ミミック派遣会社 ~ダンジョンからのご依頼、承ります!~   作:月ノ輪

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人間側 とある怪盗と博物③

 

 

「ねえ本当にこのまま続行するの!? 前の二の舞じゃない!」

「勇み飛び込んだは良いが……得るどころか失う一方とは」

 

 

 全くだ。予告を予告で返され舞い上がり、かつての慕情に燃種をくべ、此度こそは鼻ならぬ箱を明かすと参上せしめたまでは良いが、なんとも無様を晒したか。

 

 

 目的の宝は何一つ手にすること叶わず、それどころか仲間一人と我がマントとシルクハットを失った。これでは怪盗の面目が立たないな。腰にて揺れる宝箱ぬいぐるみも呆れ口を開いている。フフ、フフフ!

 

 

「ちょっと!? 何笑ってるのよ!?」

「その噴水が夜で止まっていなければ、顔を清めよと勧める所だが」

 

 

 おっと、すまない。しかし顔を洗うべきなのは認めよう。私は少々酔っていたようだ。この月光下で怪盗ル・ヴァン・ザ・サードありと佇む自身に、何人たりとも防げぬと自負をしていた我が盗腕に。

 

 

 幸いにも冷える夜風が代わりに洗ってくれたとも。フフ、まだ目標三箇所が内の一つ。さあ次なるミミック展覧に赴こうではないか!

 

 

「……駄目ね、これ」

「うむ」

 

 

 聞こえているぞ? さて、歴史館ではどのような出迎えがあるのだろうか。実に楽しみだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「――よくぞ来た怪盗よ。もとい決闘者達よ! 我等を満足させてみよ!」

 

「これはこれは、ファラオ・ミレニアテム。諸王もお揃いとは恐縮至極」

 

 

 我が言葉に偽りなく恐縮だとも。まさかこのような歓迎があるとは。不可思議にも扉の開け放たれていた歴史館を潜れば、歴史語るホールにて待ち受けていたのは砂獏の闇古王。

 

 

 いや、彼だけではない。絶島の栄海帝、霊陸の巫女王、地奥の星月長、凍峰の花陽主、密林の血獣王。名立たる文明の傑物達が勢揃いと来た。

 

 

 しかしながらこれまた奇妙なことに、彼等は敵対の装いではない。昼間は観覧客が座り休む椅子へ腰かけ、さながら観劇するかのように私達を。ふむ、これは。

 

 

「自然館では随分と暴れたではないか! 此処での決闘も娯しみにしておる。既に常の警備員は引かせておる故、存分にミミック相手に弾けるが良い!」

 

 

 偽りなく、観劇か。ホール中央に浮かぶ魔導画面に映るは歴史の映像ではなく、自然館の今現在の様子。やれやれ、観覧される側に観覧されていたとは。

 

 

「拙者達を嘲笑うか」

「趣味悪いわね…!」

 

「フハハ! そう(いき)り立つな。我等は所詮蝋人形、歴なる記録の残影、レプリカよ。この首に大した価値はない。それに、汝等の長は理解しておるようだが?」

 

 

 刀と短杖を構える仲間を、手で制する。フフ、落ち着くといい。諸王が仄かに上げる口角は、決して冷ややかな彩ではないのだから。

 

 

「怪盗は何時如何なる時も燦然たる振る舞いをするのだろう? その所業を貫き、敗北を喫したのであれば運命よ。我等の中にもまた、其れにて飾られた者は多い」

 

 

 含蓄に富んだ言葉だよ。人が上に立つ王として君臨せしめた諸君の振る舞いは、私達の成すべき所作と似通っている。華麗に、スタンスを崩さず。嗚呼、叶うならば是非酌み交わしたいところだが。

 

 

「ただし――その記録を簒奪せしめようとするのだ。覚悟はしておくといい」

 

「「わッ!? 何の音っ、背後に!?」」

 

 

 おっと。片や為政者、片やそれから略奪せし賊。相容れなどしないか。盛大な落下音と共に私達の背後に現れたのは、ほう。

 

 

「断頭生贄台を動かすとは」

 

 

 血濡られた刃と鼎が取り付けられし、凶酷なる展示品だ。無論勝手に動くものではないが。

 

 

「うひひひぃ…! 隙を見せたら、どうなると思うぅ?」

 

 

 

 石積の台の中に上位ミミックが忍び込んでいるようだ。成程、これは制約であり制限時間。仮に私達が怪盗の名に相応しくない行動や手間を見せた瞬間、彼女は処刑人(エグゼキューター)の責務を果たすだろう。フフ、フフフ!

 

 

「寛大な御心、感謝する。だが、道化(ピエロ)にはならないさ」

 

「フハハ! その意気やよし! 決闘、スタンバイ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まだ付いて来ておるな。やはり撒くのは不可能か」

「……暗闇の中で生贄台が動いてくるの、怖いんだけど」

 

 

 フフ。警戒は必要だが、気を揉む必要はあるまい。供儀なぞ王命が無ければ執行されぬもの。私達はただいつも通りあればいい。壮美に劇的に、宝を頂戴すればいいだけだ。さて。

 

 

「インゴット展示は、ふむ、なんらかの手が加えられているようだ」

 

 

 到着したのは、目的の一つたる伝説金属のインゴット展示。溢れる人に撫で愛されていたそれは、今や夜の閑と共に寝静まっている。閨での装いを多少変えて。

 

 

「これは、固定されておるのか?」

「チューブみたいなのが、台の中に?」

 

 

 これは普段より纏いし夜着か、私達用に誂えた鎧か。いや、後者であろう。でなければ、展示ケースの底面に穴を開けるなぞ。

 

 

 昼間は衆目の前にてその美裸を晒し虜にしていた金属達は、ケースが中より管が伸びる、背から上下を包み噛む固定具に身を預けている。されどさながら剛力謳う戦士の如く鍛腹のみを露に、灯光へ煌びやかせて、ふむ。

 

 

「ちょっとル・ヴァン!? なんで手を!?」

「何故触れる。恐らくは潜んでおるぞ」

 

 

 フフ、そう肩を怒らすな。こうも灯りがつき、展示ケースには変わらず手を差し入れられる穴が開けられている。インゴット達は鎧こそ纏っているものの、触れられるように身を見せている。

 

 

 ならばこれは、展示状態と遜色はない。対して私達もまた、開放されていた正面口から入り、迎えられ、この場に至るまで怪盗たる所業をなんら成してはいない。つまり、一介の観覧客と同じなのだよ。

 

 

 とくれば、こうして手を入れようがミミックが襲ってくることは無いだろう。少なくとも諸王は見逃そう。どれ、やはり重いな。持ち上げることも、ずらすことも叶わない。この重厚なる固定具のせい、ではないな。

 

 

「堅固な造りだがインゴット程ではない。繋がる管共々切り壊すことは可能だよ」

 

 

 手を抜き、目を逸らさぬままに仲間へ伝える。フフ、この展示に群がるは微かな欲を燻らせる者ばかり。『どうすれば伝説金属を取り出せるか』を脳裏に過ぎらせる程度は茶飯事だろう? 許していただこう。

 

 

 なにせ、それをさせぬための警備態勢なのだから。警報、攻撃、ディスペル。数多の魔法が展開されているのは調べの通り。加えて、この展示ケースか。

 

 

 管が通ずる内部に間違いなくミミックが潜んでいよう。この取り付けられし固定具もその一助と推せられる。フフ、インゴットには潜む隙間がないのだからな。

 

 

 では、変装を解くとしよう。観覧客から怪盗へ。妄想の類でしかなかった欲を、此処に現実としよう。おっと刀を向ける先はこちらではないぞ。蓋ごと切るよりも先に、守ってやれ。

 

 

「知ってるわよぉ、ここに警備魔法の停止スイッチがあるのは…きゃっ!?」

「むっ……逃したか」

 

 

 当然居たか。壁に擬態していたスイッチ蓋を開けば、飛び出してきたのは群体型ミミック。されど刀の圧に何処かへと散り消えていった。危ういところだったな。

 

 

「もう、最初に危険って言いなさいよ! はい解除!」

「相手の隙を突く以上、騙すは味方からだとも。さて」

 

 

 警備魔法が止まり、これにて伝説金属を守る檻は一つとなった。展示ケース――ミミックを底の台内に隠す、数多の手を受け入れし宝箱よ。今こそ決闘の、ッ!

 

 

「むぅっ…!?」

「蓋が、跳ね開いて!?」

 

 

 ほう、さながらミミックが昂るかのように、宝箱が開くように。手穴付きの透明なケース蓋は私達を弾くように開いた。威嚇をなす口蓋の如き動き様に、隠す素振りはない。

 

 

 成程。刀で切り捨てられるぐらいであればいっそのこと、という覚悟か。見事な潔さだ。しかし、果たしてそれが正しき行いかは怪しいところではないかな?

 

 

 手穴が開いてるとはいえ、透明とはいえ、蓋は蓋。箱が自ら除いてしまえば必ずや中の宝は赤裸となり、我等の爪先が掛かる。フフ、それともそれも腹の内か?

 

 

 先も触れた通り、昼間も諸人が試している通り、伝説金属のインゴットは只人が持ち上げられる重量ではない。我等が幾ら爪を立てようが傷すら。つまりこれはまた挑戦状。蓋なぞなくとも手出しは出来ないだろうという挑発同然。

 

 

 もしそうであれば、思い違いも甚だしいなミミックよ。私達が何故警備魔法をオフにしたのだと思う? 妨げだからだ。標的を定めて訪れている以上、運搬方法は当然準備しているとも。何をか? 勿論。

 

 

「おっと、残念ねぇ! 付与完了よ、軽量魔法♪」

 

 

 機敏に体当たりを敢行してくる展示ケースミミックを躱しつつ、展開完了。見るといい、さながら脚車付きかのように私達を追い走り回っるあのケースの上を。先程までは一切身動きせず整列していた、重厚なるインゴット達を。

 

 

 今やケースミミックの動きによって流され、滑り、整然さは見る影もない。箱の縁と繋がった固定管によって落下を免れているだけの、玩具煉瓦同様の散乱具合。最も、どう扱ったとて傷すらつかぬだろうが、な。

 

 

 人の手では到底持ち上げることの出来ぬインゴットは、軽やかに持ち上げられるようにすれば良いのだよ。さて、後は容易い。手に取り、管を斬れば私達のものだ。もう一度かかってくるといいケースミミック。

 

 

 フフ、無論蓋を閉じても構わないとも。開腹するかのように穴を斬り広げ、ゆっくり取り出すというのもまた趣……が……おぉ…!?

 

 

「えぇっ!? い、インゴットが、浮いて!?」

「否。操られておる。さながら触手の如く、か」

 

 

 ほう、ほう! そう来たか! いざ決行と踏み出した瞬間、箱の中の宝は、乱雑に寄り集まっていたインゴット達は突如のたりと持ち上がったではないか。それはさながら蛇が鎌首をもたげるかの如く、いやまさしく触手の如く。そう、触手だ。

 

 

 成程その管は、インゴットが嵌め込まれし拘束具に繋がれしそれはそのためか。透明ながらも蓋を弾き開け、箱の足の儘に滑らかに動き回り、触手のように管付きインゴットをしならせ振り回す姿はまさしく触手ミミック。これは。

 

 

「ちょっとどうすんのよぉ!?」

「むっ……! 伝説金属と打ち合えば刀が零れる…!」

 

 

 フフ、してやられたと言えるだろう。私達がインゴットを軽くするのすら読んでいたか。幾ら軽くしようと、オリハルコンやミスリル達。比肩する物無き伝説金属に強かに打たれてしまえば、骨程度容易く折られてしまう。

 

 

 これではまるで伝説金属の手甲を纏ったミミックだ。冒険者や武具愛好家であれば羨む装備であろう。この風切り唸る鞭撃を身で味わってみたいという数奇者すら多いだろう。

 

 

 だが、その光栄には浴せないな。私達が欲するのはその手甲であり鞭先そのものだ。なんとかして奪わなければ。致し方ない。

 

 

「解くわよ! 良いわよね!?」

 

 

 ああ。軽量化魔法の解除――それしか方法は無いだろう。床を傷つけてしまうかもしれないが、致し方のない犠牲とさせて貰おう。それに、これは好機だ。

 

 

 ミミックが居ると思しきケースの底から伸びた管は、インゴットを手にあらゆる方向へと伸びている。ここで一斉に軽量化を解けば全てが同時に床へ落ち、ミミックはその場に縫い留められるかのように磔となるだろう。

 

 

 武器としていたインゴットが杭の代わりとなり、内から伸ばした管に自縛されるとはなんとも悲しき結末だ。だが、抵抗は無駄だ。現状の利は私達に傾いたも同然で――。

 

 

「解除! ……って、あ、あら?」

「触手が……落ちぬ、だと!?」

「シュルルルル!」

 

 

 なんと、これは…! 予想外にも程がある! 確かに魔法は解除されたはずだ。インゴットから消えている。だが、だというのに、インゴットを嵌めた触手は変わらず蠢いているではないか!

 

 

「「くうっ!?」」

 

 

 っ、これは如何なることか。いや、答えは一つ。正体を隠すことなく鳴いたこのミミックは、私達の魔法を利用していたわけではなかった。端から超重量のインゴットを振り回す術を持っていたということに他ならない。

 

 

 もしや、振り回せるほどの怪力持ちか。だが力自慢のドワーフやオーガすら一つとて持ち上げられない伝説金属インゴットを、複数個もとは。俄かに信じがたい。中身があの少女ミミックならば、いや、彼女であれば宝箱の儘に。

 

 

 ならば、魔法が使えるミミックか。少数ながら居るとは聞く。手練れのミミックばかり集う彼女達であれば、それもまた納得だ。ディスペル魔法が消えてから動き出したのも納得がいく。ならば。

 

 

「起動できるか!」

「待ちなさいよ! えっと、これで! どう!?」

 

 

 二人でミミックを引きつけている間に、一人がディスペル魔法を再照射。これならば……ッく!?

 

 

「変わってない!? 魔法じゃないの!?」

 

 

 そのっ、ようだなっ! しかし、なればどういうことだ。ミミックにしか持ち得ない芸当があるとでも言うのか? 箱に入り自在に動く彼女達にしか……もしや。

 

 

「『あれ』自体が箱、ということか!?」

 

 

 そうとしか考えられないな! だからこそ管で接続しているのだろうか! まさしくあれは触手ミミック、あの管付きインゴットはその触手で、だからこそミミックは自在に操れるということなのだろうか? ッう!

 

 

 その真偽を確かめる術は無く、そもそもが余裕すらない。なにせ軽量化が解けた今、彼女は重量という更なる武器を手にした。まともに当たれば、骨は折れるどころか粉々に砕けるだろう。

 

 

 残された手段は、時間をかけ疲労させること。ミミックと言えど生物、体力の限界はある。私達のみを打とうと暴れている以上、精神的な疲労も加味できよう。こうして回避を続けるだけならば……。

 

 

「むぅ…! 気をつけよ! あ奴が迫って来ておる!」

 

「うひひひぃ…! そろそろ王様達も飽き始めているわよぉ…!」

 

 

 その時間すら無いか。断頭生贄台ミミックがじわりじわりと迫って来ている。猶予は皆無に等しい。やれやれ、多少の覚悟は必要のようだ。

 

 

「あの管なら、行けるだろうか?」

「うむ、ル・ヴァン。されど、ああも振り回されれば」

 

 

 フフ、そちらは任せて貰おう。君はただ刀を構え、刹那を突けばいい。さて。

 

 

「では、この一戦を諸王へ捧げよう。来るといい!」

 

 

 マントが無いのは失点だな。ステッキを決闘者が剣のように構え、難敵たる伝説金属ミミックを呼ぶ。さあ、先程振りのコロシアムといこう! おっと! 流石の速度、触手の曲折振りだ。やはり打ち合うことは不可能、回避が基本か。

 

 

 それでは先程までとなんら変わりがない? フフ、一見はな。だが、微細に変えているのだよ。ミミックにすら気取られぬほどにな。周りの環境を含め、改めて見てみるといい。

 

 

 このエリアは伝説金属インゴットの展示を中心としている。だが、それだけではない。壁に沿うように書籍や装飾具を始めとした他展示が飾られており、当然透明なるケースに守られている。伝説金属によって容易く砕かれそうな、な。

 

 

 無論、そのようなことがあれば中の展示品に被害が及ぶ。だからこそ私達は出来る限り避けるように立ち回っているのだが、それはあのミミックもなのだよ。彼女もまた、他ケースや展示品を傷つけないように触手鞭を振るっているのさ。

 

 

 そのことはこれまでの交わりで明白。ならばそれを微かに、私の矜持が許す程度に利用させて貰うとしよう。私の回避行動を他ケースに寄せ、ミミックの鞭撃を掠らせるように。

 

 

 するとどうだ、彼女の動きには僅かながら怯みが現れだす。触手先についている伝説金属が、展示品を壊さないかを憂慮してな。おっと、だがこれだけでは好機とはならないとも。

 

 

 なにせ相手は私達三人を容易く相手取る熟練魔物だ。かつての私達であればその躊躇すら見いだせなかっただろう。故にここで攻めればそれこそが慢心。縊られるか逃げ場を失い再起不能なまでに打たれるか。

 

 

 向こうもまた、その機を窺っているのだろう。この数分の鬩ぎ合いで私達が容易くはない相手だと理解してくれたはずだ。すぐにでも仕留めたいと考えてくれているはずだ。では、ふう……機は、今!

 

 

 背にしていた展示ケースの並びを抜け、何もない壁を蹴り、ステッキを槍に見立て突撃――する動きを見せる。見せるだけだ。慢心をしたようにな。最も、仮に蹴ろうとしたとて……っぐぁっ!

 

 

「がはあっ!!」

「ル・ヴァン!?」

 

 

 かふっ…このように瞬刻の暇すらなく、ミミックのインゴット触手群が襲い掛かって来るだろうが、な…。哀れ私は逆に突かれ、そのままに壁へと叩きつけられ磔とされる。これが伝説金属が槍の一撃、フフ……身に染みるよ。だが。

 

 

「私の槍の…触手の如き仕込みは如何かな!」

「!?」

 

 

 気づいても遅いとも。私がミミックへ向けたままのステッキの先が、放たれる。鎖付きのそれは速矢のように飛び、ミミックの……蓋へと、透明ケースへとぎちり貼りつく。

 

 

 シルクハットやマントと同じく、ステッキにもちょっとしたギミックを仕込んでいたのだよ。これはフックショットだ。脱出の縄代わりや遠距離の標的を確保するための、な。

 

 

 しかしそんな一撃をミミックの蓋へ貼り付けてしまうなぞ、手元が狂ったのか? フフ、いいや狙い通りだとも。フックショットは撃ちだした先を巻き取り回収するアイテムだ。なら、この場合は!

 

 

「肉を切らせて骨を断つ…いや、肉を打たせて蓋閉じ管を断つ、だ!」

 

 

 残念ながら、磔にされたままの私を移動させることは叶わない。だが、ミミックの蓋を閉じることは可能だ! 急速に巻き取り、その宝箱のように開いた蓋を無理やりに閉じてやる!

 

 

 するとどうなるか。単純なことだよ。漏れ出た紐を挟んだ箱のように、ミミックは管を盛大に噛む。おっと、それだけでは私の拘束を解くことも、管を噛み千切ることもないか。それも予測通りだとも!

 

 

「見事。ハァッ! またつまらぬ物を斬ってしまった」

 

 

 私を取り押さえ、蓋の噛み潰しによりピンと張った管は、切り捨てるに容易い。狙い澄ました一斬により、管は断たれ伝説金属インゴットは力なく床へと音立て転がる。ゲホッ…私達の勝ちだよ。

 

 

 ミミックは武器と腕を失い、私達は目当ての物を眼前に運んで貰った。フフ、これは完全勝利と言えるだろう? あとは只の物となったインゴットに軽量化魔法をかけ、運び去るのみさ。

 

 

 嗚呼、『元』伝説金属ミミックよ。そう涙と共に管を啜る必要はないとも。多少私の知恵が勝っただけのこと。見事な一撃だったとも。おかげでスーツに仕込んでいた防御機構が壊れ……む? なっ!?

 

 

「インゴットが、震えだして? ひっ!?」

「飛行を、地を走行し始めた、だと!?」

 

 

 これは、如何なることだ?! 管から離され力を失ったはずのインゴットが、さながら命を吹き込まれたかのように次々と動きだした! 空中を舞い、床を駆け、一体、何が!

 

 

 魔法? 否、まだディスペル照射は継続されている。ミミックの関与? しかしインゴットにミミックが入り込む余地は、謎の固定具を除いて……もしや。

 

 

「そのもしや、だよぉう! うひひ、あれは固定具なんかじゃない。インゴットを箱にするための特注アイテム! ギリギリ動けるレベルだから外に出て麻痺毒攻撃はできないけど、その代わり、うひひひひ!」

 

 

 ッ! 断頭生贄台ミミックが! やはりそうか、恐らくあの固定具の中身は空洞。恐らくはインゴットが蓋となるように誂えられた専用箱。でなければ、この光景は説明がつくまいよ!

 

 

「きゃあっ!? 顔は、顔狙いは止めなさいよ!?」

「うぐぬうっ!? す、脛にぃ!? 飛びついてッ!?」

 

 

 さながら鳥や虫のように、鼠や蛙のように、伝説金属インゴットが飛び回り跳ね周るこの惨状は! いや、実際あの中に入っているのはその類の群体ミミックなのだろうが……ともあれ、これは実に恐ろしい。

 

 

 先程までは自在に動く触手とはいえ胴が一つだった。しかし今や、その制約からも解放されたインゴットは空中を床をちょろちょろ縦横無尽に走り回る。インゴットの面を向け、私達の顔や足を狙いながら!

 

 

 重量がある以上容易く掴むことは出来ず、軽量化し捕らえたところでミミックが飛び出してきかねない。となるとやはり疲労を待つのが最善策だが、既に制限時間は迫っている上に、やれやれ…!

 

 

「っ!? 管が、また出てきて!?」

「インゴットを…繋ぎ、直したのか…!?」

 

 

 斬ったのはミミックの身ではなく、只の管。なれば替えすら聞くということか。展示ケースミミックは底の穴から新しい管を伸ばし、近くのインゴットに再接続。伝説金属インゴットミミックの再起だ。ふむ。

 

 

 伝説金属は煩わしく暴れ、倒したはずの敵すら復活。背には断頭の時が迫る。身を張り勝ち誇ったはずが、これではとんだ道化だ。ならばせめて。

 

 

「うっひっひ! タ~イムあわぷぅっ!?」

「王がため、もう一幕演じさせて頂こう!」

 

 

 煙幕を焚き、場より撤退を。フフ、道化を処刑するにはまだ早いのだよ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「足の痛みはどうだ?」

「完璧に治療するには時間ないわね」

「歩くのには支障なし。伝説金属からもらった傷、光栄よ」

 

 

 とはいえ、脱獄の代償は小さくはないな。私はステッキを失いタキシードを只の衣装と化し、一人は足を負傷せしめた。治癒魔法こそ付与したが、満足に休めぬ以上多少は響くだろう。フフ、しかし。

 

 

「光栄、か。それは私も同じだよ。ミミックが武装をしてくれるとは」

 

 

 良い姿を見させて貰った。ミミックは箱から飛び出すが常。即ち、箱は鎧であり武器ではない。また触手や牙や毒と言う持ち前の刃でしか攻撃はしないものだと思っていた。

 

 

 しかし、あれはどうだ。伝説金属がインゴットを手甲に、管を触手に。あのようなミミックは何処ぞにおいても見たことが無い。それだけ私達に心を砕いてくれた証左ということだろう。

 

 

 彼の足と並び、服鎧が無ければ砕けていた身体の痛みは実に光栄の一言だ。しかし、突きつけらる現実は別の痛みを齎す。何一つ奪えていないという事実は。

 

 

 しかればその足取りを柔くせんがため、漬かり浮かびに赴くとしよう。つまりは湯治、と呼びたいところだが…フフ、許されまいな。

 

 

「――む、さながら泳ぐような…。これならば足の痛みはさほど」

「まさかここの疑似水中が役に立つなんて」

 

 

 不幸中の幸い、とはこのことだろうか。この歴史館でのもう一つの目標は、遺跡ごと安置されしレムリア神像。それがあるのは、保全がために水中を再現せしめたこの魔法空間。

 

 

 実際の水同然の感覚を維持しつつ、呼吸は可能。さながら水中遊歩の趣だ。フフ、やはり実に素晴らしい。大海に墜ち悠久の時を過ごした遺跡の今を、遠き地上から味わえるなぞ。

 

 

 最も、昼間であればその趣も半減だが。なにせ姦しき客が押し寄せるのだから。それでは眠りし風情が夢も醒めようというもの。故に、フフ。今宵の潜入においては、このエリアに焦がれていたのだよ。

 

 

 私達以外誰も客はいない夜更け。古代の儘に息づく静かなる神殿は厳かに怪盗を迎え入れる――。実に素敵だ。そうは思わないか?

 

 

「……不気味よ」

「これも海中再現、なのだろうか」

 

 

 ふむ、どうやら共感は得られなかったようだ。確かに望んでいた光景とは些か乖離があるが、これもまた良き光景だとは思うが。

 

 

 ナイトツアー等を行っているならばともかく、今は誰もおらぬ深夜。であれば昼間のような陽光水面より差し込み彩色豊かな魚泳ぐ風光明媚な神殿景とはならぬも道理だよ。

 

 

 今の光景は暗黒、数歩先に泳ぐ魚を見通すが精々の闇海。薄ら臨める立ち並びし柱の狭間より、何かが迫ってくるやも知れぬ恐怖に駆られるほどの深き水。成程不気味と思えるのも理解できる。

 

 

 しかしながら、だからこそ輝くものがある。仄かに灯るように輝くは柱の装飾、暗き中でも蒼きオリハルコンや紅きアダマンタイト。柱ごとに刻み埋め込まれたそれらはさながら道を示すかの如く、私達を誘引する。

 

 

 フフ、これではまるで怪光の贄とされる魚だ。とすれば、捕食者たるはやはりミミックだろう。貝に化け、柱影に潜み、瓦礫の中に隠れ、遺跡と共に待ち受けるか。いや、それとも。

 

 

「私達を贄とする気かな? 古の神象りしレムリアの紅像よ」

 

 

 流石はアダマンタイトで構成された美像。このような暗闇でも、その紅き輝きは導のように強く辺りを照らす。細部に施されしヒヒイロカネやダマスカス鋼が更なる彩りを加え、つい傅きたくなる威容すら放つ。

 

 

 だが、私達は信者たる古代人ではない。怪盗なのだよ。傅き杯を捧ぐより、拠点に飾り杯を傾ける方が好みでね。さあ、沈みし神よ。いざその身へ颯爽と歩み寄り、我が手中に――フフ!

 

 

「「「「「「シャアアアウウ!!」」」」」

 

 

 そうはさせじと神の侍衛が、共に沈み控えていた彼女達が目覚めたか! 自然に張り付いていた巨貝が、柱の裏に控えていた石櫃が、神像の僅かなる空間に潜んでいた、ほう!

 

 

「水中型のミミックとは、初にお目にかかる!」

 

 

 さながら弾丸の如く飛び出してきたのは、口先に槍刃持ちし魚、毒棘うねらす蛸、牙唸らせし貝。疑似水中を見事に貫くものだ。恐らくは魔法で活動可能になっているのだろう。

 

 

「あいつら速っ! こっちは回避も碌に…!」

「刃の振りも些か……」

 

 

 対してこちらは彼女達ほど海中戦には慣れてはいない。纏わりつく水感覚に鈍く流され、躱すが精々。敵領にむざむざ踏み入ったが故の失策か。フフ、いいや?

 

 

「足、どうなっても知らないわよ!」

「構わぬ。刃には刃、魔法には魔法よ」

 

 

 詠唱、海内に響く。するとこれは如何なることか。揺蕩うが儘であった私達の手足は、さながら地上を歩くかのごとく。浮くことなく、古代床を踏みしめ堂々と。

 

 

「ったく、自分達の水の感覚だけを操るなんて。面倒だったのよ!?」

 

 

 フフ、感謝しよう。しかしそうでなくてはならない。この遺跡を守るがためにはな。ここが魔法に支配された空間だからこそ出来る対処法だとも。これならば。

 

 

「おっと! 軽い軽いわぁ♪ 灯りもつけて、万全よ!」

「動かずとも仔細なし。捌かれたい者からかかってくるがよい」

 

 

 先程までの不利が嘘のよう。一人は光灯した神殿内を縦横無尽に駆け回り、一人は刀構え襲い来るミミック達を不動に払う。纏いつく水の感覚なぞ既に無し。

 

 

 フフ、とはいえ相手も水に慣れたミミック達だ。幾ら地の利を均したとて易く勝てる相手ではないだろう。しかし、時間さえ稼げれば充分なのだよ。神像に軽量化を始めとした魔法と、私のモノクルを設置する隙さえ得られれば、な。

 

 

 大いなる威容を放つ神像をどうやって奪い取るか。その手段こそがこのモノクルだ。これは私の拠点へ宝物を転送できるのだよ。少々起動までに手間はかかるがな。さあ、改めて神に詰め寄ると――。

 

 

「痛っ?! 何か踏んだんだけど!? 蟹とか!?」

「遺跡の一欠ではないのか? 否、それは……」

 

 

 異音を耳にし、私も身を翻しつつ確認をする。この魚達は幻影魔法。この道は観覧順路。どちらもあり得ず、唯一の危険はミミックに足を取られたかだが…成程。

 

 

「音声解説のイヤホンガイドゴーレムか」

 

 

 昼間の内に誰かが落としていったのだろうか。見事に踏み割ったものだ。脆弱な代物ではないように見えるが、水中感覚を失った彼女の一踏は……いや、乙女を踏み躙れば次踏み割られるは我が身だ。フフ、何も言わず――む?

 

 

『――zaza…za…レムリ……を始…とする、大海……沈み消え……古…文明』

 

 

「ひっ!? なになに!? なによぉ!?」

「更なる敵襲、否、これは……昼にも聞いた?」

 

 

 どうやら踏み割った拍子に誤作動を起こしたようだ。これは音声ガイド。それも、このエリア専用の特別解説だ。まさに今の周囲のように海を昏きへ変貌せしめた、な。とくれば次に続く台詞は、幻影は。

 

 

『の……最期には……解けぬ謎…残され……。伝説金属すら……意の……操った彼ら…何故、滅びの水底……墜ちた…でしょうか』

 

 

 ――神像が妖しく輝く。

 

 

『神を…せたから…………うか?』

 

 

 ――頭上遠くからは泡が迫り、水竜の巨影達が泳ぎ過ぎる。

 

 

『……挑み、人の身……敵わぬ猛威……屈した……で…うか?』

 

 

 ――柱の根元に光が灯り、揺れ、魚眼の何者かが、顔を、幾つも。

 

 

『……【深き者共】と呼ばれる……侵略者に敗北……でしょうか?』

 

 

 魚群が遠巻きに包むほの暗き神殿内、水を掌握せしめるミミック達の応酬が最中に映るそれらは中々に恐怖を煽るものだ。しかし、悲しきかな。昼間ほどの効果は望めないさ。

 

 

 なにせこちらは波濤の如く押し寄せるミミック達という別種の恐怖に襲われているのだから。私こそ視界の端で捉えた程度だ。残る二人は辛うじて状況を理解し、内心苛立ちを覚えていることだろう。疾く静まれ、と。

 

 

『未だ歴史…紐解け…………あらゆる説を……議論を……真実…明るい海に……まで、神秘の古代文明は眠り……でしょう。怪盗に……邪魔されることなく』

 

 

 なに、その願いはすぐに叶うとも。今流れた音声が特別解説の締めなのだから。昼間と同じく、神像の輝きは収まり、水怪の泡は去り、侵略者は深きに沈み溶けるだろうさ。最も、海模様は先見通せぬ暗闇の儘だろうが、な。

 

 

 やれやれ、不意打ちで生じたイベントはこれにて幕引きだ。では約束通り、その眠りを覚ますことなく攫うと――。

 

 

『邪魔はさせない、と言いましたよ? 眠るのは貴方がたもです。怪盗一味』

 

 

 ッ!? ノイズまみれだったはずの声が、解説を終えたはずの音声が、暗き闇海を震わせ響き渡る。私のほくそ笑む内心を見透かし読んだかのように。総身に走るは深海の水よりも冷たき怖気。もしや、まさか。

 

 

「っ泡音が…何ッ!? 水竜が、実体を、刀が!? おのれッ…!」

 

 

 ――泡は潰えず、水搔く轟音と共に更に迫る。柱に挟まれた晦冥水奥より、小魚追い立て急襲せしは古代竜彷彿とさせる水竜。見通せぬ闇から僅かな光を呑み込まんばかりに大口開き、武器を噛み奪い泳ぎ過ぎる。

 

 

「ひっ!? こ、この魚人擬き共、生きてるの!? 顔だけなのにぃっ!?」

 

 

 ――魚眼の化物共は柱影を飛び出し、大瞳を爛々光らせ牙打ち鳴らす。この深海に於いて深きに生きる我等は自在と宣うように泳ぎ、跳ね、待ち焦がれし獲物を骨身まで食い散らかそうと囲み襲い来る。

 

 

 幻影による演出のはずが、実なる体を顕すとは。実に奇々怪々。召喚魔法の類か? いや、これは。闇を利し闇に紛れ、迷凪の不意に水流の糸引き襲するあの姿。これは、間違いない。

 

 

「落ち着け! どちらもミミックだ! 私達は既に彼女達の劇の中なのだよ!」

 

 

 してやられた。劇場型ミミック、とでも称すべきか。まさか、特別解説自体が私達に向けられた罠だったとは。安全な幻影と信じさせ、私達を暗闇の中の遺跡という箱に誘き寄せ、不意打ちを行うとは!

 

 

 先程刀を奪い通過した水竜は、モササウルス。いや、それから分化した古のリヴァイアサンの一種か。本物ならば自然館に展示されていてもおかしくない代物だ。歴史館に泳ぐは相応しくない。

 

 

 今私達を襲っている醜悪なる魚人擬きは、『深き者共』。かつてムー大陸が都市イハ=ントレイを支配していたと主張されている、存在が確定していない古代種族だ。想像顔だけとはとはいえ、展示すらしてよいものか。

 

 

 つまり、どちらもこの場にあるべきではない存在。私達のために用意された、恐怖を煽るがための対策劇なのだよ。音声ガイドゴーレムが踏み潰された、いいや、踏み潰されるように仕向けられたあの瞬間が幕開けの、な。

 

 

 あのモサ・リヴァイアサンも深き者共も、造り物なのだろう。中には空洞が作られ、ミミックが入り込み操っているのだろう。私達が解説の誤作動と油断せしめた隙を突いてきたのだろう。嗚呼、それがわかったとて。

 

 

「徒手では魚の相手は、ええい魚人擬き、口から触手を出すな!」

「あっちからもこっちからもっひぃっ!? 暗闇から鮫、竜うぅ!?」

 

 

 一度利を奪われれば混乱は必至。ケタケタ笑うように泳ぎ迫る深き者共も、差し出した手すら見えなくなる闇からぬおり現れ貫く水巨竜も、今やミミックと並ぶ恐怖と相成った。いや、あれもミミックなのだが。

 

 

 余裕を信じ込み底なし沼ならぬ海に踏み入った末路、何とも口惜しきものだ。おどろおどろしく光る神像がさながら贄を待つかのようにすら見える。このままでは、やれやれ。

 

 

「私達も墨を吐くとしよう!」

 

 

 さながら蛸や烏賊の如く、煙幕を焚く。水の再現エリアだけあって広がりが弱く、多量に撒く必要があるが……幸いにして効果はあったようだ。

 

 

「デカいの来る前に逃げるわよ!」

 

 

 神像が前より踵を返し、浮上せしめんと我等は走る。おっと、その間も警戒せねばなるまい。この闇黒の中、目の前よりナニカが襲ってきたとて――ッく!?

 

 

「うひひひぃ! 王に捧げられたい? 神に捧げられたいぃ!?」

 

「ぐぬぅっ!? こ奴、いつの間に!? は、離せ!」

 

 

 あれは、断頭生贄台ミミック! 水竜だけに警戒をしていたが、こいつも居たか! 幸い躱せたが、一人が捕らえられ、枷に嵌め込まれ…!

 

 

「おのれ、刀さえあれば…! おのれェ!」

 

「うっひっひひひ! うひひひひぃ! 処刑の時間だよぉ!」

 

 

 輝く神像の前に運ばれ、ミミック達に囲まれながら断頭の刃の落音は……ッ。水闇と魚群に包まれ、食い散らかされるかのような光景は、古代文明の凋落を彷彿とさせる見事なる戦慄絵図と言えよう……!

 

 

 嗚呼、実に見事だと唸ろうよ。ガイド傾聴を前提とし、展示物を利用した博物館らしい一手。遺跡保全エリア自体を箱に見立てた、見事なる策謀。

 

 

 つい浪漫に浸ってしまう博物館ならではの空気を最大限に活用した、素晴らしき模倣だったとも。偽りなく楽しませて貰った。これにて二人が潰え、残るは私達二人か。

 

 

 やれやれ、次なる『魔法館』にて私達は生き残れるのだろうか。胸が躍るものだよ。

 

 

 

 

 

 

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