IS〈インフィニット・ストラトス〉 射手の男 作:運命の担い手
体調は徐々に回復して来たのにスランプ気味になってしまった。
書いて書いて書きまくるしかないか。今回短いし。
それでは、どうぞ!
一夏とシャルルの部屋に俺、箒、セシリア、鈴で合計6人がいる。男女比率が当然偏る。なんかさみしい。
「それじゃ話すよ。みんなには世話になっているし、知って欲しい」
そう一夏が言うと眼がいつも以上に真剣になった。
「ことの発端は3年前の第二回IS世界大会モンドグロッソ。千冬姉まだ国家代表だった時だ。
本当なら俺もついて行きたかったけど大会は平日だから行けないし、学生の本分は勉強だって言って釘を刺されて、行くのを諦めて日本で応援することにしたんだ」
3年前か。記憶がないから実感はないが記録では確かにそう書かれている。
「予選は当然、突破。本選でも各国の強豪選手に隙を与えないで一撃必殺な感じで順調に勝ち進んでいったんだ。……本当に千冬姉と当たった選手にはご愁傷様とした言えないけど」
言いたいことはよく分かる。織斑先生は国家代表の時は雪片の一振りで試合を決めているのが多い。
戦い方はいたってシンプル。試合開始直後に
今だからこそ
「知っての通り千冬姉は決勝戦まで勝ち進んだ。そして、誰もが大会二連覇を成し遂げようと思っていた。……俺が誘拐されなければ」
『!?』
「………………」
俺以外は驚いた顔をした。なぜ俺が驚かなかったのはもしかすると何かに巻き込まれたと思っていたからだ。
「決勝戦当日、俺は下校途中で何者かに意識を失われて誘拐されたんだ。気付いたら柱に括り付けられて身動きが取れなかった。どうなるのか不安でいっぱいだった時に千冬姉が助けてくれたんだ」
助けてくれた?何かおかしい。
「待て一夏。お前は日本にいて、織斑先生は会場、それもドイツだろ。なんで助けることができたんだ?」
第二回IS世界大会モンドグロッソの会場はドイツだった。日本にいた一夏がなぜドイツに会場があるところから助け出すことができたんだ?
今でも日本とドイツまでISを使っても数時間はかかる。しかもそれまでエネルギーが待たないはず。
「助け出された後に教えてくれたんだけど俺が捕まっていたところがドイツだったんだ。なんで日本にいたのにドイツにいるのか今でもわかないんだ」
確かにわからない。日本にいる一夏を誘拐し、わざわざはるばる遠くのドイツまで連れて行く必要があるのか。普通なら日本にいるはず、だが実際はドイツに連れて行った。不可解だな。
「事件発生時に独自の情報網から俺の監禁場所に関する情報を入手していたドイツ軍関係者は全容を大体把握していて、千冬姉はそのドイツ軍からの情報によって俺を助けてくれ
たんだ。で、ドイツに借りができたから大会終了後に1年くらいドイツIS部隊で教官してたんだ」
「つまり、そのドイツIS部隊で教官していた教え子の1人がラウラ・ボーデヴィッヒか」
「ああ。千冬姉はここIS学園とドイツでしか教えたことがないってこの前教えてくれた。だから間違いはない」
恩人の弟を恨むが恩人自身は尊敬か。今はそれでいいが、ボーデヴィッヒがこのまま何もしないとは言いきれない。アリーナでのあの行動力は目的の為なら周りがどうなっても構わないと思わせる。教室でも警戒しないといけないとは気疲れがする。ケガをするよりはマシか。
「それでは今後はボーデヴィッヒを警戒して、専用機持ちは誰かといること。特に一夏は常に二人一組で行動しろ」
「ああ分かっている。でも誰と一緒にいればいいんだ?」
「僕と一緒なら怪しまれないと思うよ。ルームメイトだからね」
「それでいいだろう。一夏とシャルルで常に二人一組でいること、俺達専用機持ちも誰かといること。箒も一応誰かといてくれ。用心に越したことはない」
「分かった」
その後は雑談をして自分の部屋に戻った。
今日はその後は何事もなく終わると思ったが、ある注意していたことを忘れて起きた。
「ん?今から夕飯か?」
「お、士郎じゃないか。ああ、今からシャルルとな。お前は何してたんだ?」
「職員室にあるテレビが調子が悪いから見てくれと言われて直してきたところだ」
ここ最近学生というより修理する業者のように感じている。確かに俺は色々と直せるがそういうのは本職の人に頼んでくれ。断らない俺も原因だが。
ちなみに簪と一緒に戻っている。今度の学年別トーナメントに向けて調整をしていて帰り道でちょうど俺と鉢合わせになって今に至る。
「隣の女子は誰なんだ?学年は同じようだけど違うクラスの子か?」
「そういえば紹介していなかったな。四組の更識 簪。日本代表候補生で入学まで家に住まわしてもらったんだ」
「へーそうなのか。俺は織斑 一夏。よろしく更識さん」
「………………」
あれ?人見知りではないはずなのに何の反応もしない。どうしたんだ?
「……………す」
「ん?」
「三発殴って織斑 一夏を倒す……!」
なんでそんなに力一杯に拳を握っているんだ!何か悪いことでも……あっ!
本音から一夏を会わせないようにしてと言われていたんだ!
「一夏逃げ―――」
「ごふっ!がっ!ぶほっ!」
「―――ろ、て遅かったか」
右ストレートを腹に一発。左フックを顔に一発。そして右アッパーで一夏が宙を飛んだ。
「ふう……スッキリした!!」
とてもいい笑顔だな簪。そして一仕事した顔でこの場を去って行く。
地面にはピクピクと痙攣している一夏、目の前のことにポカーンとするシャルル。カオスだ。
「おーい生きているか」
「な、なんとか……それよりなんで殴られたんだ俺?」
「一応一夏に関係することだから言っておくか」
なんで簪が殴って来たのか、白式のせいで打鉄二式が開発が止まったことなどなど話した。
「一度ちゃんと謝った方がいいか?」
「それは本人が望んでいないだろう。頭でわかっていても気持ちまでは抑えきれなかっただけのはず。今度会ったときはごめんの一言と友達なってくれれば十分さ」
さて、俺は部屋に戻って学年別トーナメントに向けて対策でも練るか。
誤字脱字、感想がありましたらお願いします。
なんとか以前のように週一で更新出来るようにがんばります。
それでは次回もお楽しみに!