戦車道はチハたんと共に   作:エタノールの神様

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朝木くんは中学生の時はチビだった。



中学生の時の朝木くん
番外編 中学生の時のチビ朝木くん


朝木「こんなとこに連れ込んでなにするんですか」

女子1「今日の体育で男子チームに指示出してたのあなたよね」

女子2「ちょっと指示飛ばして勝ったくらいで調子に乗らないでよね」

女子3「そうそう、本場はもっときついのよ、こんなパスが飛んでくるくらいにはね!」

どごん

朝木「うっ」

女子4「えーこの程度で倒れちゃうのにえらそーに命令してたのーw」

女子2「命令されてた男子かわいそーw」

 

ここはもう使われていないぼっろい武道場。朝木はここでリンチを受けていた

 

時は遡って本日の3限目の体育。バスケットボールの授業があり、その際女子バスケットボール部と文化部男子素人が対戦した。

 

結果は素人男子チームの圧倒的勝利。体力の欠片もない男子共が圧勝したのだ。

 

その際朝木がボールを取りに行くことはなかったが、状況を正確に把握し、嫌がらせのような頻度で行われ高確率で成功するパスカットと、超トライ&エラーの回数で攻める至近距離シュート、ドリブルが一切できないなら全部パスで飛ばせばいいじゃないの精神での前進、そしてその的確なコース指示、そのほぼすべて朝木が立案し、指示を出した。

 

そして今。それが気に食わない女子たちからリンチを受けているのだ。

 

女子1「てかさー、これ落とし前どうやってつけてくれんの?」

女子3「うちら面目丸潰れなんだけど」

女子2「謝ってよ」

朝木「やだよ

ダッ

 

バシッ

 

 

女子2「えー逃げる気?」

女子3「あたしたちから逃げれると思ったのwバカじゃないのw」

女子1「手足ほっそーいwこんなので運動できるのw?」

女子4「てかこいつほんとにタマついてんのw?」

 

 

 

三年生「コーチの胴着は確かこの武道場で見ましたよ?ってあら?」

コーチ「これは…指導が必要なようだな」

三年生「コーチやめてくださいよ…顧問から監督になってついにコーチですよ?セクハラで…」

コーチ「竹刀を貸しなさい」

三年生「中学生に突きはダメですよ?」

 

女子1「きゃあ」パシーン

女子2「ギャア」バッシーン

女子3「」チーン

女子4「」チーン

 

三年生「大丈夫か?」

 

 

 

 

 

 

三年生とコーチは全校集会でうちの担任から感謝状が贈られたがへし折った竹刀は弁償になったそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

こんなことは朝木にとってしょっちゅうであった。体育の授業でチームスポーツがあるとだいたいどこかしらの運動部の一軍のメンツを総潰しにする。そんな朝木は同級生からは目の敵にされていた。

チームスポーツの運動部からは学年問わず目の敵だった。

 

 

 

 

 

そんな彼の部活の所属は水泳部だった。一度大会に出れば

「爆速ラッコ」

の異名をとる背泳ぎのヤバイやつとして半年間君臨した。

しかしその速さは細いチビが無駄のないフォームで泳ぐからこそ出る速さであってパワーはほぼない。

だが全国大会ではメドレーのメンバーであったりと小学生の時から折り紙つきの速さではあった。

 

 

 

 

しかし背泳ぎ以外が壊滅的であった。パワーのなさは自由形やバタフライには確実に向かず、一件力の要らなさそうな平泳ぎは効率が悪かったりするため(朝木調べ)結構なパワーが必要で向かない。

 

肺活量が少ないため常に息ができる背泳ぎが一番向いていた。それ以外はまるでダメだった。

 

だが彼は入部して全国大会で上位に食い込んだ直後に退部した。

「三日で落ちる筋肉ではこれ以上 上は目指せない。」

表向きの理由はそうだった。

 

 

本当の理由は練習妨害だ。

 

朝木が体育の時間にいろいろやって来たことで腹を立てたやつらがプールサイドで水着を脱がせに来たり暖房を切ったりすることがたびたびあった。

 

 

 

 

丘の学校だった。

 

 

県北の学校。

 

県北唯一の中高一貫校。

 

周りからは「頭のいい集団」といわれるが、頭がいいだけで性格は最悪のやつがしばしば入っていたりする学校

 

小学校で一緒だった海江田は自動車部。しかも整備担当で忙しくしていて相談する暇がなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな彼を支えたのは高校弓道部の池田先輩とその彼ピッピ(本人たちは否定しているが周りから見ればリア充そのものである)の佐藤先輩だった。

 

 

 

ジュッ

朝木「あっつ!」

佐藤「こんなとこで黄昏れてると風邪引くぞ。」

朝木「さっきみたいなのは夏に冷えた缶でやるものであって冬に熱々のコーヒー缶でやるものではないのでは?」

佐藤「いいんだよ細かいことは」

朝木「はあ」

佐藤「ため息つくなとか前を向けとかは言わないから」

朝木「ちょっとずる賢いくらいでなんだよ」グスッ

佐藤「ハイハイ、今日も辛かったな」

 

 

 

 

 

 

 

池田「」ジトー

 

 

 

 

 

 

 

 

朝木がこうして佐藤先輩に泣きつくのは決まって池田先輩が見ていてそれに佐藤先輩が気づいていないときである。

そしてこのあとは毎回矢尻がはんこになっている矢が飛んでくる。いや、一回だけ鏑矢が飛んできたことがある。

 

 

 

文化祭後

佐藤「朝木、冬休みうちに来ないか?」

朝木「えっ?」

佐藤「いいもの見せてやるから」

朝木「いいもの?そんなものではつられませんよ?」

佐藤「つれてくれよー」

池田「いまどきそんなのでつれないでしょ。」

朝木「いいえ、行きたいのは山々なのですが僕もちょっと用事がありまして」

~さらせふーゆのあらしぃーよぉー♪

朝木「すみません、『はいもしもし』」

 

~少年連絡中~

 

佐藤「なんの電話だったの?」

朝木「先ほど言った用事が消え去ったって言われました。」

池田「じゃあいくの?」

朝木「それは親と相談してみないとわかりませんが…」

佐藤「んじゃ決まったら連絡してな」

朝木「どうやって…」

佐藤「あ」

池田「二人ともケータイ貸して」

 

 

結局連絡先交換した。

 

 

※以下LINEの内容なので『メッセージ』を使います

 

 

佐藤『迎え行こうか?』

朝木『日本原までは自転車で行きます。』

池田『大丈夫?ちゃんとこれる?』

朝木『戦車に轢かれるつもりはないです』

佐藤『湯郷まで来てもらった方がありがたいんだけどな』

朝木『でもこっちの方が近いですよ?』

佐藤『通り道に鹿が出るんだよ』

 

 

 

 

 

※朝木くんは持久力だけはあるので遠出は問題ない。

 

 

朝木視点

 

 

冬休み初日

 

林野駅前

 

 

雪道は滑って辛い。

佐藤先輩どうやって迎えにくるんだろ?駅前で待ってろって言われたけど。

 

池田「あっいた!朝木くん」

朝木「えっ?へ?池田先輩?」

 

池田先輩?何で?

 

池田「幸太くんまだ起きてないから私が来ちゃった」

 

佐藤先輩…何で寝てるんですか

 

池田「荷物積もっか」

朝木「なぜ運転できるんですか…」

池田「免許とってるよ?」

朝木「学校に連絡がいくんじゃ」

池田「家庭の事情なら特になにもないよ?連絡はいったけど」

 

マジか…

 

池田「飛ばすからしっかりベルトしてね」

朝木「えっ?」

ブォン!ブォンブォンブォンブォン

 

 

朝木「あ…あ…」

 

 

 

池田「ついたよーって気絶してる」

 

 

朝木くんの前途多難なホームステイ(日本の国内)が始まった。

 

 




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