凡矢理高校の不良くん   作:icy tail

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第14話

先生に怒られて集合した後、飯を食って次は風呂の時間だ。

 

「風呂行くか」

 

「行く行く~!」

 

「…集。覗きしようとかいわねーだろな」

 

「言わないって!そんなことしたらダイちゃんにお仕置きされちゃうしね~!」

 

「くくっ。懸命な判断だな」

 

こんな話をしながら歩き風呂に到着した。

 

「ふぅ」

 

「相変わらずすごい体してるね~!スポーツ用品店に置いてあるやたらムキムキなマネキンみたい!」

 

「例えが的確だし嬉しくねぇよ!」

 

「ははっ!まー行こうぜ!」

 

手っ取り早く服を脱いで風呂に入る。

学生の団体を受け入れてるだけあって風呂も結構広い。

 

「うお~!結構広いな!」

 

「うちの学校はこーゆうところは気前がいいからねぇ!」

 

橙達は話もそこそこに湯船に入り、一息着いた。

 

「はぁ~、極楽極楽」

 

「おっさん臭ぇぞ~楽~」

 

「いや~気持ちいいねぇ……むむっ!」

 

しばらく湯船に浸かっていると、壁を隔てた向こう側から女性陣の声が聞こえてきた。

いち早く反応した集は橙と楽以外の男子とアイコンタクトをとり壁際に移動した。

 

「集ー。覗きはすんなよー」

 

「もっちろんさ!覗きはしないよ…覗きはね!」

 

「あいつらすげーな…聞こえてくる声だけで楽しんでるぞ…」

 

「まぁ、あれくらいは許してやるさ」

 

移動した男子は全員で壁に張り付いて声を聞きながらだらしない顔をしていた。

楽はそんな欲望丸出しのクラスメイトを顔をひきつらせながらみている。

 

「楽は行かねぇのか?今日くらいは目ぇ瞑っててやるぞ?」

 

「お、俺はいい!……っ///」

 

そんな皆を眺めながら橙が口を開くと、急に楽の顔が赤くなり慌て始めた。

 

「んなこと言って今、小野寺の裸を想像したろ?」

 

「う、うるせぇ!そ、そういう橙はどうなんだよ?興味無いのか?」

 

「めっちゃあるぞ。鶫とかすごそうだよなー。こないだおぶった時の胸の感触がなかなか…」

 

「そ、そうか…い、一緒に行くか?」

 

なんだかんだ興味があるのか、橙を誘った楽だが橙のよく分からない主義を聞いて逆に呆れている。

 

「くくっ。いや、俺はそーいうのはいい。覗くくらいなら直接見せてくれって頼む」

 

「それもどうかと思うんだが…」

 

そんなことを話ながら橙と楽はいまだに音を聞いている集達をおいて風呂を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

部屋に戻った橙達は寝る体制にはいる。

それぞれ、男女分かれてふすまごしに布団を敷くはずなのだが…

 

「…よし」

 

「よし…じゃねぇ。るりはなんでナチュラルに俺の隣に布団を敷いてんだよ」

 

るりは迷いのない足取りで橙の隣に布団を敷きはじめた。

 

「だめ?」

 

「そんな可愛く頼んできてもだめだぞ…っておい、そこの2人も何してんだ」

 

るりを嗜めていた橙が振り返ると、千棘が逆隣に、鶫が上に布団を敷いている。

2人ともなぜか堂々としているのがなかなかシュールだ。

 

「なにって、布団を敷いてるのよ!」

 

「そ、そうだ!特に意味はない!」

 

「いや、3方向から囲まれてるんだが…」

 

どうするかと橙が頭を悩ませていると、集が口を開いた。

実際に一番の常識人のるりが暴走している時点でほぼ詰んでいるが…

 

「もー雑魚寝でいいんでねーの?」

 

「あら?舞子君はまだいたの?」

 

「扱いが雑すぎるっ!?」

 

るりの集への当たりが強いのは置いておくとして、結局雑魚寝することになった。

 

「それじゃ電気消すぞ~」

 

部屋の電気を消して、全員が布団にはいる。

寝るまでに雑談が始まるかと思ったが、皆疲れていたようで、自然と瞼が閉じていった。

そして、翌朝。

 

「絶対にこうなると思ってたんだよなぁ…はぁ。俺はいつからハーレム物の主人公になったんだ」

 

橙が目を覚ますと体が動かせない状態になっていた。

金縛りなどではなく、物理的にだ。

 

「役得ではあるんだけど…この状態で理性を保ってる自分を褒めてやりてぇわ」

 

現状…千棘と鶫が左右の腕に抱きついており、るりに至っては上にのっている。

なかんもうとりあえず柔らかい。

 

「んなことより…集、お前はなにをしてるんですかね?」

 

「むふふ…羨まけしからんですな~!」

 

橙がほぼ諦め状態で時間を確認するために視線を巡らせると、少しはなれたところでカメラをまわしている集を見つけた。

 

「ダイちゃん!感想をどーぞ!」

 

「めっちゃやわっこい」

 

結局、この後一番早く起きた鶫の絶叫により全員が目を覚ました。

 

「わ、私は何てことを…!///」

 

「よく眠れたわ」

 

「ううっ…///」

 

恥ずかしがっている千棘と鶫をよそに、るりは晴れやかな表情をしている。

 

「千棘と鶫はともかく…るりは確信犯だろ」

 

「そうよ」

 

「なんで誇らしげなんだよ…」

 

るりはもう色々と隠すつもりもないようでどんどん積極的になっている。

さすがの橙もたじたじだ。

拒絶するほど…というか嫌ではないからなお困る。

結局、この後数分で朝食の時間になり全員で移動を開始した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2日目の夜はどうやら肝試しをやるようだ。

珍しいことに男女のペアで必ず手を繋いでまわらなければいけないらしい。

そんな中で燃えている人物が4人。

1人は言わずもがな集だ。

後の3人は…

 

「小咲…あんたはなんとしても一条君とペアになりなさい。いいわね?」

 

「…なりなさいって……ペアってクジで決めるんじゃ…」

 

「根性でなんとかしろ。どんな形にせよ仕掛けなきゃ何も変わらないよ?勇気出すって決めたんでしょ?」

 

「…るりちゃん」

 

「もし私が一条君とのペア券引いたらあんたに譲るから…あんたが橙君とのペア券引いたら譲りなさいよね」

 

「絶対にそれが目的だよね!?私の感動を返して!」

 

「ふふっ…これで確率は2倍ね」

 

るりはお互いにギブアンドテイクと言うことで準備万端のようだ。

一方で千棘と鶫は…

 

「お嬢。どうやら肝試しとやらは男女のペアで行うようです。しかも手を繋がなければいけないとか…」

 

「そうなの?そしたら…」

 

(橙とペアになって…よしっ!)

 

「お、お嬢!私が一条楽とのペア券を引いたらお譲りするので…だ、橙とのペア券を引いたら是非とも私に…」

 

「なっ…だ、だめよ!クジは公平にしないと!」

 

「…そう…ですか…」

 

「うっ…」

 

(そんな悲しそうな顔しないでよ~!)

 

こっちもこっちで大分ワチャワチャしている。

千棘は鶫の前だと楽と付き合っている風を装わなければいけないために大変そうだ。

橙達、男子陣は…

 

「楽は小野寺とのペア券引けよ?俺が引いたら譲ってやるからよ」

 

「い、いいのか!?」

 

「もちろん。なぁ…集?」

 

「モチのロンですとも!…2000円でいかが?」

 

「………買った」

 

「毎度~!ちなみにダイちゃんは誰とがいいの~?」

 

「ん?そーだな…千棘か鶫かるりだったら嬉しいかね」

 

「ほ~ん!オレが引いたら…」

 

「買わねーよ」

 

「ちぇ~」

 

そんなこんなで時間はあっという間にすぎ、夜になった。

 

 

 

 




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