ミミック派遣会社 ~ダンジョンからのご依頼、承ります!~   作:月ノ輪

202 / 245
人間側 とある兄妹と博兎②

 

 

――コホン。では早速、五つの試練とやらに臨み、五枚のチップを集めるとしよう(いたしましょう)。どうやらカグヤ曰くその中には周りの遊戯と一線を画す風変りなものもあり、イスタ曰くミミック共が色々と協力しておるよう()。さて、どのようなものかの(なのでしょう)

 

 

「まずは小手調べっぴょ~ん!」

 

「ふむ、ここは――先までのとなんら変わらぬな」

「賽を用いる遊戯のようでございますが……」

 

 

イスタに連れられ訪れたのは、多数の賭け机が並ぶ場。先程札に興じたものと大した違いはない。強いて言えばヒメミコ(こなた)が気づいた通り、それぞれの机にて賽が振られておるぐらい()

 

 

「ルールは超簡単っぴょん! ディーラーがダイスを三つ、この壺に振り入れてテーブルの上に伏せて置くっぴょん! その出目の合計数字が10以下だと思ったら『小』、11以上だと思ったら『大』、奇数だと思ったら『奇』、偶数だと思ったら『偶』を宣言して、見事五回当てたらチッププレゼントっぴょ~んっ!」

 

 

「ほう、小手調べには相応しいの」

「あら、賭銭の必要はありませんので?」

 

 

「そうっぴょん! イベントだからっぴょん! 因みに三つの数字を全部当てたら一発でチッププレゼントっぴょんよ? 運試しするっぴょん?」

 

 

「難しいことを。しかし幾度か試してみるのも悪くない」

「えぇ、運試しと参りましょう!」

 

 

 

 

 

 

 

「――いやはや、やはり全ての数字を当てるのは至難の技よ」

「大小奇遇だけでも思うほどに当たらぬものでございました…」

 

 

幾度か天運に問いかけてみはしたが、やはりそう簡単にはいかぬもの(いきませんで)麻呂(こなた)達はそうそうに諦め、五度の正答を得る方策へと転じ(ました)。それでも中々に白熱するものだったがの(でしたが)ははっ(ふふっ)、単純ながら奥深きもの()

 

 

そして幸い、そう時間もかからずにチップを手にすることが出来(ました)。この『御石の鉢』と『岩模様の卵』がそれぞれの面に描かれたチップを。はは、懐かしき柄()

 

 

「早速熱く楽しんでくれたっぴょんね~! さ~、次行くっぴょん!」

 

 

そんな麻呂(こなた)達の手を引き、次なる挑戦へと連れ行こうとするイスタ。あぁ、だがその前に――。

 

 

「イスタよ、ひとつ良いか?」

 

「なにっぴょん?」

 

「この場にはミミックはおりませんので?」

 

 

 

気になっておったのだ(おりまして)。ミミックが各所にて協力していると聞いておった(おりました)のに、この場では彼女達の姿は影も形も無かった(ありませんでした)。最も見つからぬからこそのミミックであり、そもそもが必ずしも居る訳でもないだろうが(でしょうが)――。

 

 

「いるっぴょんよ。皆相手には出番なかっただけっぴょんで」

 

「おぉ、おるのか!?」

「やはり!? しかし何処(いずこ)に?」

 

「あんま声をおっきくして言っちゃいけないっぴょんけど……。すっごく運が悪い人とか、粘る人とか相手に活躍して貰ってるっぴょん。ほら、あそこのテーブルみたいにぴょん」

 

 

声を潜めながらイスタはとある賭け机を指し示(します)。そこには麻呂達と同じように賽の目当てに興じている者達(方々)が。

 

 

「ぐっ‥‥! まだだ‥‥! まだ‥‥! 次は‥五ゾロ‥‥! 五が三つ‥‥! 五が三つだっ‥‥‥!!」

 

「もう止めましょうよ! 何回やってるんですか‥‥!」

 

「そうっスよ! いい加減五回当てて次行きたいですよ!」

 

「何を言うか‥‥! お前達、そうそうにあがりおって‥‥! 張ってみろっ‥‥‥! 男なら大枚をっ‥‥!」

 

「いや大枚もなにも‥‥‥‥」

 

「何も賭けれないじゃないですか!」

 

「ぐぐぐっ‥‥‥! また‥‥またハズレ‥‥‥! 恐ろしいなっ‥! 本当に博奕は恐ろしいっ‥‥‥! うううっ‥‥‥!」

 

 

どうやら一度の正答での攻略に固執しておるよう()。思い返せばあの者達、麻呂達が席につく前から挑み続けていた気がする(いたします)。長く付き合わされておるディーラーも表情を苦しくしておる(おります)

 

 

「あんな風に、ぐにゃあ‥‥ってなってる人にはミミックの出番っぴょん! ぴょぴょぴょん♪」

 

 

と、イスタは挑み続けておる連中(方々)に気づかれぬよう、ディーラーに合図を。ディーラーはホッと胸を撫で下ろしたようにして……(はて)? 壺をコツコツと小さく叩い()

 

 

「なら‥‥‥! 次はシゴロだ‥‥! 4・5・6だっ‥‥! 今度こそ‥今度こそ‥‥‥っ!」

 

「なんでそんな、班‥‥‥お‥? おおっ‥!?」

 

「普段とキャラが違‥ん? あぁ‥‥‥っ!!」

 

 

そして賽が振られ、壺の中より現れたのは……おぉ!(まあ!) 4・5・6の目! 大願叶ってようやく出たよう()

 

 

「見たか‥‥! 見たかお前達‥‥‥! カカカッ‥‥‥! キキキ‥‥‥フォフォフォ、ククク‥‥!ククク‥‥‥!」

 

 

仲間二人に自慢するよう笑みながら、褒賞のチップを貰い意気揚々とその場を後にするその者達。しかし、今のどこにミミックが?

 

 

「内緒でこっちに来るっぴょん~♪」

 

 

はて、イスタがいつの間にやら先の連中(方々)が向かっていた机へと。そしてディーラーより壺を受け取り、くるりと返し……なっ!? こ、これは!?

 

 

「「「「群体型の……!」」」」

 

「しーっ、ぴょん!」

 

 

イスタに窘められ、麻呂(こなた)達は急ぎ口を噤(みます)…! だが驚いて然るべき。なにせ、壺の中に群体型のミミックが……麻呂(兄様)にとっては懐かしき、『宝箱ツバメ』が潜んでおったのだから! 一瞬鳥の巣と見紛ったわ(うてしまいました)

 

 

「さっきみたいな感じに時間かかり過ぎちゃう人には、この子達に手伝って貰ってるんだぴょん!」

 

 

成程……。先の者は自力で当てたのではなく、このミミック達によって当たりにされたという訳(にて)。あの壺叩きはその合図に相違ないであろう(しょう)

 

 

しかし遠目からとはいえ、麻呂(こなた)達はディーラーによる壺の中の確認動作をこの目で見ておった(おりました)。されど、ミミックの潜伏にまるで気づけなかった(ませんで)。初めからいたのか中途から入ったのかすらもわからぬ(分からず終い)。相変わらずの見事な忍び技である(あります)が――。

 

 

「「これはイカサマでは……?」」

 

 

「確かにバレたらノーカンノーカン叫ばれそうっぴょんけど…バレなきゃ良いんだっぴょん! それに~私達が得してるわけじゃないからセーフって社長が言ってたっぴょん! アストさんもオッケーしてくれたっぴょん!」

 

 

……それは誰かの(誰なので)? まあ、一理はあるな(あります)。これなるは賭けも行われぬちょっとした運試し、御籤を引くのと同じようなもの。長く続けたところで誰もが損するだけであろう(ありましょう)。あの者も、あの者の仲間も、ディーラーも。

 

 

――だが(しかし)……。それを聞いてしまっては少々気になるのが……。

 

 

「安心するっぴょん! こういったミミックの出番はこういうイベントの、あんな風に詰まってる時だけっぴょん! 皆がやってた時だけじゃなく、普通のゲーム中は決してイカサマしてないって断言するっぴょん!」

 

 

「「「チュビッ!」」」

 

 

「ほうほう、そち等も自負するように鳴くか! それを聞けて心が晴れた。なれば良し!」

 

「えぇ、これこそ優しき嘘というもので! ふふふっ、可愛らしゅうございますこと。羽根触りもなんとも…!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さ~さ~! お次はここっぴょん! じゃじゃぴょぴょ~んっ!」

 

 

「ほう! これは…スロットであるな!」

 

「先も興じました遊戯にございますね!」

 

 

次なる挑戦は、煌めき放ち軽快な音鳴り響かせる筐体が並ぶ場。回胴を止め絵柄を合わせるスロットなる遊戯が対象のようだの()ははは(ふふふ)、なれば容易(きこと)

 

 

「ここではこのドル箱一杯にメダルを集めればクリアっぴょんよ!」

 

「うむ、任せるが良い。既に一度興じておる故な」

 

「立ちどころに集めてみせましょうや!」

 

 

意気勇み空き席に腰かけ、いざ尋常に――なっ!?

 

 

「「は、速い!?!!?」」

 

 

「ぴょっふっふ~! 気づいたぴょんね!」

 

 

笑むイスタ…! この筐体が回胴の動き、先のとは全く違(うのです)! 絵柄を目で追うことすらままならぬぞ(りませぬ)! こ、これでは――!

 

 

「勿論ここでも賭け金要らないっぴょん! 狙うもよし、運を信じてテキトー押しもよし! ドンドン回せばいずれ幸運が巡ってくるかもしれないっぴょんよ~?」

 

 

そうは言えども……! くっ、これは難敵よ……!

 

 

 

 

 

 

 

「――嗚呼、また外れてしもうた…!」

「つ、次こそ…! よぉく見つめまして…!」

 

 

「ミカド様……」

「ヒメミコ様……」

 

 

「えぇい、急かすでない!」

「横槍は無用にございます!」

 

 

「「いえ滅相もございません…!」」

 

 

暫し集中しておったが(りましたが)……どうにも上手くゆかぬ(きませぬ)…! 絵柄を当てた回数は片手で足りるほど、それも低い役のものばかり……!

 

 

そう悪戦苦闘している間に、付き人共は既に挑戦を達成済み。最も彼奴等(彼女達)は常日頃より研鑽を積む兵、高速で回転し続ける回胴を見切り、狙い澄まして当てることはお茶の子さいさいであろう(ありましょう)

 

 

だが麻呂(こなた)達はそうはいかぬの(です)…! こうとなるのがわかっておれば、もそっと日頃の修練に本腰を……などと反省しても今更遅いがの(のですが)…!

 

 

しかしこのままでは次へと進め(ませぬ)。加えて動き続ける回胴を見つめ過ぎて、目に痛みを覚え始めてきてしもうた(しまいました)。何か手を打たなければ――。

 

 

「そろそろ幸運が巡ってくるかもしれないぴょんね~」

 

 

……はて? イスタ、何を……――?

 

 

「「ッ!? ミカド様ヒメミコ様! 正面を!!」」

 

 

「? おぉおおおぉっ!?!!?」

「? きゃぁあああっ!?!!?」

 

 

 ―――バグンッ!

 

 

 

 

な、な、な、何事だっ(でっ)!?!? つい目をイスタへと逸らす数秒前まで、騒がしくも整然と動き続けていたスロットが……その筐体が内部より、回胴を挟む上下より、鋭き牙……いや宝箱!?が壁を貫くが如く現れ、回り続ける回胴を力強く呑み込んで!!? あ、あわや麻呂(こなた)達も喰われてしまうかと……!

 

 

「「ご無事ですか!!?」」

 

 

すぐさま付き人達が麻呂(こなた)達を護りに……! だがそれや早鐘を打つ麻呂(こなた)達の胸の内とは正反対にその宝箱?は沈黙し――ゆっくりと開いて……!?

 

 

 

 ―――パンパカパンパンパンパカパンパン♪

 

 

 

「「「「なっ!?」」」」

 

 

その中から派手な音と共に現れたのは……絵柄の変わった回胴!? 先程とは違いまばゆいほどの金色に染まり、7の数字……最大役の絵柄が幾つも描かれた……! まるで宝物のよう……!

 

 

「お~! ボーナスタイム突入ぴょん♪ さ~! チャンス逃しちゃ駄目っぴょんよ~!」

 

 

筐体より流れる音楽が忙しきものに代わり、宝箱??が煽るように上下へ動き続け…! まるでいつまた閉じてもおかしくないと伝えるように! そして新しき回胴は勢いよく回転を! こ、これは……しかしこれであれば!

 

 

「おぉ! あ、当たる! 当たるぞ!! 乱雑に押そうが幾らでも!」

 

「急ぎ、急ぎ箱を…! いえ足りませぬ! 先よりも多くの箱をくださいませ!」

 

 

 

 

 

 

「――おぉ!? またも宝箱?が噛みつきを!?」

 

「あぁ……戻ってしまわれました……。宝箱?も中へとお戻りに……」

 

「ボーナスタイム終わりっぴょ~んっ! すっごい出たっぴょんね~」

 

「「これほどまでとは……至福の雑用、至福の傍観でございました」」

 

 

必要な量の何十倍となったであろうか(なりましたでしょう)。石垣のように重なり聳える箱を見上げながらようやく一息を。いやはや……。

 

 

「イスタよ、感謝する」

 

「こなた達のために計らってくださいましたのでしょう?」

 

「ぴょん? 私はなにもしてないっぴょんよ?」

 

「「へ?」」

 

「言った通りっぴょん! 幸運が巡って来ただけっぴょん!」

 

 

白々しいまでに嘯くイスタ。しかし、ははっ(ふふっ)。先程までは肝を潰していた故に気づくことが叶わなかった(いませんでした)が、冷静になった今ならばわか(ります)

 

 

「「あの宝箱、ミミックであろう(りましょう)?」」

 

 

「…ぴょふふ~! 流石にバレちゃうっぴょんね! でも私、本当に何もしてないっぴょんよ。いつ役物演出してもらうかは皆に自由に決めて貰ってるっぴょん!」

 

 

やはり! これもまた、先の賽の目当てと同じであろう(にございましょう)。詰まった者への救済策。試練の表向きの難易度を維持でき、更に驚きをもたらす演出と特別感まで付与できるとは、これまた天晴である(にございます)

 

 

……しかしそうなると気になるのが――。

 

 

「ぴょ? どうやってるか見てみたいっぴょんて? んー、あんまり見ない方が楽しめると思うっぴょんけど……」

 

 

渋るイスタを説き伏せ、周囲の客に気づかれぬように筐体の裏へ。するとイスタ、裏面の蓋を開け――。

 

 

「こうなってるっぴょん!」

 

 

「「「「なっ……」」」」

 

 

意外や意外……! そこにちょこんと収まっておった(おりました)のは、そのまま宝箱型のミミック! 器用に蓋…いや口を開け閉めし、牙であの大当たり回胴を挟んで麻呂(こなた)達に見せてくれおった(くださいました)

 

 

「……もしや先の噛みつきのように見えたのは?」

 

「まんま噛みつきっぴょん! 筐体の隙間からがぶがぶっぴょん!」

 

「……回胴が変わったのは?」

 

「隠してる間に、もごもご~って口の中で変えてたっぴょん!」

 

「……ボーナスタイム中、蓋が上下していたのは?」

 

「この子がぱくぱくしてたっぴょん! 手拍子みたいな感じらしいっぴょん!」

 

「……ずっとスロットの中に潜んでいたのですか?」

 

「ううん、好きに動いて貰ってるっぴょん! だから『幸運が巡ってくる』なんだっぴょん!」

 

 

麻呂(こなた)達がイスタの解を受け唖然とする中、その宝箱ミミックは筐体内部より出て、次の獲物を探すかのように楽しそうに移動を……。流石はミミック、すぐに見失ってしもうたが(しまいましたが)……。

 

 

う、うむ……。なんとも物理的で直接的な方策であるが……これであれば完全なる天任せ、もといミミック任せのため、見事なる運試しとなろう(なりましょう)

 

 

また、かのミミックも楽しんでおるようである()し…これもまた良し……?

 

 

「あ、因みにあの子じゃないけど、メダルの補充もミミックにお願いしてるっぴょん! 二人が出したメダル以上の量を一気に補充してくれるから大助かりなんだっぴょん!」

 

 

「……驚異的だの、ミミック」

 

「えぇ、まことに……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――さて。二枚目の…『金銀の玉の枝』と『兎と懐中時計模様の卵』がそれぞれの面に描かれたチップを手に入れ、次は三枚目。

 

 

「さ~てどうかな~っぴょん。お! 大分集まってるっぴょんね! やっぱりビンゴは人沢山いないと盛り上がらないっぴょん!」

 

 

ほう(まぁ)、ビンゴとな。確か数字の沢山書かれた紙を手に、抽選機より出でる球の数字と照らし合わせ、それが縦横斜めのどれかを揃えることが出来れば勝利となる遊戯だったか(でしたか)。まさしく運が全ての――む? おおぉ!?

 

 

「「イスタよ、これなるは!?」」

 

「ビンゴマシンぴょんよ! ガラガラして、数字を出すやつっぴょん!」

 

「「い、いやそれは見ればわかる…! その点ではなく……この大きさよ!」」

 

 

またも肝を潰してもうた(しまいました)…! このような抽選機は両手に乗るほど、または大きくとも人ほどの寸法の物だと思っておった(おりました)が……これはその範疇を優に超えておる(おります)! 首を大きく上下左右に振らなければ全貌を掴めないほど…まさに邸宅ほどの大きさはあるではない(ありません)か!

 

 

「折角のカジノっぴょん! 派手~にってお願いしたらこんなアイデア出して貰ったんだぴょん! どうっぴょん? 驚いたっぴょ~ん?」

 

「あ、あぁ。心底驚いたとも。だが、だがイスタ……」

 

「このような大きな抽選機、どのようにして回転させますので?」

 

 

ヒメミコ(こなた)の問うた通りである(かと)。これほどの代物、回すだけでも一苦労であろう(でありましょう)。なにせ小型…いや普通の大きさの抽選機をそのまま巨大にしたような形なの(ですもの)、回すための取っ手部分が遥か宙に浮いておる(しまっております)。これではどうやっても――。

 

 

「ぴょふふふ~! 私達を舐めて貰っちゃ困るっぴょん! はいどうぞっぴょん!」

 

 

ふふんと胸を張るイスタにビンゴの紙を渡され、椅子へと座らされ。見ていろ、と。ふむ、どうやらこのビンゴ、この催事中は止まることなく動かされておるらしい(ようで)。人を集めてから一辺に挑戦させる形ではなく、誰もが気の向くままに訪れることができるように。

 

 

即ち、この巨大なる抽選機は既に幾度も動いておるのだろう(でしょう)。だがどうやって――。

 

 

『さあ続いて参りま~す! そ~っれ! ピョーン!!』

 

 

おぉ! うっかりしておった(おりました)! 彼女達はバニーガール。その跳躍力は麻呂(こなた)達とは比べ物になるはずもない。加えて此処は月、彼女達の力の増す故郷と聞(きます)。なればあのように――!

 

 

『よいしょー!』

 

 

飛び跳ね取っ手を掴み、ガラガラと回転させることも容易いという訳()! そして……(あら)

 

 

「はて、数字が……」

「書かれておりませんね……」

 

 

抽選機より滑り出てきたのは、人ほどの大きさもある巨大な……無地の白き玉。よくよく見れば抽選機の中にひしめいておる玉も全て、赤や青、緑や桃や橙、金や銀等の色をしてお(ります)が……一つたりとも数字が書かれているものは無いではないか(ありませんか)

 

 

よもや間違いという訳でもあるまい(りませんでしょう)。どのように――……。

 

 

 

 ―――パカッ!

 

 

 

『85~っ!』

 

『出ました85! さあビンゴの方は~?』

 

「「「ビンゴ!」」」

 

『おお~っ! ナイスビンゴ! さあ、このチップをお受け取りください!』

 

 

なんと!? あの白き大玉が割れ、中より紙吹雪と共に勢いよくバニーガールが飛び出してきたではない(ありません)か! 大きく数字が書かれた札を両手で掲げて!

 

 

そして出番が済むと玉の中に戻り、ゴロゴロゴロと転がり抽選機の裏手へと……! これはなんとも……!

 

 

「ぴょふふん♪ 中に入っているのは私達だけじゃないっぴょんよ~」

 

 

ほう(まぁ)、イスタがそのようなことを。どれ、では暫しビンゴに興じてみようではないか(ましょうか)

 

 

 

 

 

 

 

――なんと、なんとなんと! よもやこれほどに演出を設けておるとは! 大玉より出でるバニーガールの技は多種多様!

 

 

ぴょんっと跳び出すだけではない。蹴りによって玉を割るかのごとく現れる者、見えを切るかの如く様々な体勢を演じ現れる者、わざと玉をカタカタ震わせ開けてもらう者、団子や餅を頬張っておる者、複数人で組み合い派手に登場する者などなど。

 

 

更に、大玉より出でるのはバニーガールだけではない(ございません)。多種多様の眷属兎達もまた同じく。何羽か揃って跳ね回ったり、数字を示す札を一生懸命に引きずったり、やはり職務放棄気味に寝ておったり。なんとも愛いもの()

 

 

ただ最も驚くべきは、なんとまあ……!

 

 

「平然とミミックが出てくるのぅ!」

 

 

バニーガールや眷属兎に紛れ、まさかの兎耳を身につけたミミック達までもが大玉より現れるのだ(とは)! 

 

 

宝箱型のが身の内より数字の札を咥え出し、群体型のが札を持ち飛び回り跳ね回り、触手型のが札を掲げ振り回し、上位種である人姿のミミックはバニーガールスーツを身につけ、玉の内の箱の内から盛大に! もはや潜むことすらしておらぬ(りませんわ)

 

 

そしてその三者、バニーガールと眷属兎とミミックが協力し合っておる演出もままある(ございます)。バニーガールが兎達を見事に指揮し現れる演出や、兎達に包まれバニーガールが現れる演出。ミミックの箱の内にバニーガールが腰かけ現れる演出や、バニーガールがミミック箱を掲げ現れる演出。

 

 

ミミックの箱の内から一匹また一匹と兎が跳ね出る演出や、ミミックが兎の立ち台として鎮座あるいは跳ね動く演出。更には三者合わさり、バニーガールの頭の上に耳付きミミック箱が不安定に乗り、その上に更に兎が不安定に乗ってバランスを取りつつ一斉に耳を動かす演出はなんとも……はて、ミミックは付け耳なのでは?

 

 

他にも、大量のチップが湧きだし続けるミミック箱の内より数字札を取り出すという演出や、バニーガールが取り出せど取り出せど小さい箱が出続け、最終的に手のひらほどもない箱から札を咥えた兎が出てくる無限箱演出など――つい紙の数字を折るのを忘れてしまうほどに見応えのあるものばかりであった(ございました)

 

 

うぅむ、許されるのであればこのまま一通り見物しておりたいところ(です)が……嗚呼、揃ってしもう(まいまし)た。ビンゴが揃ってこれほど喜ばしくないことが他にあるであろうか(ありましょうか)

 

 

「時にイスタよ、ミミックはあのように現れて良いのか?」

 

 

せめてもの抗いとして、『燃えぬ皮衣』と『竹と筍模様の卵』が描かれた三枚目のチップを手に、次の挑戦へ移る前にそう時間稼ぎを。と――。

 

 

「良いんだっぴょん! でも隠れてる子もいるっぴょん。だって動く大玉全部の中にいるっぴょんから!」

 

「まぁ! そうだったのですか!」

 

「そうっぴょん! だってじゃないと、私達ぎゅうぎゅう詰めで苦しいっぴょん!」

 

 

ふむ、確かに少々懸念を抱いておった(りました)。演出としてバニーガールなり兎なりが大玉の中に入り込み、抽選機の中にて出番を待ち続けるのは些か難儀であろうと。

 

 

しかしイスタの口ぶりより察するに、それはミミックによって解消されておるよう()。どのようになっておるかはわからぬがの(りませぬが)

 

 

ではそれに乗じ、これまた舞台裏の見学へと赴かせて貰うと……ほう!

 

 

「これまた見ものよの!」

「ふふ、壮観でございますこと!」

 

 

出番を終えゴロゴロと転がっていった大玉は抽選機の裏、客より見えぬ位置へと集まっておった(りました)。一部は中の演出者の交代を行い、機を見計らい――。

 

 

「「「「おぉ!」」」」

 

 

バニーガールもかくやという跳躍力にて、巨大抽選機の中へ跳ね入ってゆくではないか(ありませんか)! 人並みに巨なる大玉が実に軽やかに! 

 

 

「因みにネタバラシしちゃうっぴょんと~…ここも他の挑戦みたいにちょっとイカサマしてるっぴょん! ほら、客席の周りに私達が待機してたっぴょん?」

 

 

「うむ、そうであったな」

「賑やかしや案内役ではなかったので?」

 

 

「それもあるっぴょんけど、実はお客さんの今のビンゴカードの様子を確認してるんだっぴょん! またまた運悪く詰まってる人がいたら、その数字をここで伝えたり、抽選機の中へ直接ウサ耳ジェスチャーで伝えてるっぴょん!」

 

 

「ほう、そうであったのか! はて、しかしそれでは……」

「目当ての玉が出て来るまでに時間がかかってしまうことがあるのでは?」

 

 

「ぴょふふ~ん! そこがミミックの力の見せ所っぴょん! まず数字の札は全部持ってもらってるっぴょんから問題ないっぴょんし、ミミックだから抽選機のガラガラに合わせ出口付近に移動するのも楽々楽勝らしいっぴょん!」

 

 

はははっ、ここでもまたミミック、天晴である(すこと)! いやはや、このようなミミックの活用法もあるとは。

 

 

「お、なんだか感心してくれてるっぴょんね~! なら次の挑戦のも気に入るっぴょんよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さ~ここっぴょん! どうっぴょん? ビンゴ並みに大きいっぴょんよ!」

 

 

「「「「おおおぉおお……!!!」」」」

 

 

4つ目の挑戦へと招かれた先には、これまた巨大なる建造物が今度は群を成して! だが(ですが)これは一体…!? 前面には透明な壁が張られ、その内部にはこれまた大きな数多の杭や的や灯りや道などが埋め込まれ敷かれ、これでもかと大仰に明滅しておるこれは!?

 

 

「これは……ピンボールにございますな」

 

 

「「ぴ、ぴんぼぉる……??」」

 

 

「左様にございます。筐体の内にて球を弾き出し、点数が設けられた各所にぶつけることで合計値を稼ぐ遊戯にて」

 

 

付き人共が指し示す先には、確かに球……いや、やはり先程のビンゴと同じ、いいやそれよりも一回りは大きな玉が。おぉ(まぁ)! よく見てみれば月の模様が刻まれておるではないか(ります)

 

 

それにとく見れば、筐体の各所にはバニーガールや兎を模した柄や関わる模様に始まり、天野原の星景色まで! そして最も麻呂達に近い最下部分には、ほほう! 麻呂(こなた)達の住む世界が! 

 

 

そこには更に…うむ、これは間違いない(ありませぬ)! お月見ダンジョンとイースターダンジョンを模しておる(おります)! はははっ(ふふふっ)、これは楽しきかな! ――しかし、どのように遊ぶの()

 

 

「それはこれを使うっぴょん! このレバーをそれぞれ動かすとフリッパーが動くっぴょん! これで落ちてくる玉を弾き返して、ポイントを稼ぎ続けるっぴょん!」

 

 

ほう! これまたとく見やれば、最下部分に穴が。そしてその穴の手前、ダンジョンを模した柄を護るかのように、二つの動く装置が。成程、これを駆使し玉が落ちてゆくのを防ぎつつ()。これまた心引く遊戯()

 

 

「現在のポイントはここに表示されるっぴょん! んで、こっちのポイントを超えたら4枚目の『龍の首の珠』と『卵模様の卵』模様なチッププレゼントっぴょん! さ~ぴょんぴょん弾いて弾いて弾きまくるっぴょん!」

 

 

「では麻呂から参ろう。これで始めるのだな。おぉ! 玉が……いや月が、勢いよく天へと上がった! 大迫力よの!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「――むっ、もう目標の点数に到達してしまいましたか……」

 

「つい時と我を忘れ楽しんでしまいますな……」

 

 

嗚呼、付き人共の挑戦もとうとう幕引きとなってしもうた(まいました)。このピンボールとやら、自ら興じるのは言わずもがな、見ていても楽しいもの()。上手く玉を弾き上げることの出来た際はまさに極上。うむ、これは――。

 

 

「少しばかり蹴鞠に少々似ておるの。最も、これは手で操る仕組みであるが」

 

「えぇ兄様、まことに。跳ね上げる拍子や狙い澄ます技巧など、どこか通じてございますわ!」

 

 

規模の大きさゆえに、つい相通じるものを感じてしもうた(まいました)。しかし、ふむ……そう思うと中々に奇妙よな(かと)。毬とは比べ物にならぬほどに巨大だというのに、なんとも軽快に天まで跳ね上がるもの()

 

 

それはこの筐体に仕込まれた装置によるものか術によるものか、やはりここが月ゆえか。――いや、それもあるであろう(ありましょう)が……。

 

 

「イスタよ、もしやせぬともあの月の如き大玉……」

「中には先のビンゴと同じく……?」

 

 

 

 ―――パカッ!

 

 

 

「半分ビっンゴ~!」

 

 

 

 

おおぉっ!? 大玉……ではなく、巨大なピンボール筐体の端より、上位ミミックが姿を見せて!? 麻呂達の予測は的外れであったのか(ございました)!?

 

 

「ぴょふふ~! だから半分ビンゴ(当たり)なんだっぴょん! 二人の想像通り、大玉にミミックが入って、角度とか跳ねる力とか調整することがあるっぴょん! でも~……」

 

 

「それは詰まっちゃってる人相手だけ! それ以外はこうやって隠れてるんだ~! あ、後ちょっと裏でバンパーとかフリッパーとかをチューニングしてたりするかな。でも箱工房とアストちゃんやバニーの皆の魔法合作だからほぼ弄る必要ないんだけど~」

 

 

ほ、ほう、そうであったか(したか)。つまりは麻呂(こなた)達が興じている間は何もしておらぬかったよう()。――む? 上位ミミック、イスタへとにんまり微笑み……。

 

 

「ところでイスタ姫様! ということは~?」

 

「そういうことっぴょん! 用意お願いっぴょ~ん!」

 

「は~い只今~!」

 

 

パタンと筐体内へ消えていく上位ミミック。はて……なっ!? 次弾として装填されておった月…いや大玉が急に動き出し、筐体の側面より飛び出しただと(まして)!? そしてそのまま裏手へと……。

 

 

「お待たせしっました~!」

 

 

……ゴロゴロゴロと音を立て戻ってきおった(参りました)! ――なっ!? なななんと!?

 

 

「「「「透明な大玉!?!!?」」」」

 

 

 

 

 

 

月模様の大玉は何処(いずこ)へと。現れたるは、中の上位ミミックの様子が手に取るようにわかる透明なる大玉。それは麻呂(こなた)達の傍まで転がり迫り、停止し――。

 

 

「ぴょっぴょっぴょっ~! ここからがこのピンボールの本領だぴょん!」

 

 

イスタ()、高笑いを…!? 本領とは?

 

 

「なんでここまで大きなピンボールを作って貰ったか。それはこれにあると言っても過言ではないっぴょん! いや~社長さんとアストさんはたっくさん楽しいこと考えてくれるっぴょん!」

 

 

「姫様~説明を~!」

 

 

「おっとっぴょんぴょん! このピンボール、あるサービスもやっておるぴょん! その名も、『ピンボールボール体験』っぴょん!」

 

 

ふふんと胸を張るイスタと上位ミミック……もしや!!?

 

 

「そのもしやっぴょん! 今遊んで貰ったピンボールのボールになれるんだぴょん! 楽しそうっぴょん? さっきビンゴの玉を気にしてたから絶対気に入ると思ったっぴょん!」

 

 

やはり!! だが事実、気にはなっておったのだ(りました)。バニーガール達が出入りしておるのを見て(ますと)。とはいえ……。

 

 

「だいじょ~ぶ! 酔わないように安全に安定させるのが、私がいる理由~!」

 

 

ふむ……懸念事項に対し上位ミミックはそう応え(てくださいました)。彼女達の実力は今更疑いはすまい(いたしません)。では、高鳴る身を抑えつつ――。

 

 

「お待ちをミカド様…! どうか私も共に!」

 

 

はぁ(まぁ)……付き人がしゃしゃり(ずいと)出てきよった(ました)麻呂(兄様)を護るためであろう(りましょう)が――大玉としてはどうなの(でしょう)

 

 

「寧ろ二人ずつぐらいの方がワイワイできて楽しいと思うよ~! あ・と~誰かがピンボールの操作をすると更に更に面白くなること請け合い!」

 

 

「ならばまずはこなた達が操作を担当いたしますわ! ふふっ、兄様が入った大玉を弾き上げる……そのような体験、他ではまず味わうことができませんでしょう! ね?」

 

 

「え、えぇ。まあ……え、私も操作を!? ミカド様が入っておられますのに!? いえ確かにレバーは二つございますが……え、あの、その……!」

 

 

「うむ、良きに計らえ。折角の催しよ、盛大にな。……ヒメミコは手加減する気はないようだしの」

 

 

「さ~さ~! では玉の中へご招待! 少し身体に失礼~」

 

 

組み分けが決まったところで、麻呂達(兄様方)は玉の内へと。……今更であるが、玉の内部には掴める所はない(ありませぬ)。しかしミミックの能力故か、存外安定……おおっ!? 転がり出した!?(ました!)

 

 

そして先程通りに、装填場所へと収まり――!

 

 

「よいしょっと! セット完了! では~~どうぞ!」

 

 

「兄様方、いってらっしゃいませ! えいっ☆」

 

 

「「のあああああああぁっっ!!!!?」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――うふふふふっ! 全く、良き体験にございました! 欲を申せばもう暫く耽りたいところでしたが……」

 

「相変わらずお転婆よの、ヒメミコ。あれほど弾き上げてやったというのに。麻呂なぞまだ浮き心地よ。身体が自然と跳ねてしもうておるわ」

 

 

肩を竦める麻呂(兄様)に続き、付き人共も笑みつつ同調を。とはいえ、間違いなく稀有なる体験であった(りました)

 

 

手摺りどころか足場すら不安定な透明なる大玉に入り、砲の如く跳ね上げられたと思えば今度は流れ星の如く落下を。かと思えばまたも天へと弾き飛ばされ、あらゆるものへ激突し勢いそのまま天野原を…もといピンボールの内部を右へ左へと!

 

 

ひと瞬きの安らぎすらも許されぬその応酬に臓腑は常に浮き暴れ、息は無意識に漏れ出す叫び声と引き換えにしか手に入らず、とうとう手足は置き場すら失い身と共に宙を舞い続けて! それでも目は迫りくる障害物を捉えてしまい、その度に総毛立つも、あなやと思う間に突き放され!

 

 

そう、目に映る景色(です)! あれこそ奇天烈にして神秘! 激突の恐怖に苛まれておったのは束の間、それを染め消したのは数多の光輝! 元より煌めていておった(りました)世界が――このダンジョンが、天地無用に目まぐるしく揺さぶられ正体を失い、まるで麻呂達は星々の渦の中へと取り込まれたかの如き感覚に陥った(りました)とも! 嗚呼、未だ浮き心地の所以はそこにもあろうよ(ありましょう)! 

 

 

――そして、うむ(えぇ)。それを堪能できたのは紛れもなくミミックのおかげであるな(にて)。あれほどに荒々しき動きであっても、一切酔うことがなかったのだ(ありませんでした)から。見事なる箱操り…もとい玉操りの妙技()

 

 

「さ~! 跳ねるのに慣れたところで~~最後っぴょん!」

 

 

と、麻呂(こなた)達を連れるイスタが威勢よく。嗚呼、うむ(あら)、そう(です)。もう次が五つ目の挑戦(にて)。名残惜しいもの()――……

 

 

「この扉の奥っぴょん! さあくぐって……どうっぴょ~ん?」

 

 

……ん? むっ(まあ)!? こ、これは……この感覚は! 全身を包む、この浮遊感は!! つい先程の大玉体験に似てお(ります)! 

 

 

此処は……五つ目の挑戦とはどのような仕掛けを――!? ―――っえ!!?

 

 

 

「「「「何もない!?!!?」」」」

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。