IS〈インフィニット・ストラトス〉 射手の男   作:運命の担い手

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今回は久々に短いです。
それではどうぞ!


第51話「転校生」

熱い。熱い。熱い。

 

周りはどこも火が付いている。

 

喉が渇く。水が欲しい。でもどこに?

 

周りは火に囲まれている。

 

どこに行けばいい。どうしたらいい。

 

もう、意識が……

 

 

 

 

 

 

 

「……んっ」

 

なんだ今の夢は。訳が解らない。いつもの時間に起きたようだ。変な夢を見たせいで集中出来そうもなかったのでトレーニングを軽めにした。日曜なので身体を休めるにもちょうどいい。

 

 

 

 

 

 

「なあ簪」

「なに?」

「なぜか分からんが周りが俺をジロジロと見ているのは気のせいか?」

「そ、そうかな?」

 

食堂でいつも通り朝食を食べている。ジロジロと見られているのは気のせいではない。普段とは何かが違うような気がするからだ。

 

「簪。もしかして何か知っているんじゃないのか?」

「そ、そんなことないよ。もう食べたから、整備室に行くね!」

「あ、おい!」

 

逃げるように食堂から出て行った。何かを知っているのは違いない。いずれにせよ、分かるず。……多分。

食堂の一角では女子数名が集まっている。そして、時折こちらをチラチラと見ている。間違いなくいつもと違う。

 

 

 

 

 

 

「やっぱりハヅキ社製のがいいなぁ」

「え?そう?ハヅキのってデザインだけって感じしない?」

「そのデザインがいいの!」

「私は性能的に見てミューレイのがいいかなぁ。特にスムーズモデル」

「あー、あれねー。モノはいいけど、高いじゃん」

 

月曜の朝。クラス中の女子が各々のISスーツのカタログを持って意見を交換している。本音も持っていたな。どれがいい?と尋ねられた時は少々驚いたが、どれでも似合うよ、と答えたら顔が赤くなって、簪が怖い顔になった。なぜだ?

 

「そういえば織斑君と弓塚君のISスーツってどこのやつなの?見たことない型なんだけど」

「あー。特注品だって。男のスーツがないから、どっかのラボがつくったらしいよ。えーと、元はイングリッド社のストレートアームモデルって聞いてる」

「俺も特注品、久宇企業のオーダーメイドだ。ちなみに一般的なISスーツよりは性能がいい」

「オーダーメイド!?それじゃ、世界にたった一つだけのISスーツてことなの?」

「そうだ。頭から足までCTスキャンで読み取って、骨格、可動範囲などを事細かに分析して作られている。性能は大口径の拳銃でも受け止めることができて、衝撃は三分の一に緩和できていて、反応速度は生身で動かしているのとほぼ同じだそうだ」

「すごいね。だとすると結構高いよね」

「ああ。数万ではなく数十万だぞ」

「「「oh……」」」

 

今着ているのと予備があるからいいがそれが破れたら口座から引かれると研究員が言っていたな。

 

「ISスーツは肌表面の微弱な電位差を検知する事によって、操縦者の動きをダイレクトに各部位へと伝達、ISはそこで必要な動きを行います。また、このスーツは耐久性にも優れ、一般的な小口径拳銃の銃弾なら完全に受け止めることができます。ちなみに衝撃は消えませんので注意してください」

 

教科書を読んでいるかのように説明したのは山田先生だった。

山田先生は8つほど愛称がある。知っている限りでは山ちゃん、山ピー、まーやん、マヤマヤ、ヤマヤの5つ。中でもヤマヤは過去に何かあったのかヤマヤだけははっきりとノーと言っている。

 

「諸君、おはよう」

「お、おはようございます!」

 

教室のざわめきが消え、全員席に座った。まるで軍隊だな。織斑先生は尊敬と畏怖で出来ているとか言ったら殺されそうだから間違っても言わない方がいい。

 

「今日から本格的な実戦経験を開始する。訓練機ではあるがISを使用しての授業になるので各人気を引き締めるように。各人のISスーツが届くまでは学校指定の物を使うので忘れないように。忘れた者は代わりに学校指定の水着で訓練を受けてもらう。それも無い者は、まあ下着で構わんだろう。」

 

下着はまずいだろう。今年から俺達男子がいるからなおさら。

そういえば、この間久宇研究場に行って来たんだけど、何かしたようなので使ってみてと言われていたことを思い出した。自信作だと言っていたので模擬戦の時でも使ってみるか。

 

「では山田先生、ホームルームを」

「は、はいっ」

 

最初よりは落ち着いてきたけど、それでも相変わらずわたわたしている。

 

「ええとですね、今日はなんと転校生を紹介します!しかも二人です!」

「え……」

「「「ええええええっ!?」」」

 

突然の転校生紹介にクラス中が一気にざわつく。この情報は俺は知っていた。

昨日の夕方に当然のように俺の部屋で楯無さんがくつろいでいた。休日中ずっと転校生の書類を整理したそうでクタクタで休み為に俺の部屋に来たそうだ。邪険に追い出すわけにもいかないのでオレンジジュースとドーナッツを出した。食べ終えて数分したらすぐに部屋から出て行った。満足そうに。

 

「失礼します」

「……………」

 

教室に入ってきた転校生二人を見て、ざわめきが止んだ。それもそうだ。

一人は女子、銀髪で左目に眼帯をしている。

もう一人が

 

 

 

 

 

 

 

 

男子だったから。

 

 

 

 

 




感想、誤字脱字がありましたらお願いします。
次はいつも通りの長さになる予定です。原作よりも多少違くなります。
次回もお楽しみに。
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