ミミック派遣会社 ~ダンジョンからのご依頼、承ります!~   作:月ノ輪

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人間側 とある芸人達と使い⑩終

 

 

「うわあ…! 部屋の外、真っ暗ですよ…!」

 

「松明とかまでほとんど消えとるやん……」

 

「ダンジョンの雰囲気と合わさって超怖いわぁ……」

 

 

 

 

【攫われたエンドオとホーセを救出するため、部屋を出る三人。しかし通路はどこもかしこも闇に包まれている――】

 

 

 

 

「えーと…『食糧庫』言うてたよな監禁場所…?」

 

「つーことは、昼間もちょっと行ったあの場所よな…?」

 

「わ…! 道、矢印型の岩で制限されとりますよ…! こっち行けばええんですかね…?」

 

 

 

 

【おっかなびっくりの様子で順路を進んでいくハダマ、マツトモ、タカナ。 まずは――】

 

 

 

 

 

「いやでも、今回このコーナーどうなんねやろ。さっきのインパクトに負けるんちゃうか?」

 

「さっきと言うと、先代魔王様のことですよね…! 確かに…!」

 

「あの御方にはえっらい驚かされたからなぁ…。 もうそう簡単に驚けない気がするわあ――うおわっ!?」

 

 

 

「なに!? なにぃ!? 何ですか今の!?」

 

「なんか落下してきたで…!?」

 

「え、何や…? あれは……うっ!宝ば――!」

 

 

 

 

「シャアアアアアッッッッッ!!!!」

 

 

 

 

「「「うわああああっ!?」」」

 

 

 

 

 

「こっっっっっわぁ…! 宝箱型のミミックやん…!」

 

「牙、ギラッギラに輝いてましたね…! おっそろし…!」

 

「そんで勢いよく跳ねて飛び掛かってきたやん…! 頭から噛みちぎられるかと思たわ…!」

 

 

「マジでな…。そんまま俺らにはぶつからずにぴょんぴょんどっか行ったけども…」

 

「丸一日ずっと見てきたミミックですけど……暗いダンジョン内だと怖さひとしおっすね……」

 

「昼間あれに頭噛まれてたんやけど…あれよっぽど手加減してくれてたんやな……。これ普通に怖いやん…!!」

 

 

 

 

 

【――早速、深夜の洗礼を浴びた三人。しかし当然、ここからが本番――!】

 

 

 

 

 

 

「―――なんやなんやなんやあれ!? こっわぁ…!」

 

「あっぶな! あっぶなぁ!」

 

「こ…転んだせいで…腰がぁ……!」

 

 

「なんやあの大岩! タカナ、お前が罠のスイッチ押したからやぞ!」

 

「す、すいませぇん…! でも『押せ』書いてあって、押せ言うたのハダマさん……!」

 

「あーびっくりした…。 これもやけど、さっきのも殺しにかかってきとるわ…」

 

 

「あぁ…。『ここで待て』って書いてあるから待ったら、道の先に置いてあった宝箱にスポットライト当たったやつな……」

 

「そんで勝手に宝箱の蓋空いて、中からワイバーン飛び出してきましたね……」

 

「ビックリどころの騒ぎやないわぁ……マジやん…。マジのトラップばっかやん……」

 

 

 

 

 

【幾多のダンジョンらしい(?)トラップを潜り抜け進むハダマ、マツトモ、タカナ。そしてなんとか――】

 

 

 

 

 

 

「ようやく着いたわぁ……『食糧庫』……」

 

「もうさっさと助けて……そいやこの後どうするんやろ…?」

 

「そう言えば…! …………と、とりあえず…。無事ですかー…?」

 

 

 

「おー! ようやく来てくれたぁ…! 助かったぁ…!」

 

「こっちは若手のネタを見せられてましたわ……」

 

 

 

「ふはっ…! まあ無事で何よりやな。で、この後は……」

 

「さあなぁ…。 ん!? なんかあそこに映ったで!?」

 

「あっ! ヘェポォさん…!!」

 

 

 

 

 

【エンドオとホーセを助け出した瞬間、再度ヘェポォの姿が映し出される――】

 

 

 

 

 

「ヘッヘッヘ……! 中々やるじゃないかぁお前達…! もう助け出したとはなぁ…!」

 

 

 

「あ、今回の黒幕ヘェポォさんなんすね」

 

「―え゛! ビンタの黒幕でもあるん!? ちょっとぉ…!」

 

 

 

 

「ヘッヘッ…! 少しばかり、舐めていたぜぇ…! 正直、形勢は不利だぁ…! クソォ…!」

 

 

 

「ふっ…! 知らん間に負けかけとるんやんか」

 

「そりゃあ、あのお仕置き部隊がいますし……」

 

「…ん? あれそういえば、後ろにあった宝物全部消えとるやん?」

 

 

 

「こうなれば仕方ないぃ…! 俺は宝物庫の宝を全て持ち出して、とんずらさせてもらうぜぇ…!」

 

 

「た、助けてぇ!!」

 

 

「おっと! フジラワ、お前は逃走準備が整うまでの人質になってもらうぜぇ! ヘッヘッヘ…! ヘェ――――ポッポォッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

「……あ。消えてもうた」

 

「既に逃げ出す準備始めてるっぽいっすね」

 

「……次はフジラワ救出か?」

 

 

 

『新入りの皆さん、ご無事ですか? 応答してください…!』

 

 

 

「おっ! 副隊長さんアナウンスや」

 

 

 

『どうやら救出に成功なされたみたいですね~! 良かったです!』

 

 

 

「隊長さんもおるみたいで。 そっちはどうですか?」

 

 

 

『それが…。 抵抗勢力の鎮圧と各所の安全確保に手間取っていまして…!』

 

『ヘェポォも追い詰めはしたんですけど、逃げられちゃったんですよぉ』

 

 

 

「あらまぁ」

 

「つーことはやっぱり……」

 

 

 

『そこで皆さんにもう一つお願いがあるんです! どうか、フジラワを助けてくださいませんか?』

 

『ヘェポォは彼を捕えたまま、既にダンジョンの外に。宝を積み込んで逃げ出す準備をしている模様です。 宜しければ、是非助力を……!』

 

 

 

「そうなりますよねぇ」

 

「せやなぁ。じゃあ――」

 

「任せてください!フジラワさん救出してみせます!」

 

「宝も回収してみせますわ! そして、ヘェポォさんにもお仕置きを…!」

 

「ちゅうことで引き受けたわ。そっちも気をつけてなー」

 

 

 

『わーい! 助かりまーす!』

 

『私達も片付き次第、そちらへ向かいます! では、一旦失礼します!――――――』

 

 

 

 

 

「――さて、じゃあ外に向かうかぁ」

 

「そうですね」

 

「何が待ってんねんやろなぁ」

 

「外にはどう行くんでしたっけ?」

 

「廊下にでればわかるんちゃう…―――うわっ!?」

 

 

 

 

「ここに居たか、新入り達よ!」

 

 

 

 

「「「「「ど…ドラルク公爵ぅ!!!?」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【食糧庫を離れようとする五人の前に突如姿を現したのは、まさかのドラルク公爵。一同唖然とする中、彼は笑みを浮かべ―――】

 

 

 

 

「これで3度目…いや、4度目となるな。ヘェポォによる突如の狼藉に多少混乱はしたが……そちらの一日ダンジョン体験が終了する前に発見できて良かった」

 

 

 

「へ…!? ちょ、ちょっとドラルク公爵…! 何を……!」

 

 

 

「無論、リベンジマッチの所望に決まっていよう! 正真正銘、最後のな!」

 

 

 

「いやここで…!? あの僕達、フジラワさんを助けに行かなきゃいけなくて…!」

 

「ドラルク公爵、フジラワさんと仲が良かったみたいですし…! 僕らと戦うよりもそっちを…」

 

 

 

「フッ。奴はしぶとい、そう心配する必要もあるまい。 それに今の吾輩にとっては、こちらの方が重要だ!」

 

 

 

「ちょっ…! そんな扉を塞ぐように立たれたら…!」

 

「これマズくないか…!? 逃げ場が…!!」

 

 

 

「既に日は落ち、吾輩達ヴァンパイアが昂る月夜!  明言した通り、これが最後だ。我が渾身の力、見せるとしよう! ハァアア――!」

 

 

 

「えっ! うわわっ!? ドラルク公爵のオーラが…! なんかえげつなく禍々しく!!」

 

「嘘やん…! この食糧庫全体もビリビリ震え始めたで…!?」

 

「ヒェッ…! 怖い怖い怖い怖い怖い!」

 

 

 

「覚悟は良いか! 今度こそ食らうがいい、必殺の一撃を――! コォオオ――!!」

 

 

 

「ど、ど、ど、ど、どうすれば!? え、ちょっ…! ……あっ、公爵の頭上…!」

 

「吊り下げられとるニンニクの束が…! 振動で落ち―――――あ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「グワァ――――――――――――――ッッッッッッ!!!!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ブ…フっ……! フッフッフフ……! フフハハハハッ…!!!」

 

「なるほど……。最後の最後でニンニク責めなんすねぇ……ふふふっ…!」

 

「もー…。ドラルク公爵の塵とコウモリとニンニク混じった山ができとるやん……」

 

「ご、ご無事ですか…? 公爵様…? ふっふふ…!」

 

「あ。姿が元に…フラフラですやん!」

 

 

 

「す、素晴らしい…! 見事だ…! まさか、ここで吾輩が闘いを挑むことすら予想していたというのか……!」

 

 

 

「いや…全く……」

 

「閉じ込められただけですしね…」

 

「というかニンニク落ちてきたのも……」

 

「ドラルク公爵の自業自得というか……」

 

「もはやコミカル度合いは、ドラルク『くん』と呼ぶべきと言うか…すぺしゃるな…」

 

 

 

「ふ…フフフ…。吾輩は…満足だ……。 ヘェポォを打ち倒し……フジラワを……救って…くれ……! ガフッ……」

 

 

 

「あぁっ…! また塵の山に…!」

 

「コウモリたちもなんかしんなりに…!」

 

「えーと……これもう外出てええんすかね……?」

 

「多分……。 じゃあ、失礼しますドラルク公爵……」

 

「……ヴァンパイア、よく死ぬなぁ……」

 

 

 

 

 

【なんとかドラルク公爵による最終試練をも乗り越え、フジラワの救出を託された五人。 向かう先は――】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あぁ…! ようやく外や…!」

 

「やっと出れましたね……」

 

「ホントどんだけ仕掛けて来るねん……!」

 

「サキュバスに扮したあの美人姉妹とか……あの写真撮りまくる夫妻とか……」

 

「なんやねんピンクモンスターって…。いつもの恰好なだけやろあれ!」

 

 

 

 

【文句を言いつつも、なんとかダンジョン入口まで辿り着いた五人。と、そこへ――】

 

 

 

 

「――で、どこやフジラワ達は?」

 

「あっち……なんですかね……?」

 

「というか、どうやってフジラワさんを解放すれば…?」

 

「そいやそやな…。 ヘェポォ倒せ言われても……――」

 

「――んん? あれ!? ちょっとこのシャンシャンシャンって音…!」

 

 

 

 

 

「ほっほっほっ! 数時間振りじゃのう!」

 

 

 

「「「「「サンタさん!!」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

【なんと、ゆったりと現れたのはサンタクロース。しかし、先程のようなあわてんぼうの様子はなく――】

 

 

 

「いやはや、さっきはすまなかったのぅ。 幾ら慌てていたといえ、ワシらしくもなかったわい」

 

 

 

「まあ……それは、そうでしたねぇ…」

 

「変なプレゼントばっかりやったしなぁ…」

 

「ホント言えば、俺が変に呼んだせいでもあるんやけども…」

 

「――ということは、調子お戻りに…?」

 

「多分そやろ…。もう髭とか服とか乱れとらんし…」

 

 

 

「あの後色々と迷惑かけたようじゃしな。皆へお詫びの品を持ってきたんじゃよ。どうか受け取ってくれんかの?」

 

 

 

「えっ…! それって……!」

 

「……もう変なチケットとかじゃないですよね…?」

 

 

 

「ほっほっほっ! 大丈夫じゃよ。今の君達の役に立つ物じゃ。 ほれ!」

 

 

 

「じゃ、じゃあ……頂きます…!」

 

「今回は普通サイズのプレゼント箱やな…」

 

「これ、ここで開けて見ても…? ――良いですか? じゃ……えいっ!」

 

「うわっ!? なんか箱の中から光が!!?」

 

「眩し!!?」

 

 

 

「……あれ、何か入ってますよ…!」

 

「眩しくてよく見えんわ…!」

 

「ちょっと取り出してみ…!」

 

「は、はい…! なにこれ…? 棒状の…いや、柄…?」

 

「おぉ…! どんどん引っ張り出されて……! えぇ…!? これって――!」

 

 

 

「「「「「け…剣!?」」」」」

 

 

 

 

 

 

「すっごい綺麗な剣っすね…!」

 

「なんか森の奥とかに封印されてそうな…!」

 

「まさに『聖剣』って感じや…!」

 

「箱の大きさ無視して出てきたけどな……」

 

「サンタさんの力なのか、箱にミミックでも入っとんのか…もう考えんの疲れたわ……」

 

 

 

「ほっほっ! その剣はどんな相手でも一振りで鎮める力を秘めておる。今から悪い子へお仕置きをしに向かうのであれば、必要じゃろうよ!」

 

 

 

「流石サンタさん、お見通しで…!」

 

「有難く頂きますわ!」

 

「これでフジラワさんを助けられます!」

 

「……券やなくて、剣や…………!」

 

「ふはっ……! もうええねん!」

 

 

 

 

 

「ほっほっほっほっ! さて、ワシはもう行かないといけんのぅ。 おーい、ルドルフや」

 

 

 

「え? あ、またシャンシャンシャンって…!」

 

「わわっ! 赤鼻のトナカイがソリ曳いて、空から!」

 

「サンタさん乗り込んで…!」

 

「おー…! まごうことなきサンタさんスタイルや…!」

 

「ホント、本物なんやなぁ……」

 

 

 

「ではのぅ! ――五人共、これからも頑張るんじゃぞ。 ワシは子供達にプレゼントを贈り、五人は皆へ笑いを贈る―。 そんな夢の存在なんじゃからのう!」

 

 

 

「えっ!!」

 

「サンタさん直々に……!」

 

「そんなことを言って頂けるなんて…!!」

 

「うわ嬉し……!」

 

「頑張ります、これからも!」

 

 

 

「Ho Ho Ho! ハッピーホリデー!」

 

 

 

「おー! 飛んで…!」

 

「速いなぁソリ…!」

 

「流石、全ての子供達にプレゼントを贈る方…!」

 

「あ、月の影になって…! 綺麗っすねぇ……!」

 

「サンタさぁん…!!!」

 

 

 

 

 

 

【サンタクロースからの嬉しいプレゼントを携え、準備は万端。ようやく一行は、黒幕ヘェポォの元へ――!】

 

 

 

 

 

 

 

「――あ。いましたいました…! あそこです…!」

 

「やっとかぁ…。途中ちょこちょこどっきりネタ仕掛けて来よってからに……」

 

「けど、この剣振る良いリハーサルにはなりましたよね」

 

「そやなぁ。出てくる相手、皆これでぺたんって鎮まったんやもの。長いあるあるもカットできたし」

 

「じゃ、本番といきましょか…! ――見つけましたよ、ヘェポォさん!」

 

 

 

 

「ヘェ!? お前達、何故ここにぃ!?」

 

 

 

「フジラワさんを助けに来たんです! あとお宝も返してください!」

 

「そんで俺達みたいにお仕置きを受けてくれませんかねえ!?」

 

「……というか凄いなアレ。ヘェポォの後ろのえらいでっかい荷車……」

 

「そっすね…! 何百…いえ、千個ぐらいあるんじゃないすか、あの宝箱の山…!! もうでっかい壁っすよ…!」

 

「あれ全部持ち出して逃げようとしてたんか。もうちょい減らせば逃げられたやろに」

 

 

 

「助けてくれぇ皆ぁ…! 助けてくださいぃ…!!」

 

 

 

「んでフジラワは何に乗せられとんねん…」

 

「一人乗りの……なんですかあれ?」

 

「なんやどっかで見覚えあるエキセントリックな車やなぁ…」

 

「ヘェポォさん! 大人しくお仕置き部隊に捕まってください!」

 

「じゃないと、この剣でたたっ切りますよぉ!!」

 

 

 

「何ぃ…!? なぁっ!? それはぁ…どんな相手でも一振りで鎮める力を秘めている、聖剣ん!? 何故それをお前達がぁ!?」

 

 

 

「ふっ…! 説明口調やなぁ……」

 

「もうええわ。はよトドメさしてやりいや」

 

「あ、はい。 じゃあ掛け声行きますよぉ…せーのっ!」

 

「「えいっっっ!」」

 

 

 

 

 

 

「ぐわァ―――――――――――――っっっ!! あぁぁぁぁ……あふんっ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

「……終わったか?」

 

「みたいですね…。ヘェポォさん、ぺたんって倒れましたし」

 

「どうします?」

 

「とりあえずフジラワ助けよか」

 

「そっすね。フジラワさーん、大丈夫ですかー?」

 

 

 

「だ、大丈夫や…! ありがとな皆…!」

 

 

 

「いえいえ。災難でしたねぇ」

 

「立てますか? …あ、縄で雁字搦めっすね」

 

「ということは、この乗り物ごと引っ張っていけってか」

 

「お。案外軽いっすよ。五人で引っ張れば簡単に」

 

「んじゃ、はよ連れ帰るで。 ヘェポォは――」

 

 

 

「いや……ヘェポォは一旦置いといてかまへん…! それより早くここを離れるんや…!!」

 

 

 

「へっ? フジラワさん、それは…どういう……?」

 

 

 

「あの宝箱や…! 無理に積んだせいでグラグラしてるのもあるんやけど…それだけやないんや…!」

 

 

 

「はあ? 何言うとるんや…?」

 

 

 

「ヘェポォは気づいてなかったんや…!! あぁマズい…崩れる! はよ引っ張って逃げてくれ!!」

 

 

 

「え?え?え? は、はあ…。 い、行きましょう!」

 

「何をそないに怖がって……」

 

「あぁっ!! 宝箱が…! 宝箱の山というか壁と言うかが……!」

 

「は? ヤバっ!? 雪崩れみたいに崩れ始めとるやん!」

 

「走って走ってっ!! 巻き込まれ……って、うわあああっ!!?」

 

 

 

「えっ!?」

 

「うおおっ!?」

 

「はぇっ!?」

 

「マジかい!?」

 

「嘘でしょぉ!?」

 

 

 

 

「「「「「シャアアアアアアアアアアッッッッ!!!!!!!!」」」」」

「「「「「シャガアアアアアアアアアッッッッ!!!!!!!!」」」」」

「「「「「シャキアアアアアアアアアッッッッ!!!!!!!!」」」」」

「「「「「シャッアアアアアアアアアッッッッ!!!!!!!!」」」」」

「「「「「シャカアアアアアアアアアッッッッ!!!!!!!!」」」」」

 

 

 

 

「「「「「あれ全部ミミックなんかい!?!?!?」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

「待って嘘嘘嘘嘘噓噓噓噓噓噓噓噓っっ!!!」

 

「マジで全部ミミックやん!? マジでミミック大行進やんっっ!?」

 

「おっぞましい数の大量の宝箱が! 怒涛の勢いでぇ!! 怖い怖い怖い怖い怖い!!!」

 

「死ぬっ! これ死ぬて! 巻き込まれたら間違いなく死ぬて!!!!」

 

「うわあっ! 爆発までぇっ!  ひぃっ! ひぃいいいいっっ!!!」

 

 

 

 

 

「「「「「シャアアアアアアアアアアッッッッ!!!!!!!!」」」」」

「「「「「シャアアアアアアアアアアッッッッ!!!!!!!!」」」」」

「「「「「シャアアアアアアアアアアッッッッ!!!!!!!!」」」」」

「「「「「シャアアアアアアアアアアッッッッ!!!!!!!!」」」」」

「「「「「シャアアアアアアアアアアッッッッ!!!!!!!!」」」」」

 

 

 

 

 

「ひぇえええええええっ!!  えええぇ……あー…! よ、よかったぁ……逸れてったぁ…!」

 

「ホンマに食われるかと思たわ……怖……」

 

「うーわ……。ミミック達えっらい勢いでどっか消えてくわ……」

 

「よく見ると、大量の宝物を咥えてますね……」

 

「……あ。ヘェポォさんも咥えられて…!  どっか連れ去られましたよ…」

 

 

 

「ふぅ、危なかったなぁ。 ヘェポォのやつ、宝箱の中にミミックが紛れているの気づいてなかったんや」

 

 

 

「いやそんなレベルですかねぇあれ……」

 

「全部やんもう……」

 

「一個二個じゃなく、全部ミミックだったら気づかんもんなんかなぁ…」

 

「というかミミックどんだけいるねん…!」

 

「流石色んなとこに居ただけありますねぇ……びっくりしたぁ…」

 

 

 

 

 

 

 

【何はともあれ、フジラワの救出に成功した五人。 いそいそとダンジョン入口へと戻る彼らだが、そこには――――】

 

 

 

 

「おーう! こっちや、五人共!!」

 

 

 

「あ! あなたは…!」

 

「「「「「ガーキー様!」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お疲れさん! 初代ダンジョン主として労いしにきたで! これでダンジョン一日体験は終わりや!」

 

 

「そういえばそういう話でしたね……」

 

「あぁようやく……!」

 

「ホントお疲れですよぉ…!」

 

「フジラワ、助け出しましたよ」

 

「ヘェポォはどっか連れてかれましたけど」

 

 

 

 

「いやいや感謝感謝やで! ヘェポォの奴についてはお仕置き部隊が後を引き継ぐから、気にせんでええ! な、副隊長!」

 

 

「はい、お任せください!」

 

 

 

 

「ん? あ、誰かいると思ったら…!」

 

「もしかして、あなたが副隊長さん…!?」

 

「悪魔族の女の子やったんやなぁ…」

 

「しっかりお仕置き部隊のマスクつけてはりますねぇ」

 

「――で。宝箱を抱えてるっちゅうことは……」

 

 

 

「はーい! どうも、わたす…もとい、私が隊長でーす!」

 

 

 

「わわっ! ミミック出て来たぁ!」

 

「あら可愛い! 小っちゃいなあ」

 

「可憐な少女って感じですね。……やってきたことドギツイですけど…」

 

「ふっ…! しっかり隊長用のマスクつけとるやん…!」

 

「でも2人共、仮面被ってても美人てわかりますねぇ」

 

 

 

「あらお上手!  皆さんのおかげで、ガーキー様達の救出に成功しましたよ!」

 

「他の方々も勿論無事です。ご協力ありがとうございました!」

 

 

 

「あーこれはこれはご丁寧にどうも…!」

 

「そちらも今日一日ご協力ありがとうございました~」

 

「いやあ……! やっと終わりかぁ……!」

 

「長かったっすねぇ……」

 

「副隊長さん、ケツ無事か? そうかぁ、それなら良かったわ」

 

 

 

「そや! さっき隊長達が聞いたけど、もう一度聞いとこかー! どやった、今回?」

 

 

 

「いやぁ、それこそ繰り返しますけど…やりたい放題にも程がありません?」

 

「姫様王子様公爵様神様魔王様―…えっらい人選過ぎて、頭おかしくなりましたわ…!」

 

「色々と大掛かりですし……力入れ過ぎですよぉ……」

 

「というかぶっちゃけ、ミミックが主役っつうレベルやないですかね!?」

 

「……まあ、楽しくはあったけどもな……!」

 

 

 

 

「ぶわっはっはっはっ! え~え反応や! なら良し全て良しやで!  じゃ、最後に〆とくか! 頼んだで2人共!」

 

 

 

「「はーい!  せーのっ!」」

 

 

 

 

 

\デデーン/

『『全員、OUTぉ!!!』』

 

 

 

 

 

 

「「「「「いやなんでやねんっ! あ痛ぁっ!!」」」」」

 

 

 

 

 

【これにて、『笑ってはいけないダンジョン』終幕―。 なんともダンジョンらしい、魔境な舞台であった――】

 

 

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