海江田「改装終わったぞー」
矢山「おう!うまく行ったか?」
木村「さすがにこの改造は無茶だと思った。お前装填大丈夫かよ?車長兼通信手兼装填手だろ?」
矢山「そもそもそんなに発砲しないから…ただNDKのときの火力不足がいかんともしがたく…」
海江田「次聖グロだろ?勝てよ!」
矢山「わーってるよ」
ここは水島高校戦車道部修繕車庫。ここに取って付けたような改造をされた戦車の姿があった。
矢山「四式軽戦車の通信能力ならある程度迅速に情報伝達ができるな!」
海江田「現地改造の結果九七式中戦車の旧砲塔を乗っけて四式軽戦車になった九五式軽戦車だけどな。正式には九五式軽戦車現地改造車だ。」
由比ヶ浜「ということは九五式軽戦車魔改?」
与木「これもうわかんねえな」
四式軽戦車風九五式軽戦車魔改!
現地改造で存在したとされる九五式軽戦車に九七式中戦車の旧砲塔をのせて実質四式軽戦車になった九五式軽戦車!?水島高校では対空戦車道部がチハ車からホロ車に改造するときに取り外したものを戦車道部が無償で譲り受け九五式軽戦車に取り付けている!ちなみに現地改造仕様なのでハチマキが健在だぞ!
ガラガラガラ
朝木「海江田ー頼んでた『アレ』はできたー?」
海江田「『ドレ』だよ?『ソレ』ならできたけど」
朝木「そうそうソレソレ。今日は『ソレ』使いこなす訓練するから」
海江田「『ソレ』使うなら小型冷蔵庫忘れんなよ。」
朝木「おう!あと追加で『コレ』頼めるか?」
海江田「何種類平行製作させんだよ小林が過労で倒れるぞ」
朝木「チハであれに勝つにはここまでしなきゃダメなんだよ!」
橘「お前それでキャッチボールできるのがお前と植田と矢山だけとわかったときに絶望してたのか…」
矢山(朝木と海江田はどうしてあれで会話が成立してるんだ…夫婦か?夫婦なのか?同性愛者なのか?)
朝木・海江田「断じてちがーう!!!」
矢山「心の中を読むなーーーーー!」
橘「これもうわかんねえな…」
ちなみに朝木は男子にしては華奢であるが海江田はウホッ!いい男!なのだ…。海江田君御愁傷様です。
数日後…
二回戦、聖グロ戦が始まろうとしていた。
ダー「一回戦ではずいぶんとお遊びになられたようですわね。」
朝木「本来彼は囮だったんですけどね…」
ダー「私たちの前にはそんな小細工は通用しませんわ。それにしても…」
朝木「何ですか?」
ダー「空がうるさいですわね。」
朝木「あーたぶん空戦道部のやつらが最後の飛ばし込みをしてるんでしょう。志布志高校がSpitfiremark24を導入してるらしくて今年はレーサー組にも動員が出てましたし…」
ダー「いつ待避するのかしら」
朝木「あと十分くらいですかね?待避するように発光信号で伝えてみますか?」
ダー「お願いするわ。」
チカチカチカ…
ぶううーん
朝木「あいつ…」
ダー「一瞬急降下してきたときはびっくりしましたわ」
朝木「…なーにが『お似合いですね』だこんな上流階級の高貴そうなお姫様と一緒になるわけ無いだろこんちくしょう!」
ダー「…」
朝木「しかもこんな低高度であれをするなロシア空軍の曲芸部隊が一昨日おんなじことして地面とキスしてたの知らないのか!」
ダー「落ち着きなさいな」
朝木「5Gくらいの重力加速度のなかで落ち着いて紅茶飲みやがって坂井のやつ…」
ダー「ペコ」
ペコ「はい」
ばっしいいいん
朝木「どこからハリセン!?」
狭間「俺だ。」
朝木「お前か…」
ダー「で、あなたたち全員一年生って本当なの?」
朝木「そうですけど…」
ダー「甘いわね。その程度で勝てると思わないことね。こんn…」
朝木「こんな格言を知っておられますか?『不利は一方の側だけにあるのではない。』」
狭間「茶散だな。」
朝木「散らしてんじゃねえよ」
ダー「これは一本とられましたわね」
ペコ「お言葉ですがここで張り合うべきではないかと…」
ダー「ではこちらからも。イギリス人は恋と戦争では手段を選ばない。覚えておきなさい、水島高校の隊長さん。」
朝木「よーくおぼえとくよ、ウェールズ王子」
朝木「皆よく聞け。」
朝木「クルセイダーに気を付けろよ!」
笹山「えっそれだけ?」
朝木「うんそれだけ。あとは練習の通りにやればいい。臨機応変にな。」
矢山「そうだ、最悪橘と朝木に押し付ければなんとかなる。」
試合開始の信号弾が…
鳴った
ダー「戦車前進」
朝木「戦車前進!」
一同「バンザーイ!」
橘「大和魂を見せてやる!」
笹山「突撃ィィィィィィィィィ」
矢山「敵の潜水艦を発見!」
狭間「ダメだ!」ドカン ドカン
朝木「日本の勝利である。」
ヒューーーン
ぽすん
ローズヒップ「飛ばしますわよ!」
クルセイダー操縦手「なんか落ちてますわ」
ローズヒップ「無視ですわ!無視!」
どどかーーーーん
『聖グロリアーナ女学院、クルセイダー三両走行不能!』
矢山『大本営発表、海軍短十二センチ自走砲の開幕射撃によりクルセイダー三両の撃破に成功、先頭車と次位車にも損害を与えた模様。クルセイダーの走行音がしないこと、履帯が外れた音がしたことから二両はおそらく履帯を修理中。あとパターンCのコースをチャーチル一両、マチルダ四両が前進中。警戒されたし』
遠藤『こちら本隊。了解しました。T-34-85の支援を受けながら敵部隊の方へ向かいます。矢山車はそのまま狭間車を連れて射撃位置に移動、迫撃を開始してください。』
矢山『こちら大本営、了解。』
矢山「早速使うんだってさ」
狭間「結局冷蔵庫の中身使わないじゃん。」
逸見「あとで使うから鮮度保ってんじゃない?」
本田「振動でつぶれてねえよな」
氷川「大丈夫だろ。ついたぞ。射撃位置。」
福原「ほい。ある程度組み立てといたからハッチから出たら仕上げて」
狭間「サンキュー」
本田「準備完了!」
福原『こちら大本営、迫撃を開始します。』
遠藤『こちら本隊、了解しました。』
朝木「あと二分待て」
遠藤『こちら本隊、すみません、二分後に迫撃を開始してください。』
福原『こちら大本営、了解しました。二分計測開始します。』
遠藤『交信終わります。』
福原『了解しました。』
狭間「作戦がうまくいってるときの交信って穏やかでいいなあ。よしっ!十六連装組立て完了!」
本田「全部装填する?」
狭間「とりあえずやっといて。最悪後ろのリヤカーから補給すればいい。」
矢山「てかリヤカー邪魔だから早くリヤカーの弾使いきってよ?」
狭間「はじめからそのつもりだ。」
矢山「嘘つけ!」
ダー「仕掛けてこないわね。」
アッ「数少ない二つの統計上ではありますがそろそろ仕掛けてきてもおかしくないはずです。」
ローズヒップ『やっと履帯がなおりましたわ!予定より遅れましたが作戦通り行動を再開いたしますわ!』
ダー「えぇ、そうしてちょうだい。」
ペコ「でもここまで仕掛けてこないと不思議ですね。」
ダー「落ち着いて待ちなさい。いついかなるときも優雅に。」
ヒューーーーーン
ベチャベチャベチャ
ダー「何が起きたの?」
アッ「主砲、特に異常ありません。」
操縦手「走行系異常なし。」
狭間「装填急げ!本田!」
本田「無茶言うなよ十六連装だぜ?それに装弾筒にいちいちはめてんだぞ」
氷川「その装弾筒を拾う身にもなってよ」
与木「そうだそうだ!」
由比ヶ浜「全く…」
由比ヶ浜「カラーボールとにかく投射しろって命令したの誰だーーーーー」
朝木「俺だ。」
狭間「ふざけんなーーーー」ぼひゅひゅひゅひゅひゅ
ダー「一体どうなってるのかしら」ひょっこり
ヒューーーーーン
ベチャベチャベチャ
本来彼らは十六連装バズーカでトマトを飛ばすはずだった。