朝木「こうしてみると戦車が二十八両、軍用トラクターが一両、戦車回収車が一両の編成は壮観だな。」
アンチョビ「軍用トラクターってどれだ?」
朝木「アンチョビさんのカーデンロイド」
アンチョビ「これはカーデンロイドではなくタンケッテだ!そもそもカーデンロイドも商品名は「カーデンロイド豆戦車」だろ!」
ダージリン「醜い争いですわね」
朝木「アッ、ダージリンさん、去年の学園祭で会ったの覚えてます?」
橘(話題飛びスギィ)
ダージリン「ええ覚えてるわ。だって飛行場に飛行機が降りてきたと思ったら降りてきた男の子が『チャーチルガンキャリアってどこにありますか!』なんて言うんだもの。あんなの押し負けちゃうじゃない。」
橘「中坊の時のお前そんなことしてたのか…」
朝木「中坊の時はいろんな学園の学園祭にいったな…」
まほ「女子高だってお構い無く来るからビックリしたぞ。」
橘「お前黒森峰にもいったの!?」
朝木「うん…安全対策がどーのこーのの修羅場の戦車道ブースに突っ込んだのボクだけだった。」
絹代「わたしも飛行場に白菊が降りてきたと聞いて驚きましたね…知波単の学園祭に飛行機で乗り付ける男子中学生など予想できませんから…」
橘「お前いろんなところに迷惑かけてんな!」
朝木「そのぶん今お返ししてるだろ!」
橘「どこどこ行ったんだよ…」
朝木「えーっと、まずアンツィオだろ、それから黒森峰、聖グロリアーナ、サンダース、継続、プラウダはダウンバーストに六回やられて引き返しただろ、あと知波単、ポンプル、西王子グローナ、ヨーグルトくらいかな?」
秋山「結構いろんなところに迷惑かけてますね」
朝木「うううううう」
橘「えっちょっと待って?白菊?あの機上作業練習機?」
朝木「俺の練習機。空戦道だともっぱら特攻機の剣を使ってたな、九七式七粍七固定機銃が機首に二個ついたやつ。」
橘(やっぱり話題飛びスギィ)
みほ「ハハハ…こちら大隊長車。相手の動きはまだ確認できていません。慎重に行動しましょう」
一同「了解!」
みほ「まもなく分離地点です。三隊に別れて所定の進路をとってください。」
~あさがお中隊~
ケイ「ずぅぅぇったい勝つ」
アリサ「絶対って…勝負事にそういうの持ち込むなっていつもいってるの隊長じゃないですか…」
ケイ「今日はいいの」
アリサ車砲手「隊長いつになく力入ってますね」
アリサ「入れ込みすぎにならなきゃいいけど」
ケイ「アリサ、知波単の様子はどう?」
アリサ「全く物怖じしてないです。そのぶん勝手な動きをされないようにこっちでもフォローしないと」
ケイ「仲間をちゃんと押さえられるかがポイントね。若いチームだからキヌヨも苦労してるんじゃないかしら」
朝木「若いって…自分も未成年でしょうに」
ひゅるるるる
風が吹きぬけていく
ケイ「じゃあ始めよっか!物語はいつもハッピーエンドじゃなくちゃね!やるよ!」
~ひまわり中隊~
まほ「こちらひまわり、高地麓に達した。大隊長の判断を請う」
みほ『罠かもしれませんから十分に警戒してください』
橘「自走砲の存在が懸念される分そういうのは怠らないつもりだ」
カチューシャ「M26なんて登るの遅いし、ここは行くしかないわよ!」
ノンナ「とれば戦術的に優位に立てますね」
橘「だが相手の戦略にはまってしまうなんてことも…」
まほ「そうだな、わざと山頂を開けているのかもしれない。」
カチューシャ「あなたなんだかんだ言って妹のこと信じてないのね」
闇に電流走る
まほ「信じるのと…ひっぐ…崇拝するのは…えっぐ…ちが…」
カチューシャ「悪かったわね!泣かなくったっていいじゃない!」
橘「あーあ、中隊長泣いちゃった…」
カチューシャ「で、中隊長の見解は?」
橘「カチューシャさんドS…」
まほ「自走砲が相手にいる可能性が否めない以上、密集するのは良くない。だがこちらのチーム事情を考えると序盤で戦果をあげておきたい。」
橘「まあ擱坐したときのための俺たちだもんな。ヨシッ!登るか!」
カチューシャ「さあいくわよ!二○三高地!」
エルヴィン「プラウダはどんな戦いか知っているのか?」
カエサル「負ける気か?」
橘「カチューシャさんのことだからそれはないだろ」
ひまわり中隊全車が登坂を再開する
まほ「戦いは車両の質で決まるのではないと教えてやれ!食いちぎるぞ!」
~たんぽぽ中隊~
ダージリン「みほさん、私たちは?」
みほ「たんぽぽは右翼、あさがおは左翼からひまわりの援護をお願いします。退路を確保しつつ、散開しながら前進、敵に遭遇した場合は無理をしないように」
ダージリン「成功は大胆不敵の子供。最初から勝負に出るのね」
ペコ「定石通りの展開だと思うのですが、ダージリン様」
ダージリン「そのぶん相手も対策をたてやすい。みほさんはそれを承知のうえで挑んでいるのよ。」
紅茶が一カップ分ダージリンの腹に消える
ダージリン「ペコは大洗廃校の件、あちらの隊員たちが知っておると思う?」
ペコ「どうでしょうか?でも知っているならさぞ戦意の振るわないことだろうと思います。」
ダージリン「知っているとしたら?」
ペコ「ただの練習試合として臨んでいるのではないでしょうか」
ダージリン「大洗の情報は私たちにとって重圧にもなるけど、きっとみんなに最後まで挫けない粘り強さももたらしてくれる。」
また一カップ分紅茶がダージリンの腹に消える
ダージリン「私たちの全力をぶちかまして差し上げましょう。」
試合はまだ始まったばかりだ。
なんかのほほんとした感じになりました。