東方遊戯王〜満足決闘ケモナーと公式空気さん〜   作:満足タウン

6 / 6
今回デュエルパートにより長いです()
三沢の頭脳戦再現出来てたらいいなぁ…


第五話HEROと氷結界とエース

八雲藍は自他ともに認める完璧な八雲紫の式である。

…であったはずなのだが。

 

「少しの間神主借りるわね。それではご機嫌よう。」

 

「俺はずっといたァ!最初から居ない扱いするなぁぁぁぁ!」

 

レミリアが鬼龍を連れ去り、三沢が空気扱いされ叫ぶ。

そんな中彼女は何が起きたのか理解しようとしたが、うまく頭が回らない。

「お、おい…鬼龍連れてかれちまったぞ。紫…どうすんだ。」

「連れ戻すに決まってるわよ…藍行くわよ。…藍?」

主人に呼ばれたにも関わらず当の本人は上の空である。彼女の眼はハイライトが消え、彼が連れ去られた方角を見つめたまま。

「おーい藍〜生きてるか〜?」

三沢が顔の前で手をヒラヒラとさせるが反応はない。

「こりゃ重症だぞ…相当ヤバくないか?」

「藍が鬼龍に対してそういうのを持っているのは知っていたけどここまでとは思わなかったわ。」

紫は驚きとも呆れとも取れる声音で言うと、藍の肩を掴み正気に戻させる。

「藍!鬼龍が連れ去られたからってそう悲観するのは早いわよ!いつもの冷静頓着なあなたはどこへ行ったの?」

「…はっ!すみません紫様…少しばかり動揺しておりました。」

ハイライトさんが戻ってきて正気に戻る八雲藍。

「こりゃあ今後が楽しみってもんさねぇ。とりあえず急いで追うってことでOK?」

その様子をケラケラと笑い他人事のように聞き流し提案をする三沢。

「ええ。準備が出来次第紅魔館へ向かうわ。」

主人の言葉を軽く聞き、急いで支度をしていた藍は焦燥感に駆られていた。

 

――「また」どこかに行ってしまうかもしれないという不安を抱えながら。

 

 

三沢たち一行は紅魔館を目指して霧の湖と呼ばれる万年霧が立ちこめる場所へ飛んでいた。

しかし、紅魔館への道を拒むものがいたのだ。

そこには――

「ここはあたい達の縄張りよ!通りたかったらあたいを倒してからにしなさい!」

「チルノちゃん…相手は賢者様だよ。やめようよ…」

身長は160cmぐらいだろうか。背中に三対の氷の羽を生やし、頭に白い下地に青い装飾をしたリボンを結んだ妖精の少女が仁王立ちしていた。

しかし普通の妖精と違うところが一つあった。

それは組まれた腕の上にまるで強調せんばかりのたわわに実る二つの丘であった。

「お前…チルノ…か?」

チルノと呼ばれた少女をよく知る三沢たち御一行は各々の眼を疑った。

言動や行動からはチルノということは分かるがその成長した姿に目を見張っていた。

妖精とは元来不死身のような存在であり、例外はあれど背が伸びたりなどの成長することはありえないと言われる。

その証拠としてチルノの横にいる妖精――大妖精と言うがみんな大ちゃんと呼んでいる――は三沢がこの三年間幻想郷に滞在している中変わらない姿なのだ。

「なによ!あたいがあたいじゃないって言いたいの?」

少し頬を膨らせ怒ってますアピールをするチルノ。

「いや…まぁ…何となくチルノってのは分かるんだが…その…ねぇ?」

対する三沢は目のやり場に困り、あらぬ方向を見ながら言う。

仕方がないだろう。三沢も男なのだ。娘のような存在がいきなり成長して目の前に出てきたら同じ反応をするだろうから。

その三沢の様子をつまらなさそうに見る紫。

「へぇ…大地ってロリコンだったんだ。」

わざと大きな声で白々しく言う紫に動揺する三沢。

「いやロリコンじゃないよ!?守備範囲は広いとは言ってもチルノだぞ!?いやまぁいいなとは思ったけど…って無言で見つめるのヤメテ!?心に凄い響くからぁ!」

要らぬことを言い紫の機嫌を損ね、そっぽを向かれてしまう。

「決闘しないんだったら早く帰ってくれない?この後大ちゃん達と遊ぶんだから。」

まるで夫婦漫才のような痴話喧嘩を繰り広げる二人を他所に決闘の準備を進めるチルノ。

その様子を見た藍が無言で決闘盤を取り出そうとすると拗ねてしまった紫を宥めた三沢に手で静止を掛けられる。

「俺が決闘する…鬼龍の事が心配なんだろ?紫と一緒に早く行ってあげな。」

そこには普段ネタにされる三沢の顔ではなく、一人の決闘者としての三沢がいた。

「あら?私はここに残るわよ?二人の邪魔しちゃ悪いじゃない。」

何かを含む言い方で藍に先に行けと促す主人。

「すみません…後はよろしくお願いいたします。」

その言葉を皮切りに紅魔館目指して飛翔する藍。

「なんだ…てっきり一緒に行くもんだと思ったぞ。」

デッキを取り出し、決闘盤にセットして準備をしながら三沢が言う。

「久々に大地のかっこいいところ見れるかもしれないじゃない。」

それに対してさも当然と言わんばかりに悪戯にクスクスと笑う紫。

「さて…待たせたな!決闘と行こうか!」

子気味よく決闘盤が展開し、決闘準備完了の合図である赤いランプが灯る。

「遅いわよ!あたいが手に入れた新しい力見せてあげる!」

オロオロとする大ちゃんを他所にやる気十分といったチルノ。

 

「「デュエル!」」

 

 

 

一方その頃チルノとの決闘を三沢たちに任せ、藍は全速力で紅魔館へ向かっていた。

「後で三沢には何か埋め合わせをしないといけないな…無事だといいが。」

以前会った時に藍を見て慌てていた、今は連れ去られた少年を思い出す。

「全く…巻き込まれ体質は相変わらずのようだ。」

そう文句を言いつつ、口元には笑みを浮かべる。

珍しく起きている紅魔館の門番を横目に先を急ぐ藍であった。

 

 

「先行は譲ってあげる。あたいはさいきょーだからね!」

そう自信満々に腕を組み言うチルノ。

…腕を組むとその零れ落ちそうな球が強調されて集中出来なくなるからはっきりいってやめて欲しい。

「そうかそれなら俺から行くぞ!俺は手札から『化石調査』を発動し『オキシゲドン』を手札に加え、そのまま召喚!」

三沢手札5→4→5→4

三沢のフィールドに深緑色の翼を生やした翼竜が出現する。

「そのままカードを2枚伏せてターンエンドだ。」

三沢フィールドオキシゲドン伏せ2手札2

この時三沢はチルノがいつものように水属性モンスターの火力を上げて下級ビートをするものと予想していた。

 

しかしその予想は大きく裏切られることになる。

 

「あたいを舐めるのも今日限りよ!あたいのターンドロー!」

チルノ手札5→6

「あたいは手札から『E・HEROブレイズマン』を召喚し、召喚成功時にデッキから『融合』を加える!その効果により『置換融合』を手札へ!」

チルノのフィールドに炎纏いし紅蓮の戦士が現れ、チルノにカードを託す。

チルノ手札6→5→6

「何!?いつもの水属性デッキでは無いのか!?」

三沢が目を見開き勝鬨る。まるで『あの時』の二番君を相手しているかのような錯覚に陥った。

運命の歯車は少しづつ狂い始める。

「あたいは変わったの!いつまでも同じだと思ったら大間違いよ!ブレイズマンの第二の効果!デッキから『E・HEROバブルマン』を墓地へ送りモンスター名と属性に効果をコピーする!」

その言葉と連動し、ブレイズマンの体がバブルマンへと変化していく。

「手札から魔法カード『フェイクヒーロー』を発動し、手札の『E・HEROシャドーミスト』を特殊召喚!」

チルノ手札6→4

バブルマンへと変化したブレイズマンの横に漆黒より現れし無限の可能性を秘めたHEROが見参する。

「シャドーミストの効果!特殊召喚成功時にデッキから『チェンジ』速攻魔法を手札へ!『フォーム・チェンジ』を手札に加えるわ。」

シャドーミストが何も無い空間からカードを生み出しブレイズマンと同じようにカードを託す。

チルノ手札4→5

「そして手札から魔法カード『融合』を発動!フィールドのバブルマン扱いのブレイズマンとシャドーミストで融合!」

ブレイズマンとシャドーミストの間の空間が歪み、二人の戦士の魂が昇華、チルノの新たなエースが相見える。

「無限の可能性を秘めるHEROに眠る魂たちよ!今一つとなりて全ての者を凍り付くせ!融合召喚!あたいのエース!『E・HEROアブソルートZERO』!」

チルノ手札5→4

空間の歪みの中からゆっくりとチルノへ歩み寄る氷の戦士はまるで主に命令を待つかの如く佇む。

「なんだ…こんなカード俺は知らないぞ!?」

三沢は驚きたじろぐ。

三沢の中の計算が音を立てて崩れていく。

「これがあたいの新しい力よ!バトル!オキシゲドンへ攻撃!瞬間凍結!」

主人の命を受けた氷の戦士は左手を上げ、何かを掴むように掌を閉じる。

その瞬間、オキシゲドンが声を発するまでもなく凍結していき砕け散る。

「クソッ!これはやばいぞ…」

三沢LP4000→3300

想定外の事態に即座に頭の中で計算を組み直す三沢。

「やっぱりあたいってばさいきょーね!カードを2枚伏せてターンエンド!」

「このエンドフェイズに罠カード『針虫の巣窟』を発動!デッキから5枚墓地へ送る!さらに今墓地へ送った『絶対王バック・ジャック』の効果によりデッキの上から3枚めくり、それを好きな順番に戻す!」

圧倒的不利な状況でも冷静に次のターンへ繋ぐのはさすがと言ったところか。

チルノフィールドE・HEROアブソルートZERO伏せ2手札2

「…済まないチルノ。」

「何よ?急に。もしかしてあたいの新しい力にびびったの?」

氷の戦士の肩に乗るチルノは怪訝な顔をして聞く。乗られている戦士は寡黙に佇むため中々にシュールな光景である。

「君のことを妖精だからとどこか油断していたようだ…ここからは本気の三沢大地として決闘させてもらう!!俺のターンドロー!」

そう言う三沢には既に油断という二文字は無く、強者に立ち向かう挑戦者として顔がそこにはあった。

三沢手札2→3

「まずは墓地の絶対王バック・ジャックの効果発動!このカードを除外し、デッキトップをめくりそれが通常罠カードであればセットすることができる!トリガーチェック!ドロー!」

先程墓地へ落としていたバックジャックが虚空へと消えていき、その中からカードを三沢に受け継ぐ。それはまるで孤高の王者が絆を紡ぐために自身を犠牲にしたかのように…

「俺が引いたカードは『生存境界』!通常罠カードによりそのままセットだ!」

その犠牲を確かに受け取った三沢はそのままカードをセットし、次なる手を打つ。

「さらに墓地に存在する『カーボネドン』を除外し、デッキからレベル7以下のドラゴン族通常モンスターを特殊召喚する!来い!『ダイヤモンド・ドラゴン』!」

黒い小さなドラゴンが最後の力を振り絞り、自身を糧としゲートを作り出す。

そこから現れたのは言葉には表現しがたい美しさと獰猛さを兼ね揃えた純白のドラゴンであった。

「…なんで攻撃力2100のモンスターを『攻撃表示』で出したの?プレミス?」

そう、三沢は『ダイヤモンドドラゴン』を攻撃表示で出したのだ。

しかし三沢はニヤリと笑う。

「いいや。これでいいのさ。」

「ふーん…でもそのモンスターには退場してもらうよ!召喚成功時速攻魔法『フォーム・チェンジ』を発動!」

事も無げにチルノは佇む氷の戦士から離れながら言い、伏せカードを開く。

「アブソルートZEROを対象に対象とした融合モンスターをEXデッキに戻し、レベルが同じで名称が異なる『M・HERO』モンスターをチェンジ魔法召喚扱いとして特殊召喚する!」

アブソルートZEROに纏う鎧がパージされ新たな鎧がどこからともなく現れ新たな戦士として生まれ変わる。

「変身召喚!現れろ『M・HEROダイアン』!」

青いマントを纏い、一つの長槍をもつ白銀の鎧の戦士が現れる。

「この瞬間フィールドから離れたことによりアブソルートZEROの効果発動!相手フィールドのモンスターを全て破壊する!」

今はダイアンとなったアブソルートZEROがフィールドのモンスターを破壊しようと長槍を構える。

「それは読めていた!この瞬間罠カード『生存境界』を発動!通常モンスターを破壊し、手札から恐竜族モンスターを特殊召喚出来る!これによりダイヤモンドドラゴンを破壊し手札から『プチラノドン』を特殊召喚!」

「なっ!?そのカードはさっき伏せたはずじゃあ…」

さすがに驚いたのかチルノは少しよろめく。

三沢手札3→2

「…バックジャックの効果でセットされたカードはセットされたターンでも発動可能なんだ。」

輪廻転生とはまさにこの事か。カーボネドンからダイヤモンドドラゴン、そしてプチラノドンへと繋がれる命を賭したバトンはまだ終わらない。

「だ、だけど!チェーンの逆処理によってモンスターの破壊は止まらないよ!」

「そうだな…だがプチラノドンにも相手の効果で破壊された時に発動する効果があるんだ!」

ダイアンの長槍から迸った何者も残ることを許さない絶対零度は確かにプチラノドンに命中、破壊された。しかしそこには濁流を身に纏う1匹の恐竜が佇んでいた。

「プチラノドンの効果により効果破壊された時デッキからレベル4以上の恐竜族を呼ぶことが出来るのさ。これにより『デューテリオン』をデッキから特殊召喚させてもらった。」

そう言う三沢に呼応するかのように一声鳴くデューテリオン。

その声に共鳴したのかは定かではないがどこからともなくオキシゲドンが飛来する。

「なっ!?オキシゲドンは戦闘で破壊したはず…!」

そう…チルノはオキシゲドンを戦闘で破壊した。しかしそこにはデューテリオンとともに佇む無傷のオキシゲドンがいたのである。

「…デューテリオンの効果。このカードが召喚特殊召喚成功時に墓地から特定のモンスターを特殊召喚できる。オキシゲドンはその対象という訳だ。」

事も無げに言う三沢。

しかしここまでの攻防を伏せカードも計算に入れてやっていたならば頭が切れるという言葉では言いきれないほど恐ろしい男である。

それに気づいたのかチルノは一雫の汗を流す。

「まだ行くぞ!そして俺は手札からボンディングD2Oを発動!手札・フィールドからデューテリオン二体とオキシゲドン一体をリリースしてとあるモンスターをデッキ・手札・墓地から一体特殊召喚する!」

三沢手札3→1

発動した瞬間手札とフィールドのデューテリオン達が一斉に元素の形へ変化し、新しいモンスターへと形作る。

「静かなること水の如く…だが!水は時として濁流となって全てを飲み込む!現れろ!『ウォーター・ドラゴン―クラスター』!」

フィールドが水によって満たされ、その中から水を纏う二対の頭を持つ龍が現れる。

このカードは三沢が異世界を探索していた時に自身の切り札『ウォーター・ドラゴン』が進化したものである。

クラスターは目前の敵を見据え、勝鬨の咆哮をあげる。

「クラスター!やる気十分と言ったところだな。今日も頼むぞ!クラスターの効果発動!特殊召喚成功時ターン終了時まで相手の効果モンスターの攻撃力を0にする!クラスターハイフォース!」

命令を受けたクラスタは水を巧みに操り、ダイアンを水で覆う。

水を纏うダイアンは反応を鈍らせ、その攻撃力を低下させる。

「っ!ダイアンが…」

「このままバトルだ!攻撃力0のダイアンにクラスタで攻撃!スプラッシュツインバースト!」

クラスターの二対の水の激流により為す術もなく破壊されてしまうダイアン。

「ダイアン!くっ!」

チルノLP4000→1200

クラスターの攻撃によって大きくライフを削られてしまったチルノ。しかしその眼にはまだ闘志という名の炎が灯っていた。

「メイン2に入り手札から『命削りの宝札』を発動し3枚ドロー。」

三沢手札1→0→3

「そしてカードを2枚伏せてエンドフェイズ。命削りの宝札の効果により『タスケルトン』を墓地に捨てる。」

三沢手札3→1→0

三沢フィールドウォータードラゴンクラスター伏せ2LP3300

チルノ伏せ1手札2LP1200

「あたいは諦めない!あたいのターンドロー!」

チルノ手札2→3

「このスタンバイフェイズ!クラスターの効果発動!」

「なっ!?相手ターンに発動する効果!?」

三沢の行動に驚かされるチルノ。

「フィールドのクラスタをリリースすることにより手札デッキから二体の『ウォータードラゴン』を守備表示で召喚条件を無視して特殊召喚できる!分離せよクラスター!」

三沢のに言葉に呼応するかのように咆哮を上げ水の中へ潜っていく。

浮上した後には進化する前の三沢の切り札、『ウォータードラゴン』が二体三沢を守るかのように佇んでいた。

「そして!ウォータードラゴンクラスターが墓地に送られたことにより墓地に存在する『ボンディングD2O』の効果!このカードを手札に戻す。さぁ…チルノ。君のターンだ…」

三沢手札0→1

その言葉にチルノは身震いする。怯えているのではない。ここまで本気を見せた三沢に対して武者震いしているのだ。

「じょーとうじゃない!その余裕顔をすぐに崩してあげる!あたいは手札から『融合回収』を発動!その効果により墓地の『融合』と『E・HEROブレイズマン』を手札に!」

チルノ手札3→2→4

「そして融合を発動と行きたいけど…その前に手札の『氷結界の交霊師』の効果!相手のフィールドに4枚以上ある時このカードは特殊召喚できる!」

チルノ手札4→3

フィールドに淡い青色の髪をした女性が祈りを捧げながら降り立つ。

まるで主人が勝つことを祈るかのように。

「そして伏せカード『前線復帰』を発動!墓地に存在する『E・HEROシャドー・ミスト』を守備表示で特殊召喚し、効果により『マスクチェンジセカンド』を手札に!」

チルノ手札3→4

フィールドに降り立つボロボロのシャドーミスト。

HEROは何度でも立ち上がる。そこに主人が戦い続ける限り…

「さらに手札の『氷結界の虎将ウェイン』の効果!相手フィールドにモンスターが存在し自分フィールドに『氷結界』モンスターがいる時特殊召喚できる!」

チルノ手札4→3

交霊師の隣に氷結界のマークをあしらった鎧を着る将軍が並び立つ。

「さらにウェインの効果!召喚特殊召喚成功時『氷結界』魔法罠カードを手札に加える。その効果により『氷結界に至る晴嵐』を手札に!」

チルノ手札3→4

しかしモンスターを展開される中、三沢の表情は崩れない。その表情が何よりもチルノには恐ろしかった。

「今加えた『氷結界に至る晴嵐』を発動し氷結界モンスター2体をリリース!そしてデッキからレベル4以下の『氷結界』モンスターをリリースした分だけ特殊召喚できる!来て!『氷結界の随身』!『氷結界の照魔師』!」

チルノ手札4→3

フィールドの交霊師と虎将が主のために身を捧げ、新たな氷結界の同志を呼び出す。

「そして手札から『融合』を発動する!」

チルノが手札から融合を発動しようとするが反応しない。

「!?なんで反応しないの!?」

「君が融合を発動するのは読めていたからな…カウンター罠『封魔の呪印』を発動させてもらった。手札の魔法カード『ボンディングD2O』を墓地に送り魔法カードの発動を無効そして破壊。さらに君はこのデュエル中そのカードを使用できなくなる。」

チルノ手札3→2

三沢1→0

淡々と説明をする三沢。的確に相手の展開を封じるのは以前からライバルとして二番君とデュエルしていた賜物であろう。しかしチルノにとってはその一手によって封じられ、かなり厳しい状況であった。

「それなら!『E・HEROブレイズマン』通常召喚!シャドーミストとブレイズマンでオーバレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!」

チルノ手札2→1

シャドーミストとブレイズマンが光の玉となり、フィールドに歪み出現した穴に吸い込まれる。

「現れて!『ダイガスタ・エメラル』!」

光の渦が爆発し現れたるは深緑色の鎧を装着する翼を生やした戦士。

「ダイガスタエメラルの効果!エクシーズ素材となったシャドーミストを墓地に送り墓地のモンスター3種類をデッキに戻してシャッフル!そして1枚ドロー!あたいは墓地の交霊師とシャドーミスト、そしてアブソルートZEROを戻す!ドロー!」

チルノ手札1→2

「さらに手札からダイガスタエメラルを対象に速攻魔法『マスクチェンジセカンド』を発動!対象モンスターよりレベルが高く、同属性のM・HEROを特殊召喚!風の鎧纏いし疾風の戦士よ!今こそ現れ敵を殲滅せよ!変身召喚!『M・HEROカミカゼ』!」

チルノ手札2→1

エメラルの鎧がアブソルートの時と同じようにパージされ、再構築していく。

現れるは口上の通りの風を巧みに操るHERO。

「そして氷結界の照魔師の効果!手札の『マスクチェンジ』を捨ててデッキから氷結界チューナーモンスター『氷結界の風水師』を特殊召喚する!この効果の後あたいは水属性モンスターしか特殊召喚出来ない。」

チルノ手札1→0

照魔師が援軍を呼び、氷結界の鏡を持った少女が現れる。

「ほう…シンクロするつもりか。」

「これがあたいの全開よ!風水師に随身と照魔師をチューニング!雹獄の檻に囚われし氷結界の最強のドラゴンよ!その禁忌を破り今こそ顕現せよ!シンクロ召喚!『氷結界の龍トリシューラ』ァ!」

現れた龍は三つ首を持ち、冷酷とも言える鋭い眼光で三沢を見据えていた。

「トリシューラの効果!相手のフィールド、墓地、手札それぞれ1枚ずつ除外する!手札は関係ないけどウォータードラゴンと墓地のクラスターを除外!」

トリシューラが首をもたげウォータードラゴンとクラスターを異なる次元へ飛ばす。

「くっ…すまないウォータードラゴン…」

「まだ終わらないよ!自分フィールドの三星以上のモンスターのレベルを二つ下げ『氷結界の随身』を特殊召喚!」

「これは…ちょっとやばいかもな…」

そこで初めて自嘲気味に表情が崩れる三沢。

「これでウォータードラゴンは一体だけ!バトル!カミカゼでウォータードラゴンに攻撃!」

主人の命令により颯爽とウォータードラゴンの死角へ潜り込み息の根を止めるカミカゼ。

「カミカゼの効果によりモンスターを破壊した場合デッキから1枚ドローできる!ドロー!」

チルノ手札0→1

この攻撃によって三沢のフィールドはガラ空き。なおかつ手札もない。残るは伏せカード1枚のみである。

「残りの二体の氷結界達でダイレクトアタック!」

「ぐわぁぁ!」

三沢LP3300→600→100

しかしピンチにも関わらず不敵な笑みを浮かべる。

「これであんたのライフは100!手札もないし伏せカードも1枚だけ!これであたいの勝ちね!カードを1枚伏せてターンエンド!」

「待てよ…まだ勝ちと決まった訳じゃあないだろう…リバースカードオープン!『裁きの天秤』!」

チルノが諦めないように三沢もまた諦めない。

なぜなら最後まで自分のデッキを信じているからだ。あの時の二番君のように…

「このカードは相手フィールドのカードのかずが自分手札フィールドのカードの合計より多い場合発動できる。自分はその差の数だけデッキからドローする。君のフィールドの数は4枚…そしてこちらは1枚のみ…よって3枚ドロー!」

デッキを信じたからこそできる芸当。

それは二番君から教わった計算だけでは出来ない大切な心得のようなものでもあった。

「くっ…だけどカミカゼは戦闘では破壊されない!このままターンエンド!」

チルノLP1200フィールド氷結界の龍トリシューラM・HEROカミカゼ氷結界の随身伏せ1枚

三沢LP100手札3

「頼むぞ…俺のカードたち…俺のターン!ドロー!」

三沢手札4→3

渾身の力を込めてドローする三沢。

果たしてそのカードは…

「来た!俺は手札から儀式魔法『リトマスの死儀式』を発動!」

「儀式魔法!?」

そう…引いたカードは儀式魔法…三沢の持つウォータードラゴンに並ぶもうひとつのエースカードだ。

「手札のウォータードラゴンを生贄に手札から『リトマスの死の剣士』を儀式召喚する!」

三沢の手札4→1

ウォータードラゴンを依代に赤と青のリトマス試験紙が染められていく。

色が全て染まったその瞬間、一対の双剣を持つ伯爵風の格好をした男性が顕現する。

「攻撃力0!?だ、だけどこの瞬間にリバースカード発動!『一族の掟』を発動し『戦士族』を選択!これであなたのモンスターは攻撃出来ない!これであたいの勝ちよ!」

胸を強調する格好で腕を組み高笑いをするチルノ。

しかし…

 

 

「それはどうかな?」

 

 

リトマスの死の剣士はそのカードに臆する事はなかった。あろう事か攻撃力が上がっていくのである。

リトマスの死剣士ATK0→3000

「なっなんで!?攻撃力がアップするの!?」

訳が分からないというふうに騒ぐチルノ。

「『リトマスの死の剣士』はモンスターゾーンに存在する限り罠の効果を受けず戦闘破壊もされない。また罠カードが表側表示で存在する時攻守が3000アップする。」

「そ、そんな…」

最後の一手を躱されたチルノは絶望の淵に立たされる。

「バトルだァ!リトマスの死の剣士で氷結界の龍トリシューラに攻撃!」

「な、なんで!?随身を攻撃すれば終わるのに!?」

三沢はニヤリと笑い、最後の一手を使う。

「全力の相手には全力で行きたいからな…この瞬間墓地の『タスケルトン』の効果発動!このカードを除外して攻撃を無効にする!そして攻撃が無効になったことにより速攻魔法『ダブル・アップ・チャンス』を発動!」

リトマスの死の剣士が攻撃しようと身構えるが墓地のタスケルトンの亡霊によって妨げられる。

しかしこれがトリガーとなり、リトマスの死の剣士の背後に巨大なスロットマシンが現れ、スリーセブンを揃える。

「攻撃が無効になった時そのモンスターわわ対象に発動!そのモンスターはもう一度攻撃でき、さらに攻撃力が倍になる!」

リトマスの死の剣士ATK3000→6000

「やはり最後はエース同士の方がやられる相手にも華を咲かせられるだろう?リトマスの死の剣士!トリシューラに攻撃だ!化学双撃乱舞斬!」

リトマスの死の剣士がトリシューラを華麗に切り刻む。

その余波によりチルノは吹き飛ばされてしまう。

チルノLP1200→-2100

 

WINNER 三沢

決闘(デュエル)




投稿後の主「あれ?三沢主人公より主人公してね?(汗)」
チルノの立ち絵はpixivのゼフィド様の立ち絵をご想像くださいませ
次の話は主人公のターン!(にしたいな)

唐突ですが一応取ります。三沢大地にウォータードラゴン関係のオリカを追加しても良いか否か

  • いいぞもっとやれ
  • 原作基準で…
  • そんなことより主人公は?
  • イラスト描け
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。