矢山君は聖グロリアーナ戦で首を負傷し、その際神経を痛め戦車道はできるものの以前のチート能力を失いました。
ケイ「ヘーイミスター朝木!今回はどんな秘密道具を持ってきているの?」
朝木「まず定番のバズーカと装弾筒だろ、それから装弾筒のなかにいれて飛ばすものがたくさん」
ケイ「その「たくさん」の中身は?」
朝木「今回はゴキブリとネズミ多めだな。発射の衝撃で死体と化したものを飛ばす。検疫には引っ掛からなかった。」
ケイ「オーウ」
アリサ「最悪じゃない!」
朝木「あとシュールストレミング、カラーボール、今回は栗の散弾もあるぞ」
アリサ「嫌がらせじゃない…」
朝木「催涙効果を狙う乾燥唐辛子の粉末弾もある」
西「チハにそんなものを積み込むなんて…チハが侮辱された気分であります。」
福田「隊長…」
朝木「あと遊園地があるってことでアヒルのバルーンドッグ、段ボールで作ったレンガ壁、相手の隊長がボコ好きということで特製ボコパジャマLLサイズ、ラジコンボコ四駆、ボコ型ラジコン飛行船も装備してある。あと自衛用火炎瓶もある。まあ弾薬二十発と引き換えにではあるが…」
福田「その収納術を教わりたいであります…」
朝木「えっ知波単ってそんなにもので溢れてるの?質素倹約の鬼だって聞いてたけど」
細見「我々も知波単の生徒とはいえ女子高生、買うものは買うので収納に困ることもしばしばあるのでありますよ。」
玉田「名倉の部屋…ものすごい状態の一言に尽きるでありましたな…」
朝木「もしよかったら片付けに行こうか?」
井上「お前!女子の部屋にあがってキャッキャうふふな状態に持ち込もうって魂胆か!」ヒョコ
植田「ずるいぞ!そもそも砲弾二十発分のスペースに納めたの俺なんだぞ!」ヒョコ
大川「背中にゴキブリの飼育ケースがある俺ら車体組の事も考えずよくそんなことができるな!」
細見「なっ!そういう魂胆でありましたか!」
玉田「勝ったあと覚えておけであります!」
あさがお中隊は今日も平和で…
朝木「全車停止!微速後退しつつ茂みに隠れて!」
ケイ「指示にしたがって」
一同「了解(であります)!」
西「なにかあったでありますな?」
朝木「チャーフィーのいやーなエンジン音が聞こえたんだよ。」
西「射撃に関しての指示は?」
朝木「音と気配、微かに見える排気煙からしてこっちを一気に潰してひまわりの攻略にいくつもりだろう。」
細見「我々は無視でありますか…腹が立つであります」
朝木「無視させないよ…」
福田「何か策があるのでありますな?」
朝木「我々日本戦車部隊は敵車両の履帯の切断に専念、撃破の役目はサンダースに押し付ける。」
玉田「押し付ける?」
朝木「あっ違った、任せる」
福田「水島の日常を見た気がするであります。」
細見「福田に同じく」
朝木「キャタピラ切っちゃえばこっちのもんよ。あーでも両方切らないと信地旋回しちゃうから両方切ってね」
西「となると砲塔旋回装置も潰さねばならんでありますな…」
朝木「うん、そしたら全部サンダースに倒してもらってさっさとたんぽぽの方に逃げよ」
玉田「敵に後ろを見せるでありますか!?」
朝木「倒した敵は敵としての機能を持ってないからヨシッ」
玉田「そうでありましたな」
アリサ「すごい…知波単をまとめちゃった…」
朝木「ケイさん、大隊長車への連絡、任せます。」
ケイ「そっちこそ指揮権を預けたわ」
ケイ『こちらあさがお中隊、進軍中の敵を察知、これより待ち伏せ攻撃に移るわ』
みほ『了解しました。全車撃破しなくても大丈夫です。無理せず足止めだけお願いします。』
細見「敵戦車捕捉、こちらには気づいていません」
朝木「全車履帯を狙え、まずは動きを止める、撃ち方始め!」
ババババババ
朝木「遠藤機銃撃てるか」
遠藤「どれ狙うの?」
朝木「チャーフィーの履帯だよ!」
遠藤「了解!」
朝木たちのチハの車体機銃と高射機銃が火を吹く。
西「朝木殿!?何をしているでありますか?」
朝木「何って…どさくさに紛れてトリガーハッピ…じゃなかった、チャーフィーになかなか当たらないから機銃でアシストしてんの」
福田「いま『とりがあはっぴい』といいかけたでありますね!?」
朝木「気のせいだ!」
その間にも各車砲手は的確に履帯を切っていくがチャーフィーだけは当てられない。
アリサ「こちらA1、集中砲火を受けているわ!」
朝木「耐えてくれ!ケイさん!足止めたやつから潰して!全車微速後退!窪みまで転進、ターレットリングを殺る!高校生の意地を見せてやれ!」
一同「了解であります!(いえす、まむ)」
ケイ『CQ!CQ!あさがお中隊、敵と遭遇、現在応戦しつつ後退中!』
福田「福田車!チャーフィーの右履帯を殺りました!」
朝木「よくやった!」
福田「ついでに左履帯も殺っておくであります!」
朝木「たのんだ!次の段階に移行!敵の砲塔旋回装置をぶっ壊してやれ!」
どごおおおおおおおおおおおおん!
朝木「何が起きた!」
玉田「ひまわり中隊の方で大爆発であります!」
そう言って玉田さんは双眼鏡を覗く
玉田「っ!空中爆発であります!高度からして軽微なれど損害は出ているかと!」
朝木「観測ありがとう!作戦変更!ひまわり中隊の援護に行くぞ!」
ケイ「中隊長私なんだけどな…」
朝木が中隊副隊長でありながらここまで指揮権を持ち腕を振るえた理由。それは
知波単の異常な練度のたかさと人任せ主義、霞ヶ関文学である。
彼は同じチハ乗りとして知波単の生徒たちを尊敬している。それはただ同じチハにのっているから、それだけではない。
突撃にこだわるあまりよく感じられないかも知れないが、チハを我が体かのように乗りこなしている知波単学園の練度はチハに乗っているものなら解る、異常に高いと。
実際ちょっとアドバイスすればすぐにモノにする。例えれば
「歩幅をランダムにしてスピードを読まれないように走る」
というアニメや小説の世界だけの話だと思うようなことを聞いただけで「実戦で」やってのけるようなものだ。普通はできない。できたらそれは人外である。
だがそれを知波単学園戦車道部の生徒はやってのける。
これを利用して本来なら無理難題に思える「絶対に履帯を切れ」という要求に「了解であります!」の一文で答え、実際にやってのけた。サンダースが空気になっているのは唖然としていたからだ。
またチハの火力でパーシングを撃破できないことは目に見えて解る。
ならどうするか。
答えは簡単。
他の車両に押し付ける。
お互い足りぬところを補い合う。それは例え押し付けであっても。朝木はこれを堂々とやってのけたのだ。
そして三つ目。霞ヶ関文学。
知波単は「撤退」の二文字が嫌いだ。ならどうするか。
答えは簡単。
「臨時ニュースを申し上げます。臨時ニュースを申し上げます。大本営発表。部隊はサイパン島から転進。硫黄島に転進致しました。」
逃げた感じを与えない。けど言ってることはたいして変わらない。
「価格交渉はあったが値段交渉はなかった」
言い換えるのだ。
窪みまで「撤退」したのではなく、窪みで戦う方が効率がいいから「転進」したのだ。
ケイ『こちらあさがお中隊、敵車両の足止めに成功、これからひまわりの援護に向かうわ!』
戦況は大きく動いている。
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すみません書きすぎました。
でも感想書いてくださいお願いします。