てか水島高校は所有車両の重量の関係で出場できなかったり。
??「フラッグが孤立しちゃったら終わりじゃない。」
朝木「本来ならそーだな。」
朝木「姉ちゃん」
井上「えっ?」
植田「は?」
遠藤「ふぉっ?」
大川「ま?」
朝木「『ま』ってなんだよ『ま』って」
大川「ウッセーそんくらいびっくりしたんだよ」
朝木姉「スカウト来てたからお空飛んでるのかと思ったら地べた這いつくばってんのねえ」
朝木「相変わらず姉ちゃんは思考が宇宙を迷走していやがるぜ」
井上「あいつは三軍だったはずってたのは」
朝木「おう。おとといの地点でな」
植田「それが今日は変わってたと。」
朝木「そゆこと。植田車長代わって。自分だとやること全部見抜かれる」
植田「了解、井上が全部当ててくれるから装填はしなくていいよ。三発で絶対に決められるから…ってもう寝てるし」
遠藤「寝てると言うより思考を放棄して目を閉じてるね。」
植田「とりあえず全力で回避。」
大川「了解。」
朝木は万が一を考えて回避の指示(右だの左だの面舵だの取舵だの)を出していたが水島高校の戦車操縦手(対空戦車道含む)はだいたい本能で回避することができる。大川はそのなかでも稀に見る天才だったり…
植田「」ハンドサイン
大川「」こくり
遠藤「」ドン引き涙目で通信中。電波状態はそんなに良くない模様
朝木「」戦術を読まれないために思考を放棄中
井上「」目標の弱点を必ず射抜けるように照準を調整中
道はここからスイッチターンとでも言うべきジグザグの下り道になっていく。そこではターンを素早くしないと撃たれてしまう。しかしそんなことでやられるような操縦をする大川ではない。
ギャリギャリギャリ!
ドン!
カーン!
井上「…」
今となってはスタビライザー(砲水平安定装置)が邪魔のようである。…半自動装填装置といい砲塔バスケットといい隊長車どれだけ先進技術が嫌いなんだ。ちなみに大川は油圧サーボ式クラッチが苦手である。なんで五式に乗ったんだよこいつ先進技術の塊なんだけど。
植田「思考を放棄してなお装填はしてくれるのね…」
朝木「」思考放棄中
植田「なんか言えよ」
朝木「」思考放棄中
一方その頃
LEO車長「あー見せ場がない」
笹山「火力はあるのに打てない。」
車長1「いやいやいや撃ってくださいよ!」
車長2「そうっすよ!こちとら履帯切れるかさえ怪しいんですから!」
笹山「ウッセエ俯角がねえんだよ!誰だ『ここでハルダウンしましょうよ』って意見具申を『それだっ!』って言って通した奴!」
LEO車長「お前だ!」
車長3「虎1のクルッペを狙え!撃ち方始め!」
笹山「射撃の指揮はチハ3号車がとってるけどなあ。」
LEO車長「今のうちにどうやって撤退するか考えとく?」
笹山「もしくはここでフラッグを殺るかだ。」
LEO車長「まずは足を止めないと…」
笹山「足を止めたあとどうやって撤退する?撃たれるぞ」
車長4「砲身に弾ぶちこめたら砲閉鎖機やれるかも!後退急げ!」ひゅん!
本隊が防戦をしているなか、ある『榴弾』が彼らの頭上を通過していった。
ドカーン!
エリカ「榴弾!?どこから!?」
車長3「煙幕弾発射!」ポン!
車長1「撤退しましょう!」
LEO車長「おっしゃついてこい!」
エリカ「機銃で探しなさい!」ドゥルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルル
笹山「うおっ撃ってきた!」
車長1「絶対当たるなよ!正面をbrowningにやられるチハだ!独裁者の電動ノコギリなんて背面スッパスパやぞ!」
車長4「そのためのT-34-85ガード!」
笹山「そもそも機銃弾当たるつもりはないけどな…」
ほどなくして彼らは敵の追撃を振り切った。
笹山「相手の上をとる!B台地に上がるぞ!」
本隊一同「大和魂を見せてやる!」
ドン!
カーン
ドゴン!
パーン
植田「こんのー!高射機銃返せ!」
井上「スタビライザーほんっと邪魔!照準がぶれるったらありゃあしない!」
大川「そろそろ車軸折れる…エンジン焼き付く…」
こちらもこちらで乱闘を繰り広げていた。
植田「まずい!下りきっちゃった!」
朝木姉「もうコースアウトの心配はないわ、暴走しちゃっていいわよ!」
朝木姉「撃て!」ドン!
植田「回避!」
大川「そいや」
朝木「どうした!指揮が雑だぞ!」
植田「すまない…」
朝木「なれない仕事を任せてすまなかったな。代われ。」
植田「おう。」
朝木姉「戻ってきても同じことよ!撃て!」
朝木「右回避!」
大川「てや!」ギャリ!
朝木姉「撃て!」
朝木「さらに右30!」
大川「おう!」
植田「山に戻ってるけどどうするんだ?」
朝木「防戦に見切りをつけて撤退してるはずの本隊と合流する!左15!」
大川「おうよ!」ひゅん!
朝木姉「次で終わらせて。」
姉砲手「了解。」
朝木「大川、次、合図で噴かしながら右だけ逆進」
大川「下手すりゃ修理要るぞ。」
朝木「大丈夫だ。はずしても奴の再装填前に次を撃てる。なんたってこいつは半自動装填装置ついてるからな。」
朝木 朝木姉「「次で終わりだ!」」
朝木姉「撃て!」ドゴン
朝木「回避!」
大川「おんどりゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
ガコン
そんな音と共に五式中戦車が回転し始める。
朝木姉「砲塔右90度!急いで!」
朝木「砲塔正面!絶対に外すな!井上!」
大川「前進ギア割れた!一番でかいの!」
朝木「構わん!」
朝木「ブレーキ!撃て!」
井上「クッバイパンター!」
ドン!
カーン
朝木「次!」
井上「弾が入ってない!」
朝木「なんだと!」
植田「薬莢の排出と装填が一緒になって引っ掛かってる!」
朝木姉「もらった!撃て!」
絶対絶命。そんなときに限って救世主が来ることを願うだろう。
そして朝木の運はカレンダーに書いてある「先勝」とか「先負」とか「赤口」とか言うのに結構左右されている。
そして今日は
「大安」だった
橘「させるか!」
パンターが砲口から火を吹こうとしたとき、その砲塔を
ベルゲパンターの榴弾が命中した。
バーン!
ヒュン!
橘「向き変えろど阿呆!」
そういうとベルゲパンターは五式中戦車の後部に体当たりして向きを変えさせ、自らも回転しながら自車の後ろを五式の前につけ、
橘「おら!」
橘「回収してやる!」
あっという間に牽引して逃げていった。
朝木姉「なっ!」
橘「悪いな!でもこっちは戦車回収車だからな!」
颯爽と回収していくベルゲパンターはまさに救世主のようだった。
なんか「仏滅」の日って凄く運悪くなりません?
自分はだいたい嫌なことがおきます。