ガンダムビルドダイバーズ REBOOT   作:キラメイオレンジ

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極東オープンで活躍する新キャラを紹介。
今回はプロローグ以来の登場となる未来のアマテラスメンバーの1人が登場です!!


幕間9 虎武龍の小獅子

フォース【虎武龍(トラブリュー)】。

 

【アジアン・サーバー】の【エスタニアエリア】に根城を構えるフォースランキング5位に君臨する最上位フォースの1つ。

 

GBN内に於いて『格闘戦最強候補』と目される【トライファング】の異名を持つ獣人ルックのダイバー【タイガーウルフ】が“師範(リーダー)”を務め、彼を慕う門下生たちが集まって形成された部隊というよりは武術道場という趣が特徴的な文字通りの武闘派フォースである。

 

その雰囲気に違うことなく、広大な敷地面積を持つフォースネストもまたアジアンテイストな武術の修練場やガンプラ同士による試合を想定した武舞台も存在し、更に敷地内に森林や滝まで存在し、様々な“修行っぽいこと”が体験できる仕様になっている。

 

そんな益荒男(ますらお)達の巣窟で今、凡そ似つかわしくない少女の泣き声……否、喚き声が木霊していた。

 

「いぃいいいいいい~~~やぁあああ~~~~だぁあああああ~~~~~!! わたしも“エキスパートクラス”の試合に出~~~た~~~い~~~!!! 【コタロー】なんとかしてよぉおおおおおおおお!!」

 

「我儘言ってんじゃねええ【リオ】!! 後、いい加減俺を本名(リアルネーム)で呼ぶのヤ・メ・ロっつってんだろうが!」

 

武闘家の様な恰好をした人狼(ワーワルフ)の様なダイバー【タイガーウルフ】が大理石でできた床で駄々っ子ムーブをする亜麻色の髪の少女を羽交い絞めにして無理矢理起こす。

 

因みに【リオ】と呼ばれる少女が読んだ【コタロー】とは、彼の本名だ。

 

だが、“呼ばれ方”に不満があるのは彼女の方も同様であった。

 

「そう言うコタローこそいい加減私のこと【リオ】って呼ぶの止めてよね! 確かに、虎武龍(ココ)で生まれた時に最初に頭に浮かんだ名前はそれだけど! 私は自分で決めた【コジロー】って名前の方が気に入ってるんだからね? コタローに1番近くにいるからコジロー! だからコタローもタイガーウルフ? なんて呼びにくい上にチューニ臭い名前直してよ!」

 

「ひ、人が一生懸命考えた最高にカッコイイダイバーネームにケチつけてんじゃねえぞバカチビが! おい! お前らなんか言ってやれ!!」

 

小さな子供の特権とばかりに言いたい放題の無茶な我儘を言うリオ(コジロー)に対し、タイガーウルフは周囲に集まった門下生(フォースメンバー)らに糾弾の援護射撃を請う。

 

「何言ってんですか師範! コジちゃんがこんなに頼んでるんでですから、ちょっとくらい運営に掛け合ってあげてもいいんじゃないスか!?」

「そーだそーだ! 俺らの天使をイジめるなら、例え師範でも許しませんよ!?」

「安心してくれよなコジちゃん! 俺らは皆、君の味方だからさ!」

 

しかし、日々自己の研鑽に邁進し、タイガ()を誰よりも敬う武人たちは、まるで牙を抜かれた獣の様に、或いは孫が生まれたおじいちゃんばりにだらしない顔をして、彼女の味方に付いていた。まさに骨抜き状態である。

 

「お、お前らなぁ……一体俺とリオ、どっちの肩を持つんだよ!?」

 

「はあっ!? そんなの9:1でコジちゃんに決まってるじゃないッスか師範!?」

「ああ、そんなの当たり前だよな! 寧ろ10:0じゃね?」

「もちろん師範の事は尊敬してますが、モフモフの毛ダルマ男とキャワイイ美少女どっちの肩を持つかっていったらそりゃ明白でしょ?」

「ていうか今の発言『私と仕事どっちが大事なの!?』とか言っちゃう女みたいでちょっと引いたッス」

 

結果は惨敗であった。それはもう見事なまでに。

久しく味わう事のなかった圧倒的敗北感が、タイガーウルフの心を抉った。

 

日々、最強を目指して精進し、己の拳とガンプラを磨く熱き格闘バカの巣窟である虎武龍の(おとこ)達。しかしそんな益荒男達にも弱点がある。

 

そう、それはリアルに於いてもこのGBN内に於いても女っ気のない日々を送るが故、女性に対する免疫が皆無の童貞(チェリー)共の集まりであるという事だ。

 

つまり、もう完全にコジローにメロメロという事でであった。

 

「こ、このバカ弟子共があああああ……!!」

 

「「「「「ギャ、ギャアアアアアアア~~~~!」」」」」

 

あっさり師範を裏切った不忠義者の門下生たちをしばき倒した。

 

――――数分後。そこでは頭にたんこぶを作った門下生たちが正座をさせられていた。

 

「「「「「な、生意気言ってスンマセンでした……」」」」」

 

「フン!」

 

元来GBNに於いてはまるで意味をなさないリアルファイトとはいえ、圧倒的な格の違いを見せつけられた門下生たちは、改めて自分達が信じる師範の力を思い知らされた。

 

「ワアアアアアつ! やっぱり強い! さっすが私のコタロー♡」

 

一方、一連の騒動の発端となったコジローはと言うと、子供特有の無責任さと気まぐれさを以て機嫌を直し、圧倒的な実力を見せつけたタイガーウルフの屈強にしてモフモフの胸の中に飛び込んだ。

 

「コ、コラ! 飛びつくんじゃねえよ! ていうかコタローって呼ぶな!」

「ええ~~いいじゃん別に♪」

 

日頃、虎武龍の門下生たちと違い美少女率の多さからも名を馳せる【ビルドダイバーズ】を始めとした他フォースの女性ダイバーと交流を持つタイガーウルフは、流石に生粋の童貞揃いの門下生たちと格の違いを見せつけデレデレした顔は見せない。

 

しかしそれでも、中身はイタズラ盛りのヤンチャ坊主そのものとはいえ、外見は飛び切りの美少女であるコジローに密着されれば多少の狼狽を見せる。

 

そしてそんな師範に対し、正座中の門下生たちは羨ましさと恨めしさの混ざった視線を向けてくる。

 

「師範はさぁ……」

「なぁ? 絶対ムッツリだよあの人?」

「ていうか何だかんだ言ってあの人が1番コジちゃんに甘いんだよな? 知ってる? 今あの子の着てる服、わざわざマギーさんに相談してショッピングエリアで買ってあげたんだってさ? “誕生”して1カ月のお祝いって事で」

「うわっ! 親バカまっしぐらじゃん!」

 

「お前ら! もう1発叩き込んでやろうか!?」

 

そんな師の反応を茶化すあまり反省の色が見られない門下生たち。

 

元より厳しさはあれど、確固たる信頼と絆によって結ばれていた虎武龍であったが、ここ最近――コジローがこのフォースネストで“誕生”して以来、すっかりアットホームな雰囲気が板についていた。

 

【ELダイバー・リオ】。

それが自らを【コジロー】と称す腕白少女の真名だ。

 

彼女は今から凡そ1月半ほど前に、このフォースネストで生を受けた。

 

現実世界の季節に繁栄し、雪化粧で白く染まった1月半ばのフォースネスト。

 

寒稽古とばかりに修練に励む門下生たちの中でまるでずっと以前からそこに居たかの様に稽古に参加していたのだ。

 

この世界に於いて、約3年程前に【ファーストELダイバー】と呼ばれる【サラ】の存在が確認されて以降、GBN内各所で確認されるようになったELダイバー。

 

一時は『バグを誘発する存在』としてその存在が危険視され、果てはGBN全体を巻き込んだ【第二次有志連合戦】にまで発展したが、最終的にはサラと最初に出会った【ビルドダイバーズ】及び彼らと絆を結んだ仲間達の活躍により事態は最良の形で解決。

 

現在では運営により【ELダイバー保護センター】が設立され、彼らはMD(モビルドール)と呼ばれる現実世界でも活動できる身体(ガンプラ)を授かり、人間ダイバーの良き友人として、共存を果たしている。

 

そしてここにいるタイガーウルフもまた、そんなELダイバーの未来を切り開く為にビルドダイバーズに協力した仲間の1人であった。

 

「ったく、そもそもお前らが甘やかしまくるからリオ(コイツ)もこんな我儘なガキに育っちまったんだぞ?」

 

「んな事言ったって仕方ないじゃないですか師範! コジちゃんは言ってみりゃこの虎武龍で日夜修練を重ねてきた俺達の想いが集まってできた言わば俺ら全員の娘みたいなモンなんですよ!? 可愛くてしゃーないのは仕方ないじゃないですか!」

 

「俺的には断然妹って呼びたいな! いや、娘って響きにも萌えるけどさ?」

 

「そうやって師範に1番懐いてるのも、師範が1番このフォースを愛し、俺達もまた師範を心から慕ってるからなんですよ!? どうしてそんな子を無碍に扱えますか!」

 

「そうっスよ! 言ってみりゃコジコジは俺らと師範の愛の結晶ですよ!?」

 

「止めろその言い方気持ち悪い!!」

 

曰く、『この世界やガンプラに対する“愛”によって生まれた』とされるELダイバーはそれぞれが誕生した場所やそこを拠点とするダイバーの個性に影響をされる傾向が強い。

 

そしてその性質上、極めて高い感受性を持って生まれる事が多い為、総じて環境による影響を受けやすくもある。

 

自身に厳しく、他者には敬意を以て接する。そして年齢を問わず女性に対する免疫がない故に、フェミニズムも持ち合わせている。

 

そんな無骨で不器用な(おとこ)の巣窟で生まれた幼いながらも美少女に部類されるリアが、少年の様な快活さを持ちつつ、祖父母から小遣いせしめる技に特化した甘え上手な孫娘の様な性格に育つのはある種必然であった。

 

「ぶー、コタローって皆がいる前だとちょっと冷たいよね? ――おウチじゃもっと優しくしてくれるのに……」

 

「ちょっ、バカ! だから現実(リアル)での事をペラペラ喋んな!」

 

タイガーウルフの大きくモフモフな背中にしがみつきながら、少し拗ねた様な表情で愚痴るリオ(コジロー)

 

タイガーウルフは慌てて彼女の口を塞ごうとするが時既に遅し、彼は背後から向けられる門下生たちの冷たく刺さる視線を感じた。

 

「フーン、ヘー……そういや師範、コジちゃんの後見人でしたもんねー? おはようからおやすみまでず~っと一緒ですもんね?」

 

「そりゃ四六時中一緒にいりゃあ俺らの前で多少甘やかすの我慢して厳しい“フリ”も出来るってもんだよな? どうせログアウトしたら、甘やかし放題なんだもん」

 

「外じゃ厳しい教育ママ装いつつ、家では甘やかし放題って、師範はとんだモンスターペアレンツですね! ズリィですよ! 俺らだってもっとコジコジ甘やかしたいのに!!」

 

「だから憶測に憶測を重ねて師範にケチをつけてんじゃねえぞバカ弟子共! 俺はリオ(コイツ)に説教するから、お前らは取敢えずフォースネスト10週ばかり走り込んで来い!」

 

「「「「「理不尽!!」」」」」

 

飛び切り可愛い末っ子に骨抜きにされたバカな兄弟子たちを古き良き昭和の頑固親父が如き強権をもって散らす一家の大黒柱――もとりフォースリーダー。

 

なんだかんだで言って師範に対する畏敬は忘れない弟子たちは、渋々と言った様子ながら大人しくそれに従い退室。部屋にはタイガーウルフと彼女だけが残された。

 

「……ったく、なんだって“コジロー”なんて名前が気に入っちまったんだよお前? リオなんてカッコよくも可愛くも聞こえるいい名前じゃねえかよ?」

 

「だって……コジローの方がいいんだもん。……コタローとお揃いが、いいんだもん……」

 

「ああ、そんなうるうるした目で見るんじゃねえよ分かった分かった! コジローって呼べばいいんだろコジローって! けど頼むから外で俺の事をコタローって呼ぶのは止めてくれ。今更リアルネームで呼ばれるのはキツい」

 

「いい歳して“タイガーウルフ”なんてこてこてのダイバーネームを名乗るのはキツくないの?」

 

「はっ倒すぞこのクソガキ!」

 

一途さと可愛らしさに絆されて譲歩した途端にカウンター攻撃とばかりに繰り出される失言。流石にカチンときたタイガーウルフはコジローの両頬をチーズの様にむにーっと引っ張る。

 

「いふぁいふぁいふぁ~~! コタローのアホンダラ~! ぼーりょく反対!」

 

「これはしつけだアホチビ娘! ったく、同じELダイバーでもサラやマギーさんのトコの【メイ】と全然違うな……」

 

「そりゃあ、姉妹だって別人だからね? ――はぁ~私ももうちょっと早く生まれたかったなぁ。後ひと月くらい早く生まれてれば、私だってSランクになれたのに!」

 

面識のある姉の名が話題に上がったことで思わず自分が重ねた時間の短さを嘆くコジロー。

 

生後=GBNデビューを果たし僅かひと月程の彼女は現在Dランクに昇格ホヤホヤ。

 

それでも相当順調なペースでのランクアップなのだが、当人として今回の大会に於いてC~Fランクしかいないミドルクラスでの出場が不満なのだ。

 

尚、本人は後ひと月あればSランクに上がれると主張しているが、現実的に考えるとほぼ不可能である。

 

「そんなにエキスパートクラスで戦いたかったのかよ?」

 

「そりゃそうだよ! やっぱどうせ戦うならとびきり強い人達と()りたいもん! コタローやリク(にぃ)は勿論、チャンプにマギーさんや獄炎のオーガ。……それと、いっつもコタローにちょっかいかけてイチャつく【キツネ耳】とかね!」

 

「誰がいつイチャついた!? まあ、手応えのある奴と戦いたいって気持ちは分からんでもないが……ハッキリ言って、仮に今のお前がエキスパートクラスに潜り込んでも5分と持たずリタイアだぞ?」

 

流石に“バトルバカ”と称される虎武龍の申し子だけある闘争心を理解しつつ、タイガーウルフはズバリと真実を告げた。

 

確かに彼女――リオ(コジロー)は極めて伸びしろの豊かなファイターだ。

 

単純な反応速度は勿論だが、ガンプラを現実世界における肉体として使うELダイバー故の同調(シンクロ)率の高さやそれを活かすガンプラ。

 

――そして、何より戦闘に対する純粋な情熱。

 

いずれは間違いなく、SSランク(俺達)と同じ領域に到達する潜在能力を秘めていると断言できる。しかし、それはあくまで未来の話だ。

 

誕生してひと月半。本格的にガンプラバトルを始めてからひと月少々の彼女の現在の戦闘力はどう贔屓目に見てもCランク上位からBランク下位といったところだろう。

 

ここにバトルにおける駆け引きや戦術能力(タクティクス)を考えると現状のDランクもそう不相応な位置づけでもない。

 

百戦錬磨の猛者(もさ)達が一堂に会するサバイバルバトルでは、勝ち残るどころか楽しむ間もなく瞬殺なのは火を見るよりも明らかだ。

 

しかし――

 

「ええ~別に瞬殺されたっていいよー。私は、強い人達と正面からぶつかるあのヒリヒリした感覚が好きなの! バトルそのものが大好きなの! そりゃ勿論、負けるよりは勝つ方が気持ちいいけどさ、――勝ち負けとか、そこまで大事じゃないでしょ?」

 

まるで当たり前の様な口調で、コジローは彼女独特の価値観を口にし、それを聞いたタイガーウルフは眉間に皺を寄せながら『そうか……』と返事しながら感じた。

 

――ああ、やっぱりコイツはこのままじゃそう遠くない未来に行き詰まる。

 

彼女は、リオは、コジローは――バトルに対して純粋過ぎるのだ。

 

勝っても負けてもノーサイド。

ただただガンプラを操りぶつかり合う事が楽しくて楽しくて仕方ない。

勝者に対する嫉妬や羨望も、敗者に対する侮蔑も憐憫もない。

 

強者が放つヒリつく闘気を春のそよ風の様に感じ、ぶつかり合う事に強い刺激と相手に対する共感を抱く。生れながら戦闘狂。

 

勝利によって得られる地位に名誉にも、物理的な褒賞にも一切の頓着がない。

 

言わば、初心者狩りやチートツールを使用する者達と正反対の精神性の持ち主なのだ。

 

その真っ直ぐさや純粋さは、確かに素晴らしい。

決して邪な誘惑に心を囚われない精神性は、尊ぶべきものだろう。

 

しかし、それだけでは人は、ファイターは強くなれない。

 

何故なら、本当に強い者とは心に一切の邪な心(弱さ)を持たない者の事ではなく、『自らの内にある弱さを乗り越えた者』なのだ。

 

勝ちたい。認められたい。称賛されたい。愛されたい。楽をしたい。特別な存在になりたい。

 

そうした数多ある弱さと誘惑――人が生れながら抱く業を跳ねのける事で人は自分の限界()を突き破り、新たなステージに立てるのだ。

 

――やっぱり、今のままじゃダメなんだろうなぁ。コイツは“世界”を知らなくちゃならねぇ。

 

そんなどこまでも無邪気なコジローの姿を見て、タイガーウルフは胸の内で1つの答えを出しつつあった。しかしそれを考えると、胸を締め付ける様な痛みを感じた。

 

「どうかしたのコタロー? 何だか辛そうな顔してるけど……」

 

「……何だもねえ」

 

“ピピッ”

 

胸に去来する感情を誤魔化しているタイガーウルフの元に1通のメッセージが届いた。

 

システムウィンドを展開し確認すると差出人は友人のマギーだった。

 

「――ハハッ、おいコジロー吉報だ。どうやら明日の大会、ミドルクラスの中に少なくとも“3人”、面白い奴が参加するみたいだぞ?」

 

「3人? ミドルランカーの試合で?」

 

「ああ、1人はお前と同じつい最近GBNを始めた初心者だが、マギーさんの見立てじゃヒヨっ子だった頃のリクを思い出す様な才能の秘めてるってさ。で、2人目はその師匠。長い事バトルから離れてたらしいが元GPDプレイヤーで相当腕が立つらしい。何しろマギーさん(あの人)が“ヴァルガデート”に連れてってきっちり生き残ったらしいからな」

 

「えっ、ヴァルガデートってマギーさんが対等の遊び相手と思った人だけ誘うあの?」

 

日頃初心者や若手の世話を焼く姉御肌の古参ダイバーであるマギーのささやかな楽しみである【ヴァウガデート】。

 

過去にはクジョウ・キョウヤやロンメル大佐にシャフリヤール。最近ではリクなどもエスコート役に指名された。ごく一部のダイバーの中では一種のステータスとして扱われている。――因みにタイガーウルフも経験者だ。

 

コジローの瞳に、好奇心の光が灯る。

 

「ね、ねえ! 3人って言ったよね? 最後の1人はどんな人なの!?」

 

「ああ、3人目も所謂“復帰勢”って言われるファイターだが……こりゃちょっと凄いぞ!? GPD以前の“プラフスキー粒子型ガンプラバトル”で世界大会に出場した本物の猛者。――【剣聖】の異名を持つ男だ……!」

 

間もなく開催される極東オープン。

嵐の時は、迫る!

 




という訳で50話以上かけて遂に登場した3人目のアマテラスメンバー(予定)のコジローことリオ登場回でした。覚えてない人もいそう(笑)

原作メインキャラと関係性が深いオリキャラを作るのは批判も多いかと思いますが、寛大な心で受け入れてくだされば幸いです。



【ELダイバーリオ/コジロー】

・エスタニアエリアに存在する虎武龍のフォースネストで誕生したELダイバー。外見年齢は11~12歳前後。140cmちょっとの小柄な体格。肩にかかるくらいの亜麻色の髪を結った快活な印象の美少女。外見年齢相応に胸はぺったんこな為、見ようによって美少年にも見える。服装は朱色を基調にした中華風の武闘着。

・保護された現在はタイガーウルフこと【オオガミ・コタロー】が後見人となり、彼が彼女の要望に合わせて作った【ガンダムアモン】をモビルドール代わりの肉体として使用し、共に暮らしている。タイガーウルフのリアルネームを知ってから『タイガーウルフよりコタローって名前のが好き!』という理由で彼の事を所かまわずリアルネームで呼び、自らも『コタローの1番近くにいる存在』という意味を込めてコジローと名乗るようになった。

・性格は明朗解決で人懐っこく、虎武龍のフォースメンバーに甘やかされまくった所為で少々我儘。思ったことは即口に出す性格でよくタイガーウルフからげんこつを受けるが、発言に悪意や嫌味がなく、愛嬌もあるので嫌われることはない。

・虎武龍に溢れる『バトルへの情熱。己を磨き強くなる事への純粋な気持ち』『門下生を大切に想うタイガーウルフの想い』『タイガーウルフを慕う弟子たちの想い』が基になって生まれた為、ガンプラバトルと虎武龍というフォースを何よりも愛する生れながらの格闘バカ。あまりにもバトルに対して純粋過ぎる為、成長こそ早いが『乗り越えるべき弱さ』を持っていない事をタイガーウルフから危惧されている。

・先述の可愛らしい容姿と人懐っこい性格もあって、日頃女っ気のないGBNライフを送る虎武龍のメンバーからは妹や娘の様に思い切り可愛がられており、何だったら現状、師範であるタイガーウルフよりフォースを掌握しているとすらいえるレベル。コジロー自身も門下生たちの事を兄の様に慕い大切に想っている。

・その中でもタイガーウルフことコタローに対する愛情はひと際強く。自分を形作った意志の中心ということもあって彼の事を父親の様に見ている節がある。我儘や本名を言って彼を困らせるのも半分は構って欲しいが故。タイガーウルフの方も、門下生が居る前では厳しい態度で接するが内心では可愛くてしょうがないらしく、現実では相当甘やかしている。

・その縁もあってビルドダイバーズやマギーとも親交があり、サラの事はサラ(ねえ)、リクの事はリク()ぃと慕う。何故ELダイバーではないリクを兄と慕うかは……お察しください。

・反面、『なんだかんだでコタローと1番仲良し』と認識しているシャフリヤールに対しては若干敵意を抱き、彼の事を“キツネ耳”と呼ぶ。

・ELダイバー共通の能力として『ガンプラの声を聞く能力』を有しているのとは別に『強いファイターが持つ闘気を測る能力』を持っており、相対したダイバーを凝視するとその周囲にオーラが見える。オーラの形はダイバーの心の形を現しており、基本的に無色だが、最上位ダイバーやそこに至る潜在能力を秘めたダイバーのオーラは金色に見えるらしい。
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