狭間「なんで分隊長の指示を聞かずに動いちゃうかな…」
橘「いいだろ?」
狭間「対応できるのは君しかいない。だが条件をつける。燃料の消費を抑えろ。オイ車に補給用燃料が積んであるとはいえ残りオイ車を推進する燃料がなくなる。」
橘「りょーかい。」
狭間「さーて、フラッグまで出して足止めしてるけど朝木たち大丈夫かな…」
海江田「オイ車が重戦車じゃなくて補給車両になってるんだけど?」
木村「ガソリンと軽油と積んでるけどスペース足りなくて一部車上にのせてるのはちょっとな…」
同好会員C「朝木さんが危なくなったら投棄して構わない、っていってたけど」
同好会員A「これ投棄するのも大変じゃね?」
狭間「橘ちょっと長引いてるな…無線が当てにならないからほんとに通信ができない…」
一方その頃朝木達は
朝木「撤退するぞ!」
まほ「誰か走れる車両はいるか!?」
??「私が行きます。」
まほ「頼んだ。フラッグを撃破できるようなら撃破、無理なら敵の位置をつかんでいてくれ。」
??「了解しました。」
まほ「エリカどうした」
エリカ「偵察に出ていた13号車の無線を受信しましたがうまく聞き取れませんでした。」
まほ「解析できるか?」
エリカ「できますが時間を要します。」
まほ「わかった。エリカの車両の修理はほかの車両のメンバーでやる。乗員全員で解析してくれ。情報は命だ、しっかり頼むぞ」
エリカ「はい。わかりました。」
朝木「全車スモーク展開!逃げ切るぞ!」
一同「了解!」
??「無駄よ。私にはわかるんだから」
朝木「…まだついてきてる…でもこちらから発砲すると場所がばれる。」
笹山「そんなときのための模型飛行機!」
朝木「…なんだそれ?」
笹山「ゴム動力飛行機にプラズマダッシュモーター二つで駆動するプロペラを二重反転でつけてからくりで舵を切らせて誘導弾みたいに飛ばすんだ。今回機首にぶら下げてるのはカラーボールだな。」
朝木「とりあえずクルッペふさいで」
笹山「りょーかい隊長!」
笹山はそう言うと自作であろうカタパルトにゴム動力飛行機のミサイルをセットして
モーターの電源を入れて前方に向けて勢いよく射出した。
朝木「スモーク足りなくなるかな?」
LEO車長「まだ余裕があります。」
朝木「ならいけるかな…」
ガシャーンべちゃっ
パンター操縦手「前が見えません!」
??「大丈夫、こっちで指示するから」
朝木「効果なしか…」
笹山「速度上げるためにチハ部隊についていっていいか?」
LEO車長「構いませんが」
朝木「そうしてくれ。」
??「砲塔右に十五度弾種徹甲」
装填手「了解。」
朝木「LEO車長、合図で左折。」
LEO車長「了解しました。」
笹山「なんだやけに静かだな」
朝木「左折!」
??「撃て!」
車列の左折が始まる。そして…
ドン!
発砲
カーン
朝木「くそ!あたった!」
??「跳弾ね。2時方向に曲がって」
操縦手「了解」
急に静かになった朝木に対して水島高校の面々は少しずつ不安を募らせていた。いつもの朝木ならこの辺りでなにか行動するはずだ。なにか奇想天外な無茶振りをしてくるはずだ。
しかし、今回はそれがなかった。それどころか朝木が焦っているようにも見えた。
朝木「笹山、しばらく分隊の指揮を頼む」
笹山「どうしたんだ?」
朝木「すまない、どうしても切り抜ける方法が思い浮かばない。奴は三軍でこんなところまで出てこないと踏んでいたんだ…」
笹山「…何があったかは知らないがわかった。分隊の指揮を引き受ける。」
朝木「ありがとう。」
皆はさらに不安になった。朝木が隊の指揮が出来なくなることは練習でもなかったのだ。
ドン!
ドン!
ドン!
後ろから砲撃が始まる。パンターは追い付いてきている。
柴田「朝木の奴はどうしたんだ?」
須藤「パンターが苦手だとも聞いてないな。」
園田「なんなんだろうな」
朝木「回避!」
大川「そいや!」
朝木が砲弾を回避する。しかし…
朝木「しまった!車列からはみ出た!」
笹山「分隊!朝木を回収しに戻るぞ!」
チハ4号車「黒森峰本隊発砲音!」
LEO車長「回避ー」
高速で移動していた車列は朝木車から大きく離れてしまう。しかし朝木車はパンターから逃れるためどこかへ行ってしまった 。
植田「朝木お前さっきから様子がおかしいぞ。なにかあったのか」
朝木「あぁ、そうだ。」
??「フラッグが孤立しちゃったら終わりじゃん?」
朝木「本来ならそーだな。」
朝木「姉ちゃん」
さて朝木くんはどうするのか