると思うが下着の方ではないぞ。昔はズボンと言われているが今ではパンツという方が多い。

これを選んでくれたのは楯無さん達だ。今日の事を一昨日、三日に今日の事を言ったら午後からは大型スーパーで買い物にするハメになった。服には疎いので楯無さん達に任せた。

それほど時間はかからず決まった。流行に敏感な女子が身近にいて助かった。適当な恰好では折角の遊園地が台無しになってしまう所だった。

 

「ねえ。あそこにいる男の人、カッコ良くない?」

「本当だ。誰を待っているのかな?」

「私声かけようかな」

「あんた彼氏いるでしょ。なにやるつもりよ」

 

やはり一人でいるのはまずいか。さっきから周りから視線がこちらに集中している。そのうち知らない女に何をされるか分からん。いくらなんでもこんな人の目が多い場所ではさすがにしないと思うが、それでも不安だ。しかし時間はもうすぐ。もうそろそろ来るだろう。

 

「おにぃぃぃぃちゃああああん!!」

「おっと」

 

背中に衝撃と大声が重なる。転倒はせず、一、二歩ほど進んだ程度で衝撃を和らげる。

 

「こうして直接会うのは一ヵ月とちょっとぶりだな。元気にしていたか真美ちゃん」

「うん!元気にしていたよ!」

 

背中に乗っかっている子は静寐の妹である真美ちゃんだ。元気そうで何よりだ。

 

「ご、ごめん待った?」

「いや、こっちも今来たところだ。それよりどうした。息を切らして」

 

すぐに静寐も来た。が、なぜか息切りして顔が赤い。

 

「家を出た途端に競争だ、って一方的に言ってそのまま一人で走っていったの。私も当然走ったよ。でも真美が足が速い事を忘れていて、運動もそれなりにしか出来ない私にとっては辛い」

「そうだったか。それはご苦労だな。チケットは三枚分持って来ているか?」

 

ポーチから三人分のチケットを見せてくれた。これで大丈夫だな。

 

「なんだ兄妹で遊びに行くだけか」

「賭けは私の勝ちね」

「どうせそんな落ちだと思っていたけどね」

 

周りは散らばって行く。やっと落ち着ける。

 

「では行くか」

「うん!」

「そうだね」

 

遊園地までの切符を買い、電車に乗った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほう」

「わあ!人がいっぱい!」

「聞いていたけど本当に人気ね」

 

目的地の遊園地に着いた。駅から降りて少しだけ歩くだけだったのであまり時間はかからなかった。

まず一目で分かった事は人の数が多い。親子連れや恋人同士、友達同士など様々だ。ここの遊園地の総面積はなんとディ〇ーニーランド並みに広い。電車の中からでもすでに見えていた。

事前に調べて分かった事なんだがこの遊園地を造った理由はディ〇ーニーランドに対抗出来るような遊園地を造りたいという社長と社員、その他諸々達によって出来たものである。

まあ、なんだ、真っ当な理由というか子供の対抗心というか。理由はともあれ、とても充実した娯楽施設と言えるのは確かだ。アトラクションが多く、休憩所も的確に配置しており、飽きることないようになっている。考えた者は相当な切れ者だな。

 

「ねえねえ。あれに乗りたい!」

 

真奈美ちゃんが真っ先に指をさしたのがジェットコースター。いきなりアクセル全開だな。

 

「俺はいいぞ。静寐はどうする?」

「私も大丈夫だよ」

 

早速ジェットコースターに乗る事が決まった。ほんの五分ほどで乗れた。待っている間、他の所も列が出来ているが円滑に進んでいる。どうやれば円滑に進むかは分からないがこれなら待つのにそれほど苦労はしないで済む。

 

「わあああああ♪」

「ああああああ!!」

 

カタカタと登って行き、ガタンと勢い良く落下する。体が右へ揺れて左と揺れていく。三回ほどグルグル回るのも面白いな。普段はISで飛んでいるが、これはこれで良いモノだ。

一分もしないうちに元の場所に戻ってきた。

 

「おもしろかった!」

「本当ね。今度はどこにする?」

「次あれ!」

 

真奈美ちゃんが指をさしたのはまたジェットコースター。さっき乗ったのと別の物だ。

 

「たて続けて乗って大丈夫なのか?」

「うん!大丈夫だから行こ!」

 

すぐさま俺と静寐の手を掴み、真奈美ちゃんに引っ張られて列に並ぶ。これまた順調に列が進む。

 

「真奈美ちゃんは速い乗り物が好きなのか?」

「ちょっと違うかな。遊園地とかに行くと乗り物に必ず乗るの。だから速いとか遅いとか関係なく乗っているの」

「そうなのか。ちなみに姉の予想としてはあとどのくらい乗る予想だ?」

「うーん。少なくても半分以上は乗ると思うよ。覚悟はしているわ」

 

なぜか遠い目をする。そこは聞きたい所だが聞かないようにしよう。きっとナニかがあったに違いない。

その後は昼までアトラクション(主に乗り物だが)を可能な限り乗り尽くした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「午後はどうする?」

 

昼食は食べ終えた。決めるのは真美ちゃんにしているのでどうするのかは分からない。

 

「えーと……」

 

すぐには決めるのは無理のようだ。時間はまだある。ゆっくり考えればいい。

 

「えーん!私のふうせんがー!」

「ん?」

 

泣き声がした方を見ると小さい女の子が泣いていた。傍には女の子の親と思われる男性と女性がいた。

風船は木に引っ掛かっていた。だが取ろうにも高くて取れないようだ。

 

「ちょっと風船を取って来る」

「大丈夫。高いよ?」

「あのくらいなら大丈夫さ。朝飯前だ」

 

泣きじゃくっている女の子に近づき、目線を合わして話しかける。

 

「あの風船は君のか?」

「うん。でも高くてお父さんでも取れないの……」

「そうなのか。じゃお兄さんが取ってあげよう。だから泣くのはやめるんだ」

「ほんと!」

「ああ。だからもう泣かないか?」

「うん!」

 

早速取るか。少々高いが研究上の訓練でもこういったこともやっているから問題はない。

 

「よ、は、と……」

 

難なくと登り、風船を掴む。すぐに下に降りて女の子に風船を渡した。

 

「ほら。もう離さないようにしっかりと掴んでいるんだぞ」

「うん!ありがとうおにいちゃん!」

「すいません。娘の風船を取っていただいて」

「いえいえ。こちらが勝手にやっただけです。お気になさらず」

 

女の子は両親と共に人ごみの中に消えていった。静寐と真奈美ちゃんの所に戻った。

 

「お兄ちゃん凄かったよ!ポンポンと飛んで忍者みたいだった!」

「はは。そんな風に見えたか」

「私も忍者みたいだと思ったよ」

「姉妹して言うことは同じか。まあいい。それよりどこに行くか決まったか?」

「うん。次はね…………」

 

そうして時間はあっという間に過ぎた。ゴーカートやコーヒーカップ、観覧車など様々な乗り物に乗った。

待ち合わせをした駅に戻ってきたときには時刻が六時を過ぎ、日が落ちているので暗くなっている。

 

「わぜわぜ来なくても大丈夫なのに」

「暗い夜道を女性二人にするわけにもいかんだろ。何があるか分からんだろ」

 

このまま二人で返させるわけにもいかず、家まで送る事にした。新しく住んでいるマンションまではさほど遠くはないそうだが途中暗い夜道があると聞いたのでなおさらだ。

 

「ふんふんふーん♪」

 

真美ちゃんはスキップしながら歩いている。よほど楽しかったのか時折鼻歌をしている。

 

「そろそろクラス対抗戦だね。織斑くんは勝てるかな」

「優勝出来ればいいんだがそうはいかないだろう。三組と四組に専用機持ちがいる。それにこの間の転校生がクラス代表に変更になって専用機持ちだから一組から四組まで専用機だらけだ。注意すべきは専用機持ちもそうだが一夏はまだ慣れない事が多いから練習でも打鉄やラファール・リヴァイブでも苦戦している。せめて一回戦でも勝ってくれれば上出来だろ」

「そうだよね。織斑君と士郎君はまだISを動かして一ヵ月ちょっとだもんね。でも士郎君はよく動かせているね」

「柔軟に物事を考えているからな。俺は銃が使えるからいいが一夏の場合は近接ブレード一本しかない。どうやって避け躱し、いかに近づくかが問題だ」

 

織斑先生に鍛えてもらっているから何かしろ一つ位の技術は覚えさせられているはずだろう。多少は対抗策はしていると思う。

 

「ここでもう大丈夫だよ」

 

話している間にマンションに着いたようだ。ここまで来れば後は住んでいる階まで登るだけだから大丈夫だな。

 

「それじゃ俺は帰る。IS学園でまた会おう」

「うん。士郎君も夜道気をつけてね」

「じゃあねお兄ちゃん。また遊ぼうね」

 

マンションに入って行く。俺も帰るか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暗い夜道を一人で俺は歩いている。街灯二つだけ灯る所で足を止める。

 

「…………いるのは分かっている。出て来たらどうなんだ」

 

街灯の一つ下には俺が立ち、もう片方の街灯には暗闇から来た黒ずくめの長身痩躯で髑髏の仮面を付けた男がいる。

 

「お気づきになられていましたか。いやはやこれは驚きました」

「この道を通った一瞬だけ妙な視線を感じただけだ」

 

静寐と真美ちゃんとここを通った時にほんの僅かだけ視線を感じたのだ。まさか堂々と出て来るとは思いもしなかった。

 

「で、何の用だ。俺は早く帰りたいんだが」

「別に何もしません。私はただあなたの護衛をしただけ。ただそれだけですぞ」

「何?」

 

護衛だと?一体何の為に。

 

「私のマスターはあなたに命を救われています。今でもそれは変わらず恩人と慕っています」

「待て。俺がお前のマスターとやらの命を救っただと?それはいつだ」

 

マスターとは知らないが今は俺がいつ救ったことかを聞かなければ。

 

「ほんの二年前です。それに私はあなたと何度も会っています。と言っても記憶を失う前の事ですが」

 

俺が記憶があるのは今年の三月の中旬からだ。二年前だと記憶を失う前の事で間違いはない。

 

「さて、私はそろそろ戻ります。あ、名前を言っておりませんでした。私はザイードと申します。それではまたお会いしましょう。―――伝説の傭兵の遺志を受け継ぐ弓兵(アーチャー)

よ」

「おい、待て!!」

 

暗闇に溶け込むように戻り、姿が消える。無鉄で索敵をしたが反応はない。

 

「一体何がなんなんだ。伝説の傭兵?アーチャー?訳が分からん」

 

ほとんど向こうが一方的に喋っていた。こちらは聞きたい事がまだあったのに消えてしまった。

しかし何者だったんだ。俺の護衛と言っていたがなぜそんな事をする必要があるのか。理由としては俺がISを動かして存在価値があるという事。それ以外の理由としたらさっきのザイードという者の言う通りマスターとやらの命令なのか。

ああ考え出したらきりがない。

 

「こういう事は楯無さんに相談するのが最善だな」

 

正直自力で調べようとしてもそれは表の情報で公式での事しか分からない。だから、更識家の情報網でありのままの事実を探してもらうしかない。

 

「伝説の傭兵か…………」

 

不思議と懐かしく思う。なぜそう思うか分からないがどことなく安心する気がした。

 

 

 

 

 




次はいよいよクラス対抗戦です。
上手く書けるかな。
それでは次回もお楽しみに!

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