IS〈インフィニット・ストラトス〉 射手の男 作:運命の担い手
戦闘描写難しいですね。
山田先生は元代表候補生ですけど、どのくらい強かったんでしょうね。
では、どうぞ!
やるなら今しかない。次が出来るのはいつになるか分からない。
「辞退します。俺の白式ではすぐにやられると思います。それに雪片しかないので」
「織斑は辞退か。弓塚はどうする」
「やります」
「わかった。ISを展開しろ」
無鉄を纏い、全システムをチェックする。
―――新しい武装が選択できます。使用しますか?
―――はい
―――いいえ←
武装?最近研究所でメンテナンスしたときに何も言われなかったんだが。言うのを忘れたのか。後にするか。全く知らない武器を下手に使うのはかえって不利になってしまう恐れがある。
いいえを選択して画面から消えた。
「それでは山田先生。よろしくお願います」
「はい。全力でかかってきてください」
「言われずともそのつもりです」
エネルギー充填にさほどかからず山田先生が戻ってきた。右腕下部にカモフラージュされている
「では、はじめ!」
山田先生と一緒に上に飛翔した。
さて、どう攻める。射撃はさっき見たから分かるが、剣の腕前はどれほどのモノか。なら―――
「はっ!」
確かめてみるか!
キィィィィン!!
「速いですね、弓塚君。驚きました」
「それはどうも。中々の反応ですね、山田先生」
干将・莫邪を即座に投影して斬りかかったがシールドでガードされた。せめて掠るくらいしたかったのだが。これも経験の差か。
「はあああ!」
「やあああ!」
山田先生は近接ブレードを右手にソードブレイカーを左手に持って、近接戦闘を続行した。二刀流なのかは知らないが対応力は優れているな。
「ちっ。厄介な物を」
近接戦闘事態はそれほど苦ではない。だが、ソードブレイカーが厄介。
ソードブレイカーとは 敵の剣、レイピアやサーベルなどの比較的細身のものを峰の凹凸にかませて折ったり、叩き落としたりするのに使う。名前の由来は剣を折ることからだ。
扱いは十手や琉球の古武術の武具にある釵に近いが、より積極的に武器を破壊する事が可能。相手を突くために先端は尖っている。
ISの武器なので斬れるように片面は刃があって、片方が峰の凹凸がある。
なので……
「はっ!」
「くっ!?」
こちらの干将・莫邪でどちらかをワザと噛ませること。折れはしないがしっかりと溝にはまっているので抜けず手から離されてしまう。すぐに残った片方を投げても弾かれた。
「まだ始まったばかりなのに手詰まりですか?」
「まだまだ……!」
とはいえ、接近しても今の繰り返し。なら射撃に切り替える。
「また新しい武器を造りましたね!先生驚きですよ!」
「M90サブマシンガン。これはサブマシンガン系統になります。つい先日完成したばかりなので今日がお披露目です!」
ガガガガガガガガガガッッ!!!
薬莢が次々に舞い散る。すでに出ているサブマシンガンを参考にして製作したので
威力はそれほどないが連射速度と集弾率を考えれば有効材料になる。
「はっ!」
ドンッ!ドンッ!ドンッ!
「そう簡単にいかないか」
さっき双天牙月を落としたレッドバレットで応戦してきた。移動しながらだと照準がズレやすいというのにまったくブレもしない。
威力はレッドバレッドの方が上。加えて山田先生の精密動作でよりダメージが増えるチャンスが多くなっている。
ならば……
「うおおおおおお!!」
M90サブマシンガンを左手に持ち替え、山田先生に接近する。傍から見ればヤケクソに見えるだろうが思考はいたって冷静だ。
「それでは負けてしまい―――え?」
言葉に詰まるのも無理はない。なにせ―――M90サブマシンガンを山田先生に投げたからな。
「っ!?」
当然とっさにシールドでガードする。それにより視界が一時的に遮られる。
その瞬間に
「え、ちょっ!?」
シールドを退かした山田先生が慌てている。このまま順調に行け!
「おりゃ!!」
これはアームパイク。火薬の力で内蔵された杭を打ち出す近接兵器。すでに出ていたパイルバンカーの資料を元に造った。造るのはさほど難しくはなかったが、どの火薬でするかが手間がかかった。弱過ぎるとダメで、強過ぎると壊れる恐れがあるからだ。
それにこれは射程が狭いので近づかないといけないのでこの武器だけは完全な奇襲用、もしくはカウンター用である。
確実に決めるために身体を捻り、威力を上げて渾身の一撃を撃ち込む!
ドンッ!
右腕から衝撃が走り、薬莢が宙を舞って地面に零れ落ちる。
これで勝った―――
「うーん。びっくりしましたよ、弓塚君」
―――と思ったが決まらなかった。
山田先生は本当に強い。当たる瞬間にとっさに後ろに退き、さきほどガードした反対のシールドを出したのだ。さらに受け止めたのではなく、受け流したのでダメージは最小限に抑えられた。
一瞬にしてそれを実行するとはすごいとしかいいようがない。
「そろそろ時間ですのであと1分で終わりにしましょう」
「そうですね。授業が出来なくてはいけませんから」
残りは1分。俺に残された勝つ方法は―――1つだけある。
ただ、それはあまりコントロール出来ない。が、もう迷っている暇はない。実行に移すのみ。
「―――
残された時間は今この時も減っていく。なら数は20以上を選択。
細部までとはいかなくても大まかに構成。
「―――憑依経験、共感終了」
やるのは簡単。だが、それをいかにコントロールするかが決め手。
出来ないのであれば、数の暴力でやるしかない。
「―――工程完了。全投影、待機」
イメージは十分。あとは出すのみ。
「っ!行きます!」
山田先生が動いた。投影した剣の数を見て即行動に出たか。
後手になったがまだ間に合う!
「―――停止解凍、全投影連続層写……!!!」
ドドドドドドドドドドドドッッッ!!!!!!
20以上の大小、形がそれぞれ違う剣が前方に放たれる。放たれた剣は弾丸並みの速さで放たれる。
「ひゃあああああああ!?」
必死に両肩のシールドでガードしている。どうにか持ちこたえそうとしているが僅かにバランスを崩した。
その瞬間を見逃すわけにはいかない―――!
「追加!」
さらに20以上の剣を出した。それにより完全にバランスが崩れ、雪崩れ込みように当たっていく。
「うわあああああああああ!?」
悲鳴と共に山田先生が下に落ちて行き、ラファールのシールドエネルギーがゼロとなり勝敗は勝ち。かなりギリギリに。
「はあ……疲れた……」
「お疲れゆーみん。すごいね、やまちゃん勝っちゃったよ~」
「それでもギリギリだ。だが、次は勝てるかどうかは怪しい。対策を立てられて看破されることが多いかもしれん」
下に降りると本音が喜んで近づいて来た。教師に勝てるのはそんなにいないから喜んでいるのか?
山田先生との戦いが終わり授業が始まる。
感想、誤字脱字がありましたら報告お願いします。
今回は前々からやりたかったのを出せたので満足しています。
今は大丈夫なんですが九巻からどうしようかなと考えています。原作を待ちながらするか、それともオリジナルに進むか。その時にならないと分からないですが、八巻まではとにかく大丈夫です。
それでは次回もお楽しみに!