色んな世界を渡り歩く男は、早く元の世界に戻りたい。 作:アラランド
第一話 始まりの町、杜王町 その①
目覚める直前の夢の中で、黒い影を見た。
おそらくあれが、俺をこんな状況に置いた張本人だろうと今では理解できる。
「 お前は……一体誰だ?」
そう言った後、男はスッと右手を俺に差し出した。
惹かれるように俺がその右手に触れた瞬間、男の後方で大きな渦が生まれた。
ゴオォォォッとまるで竜巻の中にいるかのような大きな音を響く中、男は俺に呟いたんだ。
「全ての世界は繋がっている……」
渦に引きづり込まれ、絶叫した。
そうして俺は目覚めた。
目的は、元の世界へと帰ること……。
俺の長い、長い旅が始まった。
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と言っても、俺の旅の始まりは何とも汚らしいスタートを切ったと思う。
なんせ目覚めた所がゴミ置き場だったんだからな。
「いった……」
どうやらゴミ袋の中から突き破って出てきた爪楊枝が、服を貫いて腰に刺さっていたらしかった。
結構値段の張ったシャツに穴が開いた訳だったから少し残念な気持ちになったが、まあそれはあまり気に留めることではないな。
大量のゴミ袋の上に寝そべっているように目覚めた俺は、重い腰と、痛む体を上げて振り返り、辺りを見回した。
……至って普通の住宅街らしい、元の世界で見ているようなのと同じ光景をしていた。
ゴミ置き場の方に目を落とす。
ゴミ袋はどうやら自治体が定めている支給品のポリ袋を使っているらしい、うちの実家の地域も同じようなポリ袋にめちゃくちゃ色んなゴミ分別とかの文章が書いてあったからな。
「……杜王町」
これは……この地域の町の名前か。
もりおうちょう、と上に振り仮名が振っていなかったら多分読み方がわからなかったと確信できる。
杜王町……、杜王町……、どこかで聞いたような町の名前だなと頭を抱えるが、どうにも思い出せない。
とりあえず街を見て回らないと、と考えた俺は閑静な住宅街の小道を、音のする方向へ歩いていった。
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道を歩いている最中に、奇妙な現象が起きた。
これは、俺がこの世界へと飛ばされてきた事によって起きたイベントシーンか何かとも考えたが、それは後で間違いだと分かる。
電線が閃光を上げてバチリと光り、目をやられた。
しょぼしょぼする目をゆっくりと、擦りながら開くとそこには、丸焦げに黒ずんだ何かがあった。
目を凝らそうと考えたその時の俺を、俺は今から殴りに行きたい。
それは、感電死した人間であった。
皮膚は焼け爛れ、黒煙があたりを散らすソレに思わず口を押さえた瞬間、足音がダダッと聞こえる。
あたりを見回すとすぐ近くにあった、まるで住宅街に似つかわしくない古びた廃墟のような家屋の屋上に、高校生らしき男の子が3人。
電線の上のそれを見て、うなだれたように話していた。
俺はこの時何が起きているのかさっぱりで、ただ丸焦げになった人間を見た恐怖から思わず、その場を走り去った。
「はあっ、はあっ……あれは一体、なんなんだ……」
自由気ままに書いていきます……
今のところ下記に書きたいものを置いておきます
・ジョジョ
・TF2,Apex
・デスストランディング
・SCP
・鬼滅の刃
波紋の呼吸を鬼滅の刃の世界観に持ってきたいんだろって事は言わないように……