そして道中記というよりミニ解説回になってる気がする。
第二二話 朝鮮航路珍道中
校長先生「国から補助金が降りたわ!」
狭間「大会終わったから整備以外で同好会の援助を受けられない!オワタ!」
朝木「現状稼働車両がチハたんとベルゲパンターだけなんだよな…」
海江田「オイ車!直せない!他車両で手一杯!」
橘「チハたんがなんかキメラな気がするのは気のせいか?」
木村「対空戦車道部の廃車ホロからもらった部品をポン付けした。」
笹山「あのホロ廃車になったんだ…」
全国大会が終わった。いや終わってないけど、彼らの全国大会は終わった。いや終わってない。終わらせたのだ
そう、彼らは準決勝のあと、かろうじて修理が完了した五式中戦車、九七式中戦車新砲塔三両、海軍短十二センチ自走砲、そもそも撃破されてない四式軽戦車の合計六両でプラウダとの三位決定戦に望んだ。
ちなみに三位決定戦は二十両が最大参加両数である。プラウダは全枠埋めてきた。すげえな戦車の数。大洗戦でぼろぼろの戦車もあったはずなのに。
さらに理不尽なことに準決勝と決勝は三週間空いているのに準決勝と三位決定戦は一週間空いていないのである。だから修理は間に合うはずもない。
諦めて全車で開幕射撃を行った。そしたらラッキーショットがでて試合が終わった。
「終わらせた」とはこういうことである。
全弾フラッグ車に命中したそうだ。
カチューシャ「これだからぽっと出の学校は」
朝木「悪かったな。寄せ集めの戦力で」
ノンナさんの圧がすごかったそうな。
校長「本来なら補助金の使い道会議といきたいところだけど、あなたたちは全国大会ぶんの補習よ。」
笹山「まじ?」
校長「まじ。」
本来なら日曜日など週末を使用して行う戦車道の試合であるが、三位決定戦に参加するため整備班は四徹、他の部員および同好会員は授業を休んで全力で車両の復旧を行った。結果、一週間分丸々授業を受けておらず、補習なのだが…
さらに三日ぶん追加される運命にある者たちがいた
校長「朝木くんと狭間くんは決勝の観戦、それから表彰式に参加してきてね♥️」
朝木「この美人校長…」
狭間「待って二人ってことはまたあの彩雲で…」
校長「今回は一式陸上攻撃機よ」
朝木「橘花はないの…」
狭間「お前乗れるのか!」
朝木「さすがにもうハイG旋回は無理だよ…チビじゃなくなったし。」
こうして彼らは一式陸上攻撃機の「爆弾倉」に設置された席に座って富士演習場まで飛んだ。
またボートレースの親善試合の影響で学園艦が北朝鮮の港に停泊しているため、一旦岡山南飛行場まで飛行することになっている。
また時間がないため燃費巡航ではなく戦闘巡航である。
(燃費巡航とは長い距離を飛ぶため一番燃費のよくなるように飛行すること。戦闘巡航とはエンジンの加熱や損耗のことを考えた上で出せる最高速度で燃費はガン無視。)
どれだけいそいでんだよ。どんだけ爆弾倉のリクライニングシートが嫌なんだよ。ちゃんと床金網張ってんだろ。
学園艦を離陸(発艦)した一式陸上攻撃機は北朝鮮の軽攻撃機(五式戦闘機四機)に護衛されて日本の領空に到達した。
~金正恩朝鮮労働党委員長の北朝鮮軍講座~
やあみんな!안녕하세요!
今回は北朝鮮陸軍が運用している攻撃機、五式戦闘機等の日本軍機を紹介するぞ!
現代の陸戦においてヘリコプターが重要なのは知っているかな?そう。必須の兵器だね。
けれど北朝鮮では生産できても安全なものを量産するのは難しかったんだ。その道を進み研究に研究を重ねた平壌臣民大学の優秀な臣民でもね。
そこで私の父はソ連から頂いていたプロペラ機に目をつけた。ところがどっこい、よく見たら全部の布張りでさすがに現代戦には持ち込めない。それに設計図は持ち込めてないから新造はできない。なんということだ。我が国が現代の陸戦に対応できないのでは偉大なる臣民を守れないではないか!
しかーし、我が父は諦めても私は諦めなかった!北朝鮮にあるさまざまな兵器を探し、対にたどり着いたのだ!
将軍様「ヘリコプターがダメならせめてオートジャイロがあればなあ…」
将軍様「待てよ、確か病院に慰問に行ったときに愚痴をこぼしてしまってそれを慰められたときに『昔日本軍が海の方で上向きにプロペラがついとる飛行機を滑走させようったなあ』と呟いていたご老人がいたぞ!よし!諜報員に調べさせよう!」
ちなみにこの時金正恩は畏れ多くも第二次世界大戦を日本と共に戦い抜き朝鮮戦争では連合軍の反攻を押し返した英雄とも言うべきご老人の前で愚痴をこぼしさらに慰められるとは情けないと批判され公営臣民掲示板(北朝鮮版2ちゃんねる)で炎上した。
二日後
プルルルル
将軍様『もしもし、朝鮮労働党です』
諜報員『正恩様!ファックスを送ってるんです!なんで出ちゃうんですかー!将軍公務邸の電話は発信元の電話番号とファックスかどうかが表示されるようになっていたでしょう!』
将軍様『すまない。最近若手党員が質問攻めにして来てな。関係各所と連絡をとりまくっていたんだ。』
諜報員『じゃあファックス送りますよ?』
ファックスが出終わった。
なになに?カ号観測機?ちょっと技術部に連絡してみるか…
技術員「だから!上向きプロペラを揚力目的に固定する技術がうちにはないんです!俺たち技術畑の人間を人外職人民族と一緒にするな!」
秘書「すみません委員長、噂話なのですが」
将軍様「構わん。話せ」
秘書「空軍の整備部で日本軍機を隠して多数保有しているという話なのですが」
将軍様「それだ!」
秘書「えっ?」
将軍様「ちょっと出掛けてくる!あと君の今月の給料は二倍ましだ!」
これで見つかったのが
彗星
九九艦爆
三式戦闘機
五式戦闘機
四式戦闘機
零戦一一型、二一型
その他多数稼働状態、スペア部品多数あり
だったのだ。
よってこれらの日本軍機は現役で爆弾やロケット積んで演習してるぞ!
でもさすがに70歳80歳のご高齢の機体をこき使っていると文化財保護団体がうるさいからアメリカから旧式のヘリコプターを設計図ごと買う計画が現在進行中だぞ!で今は値段交渉中だ!もっと安く売ってくれませんかねえ?
中国はどうしたって?
あそこのヘリコプターしょっちゅうプロペラがさようならして落ちてるから買いたくない。
ではさらばだ!
朝木「…将軍様からめっちゃ変なメールが来たぞ」
狭間「ほっとけ。」
機長「着陸するから先生指定席から通常席に移動してベルトしめろ」
朝木「先生にばれたらどうするよ」
副操縦士「片っ端から殴り倒せばいいだろ。」
狭間「それが通用するもんか」
朝木「でも通用してるところ見たぞ。」
岡山南飛行場
機長「機体の点検と燃料補給するからしばらくここで足止めだな。」
副操縦士「あ、飲み物は買うなよ。買ったなら飲みきっとけよ」
水島高校の空戦道部では飛行機への指定ボトル以外の飲み物の持ち込みを禁止している。その理由は簡単。競技空域は高度12000メートル(国際大会だと13500メートル)まであり、普通に気圧が低いので破裂して危険だから。
また搭乗1日前から炭酸飲料の摂取を禁止されている。理由は簡単。消化器官に空気が入っていると高高度を飛行中に膨張して破裂する危険があるから。
与圧装備を標準で取り付けていない機体を多く扱う水島高校ならではの規則である。
朝木「準備物大丈夫か?」
狭間「大丈夫、ビデオカメラ、記録ノート、ボールペン、ノートパソコン、補助電源、外部記憶装置、無線機、折り畳み椅子、折り畳み机…」
朝木「俺が担当するところまで持ってきてないか?」
狭間「お前は忘れ物をたまにするって海江田から聞いてるから。」
朝木「マジかよ」
狭間「あとお前大洗のメンバーと少し話をしてあの噂確かめるんだろ?」
朝木「しーっ!極秘なんだ。あまりしゃべるなよ、その事。」
狭間「はいはい。」
彼らの故郷、岡山でのひとときは一瞬で過ぎていった。
わーーー