劇場版ハイスクールD×D 淫行学生のヘンタイ・ウォーズ 作:グレン×グレン
……やぁ、俺は兵藤一誠。イッセーって、呼んでほしい……。
ごめんな。今、俺はちょっと元気がないんだ。かなり疲れてる。
こういう時は、かえって身内に触れない環境が欲しくなるとかあるんだなぁ。俺もそんな感じなんで、久しぶりに一人で昼飯を食ってる。
寒空の屋上で、空を見上げながら、一緒になれないならせめてとリアスたちがみんなで作ってくれた
ああ、空が青いなぁ………。
「なに黄昏れてんのよ、兵藤」
そんな俺の隣、座る女の子がいる。
みつあみメガネのその女の子は、俺が転生悪魔になる前からだと唯一親しかった女子生徒。
通称匠と呼ばれ、俺たち三人のスケベ話にも普通に混じれるそいつの名は、桐生藍華。
「ああ、悪いな、桐生」
「本当に疲れてるのね。もしかして、例の悪魔稼業で何かあった?」
桐生は俺たちが悪魔だってことも知ってるから、そのことかと思ったらしい。
それに俺が上級悪魔に昇格するって話も聞いてるみたいだから、たぶんそこかと思ったんだろう。
でも、そうじゃないんだ。
「いや、昇格はたぶん三月ぐらいになる予定だからな。まだ二月の前半だから、余裕もあるんだ」
「だったらどうしたのよ。テロリストは一月に何とかなったって聞いてるし、アザゼル先生達のことも……今更になって落ち込みなおしたってわけでもないでしょ?」
ああ、そうでもない。
俺が悪魔になって数か月で絡まれ始めたテロリスト、
ま、禍の団のトップを務めた三人は俺が全員ぶっ飛ばしてるから、禍の団の残党も、いきなり俺に襲い掛かる気はないんだろうさ。
そして、その最後の戦いで一万年近い間封印されることになったアザゼル先生たちのことでもない。
確かにショックだけど、一週間以上前のことだからな。死んだわけじゃないし、俺たち悪魔なら永い別れだけど再会はできる。まだ完全とはいかないけど、そこもまあ呑み込めた。
だけど、問題はそこじゃないんだよなぁ。
「最近、ヴァーリのせいでエロビデオが楽しめなくなっちまってなぁ」
「………あんたにとっては死活問題じゃない!?」
そこまで大声上げて驚くなよ、桐生。
ま、マツダや元浜と一緒に俺がするエロ会話に普通に入ってこられる桐生だ。俺が筋金入りのスケベだってことは知ってるから、驚きたくもなるよな。
俺だって、過去の俺が今の俺がこんなことを言っていると知ったら、パニックになるって確信してる。
でも………。
「………なあ、桐生」
「な、なに?」
俺は、ため込んだものをつい漏らした。
「毎日エロビデオを持ってきて一緒に見させたあげく、「これはいったいどういう娯楽番組なんだ?」だけならまだしも「これを見て強くなれる理由がわからない。なにか武術や魔法の秘奥が隠されてるのか?」とか聞かれ続けれたらどう思うよ?」
「………兵藤」
桐生は、俺の肩に手を置いた。
「友達選びなさいよ。相いれないでしょ、そんなの?」
「相いれないどころか歴代の宿敵だったりするんだけどな」
ホント、どうしてこうなったんだろうなぁ。
「……そういえばアーシアやゼノヴィアっちから聞いたけど、あんたに宿ってる
さすが桐生だ。話が建設的で俺も愚痴が言いやすい。
「ああ、ヴァーリ・ルシファーっていって、初代ルシファーの孫と人間のハーフ。しかも神器研究の第一人者でもあるアザゼル先生から神器について教わった奴だよ」
「何処のなろう系主人公よ」
だよなぁ。
「で、そんなあいつに「つまらなさすぎて笑ってしまう」とか言われるぐらい赤龍帝であること以外になろう要素がない俺なんだけど、なんだかんだで歴代の二天龍が克服も凌駕もできなかった
俺も何言ってるんだって思う展開だけど、なぜか桐生は納得顔だった。
「どいつもこいつもこじらせてるわねぇ。いや、死ぬまでこじらせなかったから変な拗らせ方してるのかしら?」
「……確かに。歴代の白龍皇もアーシアのパンツをくんかくんかして憎悪と俺への敵意を捨て去ったからなぁ」
ああ、あれはひどかった。
俺が遠い目をしてると、桐生も遠い目をしている。
「アーシアの新属性もだけど、あんた個別で恨まれてたの?」
「おっぱいで覇を克服したのが原因っぽい」
なんか、いろんなところに謝った方がいいのかなぁ。
ま、それはともかく。
「で、俺もヴァーリもいろいろと前代未聞な神器のパワーアップしてるんだけどさ。ヴァーリは俺のことをかなりライバル視してるから、アザゼル先生に相談したりもしたんだよ。………その結果が―」
「………アダルトビデオなの?」
ああ、そうなんだ。
「……ヴァーリは普通に魔王の血とか才能と努力で覇を凌駕したり魔王化したりしてるんだけど、ヴァーリはチート満載なのに並び立ってる俺がなろう要素ゼロだろ? だからその辺が気になってたのか、アザゼル先生相談したそうなんだ。でも先生は俺がリアスのおっぱいをつついて至ったり覇を鎮めたり禁手のその上に到達したりしたことから、乳
「……まあ、今聞いた話から見てもエロと縁がなさそうだしねぇ」
だろ? 普通、俺と大して年の変わらない男がエロビデオ見たら、よほど趣味に合わないとかでもない限り、興奮するよな?
でもしない。
どこがいいのか聞いてくる。
しかも最近、いつも以上に頻度が上昇してる。
「おかげで、エロビデオを見たらその光景がフラッシュバックして………っ」
俺は、心から泣きたくなった。
さすがの桐生も、からかう気になれないのか頬が引きつってる。
「あんたも大変ね。ま、元気出しなさいよ、ほら」
と、気流が俺の肩をぽんぽんと叩きながら、一枚の雑誌を取り出した。
ってこれは!
「クルチザンヌ・コーポレーションの日本語版情報誌よ。なんでもエロゲ声優のエクスタシー
「まじかよ! あの人のレビューに外れないじゃん!」
クルチザンヌ・コーポレーション。アメリカに本社を置く、性風俗産業中心の国際複合企業。
いろんな種類の性風俗産業に手を広げ、従業員のサービスを発展させる形で法律相談・各種通信教育・インスタント食品・警備会社・重工業全ての業種で一定の成功を収めている、伝説の性風俗企業。
そこの専属エロゲ声優、神とすら呼ばれるエクスタシー発條のレビューかよ!
やべえ、これは見ないと損じゃねえか!
ヴァーリの質問の声も聞こえねえ! 今は、こっちに集中しなくちゃ!
「ありがとな、桐生! これがあれば、今日一日はエロエロで行けそうだ!」
「感謝しなさい? これは私のコネで手に入れた限定版よ。ま、アーシア達もあんたにつられて元気がないみたいだから、友達サービスで
「ありがとうございます、桐生さま!!」
やべえ、これは今夜が楽しみだ。
エロゲレビューにおいて外れ無しといわれるエクスタシー発條! くっそぉ、男だけど一度会って拝み倒したい!!
この時、俺は知る由もなかった。
俺が、本当にエクスタシー発條に会える日が来るということも。
この本が、彼の最後のエロゲレビューが書かれる本になるということも。
性風俗を主体とする国際複合企業。以前呼んでいたラノベで、性風俗産業の雄と呼ばれる複合企業があったので、D×Dの二次創作で出してみたいと思っていたのです。
そして、そんな国際複合企業こそがこんかいの的になるのは予告編の通り。
ある意味でクリフォト以上に強大な敵となりますが、まあその辺はもうちょっと待ってほしいのじゃよ。
この作品、どうでしょうか?
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もうアニメ化したらいいよ
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さすがに原作者に怒られない?
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アンチ・ヘイトタグ付けたら?
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この調子でおk