ラブライブキャラの出番が少ないので………
僕、秋斗は何処かは分からない、いつのまにか見知らぬ土地を歩いていた。
海岸は太陽に眩しく照らされ、ここ自体が光り輝いている。
僕とは正反対の光景
僕は家を出てきてここにいる。
理由は、僕が虐めを受けていて、自殺をする為に外へ出てきて来たから。
しかし、あと道路まであと一歩。
崖から落ちるまであと一歩。
ビルから飛び降りるまであと一歩。
"たった一歩"を踏み出せば自分は楽になれるというのに"死ぬ"という恐怖がその一歩をとても重い物にしていた。
中々覚悟が決まらなくふらふらとしていたらいつの間にかこんな所まで来ていた。
僕の腕にある沢山の痣、切り傷、精神の傷、それを見て、辛い日々を思い出しても中々覚悟を決めることが出来なかった。
それでもあんな日々には戻りたくない。
死んで楽になってしまいたい。
どうせ、人間は皆死ぬ。それが少し早まるだけじゃないか。
よく死ぬ事は"逃げ"だ。その前に周りに相談をなんて綺麗事を言う専門家気取りの奴らがいるけれど、逃げてもいいじゃないか。
大体は相談なんてとっくに先生に言っている。
しかし、事なかれ主義や面倒事にしたくない先生は、こちらにも悪い所があったと誑かし、2人で話し合いで解決しろ。なんて寝言を言うけれどそれで解決なんてする訳が無い。
それで解決してたら苦労なんてしてない。
僕の親は国内外を忙しく飛び回っていて、そんな親に余計な心配を掛けたくないというのもあった。
そもそも男は我慢することが美徳とされ、"男なら我慢しろ"や"男なら泣くな"という呪縛があり、中々相談もしにくい。
そんな昔からの洗脳に掛かって、誰にも相談出来ない中学生男子の自殺率が高いのも納得だ。
虐めのきっかけなんて本当に些細な事。
例えば、先生に僕が報告したせいで怒られたから、とか相手の物を僕がわざとではないが踏んでしまった事、女の子にモテる、顔がいい、運動ができる、率先してリーダーをやっているのが気に食わず出しゃばっている、先生にいい顔しているのが真面目ぶっていて気持ち悪いなど妬み、嫉み等の理不尽な理由によっていじめと言うものは起こる。
それに僕はあまり内面をあまり外に出さずに、取り繕って、明るく振舞っていたからそれも気味悪がられて、いじめが加速したのだろう。
もし、誰かが声を上げ助けてくれる、なんて希望を持っている人がいるかもしれないがそれは間違いだ。
道徳や教科書でよく虐めを無くすためにはという問いに対して、上辺だけの奴が
『やっている人に注意をする。見て見ぬ振りをしない』
なんてほざくが実際は大抵は自分を標的にされたくないが為に見て見ぬ振り、又は自分も楽しんで見て笑っている。問い詰められると僕はしていない、あいつがやったと醜く責任転嫁。
これが現実だ。
テレビなんかで専門家が虐めの対処法について話し合ってたりするが、彼らは体験をしたのだろうか、本当に気持ちを分かっているのだろうか。
荒んでボロボロになった心に冷たい潮風が痛い程に切りつける。
何となく堤防に上り、海を眺める。
そこには、何とも苛立つほど綺麗な海。
このまま海に向かって一歩踏み出せば僕は楽になれる。
あと一歩、たった一歩なんだ。
それでもその一歩を踏み出せなかった。
海を眺めていると後ろから足音が聞こえた。
「あんた、ここで何してるの?」
髪をシニヨンで纏めた女の子が1人、こちらを見てそう問いかける。
腕を組んでいるのは少しでも大きく威圧的に見せたい為なのか。
それでも怖く見えないのは、何故なのか。
「ねぇ、君お願いがあるんだけどいいかな。」
自分で決心が付かないのなら
「何よ。」
自分で1歩が踏み出せないのなら
「僕をここから押してくれないかな」
他人に無理やりにでも
「僕を殺して下さい。」
「…………は?」
僕はその時の彼女がした驚きの顔を忘れない。
それが僕と津島善子との奇妙な出会いだった。
綺麗事はクソだとか言ってますけど、結末としては綺麗事で終わるのですがそうでもしないと1話で終わっちゃうので……
あくまで作者の意見なので、これをきっかけにいじめについて考えるきっかけにしてもらえれば幸いです。
ただの憂さ晴らしでもあります。