劇場版ハイスクールD×D 淫行学生のヘンタイ・ウォーズ   作:グレン×グレン

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はーい! お久しぶりに投稿いたしまーす!!


プロローグ2 変態とは、マニアとかオタクと同類である

 

 ……兵藤一誠が一喜一憂しているそのころ、オカルト研究部部室では、リアス・グレモリーが紅茶をたしなんでいた。

 

 本来なら眷属や部員と楽しんでいるころだが、久しぶりの顔なじみが通信をつなげてきたので、それに合わせる形だった。

 

「それにしても、あんなことがあってからこんな風に会話できるなんて思わなかったわ」

 

『まったくだな。しかも、俺からすれば間男の話になるんだからな』

 

 そう言いながらリアスと苦笑をかわしあうのは、ライザー・フェニックス。

 

 リアス・グレモリーの婚約者でありながら、赤龍帝兵藤一誠の最初の強敵といってもいいカマセ犬になった男である。

 

 フェニックスという強大な不死性を持つライザーは、しかし左腕をドラゴンにさし出すという兵藤一誠の自己犠牲に、それを逆手に取った聖水や十字架に譲渡して武器にするという奇策も重なって敗北することになる。

 

 結果として、数か月の間ドラゴン恐怖症を併発したうえで引きこもったりもした。挙句の果てにその兵藤一誠の発案で、ドラゴンたちが住まう雪山で特訓というひどい目にもあったものだ。

 

 それが、今やリアスの婚約者同然の彼の話で元婚約者と話をするのだから、世の中はわからないものである。

 

「……でも、まさかあれを活用するとは思わなかったわ」

 

『まあ、あくまでその可能性を調べる程度なんだがな』

 

 ライザーがそう答えるのを聞きながら、リアスは転送された資料をパラりとめくる。

 

 そこに書かれている文字を見て、リアスは苦笑いを浮かべるほかなかった。

 

―クリフォト製の偽赤龍帝を利用した、人工神器開発計画。

 

 ……邪龍戦役と呼ばれ始めた、リゼヴィム・リヴァン・ルシファーが邪龍たちを復活させて起こした一連のテロ事件。

 

 その結果、龍神に匹敵する力を秘めた存在、黙示録の狂獣(アポカリュティック・ビースト)トライヘキサの封印が解除。トライヘキサによる世界の破滅を防ぐため、リアスの兄であるサーゼクスを筆頭とする、神や魔王クラスの強者たちは一万年を覚悟して、隔離結界領域へと旅立った。

 

 それによる戦力低下を考慮した案とされているが、リアスとしては本当に苦笑いするほかない。

 

 愛しき一誠の力のデッドコピー、それも義理の兄ともいえるユーグリット・ルキフグスが使用して、愛しい一誠や眷属のロスヴァイセを苦しめた存在。邪龍戦役の終盤でも、リアス自ら何体も相手をしたのを覚えている。

 

 それを、まさか人工神器として再利用する計画が進んでいるとは。

 

 そして何より―

 

「……あなたがそのテスターをするなんて、どういう風の吹き回し?」

 

『何が起きるかわからないから、不死性に優れたフェニックス家から何人かテスターを求められたのさ。それに、俺も「おっぱいドラゴン」に関わることになっているからな』

 

 そう答えるライザーに、「乳龍帝おっぱいドラゴン」のヒロインであるスイッチ姫でもありリアスはふと思い出した。

 

 確か今後の展開で、フィネクス男爵とかいう敵キャラクターが出てくることになっていた。

 

 ライザーをモデルにしたとは思っていたが、本人が参加してくるとは意外だった。

 

 いい変化か悪い変化かはわからないが、リアスとしては好ましい変化だと思っている。

 

 なので、それで今後の展開が何となくわかってきた。

 

「……うまくいったらおっぱいドラゴンでも登場するのね? 確か特撮ではよくあることと聞いたわ」

 

 一昔前の特撮では、メインの偽物が出てくるというのはよくある展開だったらしい。

 

『ああ。そんでもって、その反響次第でおっぱいドラゴンのサポート部隊といった感じで広報活動を兼ねたお披露目もするそうだ』

 

「……プロパガンダ放送みたいになっているのはどうかと思うんだけど」

 

 リアスは少々思うところがあったが、ライザーは静かに首を横に振る。

 

『これはなんとなく感じたことだが、どうも政府の連中は「次の闘い」をすでに見越しているようだ。それも、仮想敵として邪龍戦役(あの時)以上を踏まえている気がするな』

 

 ライザーのその感想に、リアスは怪訝な表情を浮かべる。

 

 確かに、いまだこの世界には不安な要素は残っている。

 

 禍の団は主力派閥を軒並み失って壊滅したが、それでも小規模な派閥は残っていたはずだ。

 

 また、三大勢力を強く敵視しているハーデスの暗躍も気になる。リゼヴィムを出し抜いてトライヘキサを従えたアポプスと、何かしらの情報交換などをしていたとされているのが気がかりだ。

 

 しかしそれにしても、トライヘキサ以上の脅威が出てくることを前提としているのは気にもなる。

 

「上は、グレートレッドが世界征服でも目論むと思っているのかしら?」

 

『さてな。……まぁ、件の乳神とかの件で異世界があることはわかってるんだ。異世界から地球を侵略する軍団ってのは、特撮の敵勢力じゃよくある話なんだろ?』

 

 その言葉は、確かに気になるところではある。

 

 ロキを戦った時にイッセーに助力した、おっぱいを司る乳神の化身。

 

 日本神話には乳神信仰とかいうのがあるらしいが、これは子宝とかそういったものであり、おっぱいを慈しむという方向性ではないことや、その異質なオーラから間違いなく異世界はあると判断されている。

 

 そしてリゼヴィムはその異世界を侵略することをもくろんで、そのための力としてトライヘキサの復活をもくろんだ。

 

『……ま、異世界を侵略しようって奴がこの世界(うち)にいたんだ。逆をもくろむ異世界の奴がいるかもっていうのは、当然の警戒ではあるだろうさ』

 

「確かに。一応警戒はしておくべきではあるんでしょうね」

 

 それは事実なので、リアスは素直にうなづくことにする。

 

『……で、だ』

 

 そこで、ライザーはなぜか神妙な顔つきになった。

 

 この面倒な世界情勢とか異常なまでの軍備増強の意思とか以上の顔つきに、リアスもふと肩に力が入る。

 

「……どうしたの?」

 

 可能性としては二つ。

 

 一つは、イッセーに思いを寄せて駒王学園に転校してきた、ライザーの妹であるレイヴェル・フェニックス。

 

 かつて「妹萌えというジャンル攻略」という理由でその気はないくせに眷属にしたことのあるライザーだ。誘拐された時は慌てて眷属を率いて駆け付けたことと言い、言っては何だがシスコンの気がある。何度かイッセーと通信して、いろいろと念押しや脅しをかけているとも聞いている。

 

 だから、それがらみで相談か要望がある可能性はある。

 

 だが同時に、もう一つの可能性も忘れてはならず―

 

『……実はその試験を日本でやるんだが、なんとあのクルチザンヌ・コーポレーションの保養所がある場所でな』

 

 ―どうも、後者らしい。

 

 リアスは何度目かわからない、しかし方向性の異なる苦笑を浮かべる。

 

 このライザー、眷属をハーレムにするという真似を行い、かつて敗北した時より強くなったイッセーを相手に引きこもりでなまった状態で前以上に善戦した理由が「露天風呂を除きたい」という、生粋のスケベである。

 

 なので、そういう方向性で本気になることもあるかとも考えたらその通りだ。

 

 もしかしたら、このイッセーと張り合えるスケベもテスターに選ばれた理由ではないかと思ったが、リアスはあえてスルーする。

 

『ついでにちょっと見学とかしようと思っているんだよ。なにせあそこは俺が人間界で数少ない非常に好きなものだからな。……だが、その見学会に行ったことを自慢してやりたいから兵藤一誠に知られたくないんだが―』

 

「……わかったわよ。でも、そこまで気にすることなの?」

 

 ……結論から言おう。

 

 この時、リアスはしてはいけないことをしてしまった。

 

『―何を言うか!』

 

「きゃぁ!?」

 

 思わずリアスが椅子から落ちそうになるぐらい、ライザーは本気に表情を浮かべて声を荒げる。

 

 そう、リアスはしてはいけないことをしてしまった。

 

『……クルチザンヌコーポレーションは、性風俗産業において人間界はおろか冥界ですら並ぶ者がいない世界最高峰だぞ! あの兵藤一誠が知らないわけがない至高のエロ企業だっていうのに、そんないい加減な対応でいいわけがないだろう! いいか、あそこはそもそも―』

 

 

 

 

 

 

 

 

 オタクとかマニアとかいうレベルで熱中していることがある者に、下手な疑問符とかでスイッチを入れてはいけないのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 結果として、リアスは疲れて早めに就寝するほど熱弁を聞かされることになったのであった。




シリアスっぽい話かと思ったら、終盤て一気にギャグ落としするお話。





とはいえ、おっぱいドラゴンが世界的ヒットしている異形業界なら、偽赤龍帝を流用したおっぱいドラゴン軍団とか、部隊の士気は上がるし民衆からも応援されると思うんですよねぇ。

この作品、どうでしょうか?

  • もうアニメ化したらいいよ
  • さすがに原作者に怒られない?
  • アンチ・ヘイトタグ付けたら?
  • この調子でおk
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