ガンダムビルドダイバーズ REBOOT   作:キラメイオレンジ

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第52話 開戦、ミドルクラス!

「やる事は至って簡単だ。俺を含む“サブアカ組”11人とアンタら2人、計13人で開始直後に集結して、剣聖と有象無象どもを殲滅する。それだけの話だ」

 

サーシェスそっくりの見た目と声を持つ自称サブアカダイバーのノハラの提案。

 

それは規格外の力を持つツカハラさんを徒党を組んで打ち倒し、その上で他のミドルランカーを一掃して、仲間内だけでポイントと賞金を独占するというものだった。

 

「即席で徒党を組んだ程度でツカハラさん(あの人)をどうにか出来るとは思えないけどな」

 

「ハ、確かにな。だがいくら伝説の剣聖サマっつってもブランクはある。俺を含めたAランク6人に、Bランク4人。ついでにアンタと嬢ちゃんがいればどうにかってなるだろ?」

 

「……成程。『あわよくばツカハラさんを討つ過程で頭数が減れば儲けもの』って訳か」

 

「クク、本当に察しがいいねぇ。まあ、そういうこった。うまく立ち回りゃどんどん取り分が増える。あくまで生存率挙げる為のビジネスライクな同盟って訳だ。如何にもサバイバルって感じだろ?」

 

仲間とは名ばかりのお互いに利用し合う関係。

その事を指摘されても悪びれる態度を見せないノハラ。

……ガンダム00風の言い方をするならGBNの、ダイバーの悪意が見える様だ。

 

「ひ、ヒキョーですそんなの! 嘘ついて本当じゃないアカウント使って自分より強い人の居ないクラスに入った上にケッタクして邪魔者やっつけるなんて!」

 

自身の正義感に則り、ノハラのやり方を真っ向から否定するユナ。

 

しかしそんな少女の純粋な正義感を、なんちゃってひろしは一笑に伏した。

 

「ハッ、さっきも言ったけどな嬢ちゃん? 俺ぁ別になんの不正もしちゃいないんだぞ? サブアカウントを作るのも、メインじゃないアカウントで大会に参加するのも、参加者同士で徒党を組むのも、ぜーんぶ運営サマがお許しになった範疇だろ?」

 

「そんなの詭弁です!」

 

「いいや、ルールをよく理解した高度な戦術って奴さ! そっちの大将は、その辺よく分かってるだろう?」

 

「……確かに、ルール違反はしてないな」

 

「ししょー!?」

 

ノハラから話を振られた俺は、ユナと対称的に敢えてその主張を肯定した。

 

確かに、参加者の何割かはこのインターバル期間に声を掛け合って即席のチームを結成をしようとしているダイバーはいるし、サブアカウントの作成もその運用も、原則ダイバーの善意に任されている。

 

だから、コイツの言い分は理屈の上では、間違っていない。

 

「詳しい話を聞かせてくれ。具体的なサブアカ組の面子とガンプラ、どこで集結するのか諸々な。但し、ユナ(この娘)は参加しない。けど――」

 

「わーってるよ。他の連中にもそっちのお嬢様に手出ししない様に伝えといてやる。じゃ、ちょいと付き合ってくれよ」

 

「……ああ」

 

ノハラの『アンタなら分かってくれると思ったぜ』とばかりの好意的な態度に内心、“不快感”を覚えながら、俺は促されるがまま彼の後に続こうとする。

 

だがその前に、俺は呆然としたユナの頭にポンと手を乗せ、彼女の耳元でノハラに聞こえない小声で囁いた。

 

「心配するな。俺を信じろ。絶対に君を悲しませる真似はしない」

 

そう、端的な伝言だけを残し、俺はユナと離れ、ノハラから【サブアカ同盟】の顔ぶれと扱うガンプラの情報。その他諸々の作戦概要を聞きだした上で、バトル開始を迎えた。

 

 

・・・・・

 

 

実況side

 

『さあ~いよいよ始まりましたクラス別サバイバルバトル極東オープン! これよりギャラリーの皆様に実況を致しますのは3度の飯よりお喋り大好き! マシンガンを超えたガトリングトークでお馴染みにフォース【エンターユニバース】所属【アカシ・イワシ】がお送りします! そして解説にはこちら――』

 

『虎武龍のタイガーウルフだ』

『SIMURUGのシャフリヤールです』

『第七機甲師団隊長のロンメルです』

 

『と、超・超・超~~~豪華な方々に来ていただきましたぁあああ!! いやあ凄い! こんな超大物とお話できるなんて感・動です! あっ、よろしかったら後で一緒にフォト撮ってもらっていいですか? こう、私を中心に逆ハーレム的な構図で』

 

『おい、マイク片手に私事をぶちまけてねぇで仕事しろ仕事。――ったく、運営もなんでまたこんなガトリングトーク娘を実況に抜擢したんだ?』

 

『ツッコミどうもですタイガさん! ぶっちゃけ私の方からしつっこく売り込んで無理矢理この席確保しました!』

 

『力業かよ!? ……まぁ、その行動力は大したもんだが……』

 

「やだぁ♪ 天下のトライファングさんに口説かれちゃいました♪ でもごめんなさい。私、どっちかというとキョウヤ様やシャフリさんみたいなイケメンが好みなのでお気持ちにはお答えできません! 嗚呼、私って罪なオ・ン・ナ☆」

 

『……帰る』

 

『ああ! 待って待って冗談ですごめんなさい!! 大物の皆さんに会って浮かれちゃいましたごめんなさい!! ああ! そ、そういえばこのミドルクラスではタイガさんの所のELダイバーちゃんがエントリーされてるんですよね? く、詳しくお話聞きたいなぁ~!』

 

『あん? ったく仕方ねぇな。……まあ、身内の俺が言うのも何だがアイツはこのクラスじゃ剣聖に次ぐ注目株だからな? 気乗りはしねえが、どの位すごいか、1つ解説してやるぜ』

 

『ありがとうございます!(うっは、このワンコ様、弟子が絡むと鬼チョレェ! ていうか大佐もシャフリ様も軽く失笑してるし!) それは追々していただくとして、まずはロンメル大佐! ズバリこのミドルクラスの見どころと言うのはどこになるでしょうか?』

 

『そうですね。観客の皆さんの中には『所詮、下位・中堅ダイバーの試合』と捉えて軽視する者も少なからずいると思いますが、私からすればこのミドルクラスは最も注目度が高い試合と考えています』

 

『ほう! それはやはり伝説の剣聖が参加されているからですか?』

 

『いや、確かに彼の戦いを観られるのは僥倖ではありますが、やはりこのバトルの見どころはそうした著名人ではなく寧ろ“無名の実力者”の発掘にあると思います。――私自身、今日は有望な若手のスカウトを目的に来た口だからね』

 

『な、成程! 流石は集団戦最強フォースを率いる知将!! 可愛い見た目で実にクレバーであります! ――と、シャフリ様? 先程から口数が少ないみたいですが、何か気に入らない事でもありましたか?』

 

『――ああ、すまない。ただ参加者のガンプラデータを閲覧していたら、少しばかり辟易としてね。……何ともくだらない。無粋な事を考える連中がいたものだよ』

 

『……まあ、想定は出来た事態ではあるがね』

 

『えっ、えっ? ロンメル大佐もお察しな感じで? どういうことでしょうか??』

 

『じきにわかるさ』

 

 

・・・・・

 

 

ミドルクラスの試合が開始されて10分が経過した。

俺はノハラから教えられたチャンネルで彼らサブアカ同盟の通信を聞きつつ、ステージの中で最も広大な荒野ステージを一望できる断崖に身を潜めていた。

 

『こちら【タナトス】。ステージ北西の森林にて剣聖の姿を確認。荒野フィールドに向かって進行中。荒野ステージ到着までは、7.8分ってとこだ』

 

『こちらノハラ。了解。テメェと【マジマ】は地形を利用してちょっかいをかけて足止めしろ。――その間に俺らは荒野でちんたら戦ってるヒヨッ子共を片付けておく』

 

『ヒャハハ! 全く以ておいしいミッションだよな? ヘタクソな初心者やいつまで経っても中層で燻ってる連中を狩るだけでポイントザックザックなんてよぉ。ガバガバのルール作ってくれた運営サマに感謝だぜ!』

 

『油断するな【ディオ】。俺達にとって本命の敵はあくまで剣聖だ。あんな有象無象、早々に片付けるぞ』

 

『ハッ、そういうこった! それじゃあ親愛なる同士諸君。まずは雑草狩りとしゃれこもうじゃねえか!!』

 

『『『『『おう!!』』』』』

 

ノハラと同様【マスターアジア】や【デュオ・マクスウェル】と瓜二つのダイバールックで正体を偽装したサブアカ同盟の恥知らず達が、なんら悪びれる様子もなく意気揚々と正規参加者達の戦いに介入していく。

 

『親愛なる雑魚ダイバー諸君! 悪いがお遊戯の時間はこれでしまいだ! 行けよファング!!』

 

開戦の狼煙とばかりに、自ら最前線に打って出たノハラが、登場する【ガンダムスローネツヴァイ】からファングを射出し、1対1の戦いを繰り広げていた【グフカスタム】と【ガンダムアストレア】の2機を強襲。

 

それに続き、十数機での乱戦を展開していたグループに対し、サブアカ同盟の【カラミティガンダム】と【スローネアイン】が自慢の火力を持って砲撃を仕掛けた。

 

経験の浅いミドルクラスダイバーの多くは、本来ハイクラスである彼らのガンプラの完成度・ダイバーの技量に圧倒され、瞬く間に追い詰められる。

 

そして一時撤退をしようとしたダイバーの背後を、ステルス機能による暗殺に特化した【ガンダムデスサイズ】によって両断された。

 

『へへ、死ぬぜぇ~俺を見た奴は、皆死ぬんだぁ。なんてな、ヒャハハ!』

『おいおい、クオリティ低いモノマネだなおい。デュオ好きの女子が見たら訴訟もんだぜ?』

『ハハハハッ! 違ぇねえや!!』

 

ビット兵器による攪乱。砲撃機による長距離からの攻撃。ステルス機による暗殺。

 

それぞれが機体特性に合った役割に専念する事で単純な数では十倍近いミドルランカー達を蹂躙するサブアカ同盟。

 

即席チームと思っていたが流石は曲がりなりにも上位ランクに上り詰めた実力者達。個々人の実力もさることながら、立ち回りのうまさは流石と賞賛すべきだろう。

 

――そして、それだけに理解し難い。

 

これだけの実力と経験値を持ちながら、何故彼らは自分を偽ってまで自分より弱い者だけ狙い蹂躙するのか?

 

どうして、その力を以てより高みを目指さず目先の勝利と利益だけに捉われて若手の成長の場を踏みにじろうとするのか?

 

ガンプラバトルは遊びだ。勝利も敗北も、現実になんら影響を及ぼさない。

 

だからこそ、それを嗜むファイターは、現実でのあらゆるしがらみにとらわれずただ純粋に、尋常な戦いに身を置く事ができる。

 

現実でどれほど鬱屈した環境にあっても、バトルの中では誰もが皆、純粋な戦士で居られるのだ。

 

なのに彼らは、自らの利益の為にその誇りを否定した。

 

『運営が決めたルールに抵触していないから』などと言うペラペラの詭弁を掲げ、剣聖という強大な壁を徒党を組む口実に利用し、ユナやリオさん、ツカハラさん――このバトルを真摯に楽しみにしてきた参加者の気持ちを踏みにじろうとしている。

 

――人として、ガンプラを愛する者として、そして何より、ユナのししょーとして。

 

――俺はそんな彼らの行いを、断じて看過する訳にはいかない!

 

 

・・・・・

 

 

side.???

 

「キャアアアアア!!」

 

私にとっては初めての大きな大会である極東オープンミドルクラスの試合。

 

誇り高き【月ノ宮(つきのみや)学園・電子世界研究会】の一員として、敬愛する【ミナト様】に仕える身として、お姉様方に見送られて臨んだ大会で、私は開始早々窮地に立たされていました。

 

主戦場となる荒野のフィールド近くに転送された私は、開始から程なく最寄りの場所に転送されたグフカスタムと交戦。

 

実力は概ね互角で一進一退の攻防を繰り広げていましたが、そこへ突如スローネツヴァイが襲い掛かり、射出されたGNファングに翻弄されてる内、私が戦っていたグフカスタムはGNバスターソードで両断されてしまいました。

 

動きが早いし、性能も高い。

とても同じミドルクラスとは思えない強さです。

 

『ハハ! 悪いな嬢ちゃん! 楽しい時間はおしまいだ。気の毒だとは思うがここは1つ、俺達悪い大人の糧になってくれや!』

 

「くっ、そう易々とやられたりしません!」

 

アリー・アル・サーシェスを彷彿させる粗暴そうな方の死刑宣告に対し、私はライフルによる射撃を以て応えました。

 

しかし彼は、バスターソードを盾にして粒子ビームを弾き、左腕のハンドガンで私のアストレアのライフルを破壊しました。

 

「ハハハ、お嬢様みたいななりして意外とガッツがあるじゃねぇか! けど悪ぃな? 生憎とこの後大物を狩らなきゃなんねぇんだ! 速攻お陀仏だ! ファングゥ!!」

 

メイン武器を失い、動揺する私を畳みかける様にサーシェス似の方は6つのファングを一斉に放ちます。

 

ビ、ビームサーベルで迎撃を……ダメ! 私の腕じゃ2基しか堕とせない……!!

 

 

赫星刃(かくせいじん)・螺旋”-―!!

 

撃墜を覚悟した私ですが、次の瞬間、私とスローネの間に割って入った1機のガンプラが持っていた刀を振るいファングを両断しました! 

 

す、すごい……! 一振りでで4基も!!

 

『2基そっちに行った! 堕とせるな!?』

 

「は、はい!」

 

助けてくれた方に促されるまま、私はビームサーベルで迫る2基のファングを破壊しました。一方、助けてくれた方のガンプラーーダブルオーライザーとクアンタを合わせた様なガンプラは刀でスローネに斬りかかりつつ、左手に持ったライフルですぐ近くで戦うマスターガンダムやデスサイズを攻撃しました。

 

……まるで、今の私と同じく、“異様に強いガンプラ”によって窮地に立たされた他のダイバーを助ける様に……。

 

 

・・・・・

 

 

「ちっ、流石に片手間で堕とせる腕じゃないか。となればまずはセオリー通り、頭を獲らせてもらう!」

 

『クッ、何のつもりだテメェ!! 自分が何をしてるのか分かってるのかぁ!?』

 

GNドッズライフルでサブアカ同盟の機体に襲われたガンプラを援護しつつ、GNセイバーでノハラ係長の駆るスローネに斬りかかるが、やはり容易には倒せない。

 

他の連中にしても少し不意を突いたくらいではものともしない。

クソ、突然の裏切りに乗じてあわよくば2,3体堕とせればと思ったがこうなるとやはり、手は1つか……終わったな俺。

 

「何のつもり? アホな事聞いてんじゃねえよ足臭係長モドキ! 自分以外の全員が敵なのはサバイバルバトルの大原則だろ? 安っぽい餌チラつかせてセコイ勝ちを拾おうとしてくだらない連中の仲間になったフリをして一気に叩く。それが俺の戦略だったってだけの話だ」

 

『……ハッ! 戦略? 自殺の間違いだろタコ! テメェは今この瞬間、10人のハイクラスダイバーを1度に敵に回したんだ。嬲り殺しになる覚悟は、出来てるんだろうなぁあ!?』

 

よし、いいぞ。食いついてた!

 

「フッ、自分より弱い相手にしか牙を向けない腰抜け、何人束になろうがものの数じゃないさ。おい、聞こえてんだろ負け犬サブアカ軍団!! 腕に自信がないなら遠慮はいらない。全員まとめてかかってきやがれ雑魚共!!!」

 

『チィイ……! 聞こえたなテメェら! 雑魚掃除は一旦中止だ!! まずはこの身の程知らずなカスを総出でぶち殺す!!!』

 

『『『『おおおおおおおおっ!!』』』』

 

俺の挑発にまんまと引っかかってくれたノハラ係長の号令に従い、この場にいる8体のサブアカダイバーのガンプラが一斉にゼロクアンタライザーに襲い掛かる。

 

Aランク4人、Bランク4人の一斉攻撃。

対して俺は1体で、策は……特になし。

 

恐らく5分と()たず、彼らの言う様に嬲り殺しにされるだろうが、精々そうなる前に1体でも多く道連れにするだけだ。少なくとも、半数は仕留めてやる。

 

そう。例え俺が討たれても、こいつらの戦力を少しでも削げれば、後はユナやツカハラさん、残ったダイバー達が団結すればきっとこいつらのセコイ企みは挫ける筈だ。

 

俺1人の撃墜で済むなら、激安の担保と言えるだろう。

 

『ざけんじゃねぇ……ざけんじゃねえぞクソったれが! 人の計画台無しにしやがって!! ヒーロー気取りの偽善者が、反吐が出るぜ!!』

 

「気が合うなぁ。俺もアンタみたいな自分の薄汚さを棚に上げて、策士を気取る連中は、虫唾が走るほど嫌いだよ……!」

 

別にヒーロー気取るつもりはない。

 

まして、自分が聖人なんて、1度だって思ったこともない。

 

ただ、人として、ダイバーとして、何よりユナ(あの子)のししょーとして、正しく誠実でありたいと想った。

 

俺の選択の理由はその程度のものだ。

 

人間にとって最も尊ぶべきものは、言うまでもなく命だ。

 

そしてそれが脅かされる心配のないこの世界では、2番目に尊ぶべきもの――“誇り”こそが何よりも大切なものと言えるだろう。

 

では、誇りとは何か? それは多分、その個々人が生きていく中で手に入れた『譲れないもの』の総称の事だろう。

 

勝利、栄光、地位、名声、財産、仲間――そして俺にとっての誇りとは、『ユナや皆が向けてくれる信頼』なのだと思う。

 

ユナも、アキラも、ミズキさんも――俺がGBNの中で絆を結んだ人達の多くは俺の事を『正しい人間』と評価し、信じてくれている。

 

それは自己否定感の強い俺と言う人間にとって何よりも嬉しい、身に余る評価だ。

 

だからこそ俺は、皆が心の中で思い描いてくれている様な、正しい人間でありたい。

 

そうある為なら、どんな困難にも、敗北にも立ち向かおうと強く思えるのだ。

 

逆に何よりも怖いのは、俺が自身の中にある弱さに負け、ユナ達の信頼を喪ってしまう事だ。

 

だから、戦う!

 

例えノハラの言う通り嬲り殺しにされ、無様な敗北を迎えたとしても、構いはしない。

 

自分の中の『正しく生きる』という意思に殉じた結果なら、どれだけ惨めだって受け入れてみせる。それが――俺の誇りだ!!




炭色の魂を持つ男は譲れぬ誇りを守る為、心を赫く燃え上がらせる!


ノハラからサブアカ同盟の存在を聞かされた時点で、ダイチの中で『ユナと一緒に極東オープンに生き残る』という選択肢は殆ど消えました。

彼にとっての勝利条件は『真っ当な参加者を1人でも多く守りつつ、1人でも多くのサブアカダイバーを道ずれにする事』に変わりました。

敢えてユナに詳細を告げなかったのは彼女の性格を考えると自分が何と言おうがこの戦いに介入し、自分と一緒に戦うと聞かないと確信していたから。

自分のリタイアは許容できても弟子を道連れだけは絶対にしたくない。

ダイチはそういう人間です。
だからモテないし出世できない。
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